レビュー

85mmと135mmはどう使い分ける? キヤノンのポートレートレンズ2本を比較してみた

ポートレート撮影での利用頻度が高いことから、中望遠・単焦点レンズはポートレートレンズと言われたりする。キヤノンではその代表的なものとして焦点距離85mmの「RFレンズ」を3本揃えているが、2023年1月に焦点距離135mmの「RF135mmF1.8 L IS USM」がこのラインアップに加わった。

ここで気になるのが、85mmレンズと135mmレンズの使い分けだ。それぞれにどのような特徴があり、違いを表現できるのだろうか。

今回は、ポートレート撮影を前提にした85mmと135mmの焦点距離の使い分けポイントを解説しながら、「RF85mm F1.2 L USM」と「RF135mmF1.8 L IS USM」のLレンズ2本の違いを比較していこう。

左が「RF85mm F1.2 L USM」で、右が「RF135mmF1.8 L IS USM」とフルサイズミラーレス「EOS R3」の組み合わせ。2本それぞれの個性をうまく引き出せると、ポートレート撮影の表現力が増していく

左が「RF85mm F1.2 L USM」で、右が「RF135mmF1.8 L IS USM」とフルサイズミラーレス「EOS R3」の組み合わせ。2本それぞれの個性をうまく引き出せると、ポートレート撮影の表現力が増していく

比較1.サイズと重量

まず、「RF85mm F1.2 L USM」と「RF135mmF1.8 L IS USM」の“見た目”からチェックしてみたいと思う。

左が「RF85mm F1.2 L USM」で、右が「RF135mmF1.8 L IS USM」

左が「RF85mm F1.2 L USM」で、右が「RF135mmF1.8 L IS USM」

RF85mm F1.2 L USM
サイズ:約103.2(最大径)×117.3(全長)mm
約1195g
RF135mmF1.8 L IS USM
サイズ:約89.2(最大径)×130.3(全長)mm
重量:約935g

2本を見比べてみると、「RF135mmF1.8 L IS USM」のスリムさがよくわかる。重量も「RF85mm F1.2 L USM」より260gほど軽く、「RFレンズ」のLレンズの中でも携帯しやすいほうだ。このサイズ感による気軽さは「RF135mmF1.8 L IS USM」の強みである。

ちなみに、「RF135mmF1.8 L IS USM」は、ファンクションボタンが2つ配置されており、縦位置と横位置の両方の撮影で機能・設定を呼び出しやすくなっている。コントロールリングはどちらのレンズも搭載している。

付属のレンズフードを装着した状態。レンズフードにはフレアやゴーストの軽減だけでなく、レンズ面を守る役割もある。大口径レンズは前玉が大きいので、必ず装着して利用しよう。今回掲載する作例はすべてレンズフードを装着して撮影している

付属のレンズフードを装着した状態。レンズフードにはフレアやゴーストの軽減だけでなく、レンズ面を守る役割もある。大口径レンズは前玉が大きいので、必ず装着して利用しよう。今回掲載する作例はすべてレンズフードを装着して撮影している

掲載する作例について
使用カメラは「EOS R3」。JPEG形式(最高画質)で撮影している。すべての作例で、周辺光量補正:オン、歪曲収差補正:オフ、デジタルレンズオプティマザ:標準に設定している。一部の作例はDigital Photo Professional 4(DPP4)で現像処理を行った。

比較2.焦点距離の違い

では、具体的に画作りに関わる要素を見ていこう。両レンズとも中望遠のカテゴリーに含まれるが、85mmと135mmでは単純に焦点距離の差が50mmある。これが描写にどれほどの違いを生むのだろうか。

「RF85mm F1.2 L USM」で撮影

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.8、1/125秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理撮影写真(6000×4000、14.7MB)

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.8、1/125秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理
撮影写真(6000×4000、14.7MB)

「RF135mmF1.8 L IS USM」で撮影

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/160秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理撮影写真(6000×4000、14.4MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/160秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理
撮影写真(6000×4000、14.4MB)

寄り引きの仕方が使い分けのポイント

上に掲載した比較写真は、同じ位置から同じ絞り値F1.8で撮影している。モデルとの距離は5mほど離れているが、85mmのほうがモデルの持っている鞄までが画角に収まっている。

85mmと135mmの使い分けで、ひとつのポイントになるのが、シチュエーションごとの寄り引きできる自由度だ。どれだけ寄って撮れるのか、または引いて撮れるのかによって利便性が変わってくる。

寄れる自由度が高いシチュエーションであれば、85mmのほうがフットワークを生かしながらバリエーションを撮れるが、近づけない場合や離れた場所からとっさに撮りたい場合は135mmのほうが被写体を引き寄せやすく、シャッターチャンスも的確につかめそうだ。

逆に、引けないシーンで135mmを使おうとすると、寄りの写真ばかりになってしまうので注意したい。85mmは“寄り方”がポイントになり、135mmは“引き方”がポイントになる。

比較3.ボケと画質

中望遠・単焦点レンズの最大の魅力は、美しい背景ボケを演出できることにある。2本のレンズは前述のように焦点距離に50mmほどの差があるが、開放F値は「RF85mm F1.2 L USM」がF1.2で、「RF135mm F1.8 L USM」がF1.8と、「RF85mm F1.2 L USM」のほうが1段明るい。ここでは被写体が同程度の大きさになるように距離を調整しながら、それぞれを開放F値で撮影して比較してみた。

「RF85mm F1.2 L USM」を使いF1.2で撮影

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理撮影写真(6000×4000、13.1MB)

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理
撮影写真(6000×4000、13.1MB)

「RF135mmF1.8 L IS USM」を使いF1.8で撮影

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理撮影写真(6000×4000、12.8MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理
撮影写真(6000×4000、12.8MB)

大口径レンズならではのダイナミックなボケが得られる

被写体の背後の玉ボケに注目して、上に掲載した写真を見てみると、焦点距離は短いものの「RF85mm F1.2 L USM」のほうが開放F1.2の明るさを生かして、ボケ自体は大きく写せている。

ただ、どちらもなめらかで美しい背景ボケで甲乙つけがたい。ボケの表現は、後述する圧縮効果も重要な要素になるのでそちらも参考にしてほしい。なお、どちらのレンズも絞り羽根9枚による円形絞りを採用している。

画質については、両レンズとも絞り開放からピント面はシャープで、さすがLレンズといったところ。今回は、「EOS R3」が搭載する高精度な瞳AFを用いることで、ピンボケをおそれずに、高精細を維持したままモデルの横顔をとらえることに成功した。

比較4.圧縮効果とフォルムの正確性

レンズは望遠になるほど入り込む背景の要素を少なくできる。いわゆる圧縮効果と呼ばれる効果だ。また、中望遠・単焦点レンズはフォルムを正確に再現しやすいのも特徴。85mmと135mmを比べると、135mmのほうが圧縮効果もフォルムの再現性も高いが、同じカテゴリーのレンズとして、どの程度の違いがあるのか改めてチェックしてみよう。

「RF85mm F1.2 L USM」で撮影

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、F1.8、1/2000秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、11.8MB)

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、F1.8、1/2000秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、11.8MB)

「RF135mmF1.8 L IS USM」で撮影

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/2000秒、+ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、11.5MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/2000秒、+ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、11.5MB)

背景の入り込み方に注目

上の写真は、被写体の大きさをできる限り揃え、絞り値F1.8で撮影している。被写体の背景に注目すると、135mmのほうが後ろの情景が引き寄せられている。また、135mmのほうが、モデルのフォルムの再現性が高く、遠近感から生じる情景の歪みも少ないことがわかる。

ここでは引きの構図で試したが、被写体に近づいた場合は、85mmのほうが入り込む背景の要素がさらに多くなる。また、近づくと遠近感が増すため、85mmと135mmではバストアップなど寄り気味の構図のときに、背景の入り込み方に違いが出やすい。

85mmは後ろの要素が多めに入り込み、やや開放的に仕上がる傾向がある。いっぽう、背景が圧縮して狭まる135mmは、より人物に焦点を当てやすく、重厚な雰囲気が演出しやすい。

比較5.クローズアップ

「RF85mm F1.2 L USM」の最大撮影倍率は0.12倍(最短撮影距離は0.85m)なのに対し、「RF135mmF1.8 L IS USM」の最大撮影倍率は0.26倍(最短撮影距離は0.70m)。この差を具体的に見てみよう。

「RF85mm F1.2 L USM」で撮影

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、F1.8、1/800秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、8.3MB)

EOS R3、RF85mm F1.2 L USM、絞り優先オート、F1.2、F1.8、1/800秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、8.3MB)

「RF135mmF1.8 L IS USM」で撮影

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/500秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、7.5MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/500秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、7.5MB)

「RF135mmF1.8 L IS USM」は近接に強い

いずれも最短撮影距離まで近づいて撮影した。このように比較すると、「RF135mmF1.8 L IS USM」の接写能力の高さがよくわかる。マクロレンズではないものの、中望遠・単焦点レンズがここまで被写体に寄れることに驚きを隠せない。

そういった意味では、ポートレートだけでなく、小物や昆虫などの小さな被写体にも対応できるのは、「RF135mmF1.8 L IS USM」の魅力だろう。

人物撮影における85mm単焦点レンズの魅力とは

焦点距離85mmの単焦点レンズは、代表的なポートレートレンズとして昔から親しまれてきた。これは人物のバストアップを撮るのに最もバランスが取れていて、扱いやすいからだ。近づきすぎず、離れすぎず適度な距離感で被写体と向き合える。背景をほどよく入れられるのもポイントだ。広すぎず、狭すぎず、ちょうどいい。

今回使用した「RF85mm F1.2 L USM」は、開放F1.2という明るさがやはり魅力で、非常にドラマチックな背景ボケをどのシーンでも適用できる。

85mmは背景ボケの大きさも魅力だが、人物に対する背景の広さもほどよく開放的でいい。人物と背景のバランスの取れた画面構成が85mmの焦点距離がポートレートに適しているとされる一因だろうEOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/400秒、ISO250、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6000×4000、8.2MB)

85mmは背景ボケの大きさも魅力だが、人物に対する背景の広さもほどよく開放的でいい。人物と背景のバランスの取れた画面構成が85mmの焦点距離がポートレートに適しているとされる一因だろう
EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/400秒、ISO250、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(6000×4000、8.2MB)

「RF85mm F1.2 L USM」の魅力であるF1.2の開放F値を生かす描写にトライ。こうした前後ボケも中望遠・単焦点レンズなら気軽に楽しめるEOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、9.5MB)

「RF85mm F1.2 L USM」の魅力であるF1.2の開放F値を生かす描写にトライ。こうした前後ボケも中望遠・単焦点レンズなら気軽に楽しめる
EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、9.5MB)

85mm単焦点レンズの特徴

・ポートレート全般で利用できて汎用性が高い
・大きくぼかしながら、ほどよく背景を入れられる
・寄り引きしやすい距離感で撮れる

人物撮影における135mm単焦点レンズの魅力とは

135mmという焦点距離は、85mmに慣れ親しんでいる人にとっては、最初扱いにくさがあるかもしれない。いつもの感覚(85mmの感覚)でファインダーを覗くと、すごくアップで被写体が画面いっぱいに入り込んでしまうからだ。しかし、これは単に慣れの問題で、引き方が足らないだけ。前述したように、まずは最適な距離感を感覚的につかむことが大事だ。

135mmレンズの魅力は、離れたところからでも被写体をグッと引き寄せながら、大きな背景ボケで表現できるところにある。これを相手に圧迫感を感じさせずにできるのが最大の魅力だ。自然なしぐさのカットも撮影しやすい。ウエディングやスポーツなどの動体撮影でも力を発揮する。このあたりの詳細は、「RF135mmF1.8 L IS USM」の個別レビューも参照してほしい。

表情が浮き上がるように立体的。まさしく大口径の135mmレンズでないと演出できない描写だ。背後の玉ボケも美しいEOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/400秒、ISO320、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6000×4000、8.0MB)

表情が浮き上がるように立体的。まさしく大口径の135mmレンズでないと演出できない描写だ。背後の玉ボケも美しい
EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/400秒、ISO320、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(6000×4000、8.0MB)

撮影中の何気ないカット。相手にカメラを意識させず、少し離れた位置から自然なカットを撮影できるのは、この焦点距離(135mm)の大きな魅力であり強みになるだろうEOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/40秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景撮影写真(4000×6000、6.9MB)

撮影中の何気ないカット。相手にカメラを意識させず、少し離れた位置から自然なカットを撮影できるのは、この焦点距離(135mm)の大きな魅力であり強みになるだろう
EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/40秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景
撮影写真(4000×6000、6.9MB)

135mm単焦点レンズの特徴

・背景をぼかしながら、被写体を大きく引き寄せられる
・圧縮効果が大きく、背景に入る要素も少なくできる
・相手に圧迫感を与えず、自然なカットが撮影しやすい
・フォルムを正確に再現しやすい

そのほかの作例

最後に、「RF85mmF1.2 L IS USM」と「RF135mmF1.8 L IS USM」で撮った写真を時系列で一挙に紹介しよう。写真を見て、どちらのレンズで撮ったものなのかを判断してみてほしい(※最終的には撮影データで確認してほしい)。

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/800秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6000×4000、7.5MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F1.8、1/800秒、ISO200、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(6000×4000、7.5MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F4、1/640秒、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、9.2MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F4、1/640秒、ISO800、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、9.2MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F2.2、1/640秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(4000×6000、9.2MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、絞り優先オート、F2.2、1/640秒、ISO400、ホワイトバランス:太陽光、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(4000×6000、9.2MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F4.5、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理撮影写真(6000×4000、17.4MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F4.5、1/2500秒、ISO400、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:ポートレート、DPP4にて現像処理
撮影写真(6000×4000、17.4MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/800秒、ISO640、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6000×4000、6.9MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/800秒、ISO640、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(6000×4000、6.9MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.6、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート撮影写真(6000×4000、6.5MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.6、1/80秒、ISO100、ホワイトバランス:日陰、ピクチャースタイル:ポートレート
撮影写真(6000×4000、6.5MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/320秒、ISO5000、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景撮影写真(6000×4000、7.7MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、絞り優先オート、F1.2、1/320秒、ISO5000、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景
撮影写真(6000×4000、7.7MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、マニュアル露出、F8、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景、フラッシュ使用(EL-1+ST-E10)撮影写真(6000×4000、16.0MB)

EOS R3、RF85mmF1.2 L IS USM、マニュアル露出、F8、1/200秒、ISO100、ホワイトバランス:オート(雰囲気優先)、ピクチャースタイル:風景、フラッシュ使用(EL-1+ST-E10)
撮影写真(6000×4000、16.0MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、マニュアル露出、F1.8、1/30秒、ISO160、ホワイトバランス:色温度設定(5200K)、ピクチャースタイル:風景(現像時に「モノクロ」に変更)、フラッシュ使用(EL-1+ST-E10)、DPP4にて現像処理撮影写真(4000×6000、8.6MB)

EOS R3、RF135mmF1.8 L IS USM、マニュアル露出、F1.8、1/30秒、ISO160、ホワイトバランス:色温度設定(5200K)、ピクチャースタイル:風景(現像時に「モノクロ」に変更)、フラッシュ使用(EL-1+ST-E10)、DPP4にて現像処理
撮影写真(4000×6000、8.6MB)

まとめ 単焦点レンズは、それぞれの距離感で個性を引き出そう

新製品「RF135mmF1.8 L IS USM」の単体レビューを含めて、2回にわたってキヤノンの中望遠・単焦点Lレンズに焦点を当ててきた。

どちらのレンズもインパクトが大きく秀逸で、「やっぱり“L”の単焦点レンズ、すごい」というひと言に尽きてしまう。この2本があれば、場面を選ばず、人物絡みの撮影は大抵網羅できるだろう。ここに標準域の単焦点レンズ「RF50mmF1.2 L USM」が加われば、さらに強度が増す。50mmの単焦点レンズは全身を撮るのにも利便性がある。

いっぽうで、いずれのレンズも良質なだけに使い手の度量が試されそうだ。いい意味で撮り手をあおり、本気にさせてくれるレンズ群だと思う(どんなときも本気で撮らなくてはいけないけれど)。

85mmは常用するのに向いているが、それだけでは画作りはどうしても単調になる。さまざまなレンズを使い分け、バリエーションを増やしたい。「RF135mmF1.8 L IS USM」の登場は、そんなマンネリを打開するのにも大きな役割を担う1本となるだろう。

今回はポートレートを題材にしたが、これらのレンズは当然そのほかの被写体やシーンにも活躍する。明るい開放F値を備え、高画質。「RF135mmF1.8 L IS USM」に関しては、最大8段の手ブレ補正効果もある。日常的な被写体に加え、手持ちでの夜景スナップなども楽しめそうだ。自分の表現をどんどん開拓してみるのに、これ以上最良なレンズ群はないだろう。

モデル:Kaho

河野鉄平

河野鉄平

フォトグラファー。写真家テラウチマサト氏に師事後、2003年独立。ポートレートを中心に活動。2022年1月に新著『上手い写真は構図が9割』(玄光社)発売。ポーラミュージアムアネックス(2015年/銀座)など写真展も多数。Profoto公認トレーナー。
Instagram:teppei_kono_eye
Twitter:@teppei_kono

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る