レビュー
マイチェンでフロントフェイスが“ヴェルファイア似”に

“威圧感”が人気のトヨタ 新型ヴォクシー(ハイブリッド/ガソリン)試乗&実燃費テスト

日本国内で根強い人気を誇る自動車ジャンルといえば、3列シートを備えた「ミニバン」だろう。多人数乗車が可能で、2世帯で一緒に移動したり、3列目シートを畳んで自転車のような大きな荷物を積むこともできる。すぐれた実用性で、売れ行きを伸ばした。

ただし、近年はミニバンの売れ行きも二極化している。好調に売れているのは、背の高いスライドドアを備えた車種に限られる。その販売好調なミニバンの代表格といえる車種が、トヨタ「ヴォクシー」「ノア」「エスクァイア」だ。

(左上)トヨタ 新型「ヴォクシー」/(中央)トヨタ 新型「ノア」/(右下)トヨタ 新型「エスクァイア」

(左上)トヨタ 新型「ヴォクシー」/(中央)トヨタ 新型「ノア」/(右下)トヨタ 新型「エスクァイア」

いずれも基本部分を共通化した姉妹車だが、内外装のデザインは少し異なる。取り扱いディーラーは、ヴォクシーがネッツトヨタ店、ノアがトヨタカローラ店、エスクァイアはトヨタ店とトヨペット店だ。

この3姉妹車が、2017年7月に外観の変更などを主としたマイナーチェンジを実施した。そこで今回、3姉妹車のうち最も人気の高い新型「ヴォクシー」に試乗して、動力性能や乗り心地から、安全装備、ライバル車との価格比較による買い得度まで詳細にレポートする。

トヨタ 新型「ヴォクシー」エクステリアイメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー」エクステリアイメージ

新型ヴォクシーのフロントマスクは存在感が強く、特にエアロパーツを備えたZSは睨みをきかせ、威圧感をともなう印象だ。フロントグリルの下側には大きな開口部が備わり、メッキパーツも装着されて派手な雰囲気を演出している。

※当記事では以下の項目を5段階で採点して、評価する。

・運転のしやすさ(取りまわし性/視界)
・内装(質感/スイッチの操作性とメーターの視認性)
・居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の広さと使い勝手)
・走行性能(動力性能/走行安定性)
・乗り心地
・安全&快適装備
・価格
・総合評価
※上記項目について、それぞれ1〜5点の5段階で採点、評価

【トヨタ 新型「ヴォクシー」の主なスペック】

全長×全幅×全高:4,710×1,735×1,825mm [ZS(3ナンバー)]/4,695×1,695×1,825mm [ノーマル(5ナンバー)]
ホイールベース:2,850 mm
車重:1,570kg [V・X(ガソリン車)]/1,600kg [ZS(ガソリン車)]/1,610kg [X(ハイブリッド車)]/1,620kg [ZS・V(ハイブリッド車)]
最小回転半径:5.5m
燃費:16.0km/L [ガソリン車]/23.8km/L [ハイブリッド車]
エンジン:2.0L直4 [ガソリン車]/1.8L直4 [ハイブリッド車]
トランスミッション:Super CVT-I [ガソリン車]/電気式無段変速機 [ハイブリッド車]
最高出力:152kW(112ps)6,100rpm [ガソリン車]/73kW(99ps)/5,200rpm [ハイブリッド エンジン]・60kW(82ps)[ハイブリッド モーター]
最大トルク:193N・m(19.7kgf・m)3,800rpm [ガソリン車]/142N・m(14.5kgf・m)/4,000rpm [ハイブリッド エンジン]・207N・m(21.1kgf・m)[ハイブリッド モーター]

ミニバンとしては死角が小さく運転しやすい【運転のしやすさ(取りまわし性/視界)】

トヨタ 新型「ヴォクシー」のフロントイメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー」のフロントイメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー」のリアイメージ。画像のグレードは、エアロが装着された「ZS」グレード(ハイブリッド)のため、3ナンバーサイズとなる

新型ヴォクシーのボディは、5ナンバーサイズの「標準ボディ」と、エアロパーツが装着された3ナンバーサイズの「ZS」に大別される。標準ボディは、全長が4,695mm、全幅が1,695mm。3ナンバーサイズのZSは、全長が4,710mm、全幅が1,735mmと標準ボディより長く、幅も広いが、実際に両車を運転してもボディサイズの違いは感じられない。最小回転半径も5.5mで全車共通だ。

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」のサイドイメージ。サイドウインドウの下端が低いために視界は良好だ

背の高いミニバンは遠方がよく見える半面、ドライバーにとっては左側面の死角が拡大しやすい。しかし、新型ヴォクシーは全高が1,700mmを超えるミニバンとしてはサイドウインドウの下端が低めに抑えられており、外観も水平基調なので視界はすぐれている。ミドルサイズというボディの大きさもあって、運転はしやすいだろう。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:背の高いミニバンとしては死角が小さく抑えられており、ミドルサイズだから運転がしやすい。

ていねいに作り込まれた内装の質感は満足できるレベル【内装(質感/スイッチの操作性とメーターの視認性)】

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」のインパネ。カラフルな内装色は、ZSグレードのみで選ぶことのできる、「ブラッドオレンジ&ブラック」

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」のシフトノブとエアコンスイッチ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」のシフトノブとエアコンスイッチ

新型ヴォクシーの内装は、満足できる質感だ。インパネの形状は立体的で、ATレバーとエアコンのスイッチが比較的高い位置に装着されているから、操作しやすい。メーターの視認性も良好だ。シートの見栄えなども含めて、各部がていねいに造り込まれている。トヨタ車のイメージに合っているといえるだろう。

評価:★★★★☆(4点)
コメント:多彩な機能を備えて価格も割安に抑えながら、内装はていねいに造り込んだ

シートは3列目まで快適で荷室も広い【居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の広さと使い勝手)】

ヴォクシーは、ライバル車の日産「セレナ」、ホンダ「ステップワゴン」と激しい販売競争を繰り広げている。ミニバンは車内の広さが重要だから、各車とも標準ボディは5ナンバーサイズに抑えながら、最大級の室内空間が確保できるように工夫している。

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」の1列目シート

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」の1列目シート

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」の2列目シート。ガソリンモデルは7人乗りと8人乗りが選択できるが、ハイブリッドモデルは2列目がセパレートシートの7人乗りのみがラインアップされている

新型ヴォクシーの1、2列目シートは、サイズに余裕を持たせているために快適だ。特に乗車定員7名のセパレートタイプの2列目には、左右スライドと810mmのロングスライド機能が備わる。3列目シートを跳ね上げて格納し、2列目シートを左右スライドでいずれかに寄せれば、大きく後方までシートを移動させて足元空間をタップリと確保することができる。

そして2列目シートは、シートベルトをピラー(柱)ではなく背もたれから引き出す方式にしているところも特筆したい。スライド位置にかかわらず、正しくシートベルトを着用できるからだ。ただしこの方式では、衝突時には複雑なロングスライド機能を備えた2列目シート本体が、すべての荷重を支えねばならない。そのため、2列目シートは丈夫だが、コストが高いシートとなっている。

3列目シートは跳ね上げ式で座面が短いものの、ミニバンの3列目シートとしてはそれなりの広さが確保されていて快適だ

3列目シートは左右に跳ね上げる必要もあり、座面の奥行寸法が1列目に比べて60mm、2列目との比較でも40mm短い。だが、それでも床と座面の間隔には余裕があり、座り心地はミニバンの3列目シートとしては快適な部類に入る。

たとえば、身長170cmの大人6名が乗車した場合に、2列目シートの乗員が膝先空間を握りコブシ2つ分と余裕がある状態へ調節しても、3列目シートの乗員の膝先にはまだ握りコブシ1つ半程度の空間が残る。さらに、頭上スペースにも余裕があるから、3列目シートもきゅうくつではない。大人が多人数で乗車して、長距離を移動することが可能だ。

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」のラゲッジルーム。3列目シートは跳ね上げ式だが、広くて使いやすい

また、3列目シートはレバー操作だけで簡単に左右に跳ね上がる。背の高いミニバンなので荷室容量も十分に確保されており、自転車など大きな荷物も積みやすい。

評価:★★★★☆(4点)
コメント:ミドルサイズミニバンとしては、居住性にすぐれている部類だ

動力性能はガソリン、ハイブリッドともにやや不足気味【走行性能(動力性能/走行安定性)】

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」公道イメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」公道イメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」公道イメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」公道イメージ

新型ヴォクシーには、2リッターNAエンジンを搭載したモデルと、1.8リッターエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドモデルの2種類がラインアップされている。

2リッターNAエンジンの動力性能は、背の高いミドルサイズミニバンとしての平均水準だが、1,600kg前後のボディを組み合わせるので、少しパワー不足を感じる。

いっぽうのハイブリッドは、2リッターNAエンジンと比べても、さらに動力性能が低下する。なぜなら、このハイブリッドシステムは、もともとプリウスに搭載することを目的に開発されているので、新型ヴォクシーハイブリッドでは車重が300kg近くも重くなるからだ。

ただし、トヨタのハイブリッドはモーターを積極的に活用するから、加速感は滑らかに感じる。ノイズも小さく抑えられ、快適な乗車感覚を味わえる。さらに、先ごろのマイナーチェンジで、前後のウインドウガラスに高剛性接着剤が使われるなど、改良が加えられたこともきいている。

新型ヴォクシーの操舵に対する反応は、背の高いミニバンとあって少し鈍めに抑えられているものの、安定性に不足はない。腰高感を意識させず、曲がりくねった峠道や高速道路でも不満なく運転できる。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:動力性能は不足気味で、操舵に対する反応も鈍い。運転の楽しいクルマではないが、背の高いミニバンとして見れば平均レベル。

やや硬めの乗り心地だが以前よりは改善されている【乗り心地】

トヨタ 新型「ヴォクシー」の試乗イメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー」の試乗イメージ

新型ヴォクシーの乗り心地は全般的に硬めで、市街地では少し気になる。それでも、マイナーチェンジ前に比べれば、粗さが薄れて快適性は高まっている。もし、ディーラーなど販売店の試乗車であれば、市街地を時速40〜50kmで走り、乗り心地に不満がなければ、購入後に後悔することはないだろう。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:市街地では少し硬めに感じられるが、マイナーチェンジで改善を受けている。ミニバンとしては平均的だ。

歩行者を検知できないのがネック【安全&快適装備】

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」フロントイメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」フロントイメージ

新型ヴォクシーの安全装備では、「トヨタセーフティセンスC」が標準装備、あるいは5万4,000円でオプション設定されている。単眼カメラと赤外線レーザーをセンサーに使い、車両と衝突する危険を検知すると、時速140kmを上限に警報を発する。時速80km以下では、緊急自動ブレーキの作動も可能だ。車線逸脱時の警報機能も付いている。ただし、歩行者を検知することはできない。

評価:★★★☆☆(3点)
コメント:今後は歩行者と衝突する危険を検知して警報を発したり、緊急自動ブレーキを作動させる安全機能が必要だ。

ライバル車に合わせているため価格は比較的割安【価格の割安感】

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」リアイメージ

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」リアイメージ

【トヨタ 新型ヴォクシーのグレードラインアップと価格】
※価格は全て税込み、2WD

X :2,496,960円(7人乗り)/2,466,720円(8人乗り)
V :2,786,400円(7人乗り)/2,756,160円(8人乗り)
ZS :2,775,600円(7人乗り)/2,745,360円(8人乗り)
HYBRID X :3,014,280円(7人乗り)
HYBRID V :3,142,800円(7人乗り)
HYBRID ZS:3,269,160円(7人乗り)

ZS“GR SPORT”:3,257,280円(7人乗り)

ZS“煌” :2,839,320円(7人乗り)
HYBRID ZS“煌”:3,363,120円(7人乗り)

新型ヴォクシーの主力グレードと価格は、2リッターNAエンジンを搭載した標準ボディのベーシックな「X」(2WD/7人乗り)グレードで249万6,960円、エアロパーツを備えた「ZS」(2WD/7人乗り)グレードが277万5,600円だ。ハイブリッドを搭載した「HYBRID X」は301万4280円、「HYBRID ZS」は326万9,160円となる。

前述のように、ヴォクシーはセレナ、ステップワゴンと激しい競争を展開しており、後からフルモデルチェンジを受けた車種が割安となる傾向がある。特に新型ヴォクシーは、緊急自動ブレーキを作動できる安全装備の性能が、先にあげたライバル2車よりも低いために若干割高だが、大差は付かない。

評価:★★★★☆(4点)
コメント:価格競争の激しい売れ筋のミニバンとあって、価格は割安だ。ただし、ライバル車に比べると少し見劣りする。

動力性能と安全装備に改善の余地がある【総合評価】

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」フロントフェイス

トヨタ 新型「ヴォクシー ZS ハイブリッド」フロントフェイス

新型ヴォクシーは、ミニバンで重視される多人数乗車時の居住性にすぐれ、内装も上質に仕上げられた。3列目シートを畳めば、自転車なども積みやすい。実用性は高く、走行安定性もおおむね満足できるが、安全装備と動力性能に改善の余地がある。

これまでヴォクシーは、ライバル車と比べた際に、プリウスと同様のハイブリッドシステムを搭載している点が優位であったが、前述の通り、新型ヴォクシーハイブリッドの動力性能はいまひとつだ。

だが、ライバルであるステップワゴンは、「i-MMD」を搭載した本格的なハイブリッドモデルを9月に追加しており、その動力性能の高さが好評となっている。さらに、セレナも「e-POWER」モデルの追加で巻き返しを図ろうとしており、発売されれば高い人気を得るだろう。ミドルサイズミニバンではNo.1の販売台数を誇るヴォクシーだが、今後はいっそう厳しい戦いが予想される。

総合評価:★★★★☆(4点)

トヨタ 新型「ヴォクシー」の採点結果

運転のしやすさ(取りまわし性/視界):★★★☆☆(3点)
内装(質感/スイッチの操作性とメーターの視認性):★★★★☆(4点)
居住性&荷室(前後席の居住性/荷室の使い勝手):★★★★☆(4点)
走行性能(動力性能/走行安定性):★★★☆☆(3点)
乗り心地:★★★☆☆(3点)
安全&快適装備:★★★☆☆(3点)
価格:★★★★☆(4点)
総合評価:★★★★☆(4点)

トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」実燃費テスト

今回、トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」(グレードはZS)の実燃費テストを編集部員Sが実施したので、その結果をお伝えしたい。

実燃費テストの走行パターンは、「市街地」「郊外路」「高速道路」の3種類でそれぞれ計測。走行ルートは、「市街地」が新宿から八王子までの渋滞の激しい約30kmのルート。「郊外路」は、八王子から高尾山を過ぎ、相模湖から道志みちに入って奥相模湖付近から折り返す、信号が少なく快走路からワインディングまで変化に富む約50kmのルート。「高速道路」は、相模湖ICから新宿までの約60kmのルートとなる。

試乗を実施したのは、2017年11月9日。当日の天気は晴れ、テスト開始時の新宿の気温は、19℃だ。

トヨタ 新型ヴォクシーハイブリッド 実燃費テスト/市街地編

トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」市街地における実燃費結果:「18.7km/L」

新型ヴォクシーハイブリッドに限らず、トヨタのハイブリッド車のメーターには、「CHG(チャージ)」「ECO(エコ)」「PWR(パワー)」を目盛りのように表記している「ハイブリッドシステムインジケーター」が備えられている。

左が新型ヴォクシーの「ハイブリッドシステムインジケーター」。アクセルを踏むとECO、PWRへとメーターの針が振られ、アクセルを離すと回生ブレーキによりCHG方向へと針が動く

針がECOを挿しているときは、エンジンが停止しており、モーターだけで走行(EVモード走行)している、もしくはエンジンがかかっていたとしてもエンジンを駆動としてあまり使わず、エコ運転ができているという状況だ。逆に、針がPWRを挿しているときには、モーターとエンジンの駆動力を使って、力強く走行しているということになる。もし、燃料を節約するのであれば、できるだけ針がECOの範囲内を挿すような走行が求められる。

トヨタ「アクア」や「C-HR」で市街地を走行したときには、特に信号からの発進時などは針がECOの中央から上を挿すことは少なく、大半がエンジンを始動させない「EVモード」で発進することができた。だが、新型ヴォクシーハイブリッドは同じ道を走行していても、車重の違いからかECOの範囲内でスムーズに発進することは難しく、エンジンを始動させてPWR付近を針が挿すまで踏み込まなければ、発進ができない。ていねいにアクセルを踏み込んでも、この状況は変わらなかった。

そのため、新型ヴォクシーの市街地走行では、バッテリーに十分充電されているにも関らず、その電力を十分に使えず、ハイブリッド車であり、渋滞に強い特性を持ちながら、機会損失が多いように感じた。

市街地の実燃費は「18.7km/L」という結果となった。今回は実施しなかったが、EVボタンを押して積極的にEVモードを使えば、もう少し燃費は伸びるだろう。

トヨタ 新型ヴォクシーハイブリッド 実燃費テスト/郊外路編

トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」郊外路における実燃費結果:「21.0km/L」

郊外路編では、平坦で信号の少ない快走路を走行したときの燃費は「24.6km/L」の値を示した。その後、山道の登り坂では重い車重のため燃費は「16.8km/L」まで落ちた。中央車線のない、狭めのワインディングでも新型ヴォクシーハイブリッドは視界がよくて運転しやすく、力不足なども感じないものの、登り坂での燃費の落ち込みは激しい。

そして、ストップアンドゴーの少ない郊外路では、バッテリーへ充電された電力を有効的に使うことができないジレンマを、市街地を走行するときよりもさらに強く感じた。

バッテリーインジケーターを見ながら走行していると、アクアやC-HRのときには充電を使い切ることがひんぱんに起こっていたのだが、新型ヴォクシーハイブリッドではモーターだけで走行することがほとんどないため、常に半分以上残っている状態で、もったいなく感じる。

郊外路での燃費結果は、下り坂で回復したために、最終的には「21.0km/L」という結果となった。

トヨタ 新型ヴォクシーハイブリッド 実燃費テスト/高速道路編

トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」高速道路における実燃費結果:「22.4km/L」

新型ヴォクシーハイブリッドの高速道路における燃費は、中央道 相模湖インターチェンジを登り、八王子を抜けて府中のあたりまでで「22.1km/L」。その後、新宿までいくつかの断続渋滞が発生して、渋滞時には20〜40km/hでの走行となったが、結果として燃費が落ち込むことはなく、「22.4km/L」となった。

今回の高速道路編では、通常走行によりバッテリーが充電されると渋滞が発生し、渋滞の中でバッテリーを効率よく消費するといったことが何回かあったため、結果としてよい燃費値となった。

トヨタ 新型ヴォクシーハイブリッドの実燃費結果

トヨタ 新型「ヴォクシーハイブリッド」総合実燃費:20.9km/L

市街地の実燃費:18.7km/L
郊外路の実燃費:21.0km/L
高速道路の実燃費:22.4km/L
カタログ燃費(JC08モード):23.8km/L

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る