デジカメ初心者ライターである私、大木亜希子がカメラについて勉強していく本連載!
これまでタカラトミー「Pixtoss」や富士フイルム「instax mini LiPlay」、KODAK「Mini Shot Combo 2」など、さまざまなインスタントカメラを特集しました。
「Pixtoss」は価格がお手ごろで、「instax mini LiPlay」は撮影時の声が録れてユニーク、「Mini Shot Combo 2」はプリンターとカメラがひとつになった便利さが魅力的でしたが、今回ご紹介するカメラは個人的にもここ最近で一番のお気に入りのモデルです。
その名は、富士フイルム「instax mini Evo」!
このチェキ、なんとinstax史上最高画質を実現しており、レンズとフィルムのエフェクトをかけ合わせることで、合計100とおりの多彩な表現ができるんだそうです。
今回もカメラマニア歴数十年のライターの先輩・ゴン川野さんに協力していただきながら、実機をレビューしていきますね。
本体は、ご覧のとおりクラシカルなデザイン。デジタルチェキとは思えない古風な雰囲気ですが、女性が片手で持っても疲れない軽量さがうれしいです(重量:約285g)。
操作も簡単で、本体上部右側に用意されているプリントレバーを手前に引くとチェキが出力される仕組み。
本体上部のダイヤルを回すとビビットやセピアなど10種類のフィルムエフェクトを操ることができ……
レンズ部分のダイヤルを回すと、魚眼や二重露光、ソフトフォーカスなど10とおりのレンズエフェクトをかけることができます。
カメラ初心者でも難しい操作はありません。
撮影時は液晶モニターで「ナチュラルモード」か「リッチモード」のいずれかを選択し、あとはシャッターボタンを押すだけ。
まずは、スタンダードな「ナチュラルモード」で自撮りしてみましょう。
シャッターを押すと、数十秒で撮った写真が排出されます。
チェキが出てくるスピードも早くて、まったくもたつきません。スピード感に驚きました。
「ナチュラルモード」でも十分に肌の質感や背景の色合いが鮮やかに再現されている気がしますが……
ナチュラルモード
今度は「リッチモード」で撮影してみましょう。
おぉ…! 背景の白いツツジがより鮮やかになって、肌の透明感もワントーン上がっていますね。
リッチモード
それもそのはず、「リッチモード」では露光密度を従来商品より2倍アップしているんだそう。
私のなかで「チェキといえば画質がちょっと荒い」という固定概念が崩れていきます。
今度はレンズエフェクトとフィルムエフェクトを楽しんでいきたいと思います。
まずは、液晶モニターを見ながらフィルムエフェクトを選択。
今回は「イエロー」フィルムを選んでみました。
そこに「光漏れ」という珍しいレンズエフェクトをかけ合わせます。
「イエロー」と「光漏れ」。この2つのエフェクトをかけ合わせて撮影した作例がこちら。
建物に植えられた黄色い花をバックに撮影しただけなのに、とってもエモいチェキになりました。
今度は場所を移動し、「ビビット」フィルムに「色ずれ」というレンズエフェクトをかけ合わせてみました。その作例がこちら。
なんだかアーティスティックな印象のチェキになりましたね(笑)。
ほかにも面白いエフェクトをいくつかご紹介しましょう。
「レッド」フィルムに、「ハーフフレーム」という枠が2つに区切られたレンズエフェクトで撮影してみると……
2枚の画像をコラージュすることができて、唯一無二の“動き”が出ますよね。
今度は街中の花や川など、自然風景も撮影してみました。
こちらのオレンジ色のお花に対して、あえて反対色である「ブルー」のフィルムを選択して「ソフトフォーカス」で撮影してみると……
じんわりとやわらかい光がチェキ全体に広がり、なんだか神秘的な風合いになりました。
寂しげな川沿いの景色もこちらのチェキにかかればご覧のとおり。
「セピアフィルム」フィルターに「ビネット」という周囲が暗くなるレンズエフェクトをかけ算すると、まるで大昔の時代にタイムスリップしたかのようにノスタルジーな仕上がりになりました。
プリントする際のレバーが古風で1枚1枚アナログ撮影しているような気持ちになりますが、もちろんデジタル加工です(笑)。
初心者でも直感的に使えるのも、このカメラの魅力だと思いました。
最後にアプリと連携させてみましょう。使用するのは「instax mini Evo」専用アプリ。
操作方法は簡単。まず、チェキ本体からスマホに画像を転送します。
その後、編集ボタンを押したら、自由に背景色などを変えるだけ。
保存ボタンを押すとスマホのカメラロールにも保存されるので、InstagramやTwitterなどSNSにもすぐに投稿することが可能です。
チェキからスマホアプリに画像を転送する際も、あまり時間がかからずスムーズに行えます。
KODAK「Mini Shot Combo 2」を使用した際もレビューで書きましたが、撮ったその場でプリントが楽しめる最近のインスタントカメラは“令和版プリントシール機”とも呼べるでしょう。
しかも、この「instax mini Evo」は驚くほど高画質かつ多機能なんです!
ほしかった機能が盛り込まれており、旅先や女子会、デートなどあらゆるイベントのお供に持って歩きたいと思いました。
ぜひ一度、使ってみてくださいね!
ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で女優デビュー数々のドラマに出演後、2010年SDN48として活動開始。2015年、しらべぇ編集部に入社しPR記事を担当する。2018年、独立。Twitterはコチラ。