レビュー

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」なら“マクロ”と“望遠”を存分に楽しめる!

「M.ZUIKO PROレンズ」初のマクロレンズとして登場した「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」。組み合わせているミラーレスカメラは、「OM SYSTEM」のフラッグシップモデル「OM-1」

「M.ZUIKO PROレンズ」初のマクロレンズとして登場した「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」。組み合わせているミラーレスカメラは、「OM SYSTEM」のフラッグシップモデル「OM-1」

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」は、OMデジタルソリューションズが2023年2月24日に発売した、マイクロフォーサーズ用の高性能な望遠マクロレンズ。最大撮影倍率4倍(35mm判換算)の超高倍率マクロレンズと、焦点距離180mm相当(35mm判換算)の望遠レンズという2つの顔を持ち、多彩な楽しみ方ができる1本です。本記事では、マクロ撮影のコツを含めながら、本レンズの魅力を紹介していきます。

マクロレンズといえばやはり、まずはお花を撮りたくなりますね。幾重にも重なる花びらの滑らかな描写はため息ものですOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F5、1/160秒、ISO250、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、7.6MB)

マクロレンズといえばやはり、まずはお花を撮りたくなりますね。幾重にも重なる花びらの滑らかな描写はため息ものです
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F5、1/160秒、ISO250、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、7.6MB)

望遠マクロレンズとしては軽量でハンドリングしやすい

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」は、「OM SYSTEM」ブランドの交換レンズ「M.ZUIKOレンズ」の中でも特に高性能な「M.ZUIKO PROシリーズ」に属するマクロレンズです。

本レンズのサイズは69.8(最大径)×136(全長)mmで、重量は453g(レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)。35mm判換算で焦点距離180mm相当の画角を持つ望遠レンズとしてはコンパクトと言っていい筐体に収まっています。

望遠マクロレンズとしてはコンパクトなサイズ感です。フィルター径は62mm。「M.ZUIKO PROシリーズ」らしく防塵・防滴性能が備わっています

望遠マクロレンズとしてはコンパクトなサイズ感です。フィルター径は62mm。「M.ZUIKO PROシリーズ」らしく防塵・防滴性能が備わっています

実際に使ってみると、ボディに装着したときのバランスや構えたときのホールド感がとてもよいことがわかります。インナーフォーカス方式を採用しているので、ピントを合わせるときにレンズの全長が変わらないのもポイントで、近接撮影時に被写体との不用意な接触を防げます。

レンズの左側面に、3段階で撮影距離範囲を設定できる「フォーカスリミットスイッチ」、手ブレ補正のON/OFFを切り替える「ISスイッチ」、自分好みの機能設定を割り当てられる「L-Fnボタン」を搭載しています

レンズの左側面に、3段階で撮影距離範囲を設定できる「フォーカスリミットスイッチ」、手ブレ補正のON/OFFを切り替える「ISスイッチ」、自分好みの機能設定を割り当てられる「L-Fnボタン」を搭載しています

最大撮影倍率4倍のマクロ撮影が可能。2倍テレコンを使えば8倍に

本レンズの最大の特徴は、圧倒的なマクロ撮影機能です。通常モードで最短撮影距離0.25m/最大撮影倍率2倍(35mm判換算)の撮影に対応していますが、「フォーカスリミットスイッチ」を近距離撮影用の「S-MACRO」モードに切り替えると、最短撮影距離が0.224mに短くなり、最大撮影倍率は4倍(35mm判換算)に向上します(※「S-MACRO」モードは撮影距離が0.224〜0.50mに制限されます)。

さらに、「S-MACRO」モード時に2倍のテレコンバーター「MC-20」を使えば、何と最大撮影倍率8倍(35mm判換算)でのスーパーマクロ撮影が可能に。肉眼ではとらえられない、顕微鏡で覗いたような世界を写すことができます。

ただし、開放F値の変化には注意が必要です。「S-MACRO」モード時はF3.5からF5に、2倍テレコン「MC-20」使用時はF10にまで開放F値が大きくなります。

ここまでマクロに強いと気になるのがその描写力ですが、本レンズは、スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ4枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ1枚を使用した13群18枚のぜいたくなレンズ構成を採用し、マクロ時に目立つ色収差を徹底的に抑えています。本記事内で実写作例を掲載しますので、ぜひその画質のよさをご確認ください。

撮影倍率8倍で撮影

撮影倍率8倍(2倍テレコンを装着+「S-MACRO」モードの最短撮影距離)でシュガースティックを撮影してみました。小さな砂糖の結晶がまるで巨大な水晶柱のように写っています。なお、テレコンバーター使用時はレンズ先端から被写体までの距離がかなり短くなるため、フードを外して撮影することをおすすめしますOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/400秒、ISO500、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、9.4MB)

撮影倍率8倍(2倍テレコンを装着+「S-MACRO」モードの最短撮影距離)でシュガースティックを撮影してみました。小さな砂糖の結晶がまるで巨大な水晶柱のように写っています。なお、テレコンバーター使用時はレンズ先端から被写体までの距離がかなり短くなるため、フードを外して撮影することをおすすめします
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/400秒、ISO500、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、9.4MB)

「深度合成」を使って主役の存在感を引き立てる

マクロ撮影時に悩ましく感じるのは、被写界深度の浅さによるフォーカスコントロールの難しさではないでしょうか。主役を引き立てるためになるべく絞りを開けたいものの、近接撮影時はピントの合う範囲が極端に狭くなるためボケ具合をコントロールするのがとても難しいのです。

「OM SYSTEM」ブランドのミラーレスカメラでは、「OM-1」や「OM-5」などに、このジレンマを解決してくれる「深度合成」という撮影機能が備わっています。この機能は、ピント位置を自動で変えながら複数枚撮影したものをカメラ内で合成し、ピントの合った範囲を広くした写真を生成するというもの。ピント位置の移動量と撮影枚数を設定し、合成後の仕上がりを細かく調整できるのが便利です。マクロ撮影時に特に威力を発揮するので、「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」を使う際はぜひ活用してみてください。

通常モードで撮影

3つの石が付いた指輪を絞り優先モードで撮影。F10まで絞りましたが、いちばん左側の石の表面はボケていますOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F10、1/6秒、ISO500、ピクチャーモード:モノトーン、三脚使用撮影写真(5184×3888、9.1MB)

3つの石が付いた指輪を絞り優先モードで撮影。F10まで絞りましたが、いちばん左側の石の表面はボケています
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F10、1/6秒、ISO500、ピクチャーモード:モノトーン、三脚使用
撮影写真(5184×3888、9.1MB)

「深度合成」を使って撮影

深度合成で撮影。左の石のカッティングもくっきりと見えて全体的に指輪の存在感が増したように感じます。ただ、石の下に糸くずがあったのにPCのモニターで確認するまで気づかなかったのは反省点ですOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F10、1/6秒、ISO500、ピクチャーモード:モノトーン、深度合成モード(撮影枚数8、フォーカスステップ5)、三脚使用撮影写真(5184×3888、8.0MB)

深度合成で撮影。左の石のカッティングもくっきりと見えて全体的に指輪の存在感が増したように感じます。ただ、石の下に糸くずがあったのにPCのモニターで確認するまで気づかなかったのは反省点です
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F10、1/6秒、ISO500、ピクチャーモード:モノトーン、深度合成モード(撮影枚数8、フォーカスステップ5)、三脚使用
撮影写真(5184×3888、8.0MB)

「深度合成」使用時のモニター画像。画面左上の四角が重なっているのが「深度合成」を示すアイコンです。「深度合成」を使用すると、写真の上下左右がそれぞれ約7%カットされます。モニター上に合成後のガイドラインが表示されるので、これを目安にフレーミングしましょう

「深度合成」使用時のモニター画像。画面左上の四角が重なっているのが「深度合成」を示すアイコンです。「深度合成」を使用すると、写真の上下左右がそれぞれ約7%カットされます。モニター上に合成後のガイドラインが表示されるので、これを目安にフレーミングしましょう

地味だけど効果は絶大。手持ちマクロ撮影時のピント合わせの裏技

マクロ撮影でもうひとつ悩ましいのは、手持ち撮影で狙ったところにピントを合わせることの難しさです。マクロレンズの特性上、浅い被写界深度の中でピントの芯をとらえるのはどんなにAFの精度が高くても、カメラを持つ撮影者自身の動きに左右されてしまいます。

三脚を使えばカメラ自体の不要な動きを制御し、ピント合わせに集中することができます。だからこそ、「マクロ撮影には三脚が必須」と言われるのもうなずけますね。とはいえ、三脚がNGな場面も多いですので、手持ちでのマクロ撮影時に役立つちょっとした裏技をご紹介します。

それは「撮影倍率・ピント位置を固定し、カメラを動かしながら撮る」という方法です。この方法では、あらかじめ自分の撮りたい撮影倍率や距離に設定しておいて、被写体に対してカメラを前後に動かしながらピントを合わせます。

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」など「M.ZUIKO PROシリーズ」のレンズの多くは、フォーカスリングをスライドするとMFに切り替わる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」が備わっています。この機構はAFとMFを瞬時に切り替えられるので、マクロ撮影時にとても重宝します。クラッチ機構に距離指標と撮影倍率が表記されているのも便利な点です

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」など「M.ZUIKO PROシリーズ」のレンズの多くは、フォーカスリングをスライドするとMFに切り替わる「マニュアルフォーカスクラッチ機構」が備わっています。この機構はAFとMFを瞬時に切り替えられるので、マクロ撮影時にとても重宝します。クラッチ機構に距離指標と撮影倍率が表記されているのも便利な点です

以下に、上記の方法で、米国の1ドルコインを手持ち撮影した写真を3点掲載します。1枚目はコイン全体を撮影した写真です。2枚目はレンズの撮影倍率目盛を1倍(35mm判換算で2倍)に、3枚目は2倍(35mm判換算で4倍)に固定して、カメラを動かしながら自由の女神の目にピントを合わせてみました。

手持ちで撮影

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO2000、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、9.1MB)

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO2000、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、9.1MB)

手持ちで撮影(レンズの撮影倍率目盛:1x)

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO3200、ピクチャーモード:ナチュラル、レンズの撮影倍率目盛:1x撮影写真(5184×3888、8.6MB)

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO3200、ピクチャーモード:ナチュラル、レンズの撮影倍率目盛:1x
撮影写真(5184×3888、8.6MB)

手持ちで撮影(レンズの撮影倍率目盛:2x)

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO4000、ピクチャーモード:ナチュラル、レンズの撮影倍率目盛:2×撮影写真(5184×3888、8.6MB)

OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO+MC-20、360mm(35mm判換算720mm相当)、F10、1/320秒、ISO4000、ピクチャーモード:ナチュラル、レンズの撮影倍率目盛:2×
撮影写真(5184×3888、8.6MB)

「MFでのピント合わせとたいして変わらないのでは?」と思うかもしれませんが、被写体に対して前後の動きのみでピント位置を決めることに集中できるこのやり方と、カメラをホールドしながらピントリングを回してピントを合わせるやり方は、ピント合わせの労力が大きく違います。ぜひ一度試してみてほしいです。

また、本レンズは、カメラボディ側と協調して最大7段の補正効果を発揮する「5軸シンクロ手ぶれ補正」に対応し、手ぶれの発生を強力に抑えられるのも押さえておきたいポイントです。手ぶれが発生しやすい手持ちのマクロ撮影でも、より安心して挑めます。

日常スナップで楽しむ“2つの世界”

「肉眼を超えるスーパーマクロの世界」と「奥行き感やボケのやわらかさに包まれた望遠の世界」。マクロと望遠の“2つの世界”を1本で楽しめるのが「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」ならではの魅力だと思います。

普段、広角〜標準域で日常を記録している私にとっては、本レンズを使って、いつもとは違った距離感でいつもの日常を見るというのもまた新鮮でした。最後に、このレンズだからこそ見えた世界を少しだけお見せしたいと思います。

本レンズの使い始めに撮った1枚です。マクロレンズだからという固定観念があり、使い始めはどうしても花や植物に目が行ってしまいました。それでもまだ控えめな距離で撮っていますOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO200、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、7.1MB)

本レンズの使い始めに撮った1枚です。マクロレンズだからという固定観念があり、使い始めはどうしても花や植物に目が行ってしまいました。それでもまだ控えめな距離で撮っています
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO200、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、7.1MB)

思い切って綿毛が飛んでいきそうなギリギリまで近寄って撮影してみました。手前の綿毛が大きくボケて、まるでソフトフォーカスをかけたかのようなやわらかな描写の中に、ピントの合った綿毛の存在感が引き立ちましたOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/500秒、ISO200、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、9.7MB)

思い切って綿毛が飛んでいきそうなギリギリまで近寄って撮影してみました。手前の綿毛が大きくボケて、まるでソフトフォーカスをかけたかのようなやわらかな描写の中に、ピントの合った綿毛の存在感が引き立ちました
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/500秒、ISO200、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、9.7MB)

テーブル越しにご飯中の姪っ子を激写。フォーカスリミッターを「0.25m〜∞」に設定していたのでピント合わせもスムーズでした。本レンズは、近接撮影以外でAFにストレスを感じることはありませんでしたOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO1000、ピクチャーモード:ナチュラル

テーブル越しにご飯中の姪っ子を激写。フォーカスリミッターを「0.25m〜∞」に設定していたのでピント合わせもスムーズでした。本レンズは、近接撮影以外でAFにストレスを感じることはありませんでした
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO1000、ピクチャーモード:ナチュラル

友人とカフェでおしゃべり中、ネイルアートのニコちゃんマークを思わずパチリ。後ろにほかのお客さんがいたためあまり引いて撮れなかったので、手前にハンバーガーを入れて狭めの画角の中に奥行き感を出す効果を狙いましたOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO1000、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(3888×5184、8.1MB)

友人とカフェでおしゃべり中、ネイルアートのニコちゃんマークを思わずパチリ。後ろにほかのお客さんがいたためあまり引いて撮れなかったので、手前にハンバーガーを入れて狭めの画角の中に奥行き感を出す効果を狙いました
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO1000、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(3888×5184、8.1MB)

おしゃれなお花屋さんのテラスに飾られたバラを手前の植え込み越しに狙いました。35mm判換算で焦点距離180mm相当の圧縮効果によって、植え込みのボケ感がよいアクセントになりましたOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/160秒、ISO400、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、10.0MB)

おしゃれなお花屋さんのテラスに飾られたバラを手前の植え込み越しに狙いました。35mm判換算で焦点距離180mm相当の圧縮効果によって、植え込みのボケ感がよいアクセントになりました
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/160秒、ISO400、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、10.0MB)

我が家の次男猫の寝起きにしては凛々しい顔を記念に1枚。ハイライトの入った瞳や、ヒゲのキリッとした描写とふわふわの毛の質感の違いが見事に描き分けられていますOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/160秒、ISO1250、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、7.3MB)

我が家の次男猫の寝起きにしては凛々しい顔を記念に1枚。ハイライトの入った瞳や、ヒゲのキリッとした描写とふわふわの毛の質感の違いが見事に描き分けられています
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/160秒、ISO1250、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、7.3MB)

背中の毛を「S-MACRO」モードでクローズアップ。直毛だと思っていた毛先がゆるくカールしていたのは新発見でしたOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F5.0、1/25秒、ISO3000、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、6.2MB)

背中の毛を「S-MACRO」モードでクローズアップ。直毛だと思っていた毛先がゆるくカールしていたのは新発見でした
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F5.0、1/25秒、ISO3000、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、6.2MB)

水溜まりに落ちた雨が泡になって浮かんでいるのを撮影しました。望遠レンズ特有の前後の大きなボケがメインの泡をやさしく包みつつ、泡の表面はとてもシャープに写すことができました。PCのモニターで写真を確認したときに、泡の中に自分の姿がくっきり映り込んでいるのを発見して正直驚きました。今回撮影した中で本レンズの特徴を最も生かせた1枚なのではないかと思いますOM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO2500、ピクチャーモード:ナチュラル撮影写真(5184×3888、6.6MB)

水溜まりに落ちた雨が泡になって浮かんでいるのを撮影しました。望遠レンズ特有の前後の大きなボケがメインの泡をやさしく包みつつ、泡の表面はとてもシャープに写すことができました。PCのモニターで写真を確認したときに、泡の中に自分の姿がくっきり映り込んでいるのを発見して正直驚きました。今回撮影した中で本レンズの特徴を最も生かせた1枚なのではないかと思います
OM-1、M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO、90mm(35mm判換算180mm相当)、F3.5、1/200秒、ISO2500、ピクチャーモード:ナチュラル
撮影写真(5184×3888、6.6MB)

まとめ 驚きと発見をくれる“二刀流レンズ”

「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 Macro IS PRO」は、最大撮影倍率4倍(35mm判換算、MC-20使用時)という、これまでの常識で考えられない超高倍率撮影が可能な望遠マクロレンズです。スペックからは大きくて重いレンズを想像してしまいますが、本レンズはコンパクトな筐体に収まっています。望遠に強いマイクロフォーサーズだからこその1本と言えるでしょう。

カメラ側に搭載された「深度合成」機能や、レンズ側の「マニュアルフォーカスクラッチ機構」を活用すれば、マクロ撮影の楽しさがさらに広がることでしょう。「OM SYSTEM」ブランドが誇る防塵・防滴性能や、高性能な手ぶれ補正機能なども心強い点です。

本レンズを使っていると、望遠レンズとして日常使いを楽しみつつ、時に被写体にギリギリまで寄ってみることで、普段見ている世界とはまったく違った表情を発見できます。「マクロ」と「望遠」という2つの強みを持つ本レンズは、二刀流レンズとして大活躍してくれることでしょう。

金森玲奈 公式Webページ/SNSアカウント
https://www.kanamorireina.com/
Instagram:kanamorireina
Twitter:@kanamorireina

金森玲奈

金森玲奈

写真家。東京工芸大学芸術学部写真学科卒業。東京藝術大学美術学部附属写真センター勤務などを経て2011年からフリーランスとして活動を開始。怪我と障害がきっかけで引き取った2匹の飼い猫との日々を撮り続けている。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る