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もう迷わない! カメラユーザー目線でのSDカードの選び方完全ガイド

デジタルカメラで使用するメモリーカードの中で最も普及しているのは、皆さんご存じの「SDメモリーカード」(以下 SDカード)でしょう。歴史が長いため、採用しているカメラは非常に多く、信頼性も高いです。

SDカードって知らず知らずのうちに溜まっていきますよね。でも古いSDカードを使っていると思わぬ落とし穴があるかも!?

SDカードって知らず知らずのうちに溜まっていきますよね。でも古いSDカードを使っていると思わぬ落とし穴があるかも!?

ただ、SDカードはどれも同じようなものだと考えて、深く考えずに安価なSDカードを使っていたり、ずいぶん前に買ったSDカードを使い続けていたりしていませんか? 実はそれ、意外な落とし穴があって、カメラの性能的には撮れるはずの写真や動画が撮れない、撮ったはずのデータが消えてしまう、といったことが起こる可能性があります。

今回は、デジタルカメラに使うSDカードの種類やスペックを解説するとともに、適切なSDカードの選び方を紹介していきたいと思います。

長くなりますので、時間のない人は最後の「まとめ」だけ読んでもお役に立つかもしれません。

SDカードの表記の意味

SDカードを適切に選ぶためには、どうしてもSDカードに表記された数字やマークの意味を知る必要があります。ハッキリ言って、とても面倒なことではありますが、残念ながらこれは仕方がないのです。

サンディスクの「エクストリーム プロ SDXC UHS-IIカード」を使ってSDカードのスペックを解説していきます

サンディスクの「エクストリーム プロ SDXC UHS-IIカード」を使ってSDカードのスペックを解説していきます

上記のSDカードの画像にふった番号の名称を紹介しますと

「1」最大転送速度
「2」データ記録容量
「3」SDカードの規格
「4」ビデオスピードクラス
「5」バスインターフェイス(UHS)の規格
「6」SDスピードクラス
「7」UHSスピードクラス

となります。

SDカード本体よりもパッケージに書かれている表記のほうがていねいで見やすいです。開封前によく確認したいですね

SDカード本体よりもパッケージに書かれている表記のほうがていねいで見やすいです。開封前によく確認したいですね

このうち、「2」データ記録容量については、特に説明は必要ないと思います。写真が何枚撮れるか、動画が何時間何分撮れるかということで、容量(GB:GigaByte)が大きいほど、写真がたくさん撮れますし、動画が長時間撮れます。

ちなみに、手元にあるソニー「α7 IV」で256GBのSDカードを使うと、撮影条件によって実際の結果は異なるものの、静止画(JPEG、エクストラファイン)なら3822枚、動画(フルHD/60p)なら9時間47分撮ることができます。

問題は、それ以外の表記やマーク。正直言ってわかりにくい……ので、以下で詳しく解説していきたいと思います。

SDカードには種類がある(「3」SDカードの規格)

「SDカード」と、ひとくちに言っても、実はいくつかの種類(規格)があります。形は同じでも、それぞれまったく異なるタイプのメモリーカードだと思ってください。

具体的には、策定された順に、「SDSC」、「SDHC」、「SDXC」、「SDUC」 (SD Ultra Capacity)の4タイプが用意されているのですが、このうち最後のSDUCは、少なくともデジタルカメラ向けとしてはまったく普及する気配がないので、あまり考えなくてよいと思います。

デジタルカメラ用として意識したいSDカード3タイプの特徴は以下のとおりです。

SDSC(SD Standard Capacity)

最初期のSDカードで、狭義でSDカードと言えばこのタイプになります。昔はこれしかなかったので普通に使っていましたが、データ記録容量が原則的に最大2GBまでで、転送速度(読み取り・書き込み速度)も非常に遅く、現在のデジタルカメラで使うのは難しいです。もっとも、現在では、(絶対とは言えませんが)ほとんど販売されていないようなので、それほど心配する必要はありません。

「まさかもう持っていないだろう」と思って、手持ちのSDカードの群れを探したら、ありました、古のSDSCカード。「15MB/秒」という書込み速度にむしろ懐かしさを覚えます

「まさかもう持っていないだろう」と思って、手持ちのSDカードの群れを探したら、ありました、古のSDSCカード。「15MB/秒」という書込み速度にむしろ懐かしさを覚えます

SDHC(SD High Capacity)

SDSCからファイルシステムが進化して、データ記録容量が32GBまで増えたSDカードです。16GBや32GBの容量があれば、動画撮影にはちょっと苦しいかもしれませんが、静止画撮影ならわりと使えると思います。ただし、転送速度が45MB/秒や95MB/秒といったものが多いので、製品選びは注意する必要があります。

筆者の環境では、いまでも予備軍としてときどき使われるSDHC。ただし、転送速度のスペックには注意が必要です

筆者の環境では、いまでも予備軍としてときどき使われるSDHC。ただし、転送速度のスペックには注意が必要です

SDHCは現在も販売が継続されており、micro SDカードに至っては現在でもSDHCが主流。とは言っても、次に紹介するSDXCとは、性能面で差は歴然としているうえに、費用対効果を考えると価格面でもお得とは言えません。SDカードの規格の違いを理解して注意したいところです。

SDXC (SD eXtended Capacity)

SDHCからさらに進化して、データ記録容量が理論的には2TB(2000GB)まで可能となっています。現在主流かつ本命のSDカードと言えるでしょう。後述の付加的な規格にも積極的に対応していることが多いため、高画素モデルのカメラでも、高速連写モデルのカメラでも、4K以上の動画に対応したカメラでも満足に撮影をこなすことができます。適切なSDカードの選び方を模索する場合、まずはこのSDXCから考えてもらいたいと思います。

一気に大容量化したSDXC。製品としては1TBのSDXCカードが発売されています

一気に大容量化したSDXC。製品としては1TBのSDXCカードが発売されています

互換性には注意が必要で、SDHC対応のカメラはSDXCカードを、SDSC対応のカメラはSDXC/SDHCカードを使用できません。ちょっとややこしいのですが、上位規格のカードは使用できないと覚えておくとよいでしょう。SDXC対応のカメラなら、いずれのカードも使用可能です。

※2022年11月19日17時 訂正:初出時、SDHC対応のカメラでSDXCカードを使用できると記載しておりましたが、正しくは使用できません。お詫びして訂正いたします。

SDカードの転送速度と表記の注意(「1」は最大読取り速度)

SDカード選びで最も注目したいのが、転送速度になります。転送速度が速ければ、撮影した静止画や動画を滞りなくSDカードに記録できますし、SDカードに保存したデータをPCに移す時間も短くて済みます。

そんな転送速度の表記が「1」(上画像の「300MB/秒」表記)に当たるわけですが、ここで注意したいのが、「300MB/秒」は厳密には「最大読み取り速度」であるところです。読み取り速度とは、SDカードからPCなどほかの機器へデータを移す際の転送速度を言います。

撮影時に静止画や動画をSDカードに記録するスピードは「書き込み速度」になります。静止画の連続撮影では、この書き込み速度が速くないと、カメラのバッファがすぐにいっぱいになってしまい、連続での撮影ができなくなってしまいます。現在発売されているSDカードでしたら、最大書き込み速度が250MB/秒前後以上あれば、高速での連続撮影向きと言えると思います。

最大書込み速度がわからない場合は、製品パッケージやWebサイトなどで確認できます

最大書込み速度がわからない場合は、製品パッケージやWebサイトなどで確認できます

ところが、この「最大書き込み速度」、SDカード本体に表記されていないことが多いです。「最大書き込み速度」は「最大読み取り速度」より遅いのが普通ですが、連続撮影をひんぱんに行う人にとっては気になることですので、製品のWebサイトやパッケージなどで確認しておくとよいでしょう。

高速な転送速度を実現する規格(「5」UHS-IとUHS-II)

SDカードの最大転送速度はバスインターフェイスと呼ばれる規格で決まります。バスインターフェイスには、策定された順に「ノーマルスピード」、「ハイスピード」、「UHS-I」、「UHS-II」がありますが、「ノーマルスピード」と「ハイスピード」は、現行のデジタルカメラで使うにはあまりに遅く実用的でないので、ここでは省略します。

知っておくべきバスインターフェイスは、「UHS-I」と「UHS-II」。UHSというのはUltra High Speedの略ですので、「なんだか速そうだな」という雰囲気は感じてもらえると思います。

UHS-I対応のSDカードなら「I」の表記(写真左赤丸内)、UHS-II対応のSDカードなら「II」の表記(写真右赤丸内)があります

UHS-I対応のSDカードなら「I」の表記(写真左赤丸内)、UHS-II対応のSDカードなら「II」の表記(写真右赤丸内)があります

・UHS-Iの理論的な最大転送速度は104MB/秒
・UHS-IIの理論的な最大転送速度は312MB/秒

理論値かつ最大値とはいえ、UHS-IIはUHS-Iより3倍も転送速度が速いです。先に、「最大書き込み速度が250MB/秒前後以上あれば、高速での連続撮影向きと言える」と書きましたが、この速度を満たすには、必然的にUHS-II対応のSDカードを選ぶことになります。

UHS-IとUHS-IIのSDカードでは接点の数が異なっています。下位互換性はありますがUHS-IIの性能をフルで使うには対応機器が必要です

UHS-IとUHS-IIのSDカードでは接点の数が異なっています。下位互換性はありますがUHS-IIの性能をフルで使うには対応機器が必要です

スペックを考慮すると、いまどきのデジタルカメラやPCの環境なら、UHS-II対応のSDカードが適当ということになります。ただし、ここで注意すべきなのが、UHS-I/UHS-IIの性能(転送速度)を出すためには、それを使用する機器もUHS-I/UHS-IIに対応している必要があるということです。

たとえばSDカードリーダー。UHS-II対応のものでないと、UHS-Iあるいはそれ以下に相当する速度で読み取りが行われるため、SDカードからPCへの転送時間は大幅に遅くなってしまいます。また、PC側のUSB端子もUSB 3.0(USB 3.2 Gen 1)以上にしないとUHS-IIの速度は出ません。PC内蔵のSDカードリーダーも要注意。「速いSDカード買ったのにちっとも速くなった気がしない」なんて人は一度確認してみたほうがよいかもしれません。

キャプション:UHS-IIのSDカードにはUHS-II対応のSDカードリーダーが必要。接続するPCのUSB規格にも気を付けたいところです

キャプション:UHS-IIのSDカードにはUHS-II対応のSDカードリーダーが必要。接続するPCのUSB規格にも気を付けたいところです

同じように、デジタルカメラのメモリーカードスロットも規格に対応している必要があります。製品仕様の記録媒体の項目に、SDメモリーカード、SDHCメモリーカード (UHS-I/II対応)、SDXCメモリーカード (UHS-I/II対応)といったように、対応規格が表記されているので確認してみましょう。ちょっと古めのデジタルカメラだと、案外、所有しているSDカードに対応していないなんてこともありえます。

現行のデジタルカメラなら心配いりませんが、ちょっと古いカメラだと、使っているSDカードの規格に対応していないなんてことも

現行のデジタルカメラなら心配いりませんが、ちょっと古いカメラだと、使っているSDカードの規格に対応していないなんてことも

動画撮影ならSDスピードクラスを確認(「4」「6」「7」)

転送速度やバスインターフェイス(UHS-I/UIS-II)は、主に静止画を撮影するときに大切な話でしたが、ここからは動画を撮影する際に大切なSDスピードクラスの話をしたいと思います。

SDスピードクラスとは、SDカードの最低限の書き込み速度(最低転送速度)を表示したもので、「スピードクラス」、「UHSスピードクラス」、「ビデオスピードクラス」の3種類があります。

転送速度やバスインターフェイスが最大の転送速度だったのに対し、スピードマークは最低の転送速度を表示しているあたり、いかにも動画撮影向けです。転送速度は常に一定ではありませんので、いくら最大転送速度が速くても、途中で必要以下まで速度が落ちてしまっては、動画撮影が止まってしまいます。

改めて、SDカードの画像を掲載します。以下で、「6」「7」「4」の詳細を説明します

改めて、SDカードの画像を掲載します。以下で、「6」「7」「4」の詳細を説明します

「6」スピードクラス

画像中の赤丸で囲ったマークが「スピードクラス」。このSDカードのスピードクラスはクラス10になります

画像中の赤丸で囲ったマークが「スピードクラス」。このSDカードのスピードクラスはクラス10になります

スピードクラスはクラス2、クラス4、クラス6、クラス10の4種類に分けられていて、最も速いクラス10の最低転送速度は10MB/秒。SD動画(スタンダードビデオ)やHD動画が問題なく撮影できる速さです。

「7」UHSスピードクラス

画像中の赤丸で囲ったマークが「UHSスピードクラス」。このSDカードのUHSスピードクラスはU3になります

画像中の赤丸で囲ったマークが「UHSスピードクラス」。このSDカードのUHSスピードクラスはU3になります

UHSスピードクラスはU1とU3の2種類で、U1の最低転送速度はクラス10と同じ10MB/秒、U3の最低転送速度は30MB/秒。U1はSD動画(スタンダードビデオ)やHD動画が、U3はフルHD動画が問題なく撮影できる速さです。

「4」ビデオスピードクラス

画像中の赤丸で囲ったマークが「ビデオスピードクラス」。このSDカードのビデオスピードクラスはV60になります

画像中の赤丸で囲ったマークが「ビデオスピードクラス」。このSDカードのビデオスピードクラスはV60になります

ビデオスピードクラスには、V6、V10、V30、V60、V90といった種類があって、V6はクラス6と、V10はクラス10/U1と、V30はU3と同じです。V60の最低転送速度は60MB/秒で4K動画を、V90の最低転送速度は90MB/秒で8K動画を、問題なく撮影できる速さです。

ここまで3種類のSDスピードクラスを説明しましたが、「スピードクラス」と「UHSスピードクラス」は、少し前に定められた規格なので、現行のデジタルカメラで動画を撮影する場合は、「ビデオスピードクラス」を参考にするとよいと思います。特に、4K以上の動画撮影を視野に入れるならV60以上を選ぶのが安心感も高くおすすめです。

注意点は、記録したいビデオフォーマットに対応したSDスピードクラスを選ぶ必要があるということ。静止画撮影の場合、速度が遅いSDカードでも記録自体はできますが、動画撮影は違います。ビデオフォーマットとSDスピードクラスの関係はかなり重要で、推奨以下のSDスピードクラスで動画を撮影しようとすると、記録できる場合もありますが、大抵すぐに撮影が止まってしまいます。最近では、SDスピードクラスが適応していないと、あらかじめ警告が表示されて撮影できないカメラもあります。

推奨以下のSDスピードクラスだと警告が出て撮影できないことも

推奨以下のSDスピードクラスだと警告が出て撮影できないことも

なお、SDスピードクラスの詳細は、メモリーカードの規格を定めて普及促進を図る団体「SDアソシエーション」が提供している、ユーザー向けの解説ページによくまとめられています。

「SDアソシエーション」 ユーザー向けの解説ページ

データが消えた原因はもしかして?

SDカードを使っていると、突然すべてのデータが消えてしまった、すべてではなくとも一部のデータが破損してしまった、などという恐怖体験をしたことがある人もいるのではないでしょうか? カメラの電源を入れたままカードを抜き/差ししたり、静電気をパチッととばしてしまったり、いろいろな原因が考えられますが、ここでは意外に知られていない2つのことを紹介したいと思います。

SDカードにはSLCとTLCがある

前述のバスインターフェイスやSDスピードクラスの話でなく、書き込み方式の話になります。SDカードの書き込み方式にはひとつのセルにひとつの信号を記録するSLC(Single Level Cell)と、ひとつのセルに3つの信号を記録するTLC(Triple Level Cell)があります。MLCというのもありますが、SDカードではSLCとTLCが主流です。

・SLC:転送速度は速いが大容量化はやや難しく高価。耐久性が高い。
・TLC:大容量化が容易だが転送速度はやや遅く安価。耐久性は低い。

耐久性については、SLCとTLCでかなりの違いがあり、SLCの書き換え上限が10000回以上なのに対し、TLCは1000〜3000回程度となっています。仮に、ほとんど毎日容量いっぱいまで使うような使い方をしたとすると、TLCは2〜3年で寿命が来る「かもしれない」ということになります。SLCなら、少なくともその数倍程度は使うことができます。

しかも、寿命は、ある日突然やってくると言います。2〜3年で突然迎える「かもしれない」SDカードの寿命。データが消える原因がそれでないとは言い切れませんね。そう考えると書込み方式がSLCのSDカードを選ぶようにしたくなります。

ただし、SDカードがSLCかTLCかが、ハッキリと公表されていることは少ないです。公表されていれば悩むこともないのですが……。ではどうすればSLCのSDカードを手に入れられるかと言えば、信頼できるメーカーの最もハイスペックなシリーズのSDカードを選択するということになります。

同じSDカードでも価格にかなりの開きがあるのは周知のことですが、安価な製品と高価な製品が存在するのは、それなりの理由があるということです。

SDカードは長期保存には向いていない

SDカードは、電気信号を蓄えることでデータ記録を行うフラッシュメモリーの一種です。フラッシュメモリーは写真や動画を記録して一時的に保存することに関しては、きわめて利便性が高い(だからSDカードに採用されている)のですが、残念ながら長期保存にはまったく適していません。電気信号をフワフワとしたイメージで蓄えているのですから、安心感など望めませんね。

5年以上放置したSDカードから問題なくデータを取り出せることもありますが、基本的には、記録したデータがどのくらい長く正常に保存されるかといった保証はありません。

面倒かもしれませんが、撮影したデータはなるべく早く、PCなどに移すようにしましょう。データのバックアップをすれば、さらに安心して長期保存ができます。

まとめ 適切なSDカードを選んで安心して撮影を楽しもう

ずいぶんと長文になってしまい大変失礼しました。現在、SDカードの種類や規格は、非常に複雑怪奇なことになっていますので、もしここまで読まれた人でも、正直言ってちょっと混乱気味なのではないかと思います。

そこで、以下に、ニーズ別におすすめのSDカードをまとめてみました。

デジタルカメラでSDカードを使うすべての人へ

SDカードの種類は「SDXC」、バスインターフェイスは「UHS-I」または「UHS-II」、SDスピードクラスは「V30」以上のものがおすすめです。これらを満たしていれば、よくわからずに購入しても、深く後悔するようなことはないと思います。

高速連写の撮影をひんぱんに行う人へ

「SDXC」、「UHS-II」はマストで、連続撮影をするなら転送速度(読み取り・書き込み速度)が最速のSDカードがおすすめです。最大読み取り速度が300MB/秒前後、最大書き込み速度が250MB/秒前後以上なら、安心して撮影できるはずです。

それほど速い転送速度は必要ないという人へ

連写はあまり使わないけど、1枚1枚を大切にしながら、ある程度の撮影枚数を撮るような人は、「SDXC」で、「UHS-I」または「UHS-II」を選ぶとよいと思います。転送速度(読み取り・書き込み速度)は最速である必要はありませんが、現行のデジタルカメラが高画素であることと、PCへの保存を考えると、最大読み取り速度が150MB/秒以上だと便利に使えるでしょう。

動画撮影を重視したいという人へ

フルHD動画なら「V30」以上、4K動画なら「V60」以上、8K動画なら「V90」ということになりますが、いずれの場合でも可能なら「V90」がおすすめです。負荷の多い動画撮影ですのでギリギリを狙うよりは、安全と安心を買ったほうが得策だと思います。

そして本文でも述べましたが、PCへのデータ転送は、信頼できるメーカーのカードリーダーを使うことを強くオススメします。その際は「UHS-II」対応で、「USB 3.0(USB 3.2 Gen 1)」以上対応のカードリーダーを選ぶことが大切です。

SDカードにしても、カードリーダーにしても、カメラやレンズに比べて、どうしても後回しになる気持ちはわかります。でも、大切な記録をキチンと保持して、長期保存へと移行させるのはメモリーカードの大切な役割。どうか出し惜しみはせずに、本当に適切なSDカードを選んで、安心して撮影を楽しんでほしいと思います。

曽根原 昇

曽根原 昇

信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌などで執筆もしている。写真展に「エイレホンメ 白夜に直ぐ」(リコーイメージングスクエア新宿)、「冬に紡ぎき −On the Baltic Small Island−」(ソニーイメージングギャラリー銀座)、「バルトの小島とコーカサスの南」(MONO GRAPHY Camera & Art)など。

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