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キヤノン「EOS Rシリーズ」に最小・最軽量の“末っ子”「EOS R100」が追加

キヤノンは2023年5月24日、ミラーレスカメラ「EOS Rシリーズ」の新モデル「EOS R100」を発表した。「EOS Rシリーズ」としては初の3桁型番で、シリーズ最小・最軽量ボディを実現したAPS-Cモデルだ。その概要を紹介しよう。

「EOS Rシリーズ」最小・最軽量の「EOS R100」が登場

「EOS Rシリーズ」最小・最軽量の「EOS R100」が登場

「EOS R50」と同サイズの小型ボディで重量は約19g軽い

「EOS R100」は、「EOS Rシリーズ」の中で最廉価に位置するエントリーモデル。最大の特徴は、シリーズ最小・最軽量のコンパクトボディだ。そのサイズは116.3(幅)×85.5(高さ)×68.8(奥行)mmで、重量は約356g(バッテリー、メモリーカードを含む)。上位モデル「EOS R50」と同じサイズで、「EOS R50」のブラックモデルよりも約19g軽いボディに仕上がっている。

重量約356g(バッテリー、メモリーカードを含む)の小型・軽量ボディを実現。カバンの中に入れて持ち運びやすいサイズ感だ(この画像で「EOS R100」に装着しているのは新しい広角・単焦点レンズ「RF28mm F2.8 STM」)

重量約356g(バッテリー、メモリーカードを含む)の小型・軽量ボディを実現。カバンの中に入れて持ち運びやすいサイズ感だ(この画像で「EOS R100」に装着しているのは新しい広角・単焦点レンズ「RF28mm F2.8 STM」)

「EOS R100」が「EOS R50」よりも“軽い”のは固定式の液晶モニターを採用しているのが大きい。よりシンプルな機能に限定することで、「EOS R50」を上回る小型・軽量ボディを実現しているのだ。

「EOS Rシリーズ」のほかのモデルとは異なり固定式の液晶モニター(3.0型、約104万ドット)を採用。タッチパネルに対応していない点にも注意したい

「EOS Rシリーズ」のほかのモデルとは異なり固定式の液晶モニター(3.0型、約104万ドット)を採用。タッチパネルに対応していない点にも注意したい

小型・軽量ながら内蔵ストロボ(ガイドナンバー約6)を搭載

小型・軽量ながら内蔵ストロボ(ガイドナンバー約6)を搭載

基本スペックは「EOS Kiss M2」がベース

「EOS R100」の基本的なスペックは、EF-Mマウントの「EOS Kiss M2」(2020年11月発売)を継承している。

撮像素子は有効約2410万画素のCMOS センサー(APS-Cサイズ)で、映像エンジンは「DIGIC 8」。AFシステムは、最大約88%(横)×最大約100%(縦)のAFエリアをカバーする「デュアルピクセルCMOS AF」で、人物の「瞳AF」に対応している。このあたりのスペックは「EOS Kiss M2」と同等で、上位モデル「EOS R50」のような多彩な被写体検出AFは搭載していない。

有効約2410万画素のCMOS センサー(APS-Cサイズ)を採用

有効約2410万画素のCMOS センサー(APS-Cサイズ)を採用

シャッター方式は電子先幕と電子シャッターの2種類で、いずれも最高1/4000秒のシャッタースピードに対応。連写性能は、ワンショットAF時で最高約6.5コマ/秒、サーボAF時で最高約3.5コマ/秒だ。動画撮影は「EOS Kiss M2」と同等で、4K UHD/24p記録に対応している。

このほか、対応バッテリーは「EOS R50」などと同じ「LP-E17」。USB端子はType-Cだ。ただし、給電・充電には非対応で、ビデオ通話/ライブ配信機能も備わっていない。また、アクセサリー用の接点は5ピンで、「EOS R50」とは異なりマルチアクセサリーシューには対応していない。

ボディ上面。アクセサリーシューは旧タイプの5ピンだ

ボディ上面。アクセサリーシューは旧タイプの5ピンだ

底面。対応バッテリーは「LP-E17」

底面。対応バッテリーは「LP-E17」

右側面にHDMIマイクロ出力端子とUSB Type-C端子を搭載

右側面にHDMIマイクロ出力端子とUSB Type-C端子を搭載

左側面には、外部マイク入力端子とリモートコントロール端子が備わっている

左側面には、外部マイク入力端子とリモートコントロール端子が備わっている

全長約24.7mm(収納時)/重量約120gのコンパクトな広角・単焦点レンズ「RF28mm F2.8 STM」も発表された。いわゆるパンケーキレンズと呼ばれる薄型レンズで、「EOS R100」などのAPS-Cミラーレスに装着すると焦点距離45mm相当の標準域の画角が得られる。キヤノンオンラインショップでの販売価格は48,400円(税込)

全長約24.7mm(収納時)/重量約120gのコンパクトな広角・単焦点レンズ「RF28mm F2.8 STM」も発表された。いわゆるパンケーキレンズと呼ばれる薄型レンズで、「EOS R100」などのAPS-Cミラーレスに装着すると焦点距離45mm相当の標準域の画角が得られる。キヤノンオンラインショップでの販売価格は48,400円(税込)

まとめ シンプルに高画質な撮影を楽しめるシリーズ最廉価モデル

「EOS R100」のキヤノンオンラインショップでの販売価格は、ボディ単体が82,500円、「RF-S18-45 IS STMレンズキット」が97,900円、「ダブルズームキット」が127,600円(いずれも税込)。2023年5月24日時点では、「EOS Rシリーズ」として最も安い製品である。

本機は、「EOS Kiss M2」の性能をベースにしているため目新しい機能はないものの、「EOS Rシリーズ」最小・最軽量のボディで、「EOS Rシステム」だからこその高画質を楽しめるのが魅力だ。性能や機能はそこそこでよく、より安価に高画質を楽しみたい人に向いているカメラと言えそうだ。発売は2023年6月下旬が予定されている。

真柄利行(編集部)

真柄利行(編集部)

フィルム一眼レフから始まったカメラ歴は、はや約30年。価格.comのスタッフとして300製品以上のカメラ・レンズをレビューしてきたカメラ専門家で、特にデジタル一眼カメラに深い造詣を持つ。フォトグラファーとしても活動中。

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