レビュー

ファン待望の「LUMIX G9PROII」最速レビュー! 5年半ぶりの後継機の実力は?

「静止画のフラッグシップモデル」として登場した「LUMIX G9 PRO(DC-G9)」の発売(2018年1月25日発売)から約5年半。パナソニックは2023年9月12日、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「LUMIX Gシリーズ」の新しいフラッグシップモデルとして、「LUMIX G9 PRO」の後継機「LUMIX G9PROII(DC-G9M2)」を発表した。

充実したスペックを持つマイクロフォーサーズ機「LUMIX G9PROII(DC-G9M2)」が登場

充実したスペックを持つマイクロフォーサーズ機「LUMIX G9PROII(DC-G9M2)」が登場

「LUMIX Gシリーズ」は最近、動画撮影に力を入れた製品を展開しているため、静止画重視のこのカメラの後継機が出ることに驚いた人もいるのではないだろうか。ファンにとってはうれしいサプライズだ。

本記事では、試作機をいち早く試した、写真家の上田家(上田晃司さん、コムロミホさん)による“最速レビュー”を届けしよう。

※本記事前半の進化点の紹介は価格.comマガジン編集部が制作。後半のレビューは上田家(上田晃司さん、コムロミホさん)が執筆しています。

■「LUMIX G9PROII」の主な特徴
・フルサイズミラーレス「LUMIX S5II」と同じボディ
・有効2521万画素の新センサー+新世代「ヴィーナスエンジン」
・像面位相差AF+進化した被写体認識
・最高約60コマ/秒(AF-C)の超高速連写
・手持ちハイレゾモード(約1億画素相当)
・ボディ内で8段、レンズ協調で7.5段の手ブレ補正効果
・5.7K/60p、4K/120pの動画記録に対応

6つの進化点に注目

「LUMIX G9PROII」は、プロ向けの充実した動画撮影を搭載する「LUMIX GH6」と並ぶ、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「LUMIX Gシリーズ」の新しいフラッグシップモデルだ。

前モデルと同様、静止画撮影に重点が置かれたカメラだが、動画撮影機能を含めてあらゆる点がレベルアップしている。特に注目したい6つの進化点をまとめよう。

「LUMIX G9PROII」の筐体はフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」と同じ。フォーマットの異なる2つのカメラでボディが共通なのは非常に珍しい

「LUMIX G9PROII」の筐体はフルサイズミラーレス「LUMIX S5II」と同じ。フォーマットの異なる2つのカメラでボディが共通なのは非常に珍しい

注目点1 「ダイナミックレンジブースト」の適用感度がISO100スタートに

「LUMIX G9PROII」は、撮像素子に新開発の有効2521万画素Live MOSセンサーを採用しているが、このセンサーの画質面で特に注目したいのが「ダイナミックレンジブースト」だ。

「ダイナミックレンジブースト」は、「LUMIX GH6」に初めて搭載された高画質化機能。低感度と高感度に回路を分けて画素ごとに合成処理を行うことによって、低ノイズで階調豊かな画質を実現するというものだ。

「LUMIX GH6」では、画質設定によってISO800もしくはISO2000以上の感度で有効だったが、「LUMIX G9PROII」は常用感度の下限であるISO100からこの機能が自動的に働くようになった(※機能のオン・オフの設定もなくなった)。

常用感度の下限ISO100から「ダイナミックレンジブースト」が自動で働くようになった

常用感度の下限ISO100から「ダイナミックレンジブースト」が自動で働くようになった

高速連写での静止画撮影時や、フレームレートが60fpsを超える設定の動画撮影など効果を発揮しない条件はあるものの、すべての常用感度で階調性にすぐれた画質が得られるのは大きな進化。特にシャドウ部の階調表現が改善されており、RAW現像時にシャドウを持ち上げても、トーンジャンプすることなく、より滑らかな階調が得られるようになったという。

注目点2 「LEICAモノクローム」を「フォトスタイル」に追加

画質面では、仕上がり設定「フォトスタイル」に「LEICAモノクローム」という新しいモードを搭載するのもトピック。「LUMIXシリーズ」はモノクロの表現力の高さで定評があるが、「LUMIX G9PROII」には、また魅力的なモノクロモードが追加された。

パナソニックによると、ライカ以外のメーカーのデジタルカメラで、「LEICA」の名前が付く画質設定を搭載するのは初。モノクロ表現にこだわるライカとの協業によって生まれたモードで、ライカとはかなり細かいところまでやり取りを行い、チューニングを詰めたとのことだ。

「LEICAモノクローム」の画質は、本記事の下部で掲載する上田家の作例をご覧いただきたい。パナソニックによると、メリハリがありながらもディテールが残る「L.モノクロームD」よりもハイライトが明るく、より硬調でダイナミックな雰囲気に仕上がるとのことだ。

ライカとの協業で誕生した新しいフォトスタイル「LEICAモノクローム」

ライカとの協業で誕生した新しいフォトスタイル「LEICAモノクローム」

「LUMIX S5II」と同様、「リアルタイムLUT」にも対応。あらかじめLUTをカメラ本体に登録しておくことで、その絵作りを使って写真や動画を撮影できるモードだ

「LUMIX S5II」と同様、「リアルタイムLUT」にも対応。あらかじめLUTをカメラ本体に登録しておくことで、その絵作りを使って写真や動画を撮影できるモードだ

注目点3 像面位相差AFを搭載。被写体認識も向上

「LUMIX G9PROII」は、フルサイズミラーレス「LUMIX S5II」に続いて像面位相差AF(779点)に対応している。マイクロフォーサーズ機「LUMIX Gシリーズ」としては初めての像面位相差AF搭載モデルだ。逆光や低照度下など厳しい状況での被写体追従性が上がっている。

加えて、「リアルタイム被写体認識AF」の機能も向上。「人物」と「動物」に加えて、「動物の瞳」と「車」「バイク」の認識に新たに対応するようになった。また、人物は上半身のみの認識も可能になるなど精度がよくなっている。

「車」「バイク」の被写体認識に対応

「車」「バイク」の被写体認識に対応

左が「LUMIX G9PROII」で、右が「LUMIX G9 PRO」。新モデルは動物の瞳を認識するようになった。また、認識精度も向上しており、ピントが背景に抜けにくくなった

左が「LUMIX G9PROII」で、右が「LUMIX G9 PRO」。新モデルは動物の瞳を認識するようになった。また、認識精度も向上しており、ピントが背景に抜けにくくなった

注目点4 AF追従で最高約60コマ/秒の超高速連写を実現

電子シャッター時のAFCで最高約60コマ/秒、AFSで最高約75コマ/秒の超高速連写を実現。特にAFC時の連写性能が驚異的で、マイクロフォーサーズのAF追従連写としては2023年9月12日時点で最速だ。バッファメモリーを増強しており、超高速連写時でも3秒以上連写が持続するとしている。

なお、メカシャッターのAF追従連写は約10コマ/秒。パナソニックによると「LUMIX」のAF追従でのメカシャッター連写としては最速で、10コマ/秒の速度を達成したのは初とのこと。

電子シャッター時のAFCで最高約60コマ/秒の超高速連写を実現。プリ連写はさかのぼる時間を「0.5秒」「1秒」「1.5秒」から選択できるようになった

電子シャッター時のAFCで最高約60コマ/秒の超高速連写を実現。プリ連写はさかのぼる時間を「0.5秒」「1秒」「1.5秒」から選択できるようになった

注目点5 ボディ単体の手ブレ補正効果が8段に向上

ボディ内5軸手ブレ補正機構の補正効果が、「LUMIXシリーズ」として最高の8段に向上。望遠域で威力を発揮する、レンズ側との連動制御「Dual I.S. 2」は「LUMIX GH6」と同じ7.5段だ。

スペック的には「LUMIXシリーズ」史上最強の手ブレ補正で、広角から望遠まで手ブレを抑えて撮ることが可能だ。

また、動画撮影時の電子手ブレ補正も進化し、走り撮り時などに発生する大きな手ブレを抑制。周辺歪みの補正力も向上しているという。

動画の電子手ブレ補正は「標準」と「強」から効果を選択可能。電子手ブレ補正を選択するとは画角が少し狭くなる(「標準」で1.1倍、「強」で1.25倍)

動画の電子手ブレ補正は「標準」と「強」から効果を選択可能。電子手ブレ補正を選択するとは画角が少し狭くなる(「標準」で1.1倍、「強」で1.25倍)

静止画撮影を重視したカメラだが、パナソニックのマイクローサーズ機だけあって動画撮影も充実。5.7K/60p記録や4K/120p記録に対応している

静止画撮影を重視したカメラだが、パナソニックのマイクロフォーサーズ機だけあって動画撮影も充実。5.7K/60p記録や4K/120p記録に対応している

注目点6 糸巻き型の歪みを抑えたファインダー

電子ビューファインダー(EVF)は、約368万ドットの有機ELデバイス/アイポイント21mmというスペックは従来と変わらないが、光学系が見直されたことで、倍率が約0.83倍から約0.8倍(いずれも35mm判換算)に抑えられている。従来モデルにあった倍率の切り替え機能も略されている。

一見するとスペックダウンだが、「LUMIX G9PROII」では、従来モデルで指摘されていた糸巻き型の歪曲がなくなったのが大きなポイント。周辺までクリアで見やすいファインダーに進化している。

「LUMIX S5II」と同じ筐体を採用。背面には8方向対応のジョイスティックなどが備わっている。背面モニターは3.0型バリアングル液晶(約184万ドット)

「LUMIX S5II」と同じ筐体を採用。背面には8方向対応のジョイスティックなどが備わっている。背面モニターは3.0型バリアングル液晶(約184万ドット)

ボディ上面右手側に、ホワイトバランス/感度/露出補正の3連ボタンを装備する

ボディ上面右手側に、ホワイトバランス/感度/露出補正の3連ボタンを装備する

SDメモリーカード(UHS-II対応)のダブルスロットを採用。HDMI端子はType A

SDメモリーカード(UHS-II対応)のダブルスロットを採用。HDMI端子はType A

別売オプションとして縦位置バッテリーグリップ「DMW-BG1」を用意。同じ筐体の「LUMIX S5II」でも使用できるとのこと

別売オプションとして縦位置バッテリーグリップ「DMW-BG1」を用意。同じ筐体の「LUMIX S5II」でも使用できるとのこと

「LUMIX G9PROII」の登場にあわせて、マイクロフォーサーズ用レンズ2本がリニューアルされる。左は、新たにテレコンバーターの装着に対応した超望遠ズームレンズの新型「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S.」で、右は開放F2.8通しの望遠ズームレンズの新型「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S.」

「LUMIX G9PROII」の登場にあわせて、マイクロフォーサーズ用レンズ2本がリニューアルされる。左は、新たにテレコンバーターの装着に対応した超望遠ズームレンズの新型「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S.」で、右は開放F2.8通しの望遠ズームレンズの新型「LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S.」

「LUMIX G9PROII」の発売日と市場想定価格(税込)

発売日:2023年10月27日
ボディ単体 230,700円前後
標準ズームレンズキット 303,900円前後
※「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.」が付属

リニューアルレンズ2本の発売日と価格(税込)

発売日:2023年10月27日
LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3 II ASPH./POWER O.I.S. 220,000円
LEICA DG VARIO-ELMARIT 35-100mm/F2.8/POWER O.I.S. 154,000円

上田家による「LUMIX G9PROII」ファーストインプレッション

「LUMIX G9PROII」を持って瀬戸内海で撮影してきた

「LUMIX G9PROII」を持って瀬戸内海で撮影してきた

※本レビューで使用した「LUMIX G9PROII」は開発中の試作機です。製品版とは仕様が異なる場合があります。

ついに「LUMIX G9PROII」が発表された。静止画のフラグシップ機である前機種が登場したのは2018年。発売当時から前モデル「LUMIX G9 PRO」を使用している上田家にとって待望の後継機である。

前モデルは、当時「生命力・生命美」の画質コンセプトを掲げ、被写体の美しさをそのまま引き出す絵作りを目指したカメラの第1号だ。そこから引き続いて現在の「LUMIXシリーズ」の絵作りのよさへと進化していく。

上田家は、そんな「LUMIX G9 PRO」とともにいろいろなところへ出かけて撮影し、作品作りを行ってきた。このカメラに代わる静止画撮影向きの新モデルがなかなか登場しなかったため、「愛用し続けている」という人は多いことだろう。

今回は広島県の尾道市や「しまなみ海道」を旅行しながらスナップをしてきた。ファーストインプレッションとして、スナップ撮影がメインの上田家目線で「LUMIX G9PROII」の進化点を紹介していこう。

「LUMIX S5II」と同じボディ。コンパクトなレンズとの相性もよい

「LUMIX G9PROII」のボディは、フルサイズ機の「LUMIX S5II」と同じ。操作性もまったく一緒なので、フルサイズ機とマイクロフォーサーズ機を併用したい人にとってとても便利だ。

ただ、フルサイズ機と同じサイズなので、マイクロフォーサーズの小型レンズはマッチしないのではないかと思っていたが、実際使ってみるとそんなことはなく、「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」や「LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.」といったコンパクトな単焦点レンズとの組み合わせはカメラを身軽に持ち運ぶことができた。

また、大口径のズームレンズ「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.」など比較的大きなレンズを装着しても、カメラのグリップがしっかりとしているため撮影していて疲れにくかった。

コンパクトな「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」を装着

コンパクトな「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」を装着

マイクロフォーサーズ用としては大柄な「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.」を装着

マイクロフォーサーズ用としては大柄な「LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.」を装着

さらに印象的な色再現に。画素数の向上により精細感も向上

以下に掲載する写真は、仕上がり設定の「フォトスタイル」を「スタンダード」にして撮影したもの。「LUMIX G9PROII」は、青や緑の発色が印象的で、色のよさは前モデルからさらに進化しているように感じた。デフォルトの設定でここまで表現してくれるのはさすが。「撮って出しの美しさ」を目指す「LUMIXシリーズ」だからこその表現力の高さと言っていいだろう。

亀老山展望台から撮影した1枚。青のグラデーションを美しく、緑色の発色もいい(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/6400秒、ISO100、+0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド撮影写真(4336×5776、9.5MB)

亀老山展望台から撮影した1枚。青のグラデーションを美しく、緑色の発色もいい(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/6400秒、ISO100、+0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド
撮影写真(4336×5776、9.5MB)

深みのある色表現を楽しみたいと思い、露出補正を少しマイナスに設定している。青と緑のコントラストが美しい1枚に仕上がった(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/8000秒、ISO100、-0.3EV、WB:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド撮影写真(5776×4336、9.2MB)

深みのある色表現を楽しみたいと思い、露出補正を少しマイナスに設定している。青と緑のコントラストが美しい1枚に仕上がった(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/8000秒、ISO100、-0.3EV、WB:晴天、フォトスタイル:ヴィヴィッド
撮影写真(5776×4336、9.2MB)

前モデルの有効画素数は2033万画素だったが、「LUMIX G9PROII」は2521万画素に向上している。それにより、被写体のディテールをさらに細かく表現できるようになった。

以下の2枚の写真は、新旧モデルで同じ被写体を撮り比べたもの。橋脚の先端あたりを見比べてみると、「LUMIX G9PROII」のほうが線を細く、抜けのよさが感じられる。とはいえ、前モデルの描写力も高く、2018年に発売されたカメラとは思えないほど、しっかりと表現できている。

2枚の写真とも同じ設定で撮影しているが、写真左下にある緑の発色を比較してみると、「LUMIX G9PROII」のほうがより肉眼に近い色を表現しているように見える。

「LUMIX G9PROII」で撮影した写真撮影写真を拡大すると、橋を支えるワイヤー部分がより細かく表現できているのがわかる。また全体的に抜けのよさも感じられる(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、20mm(35mm判換算40mm相当)、F4、1/800秒、ISO100、+0.7EV、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード撮影写真(5776×4336、10.2MB)

「LUMIX G9PROII」で撮影した写真
撮影写真を拡大すると、橋を支えるワイヤー部分がより細かく表現できているのがわかる。また全体的に抜けのよさも感じられる(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、20mm(35mm判換算40mm相当)、F4、1/800秒、ISO100、+0.7EV、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード
撮影写真(5776×4336、10.2MB)

「LUMIX G9 PRO」で撮影した写真2018年に発売されたカメラとは思えないほど描写力が高い。(撮影:上田晃司)LUMIX G9 PRO、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、19mm(35mm判換算38mm相当)、F4、1/2000秒、ISO200、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード撮影写真(5776×4336、6.8MB)

「LUMIX G9 PRO」で撮影した写真
2018年に発売されたカメラとは思えないほど描写力が高い。(撮影:上田晃司)
LUMIX G9 PRO、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、19mm(35mm判換算38mm相当)、F4、1/2000秒、ISO200、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード
撮影写真(5776×4336、6.8MB)

約1億画素に向上した「ハイレゾモード」

「LUMIX G9PROII」は有効画素数が2521万画素に増え、画像を複数枚撮影して合成する「ハイレゾモード」も進化している。前モデルは生成する画像が約8000万画素相当だったのに対して、「LUMIX G9PROII」は約1億画素相当に向上。手持ちでの撮影も可能だ。

「ハイレゾモード」で撮影生成される画像が約1億画素相当に向上し、より鮮明に被写体のディテールを表現できるようになった(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F4、1/1000秒、ISO100、+0.3EV、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード、ハイレゾモード撮影写真(11552×8672、41.5MB)

「ハイレゾモード」で撮影
生成される画像が約1億画素相当に向上し、より鮮明に被写体のディテールを表現できるようになった(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 10-25mm/F1.7 ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F4、1/1000秒、ISO100、+0.3EV、WB:オート、フォトスタイル:スタンダード、ハイレゾモード
撮影写真(11552×8672、41.5MB)

フルサイズ並みの階調性を実現する「ダイナミックレンジブースト」

ダイナミックレンジの広さはイメージセンサーのサイズに左右されるため、マイクロフォーサーズでは、明暗差が激しいシーンではどうしても白飛びや黒つぶれの心配がある。

それを解消してくれるのが、パナソニックの独自機能「ダイナミックレンジブースト」だ。この機能によって、「LUMIX G9PROII」はフルサイズ機並みのダイナミックレンジを得ることが可能だ。

「LUMIX GH6」では最低感度がISO800(もしくはISO2000)だったが、「LUMIX G9PROII」はISO100から使用できるようになった。機能をオン/オフする必要はなく、シーンに合わせて適切に「ダイナミックレンジブースト」が作動してくれる。

奥の明るいところに露出を合わせて撮影したが、左のシャドウ部分を階調豊かに表現してくれている(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、41mm(35mm判換算82mm相当)、F1.7、1/8000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:風景撮影写真(5776×4336、8.1MB)

奥の明るいところに露出を合わせて撮影したが、左のシャドウ部分を階調豊かに表現してくれている(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、41mm(35mm判換算82mm相当)、F1.7、1/8000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:風景
撮影写真(5776×4336、8.1MB)

商店街を撮影。シャドウからハイライトまでしっかりと情報が残っている(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50mm(35mm判換算100mm相当)、F1.7、1/320秒、ISO500、+1.3EV、WB:晴天、フォトスタイル:V-Log撮影写真(5776×4336、8.4MB)

商店街を撮影。シャドウからハイライトまでしっかりと情報が残っている(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50mm(35mm判換算100mm相当)、F1.7、1/320秒、ISO500、+1.3EV、WB:晴天、フォトスタイル:V-Log
撮影写真(5776×4336、8.4MB)

像面位相差AFの搭載によってAFの速度・精度が向上

「LUMIX S5II」に続いて、「LUMIX G9PROII」も像面位相差AFを搭載するようになった。「LUMIX」のマイクロフォーサーズ機では初で、ピント合わせの素早さだけでなく、安定性も向上。被写体認識AFは「人物」「動物」「車」「バイク」といった被写体に対応し、カメラまかせでよりスムーズなピント合わせが行えるようになった。

警戒心の強い猫で、エサを食べ終え、こちらの存在に気づくとすぐに逃げてしまった。こちらを見ていたのは一瞬だったが、動物認識によって瞬時にピントを合わせてシャッターを切ることができた(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/2500秒、ISO200、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム撮影写真(3848×5776、6.8MB)

警戒心の強い猫で、エサを食べ終え、こちらの存在に気づくとすぐに逃げてしまった。こちらを見ていたのは一瞬だったが、動物認識によって瞬時にピントを合わせてシャッターを切ることができた(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/2500秒、ISO200、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム
撮影写真(3848×5776、6.8MB)

シャッタースピード4秒でもブレない高性能な手ブレ補正

「LUMIX G9PROII」のボディ内手ブレ補正は補正効果が8段に向上している。今回、手持ち撮影でどこまでシャッター速度を遅くできるか実験してみたが、上田家の2人はともにシャッタースピード4秒でも手ブレを抑えて撮影することができた。

しっかりとカメラをホールドし、体が動かないように息を整えながら撮影する必要はあるが、三脚を使用しなくても夜景や暗所で撮影ができるのはかなりのアドバンテージだ

4秒のシャッタースピードでシャッターを切っているが、写真を等倍で確認してみると手ブレが補正されているのがわかる。しっかりとグリップして息を整えながら撮影すると、4秒でも三脚なしで撮影できる(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F5.6、4秒、ISO100、WB:晴天、フォトスタイル:スタンダード撮影写真(5776×4336、11.1MB)

4秒のシャッタースピードでシャッターを切っているが、写真を等倍で確認してみると手ブレが補正されているのがわかる。しっかりとグリップして息を整えながら撮影すると、4秒でも三脚なしで撮影できる(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F5.6、4秒、ISO100、WB:晴天、フォトスタイル:スタンダード
撮影写真(5776×4336、11.1MB)

この写真もシャッタースピード4秒で撮影したもの(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.、12mm(35mm判換算24mm相当)、F7.1、4秒、ISO100、WB:曇り、フォトスタイル:ヴィヴィッド、Photoshopで画像編集撮影写真(5561×4171、7.4MB)

この写真もシャッタースピード4秒で撮影したもの(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm/F2.8-4.0 ASPH./POWER O.I.S.、12mm(35mm判換算24mm相当)、F7.1、4秒、ISO100、WB:曇り、フォトスタイル:ヴィヴィッド、Photoshopで画像編集
撮影写真(5561×4171、7.4MB)

黒の締まりが美しい「LEICAモノクローム」

「LUMIX G9PROII」は多くの点が進化しているが、上田家にとって最もうれしいのが「フォトスタイル」の新モード「LEICAモノクローム」の搭載だ。ライカとのアライアンスを組んだことにより、「LEICA」と名の付くモノクロ表現を「LUMIX」で撮って出しで楽しめるようになったのだ。

新たに搭載された「LEICAモノクローム」で撮影黒が締まりながらも、トーン豊かに表現してくれるため、何気ないワンシーンも味わい深い写真に仕上がる(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/13000秒、ISO100、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム撮影写真(5776×4336、9.6MB)

新たに搭載された「LEICAモノクローム」で撮影
黒が締まりながらも、トーン豊かに表現してくれるため、何気ないワンシーンも味わい深い写真に仕上がる(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/13000秒、ISO100、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム
撮影写真(5776×4336、9.6MB)

「LEICAモノクローム」の追加によって、「LUMIX G9PROII」は計5種類のモノクロ表現を選択できるようになった。以下に、5種類のモノクロ表現を撮り比べた作例を掲載しよう。

フォトスタイル「モノクローム」で撮影スタンダードなモノクロ表現を楽しめる。(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:モノクローム撮影写真(5776×4336、7.2MB)

フォトスタイル「モノクローム」で撮影
スタンダードなモノクロ表現を楽しめる。(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:モノクローム
撮影写真(5776×4336、7.2MB)

フォトスタイル「L.モノクローム」で撮影スタンダードな「モノクローム」と比べて暗部が締まり、グレーの諧調が豊かになる(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクローム撮影写真(5776×4336、6.7MB)

フォトスタイル「L.モノクローム」で撮影
スタンダードな「モノクローム」と比べて暗部が締まり、グレーの諧調が豊かになる(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクローム
撮影写真(5776×4336、6.7MB)

フォトスタイル「L.モノクロームD」で撮影「L.モノクローム」と比べてコントラストが高くなり、重厚感のあるモノクロ表現を楽しめる(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクロームD撮影写真(5776×4336、7.0MB)

フォトスタイル「L.モノクロームD」で撮影
「L.モノクローム」と比べてコントラストが高くなり、重厚感のあるモノクロ表現を楽しめる(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクロームD
撮影写真(5776×4336、7.0MB)

フォトスタイル「L.モノクロームS」で撮影コントラストが低くなり、やわらかいモノクロ表現を楽しめる(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクロームS撮影写真(5776×4336、7.0MB)

フォトスタイル「L.モノクロームS」で撮影
コントラストが低くなり、やわらかいモノクロ表現を楽しめる(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:L.モノクロームS
撮影写真(5776×4336、7.0MB)

フォトスタイル「LEICAモノクローム」で撮影ハイライトを引き立てながらグレーの階調を豊かに表現している。暗部にも深みが出ている(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム撮影写真(5776×4336、7.2MB)

フォトスタイル「LEICAモノクローム」で撮影
ハイライトを引き立てながらグレーの階調を豊かに表現している。暗部にも深みが出ている(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/16000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム
撮影写真(5776×4336、7.2MB)

5種類の中では「LEICAモノクローム」が最もコントラストが高く、黒の締まりが美しい。上田家は、「LUMIXシリーズ」でモノクロ撮影を行う場合、これまでは「L.モノクロームD」をメインに使っていたが、今後は「LEICAモノクローム」を使用する機会が増えそうだ。

モノクロは少しの調整で方向性が大きく変わるため、一貫性を持ちながらRAW現像で仕上げていくのは難しい。だが、多彩なモノクロ表現を選べる「LUMIX G9PROII」なら、撮って出しでも作品レベルのハイクオリティなモノクロ表現を簡単に楽しめる。

ちなみに、「LEICAモノクローム」は、最新デジタルレンジファインダー「ライカM11」に搭載されているモノクロ設定と同じ調整値とのこと。ただ、イメージセンサーが異なるうえ、ライカと「LUMIXシリーズ」では画像処理の方向性が違うため、まったく同じ結果になるというわけではないそうだ。

空に向かって延びる線が面白いと思って撮影した1枚。黒が締まることで、枯れ木とハシゴの存在感が出ている(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/13000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム撮影写真(4336×5776、7.8MB)

空に向かって延びる線が面白いと思って撮影した1枚。黒が締まることで、枯れ木とハシゴの存在感が出ている(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/13000秒、ISO100、-0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム
撮影写真(4336×5776、7.8MB)

「SUMMILUX」ならではの美しいボケがひまわりを立体的に表現してくれている(撮影:コムロミホ)LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/20000秒、ISO200、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム撮影写真(3848×5776、6.3MB)

「SUMMILUX」ならではの美しいボケがひまわりを立体的に表現してくれている(撮影:コムロミホ)
LUMIX G9PROII、LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 II ASPH.、25mm(35mm判換算50mm相当)、F1.4、1/20000秒、ISO200、WB:晴天、フォトスタイル:LEICAモノクローム
撮影写真(3848×5776、6.3MB)

絵作りを追求できる「リアルタイムLUT」

「LUMIX G9PROII」には、「LUMIX S5II」と同様、「リアルタイムLUT」が搭載されている。「リアルタイムLUT」とは、LUTをカメラに登録することで、自分の好きな絵作りを撮って出しで撮影できるようになるというもの。LUTはインターネットからダウンロードできるだけでなく、自分で作成することもできるため、無限に絵作りを楽しめるのだ。

「リアルタイムLUT」を使用して撮影コダックのカラーフィルムのような調整をベースに暖かみのあるLUTを作って撮影している(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、31mm(35mm判換算62mm相当)、F4、1/4000秒、ISO500、WB:晴天、リアルタイムLUT

「リアルタイムLUT」を使用して撮影
コダックのカラーフィルムのような調整をベースに暖かみのあるLUTを作って撮影している(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、31mm(35mm判換算62mm相当)、F4、1/4000秒、ISO500、WB:晴天、リアルタイムLUT

「リアルタイムLUT」を使用して撮影自分の好きなLUTを登録することで、撮影時にファインダーやモニターで仕上がりを確認しながら静止画・動画を撮影できる(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50 mm(35mm判換算100mm相当)、F2.8、1/8000秒、ISO500、+0.7EV、WB:晴天、リアルタイムLUT撮影写真(5776×4336、10.6MB)

「リアルタイムLUT」を使用して撮影
自分の好きなLUTを登録することで、撮影時にファインダーやモニターで仕上がりを確認しながら静止画・動画を撮影できる(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50 mm(35mm判換算100mm相当)、F2.8、1/8000秒、ISO500、+0.7EV、WB:晴天、リアルタイムLUT
撮影写真(5776×4336、10.6MB)

フォトスタイル「風景」で撮影上に掲載したLUTをあてたものを比べてみてほしい。見た目どおりの印象に仕上がっている(撮影:上田晃司)LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50 mm(35mm判換算100mm相当)、F2.8、1/1600秒、ISO100、+0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:風景撮影写真(5776×4336、12.4MB)

フォトスタイル「風景」で撮影
上に掲載したLUTをあてたものを比べてみてほしい。見た目どおりの印象に仕上がっている(撮影:上田晃司)
LUMIX G9PROII、LEICA DG VARIO-SUMMILUX 25-50mm/F1.7 ASPH.、50 mm(35mm判換算100mm相当)、F2.8、1/1600秒、ISO100、+0.7EV、WB:晴天、フォトスタイル:風景
撮影写真(5776×4336、12.4MB)

まとめ

「LUMIX G9PROII」の登場を、首を長くして待っていたという人も多いことだろう。上田家の2人もそうで、まさにファン待望の新モデルと言える。

今回「LUMIX G9PROII」を使ってみて、あらゆる点で想像以上の進化を遂げていることがわかった。これなら「待った甲斐があった」と思う人も多いのではないだろうか。前モデルが長く愛用されていたように、「LUMIX G9PROII」もこれから先長く使用できるカメラに仕上がっていると思う。

写真家夫婦 上田家のYouTubeチャンネルでも「LUMIX G9 PROII」の魅力を紹介しているのでぜひご覧いただきたい。

コムロミホ

コムロミホ

文化服装学院でファッションを学び、ファッションの道へ。撮影現場でカメラに触れるうちにフォトグラファーを志すことを決意。アシスタントを経て、現在は広告や雑誌で活躍。街スナップをライフワークに旅を続けている。カメラに関する執筆や講師も行う。
また、YouTubeチャンネル「写真家夫婦上田家」「カメラのコムロ」でカメラや写真の情報を配信中。カメラや写真が好きな人が集まるアトリエ「MONO GRAPHY Camera & Art」をオープン。

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