いいモノ調査隊
ピカピカのタイヤは気持ちいい♪

タイヤワックス4種類の効果を比較! 1,000km走った結果、長持ちしたのはどれ?

タイヤがキレイだとクルマの印象がよくなる

自動車ライターのマリオ高野です。

「愛車のおしゃれは足元から」とよくいわれるように、たとえクルマが汚れていても、足元といえるタイヤがキレイだと、クルマ全体の印象がある程度よくなります。また、低価格な大衆車でも、タイヤがしっとり輝いているとそれなりに立派なクルマに見える効果があるのです。

逆に、タイヤが白っぽく汚れていると、ボディなどがキレイでも外観の印象に大きなマイナスとなってしまうなど、タイヤのパッと見の状態というのは侮れません。

写真の新品のタイヤには黒光りするツヤがありますが、走行を重ねるとだんだん白っぽくなってきます

写真の新品のタイヤには「黒光りするツヤ」がありますが、走行を重ねるとだんだん白っぽくなってきます

販売店のショールームやモーターショーなどに展示するクルマは必ず「タイヤワックス」をかけていますし、一般のクルマ好きの皆さんも、何らかのタイヤワックス製品を常用している人が多いことでしょう。

タイヤのワックスは、お手軽にサッとスプレーするだけのものから、入念に塗り込むタイプのものまで多種多様にそろっています。筆者はズボラな性格なので、昔からお手軽なスプレータイプを愛用。お手軽系で、かつ廉価な製品はあまり長持ちせず、1〜2回雨に降られたら効果がなくなるものですが、それでも用品店などで安売りしているモノを長年買い続けてきました。

しかしあるとき「コレって安物買いの銭失い状態かも…」と疑問に思うようになったので、もっとさまざまな種類のタイヤワックスを試してみることに。

そこで今回は、数あるタイヤワックスの中でも「お手軽系」と「塗り込む系」の中から「比較的廉価」と「比較的高額」を1つずつ選び、合計4種類のタイヤワックスをピックアップ。

愛車の4本のタイヤそれぞれに1製品ずつ使用して、見た目の印象や耐久性をチェックしてみました。

以下の写真が、今回使用した商品です。
写真左から順に…

■お手軽タイプ(1)(比較的廉価):左後輪
SOFT99 (ソフト99) 4-X タイヤツヤ出し&クリーナー 470ml 02060

■お手軽タイプ(2)(比較的高額):右後輪
ウイルソン タイヤ&レザーワックス(420ml)

■塗り込みタイプ(1)(比較的廉価):左前輪
シュアラスター Surluster S-67 タイヤワックス

■塗り込みタイプ(2)(比較的高額):右前輪
洗車の王国 タイヤコーティング剤 タイヤクリスタル 240g(スポンジ付き)ワックス コート剤

独断ながら、クルマ好きの諸兄が触手を伸ばしそうな製品を4つ選択

独断ながら、クルマ好きの諸兄が触手を伸ばしそうな製品を4つ選択

条件が比較的厳しいと思える前輪に「塗り込む系」を、後輪に「お手軽系」を使用することにしました。そして塗布した直後と、1週間後の様子を見比べてチェックします。1週間の間に積雪路面をガンガン走ったり雨に降られたりしたので、4輪ともそれなりに厳しい状況にさらされたといえるでしょう。

■商品1: SOFT99 (ソフト99) 4-X タイヤツヤ出し&クリーナー 470ml 02060

まずは、お手軽タイプ(1)(比較的廉価)として選んだ「SOFT99 (ソフト99) 4-X タイヤツヤ出し&クリーナー 470ml 」を左後輪に使用します。

製品の特徴としては、2種類の高粘度シリコン樹脂がタイヤに密着、ツヤとバリアー性を長期にわたって発揮するとありますが、なんといっても汚れを落とすクリーナー効果を備えている点に注目。タイヤが汚れたまま、あるいはぬれたままでも使えるのが超絶に便利ですね。

作業は、本当にただ吹きかけるだけ。作業時間が短いうえに手が汚れないのも助かります。値段も安いし、あとは長持ちすれば完璧なのですが、はたしてどうでしょうか。

洗浄力のパワフルさとツヤ出しの威力の高さをアピールしています

洗浄力のパワフルさとツヤ出しの威力の高さをアピールしています

ややテカりすぎも吹きかけるだけのお手軽さ

作業は、缶を軽く振ってからタイヤめがけて吹きかけるだけで完了しました。白い泡がシュワシュワと炭酸っぽい感じで広がりながら汚れを落とす様子がよくわかり、茶色い泥水が流れてスッキリ! 洗い落とされた泥汚れでホイールなどが汚れますが、サッと拭けば問題ありません。ややギラついた感じの仕上がりなので、人によっては「ちょっとムダにテカリすぎ」と感じるかもしれませんが、汚れたままよりはずっとよい印象を与えるはずなので、作業の簡単さと効果のわかりやすさからすれば文句なしというところですね。

出先でタイヤが汚れたときに備え、トランクに1本常備したくなります

出先でタイヤが汚れたときに備え、トランクに1本常備したくなります

使う前に軽く振ります

使う前に軽く振ります

吹きかけたそばから「シュワシュワ〜」と汚れが浮かび上がるのが気持ちいい!

吹きかけたそばから「シュワシュワ〜」と汚れが浮かび上がるのが気持ちいい!

愛車の純正サイズのタイヤは扁平(へんぺい)率が65なのでサイド部分の面積が広く、液剤を多めに使う必要があります。タイヤ4本に使うと2〜3回分でなくなるのがつらいところ

サイド部分全体に満遍なく吹きかけて完了。このまま数分放置すればOKです

サイド部分全体に満遍なく吹きかけて完了。このまま数分放置すればOKです

塗布して数分後、ベトつきはだいたいなくなり乾燥した様子。個人的には、いかにも「タイヤワックスをかけました」という雰囲気が好きです

ウイルソン タイヤ&レザーワックス(420ml)

続いて、右後輪には「ウイルソン タイヤ&レザーワックス (420ml)」を使用。

製品には「石油系溶剤不使用で素材にやさしく、ツヤ出しと同時に紫外線やオゾンによる劣化を防ぐ」とあります

使用前に水洗いが必要なお手軽系

塗る前にタイヤの汚れを落とす必要があるので、軽く水洗いをしてから使用。普通は洗車するときにタイヤも一緒に洗いますから、洗車後に使うのがよさそうですね。ムース状のようなガスを使わないスプレー式ながら、塗布の作業性に難は感じませんでした。ある程度塗ったらタイヤを半回転ほど転がして再び塗るとムラなく塗れるでしょう。

これも作業としては塗るだけなので簡単ですが、液剤がホイールにもかかるので、ホイールは別途拭く必要があります。塗った直後は白い液剤が目立ちますが、10分ほどで目立たなくなり、お手軽系としては上品な感じで仕上がりました。

タイヤ以外のゴム、合成レザー、ダッシュボードなどにも使用OKというのもいいですね

タイヤ以外のゴム、合成レザー、ダッシュボードなどにも使用OKというのもいいですね

使用前に軽く振ります

使用前に軽く振ります

塗布前に、タイヤの汚れを取るため水洗いを。今回は簡易的に、水を含ませたスポンジで汚れを落としました

塗布前に、タイヤの汚れを取るため水洗いを。今回は簡易的に、水を含ませたスポンジで汚れを落としました

水にぬれた状態では塗れないので、乾いたウエスでしっかり拭き取ります。ぬれたタイヤは太陽光に当てると乾くのが早いです

水洗いをして乾いたら、あとは液剤をかけるだけ

水洗いをして乾いたら、あとは液剤をかけるだけ

ある程度塗ったらタイヤを少し転がしてから再度塗るようにすると塗りムラを防ぎやすくなります

ある程度塗ったらタイヤを少し転がしてから再度塗るようにすると塗りムラを防ぎやすくなります

念のためタップリ吹きかけましたが、もう少し少なめでもいいかと思います

念のためタップリ吹きかけましたが、もう少し少なめでもいいかと思います

白い液剤が目立たなくなるまで放置して乾かします

白い液剤が目立たなくなるまで放置して乾かします

乾燥したら完了。なかなかのテカリ具合ですが、タイヤが新品に戻ったような雰囲気があり気に入りました

乾燥したら完了。なかなかのテカリ具合ですが、タイヤが新品に戻ったような雰囲気があり気に入りました

■商品3:シュアラスター Surluster S-67 タイヤワックス

お次は、ただ吹きかけるだけでなく、しっかりと塗り込むタイプの「シュアラスター Surluster S-67タイヤワックス」を左前輪に試します。

「甦(よみがえ)る真の黒さ」というコピーに引かれました

「甦(よみがえ)る真の黒さ」というコピーに引かれました

タイヤに害のないシリコンオイルを使用しているので、タイヤの劣化の心配なく安心して使用できるとのこと。「液だれしづらい乳液状の塗り込みタイプなので、ボディやホイールへ飛び散る心配もなく、タイヤ本来の輝きを取り戻すことができる」というのも注目ポイントですね。

非常に使いやすいスポンジが付属

とにかく付属のスポンジによる作業性の高さが好印象。液剤も伸ばしやすく、ムダなく塗り込めるところもよかったですね。仕上がりは、吹きかけるお手軽タイプとは一線を画すクオリティで、タイヤのゴム本来の黒さに輝くところがすばらしいと思いました。テカリ系の仕上がりが好きな人も満足できるでしょう。吹きかけるお手軽タイプは、しっかり乾燥させないと走行中に液剤が飛散してボディを汚す(そしてシミになる)ことが多いので、塗り込みタイプはその心配から解放されそうです。

個人的に「塗り込みタイプは面倒くさい」と避けてきたので、かなり久しぶりの使用となります

個人的に「塗り込みタイプは面倒くさい」と避けてきたので、かなり久しぶりの使用となります

これも使用前にタイヤの汚れを落とす必要があるので、まず水洗いしました

これも使用前にタイヤの汚れを落とす必要があるので、まず水洗いしました

付属のスポンジは取っ手付き

付属のスポンジは取っ手付き

付属のスポンジに液剤を塗ります。粘度指数的に程よい感じで、液剤をこぼしてロスするリスクは低いでしょう

付属のスポンジに液剤を塗ります。粘度指数的に程よい感じで、液剤をこぼしてロスするリスクは低いでしょう

そのままスポンジでタイヤに液剤を塗り込みます

そのままスポンジでタイヤに液剤を塗り込みます

作業性のよさと、液剤の伸びのよさは抜群でした。とにかく塗りやすいし、伸ばしやすいです

作業性のよさと、液剤の伸びのよさは抜群でした。とにかく塗りやすいし、伸ばしやすいです

タイヤのリムに近い部分は塗りにくいものですが、付属のスポンジのおかげで細部までしっかりと塗り込むことができました

うたい文句どおり、非常に自然な仕上がりに感激! まさに、タイヤ本来の黒さという感じにて、ムダなテカリはありません

■商品4:洗車の王国 タイヤコーティング剤 タイヤクリスタル 240g(スポンジ付き)ワックス コート剤

最後に、右前輪には「洗車の王国 タイヤコーティング剤 タイヤクリスタル 240g (スポンジ付き)」を使用。価格は約6,000円と、今回試した中では突出して高額。大衆車のオーナーとしては、なかなか手が出にくいお値段ですが、「以前からあるタイヤワックスの原料を根本から見直し、まったく新しい形状のタイヤコーティング剤として開発」とあるなど、やはり一般的なタイヤワックスとは製品のコンセプトが異なります。高分子高密度特殊レジン配合により新品タイヤのような光沢、黒色を復元。 通常の洗剤での洗車では、一度の施工で60〜90日の効果を持続。固形状形態のため走行による塗装表面へ飛散せず。タイヤを侵す成分(界面活性剤・溶剤)を含有しないなど、ホンモノ志向を極めたこだわりの逸品という雰囲気です。

少量を頑張って塗り込んでいくタイプ

パッケージの箱からしてタダモノではない感が漂い、液剤はいかにも高品質な油脂という感じ。今シーズンの埼玉県所沢市の冬は寒く、テストを実施した1月下旬〜2月上旬は日中でも気温が5度程度までしか上がらない(夜間は最低でマイナス5度)せいか液剤が硬く、タイヤのサイドに塗っても伸びがよくないので、作業性はあまりよくないという印象でしたが、多少苦労したかいあって、仕上がりはほかを圧倒するクオリティを誇ります。「少量で塗り伸ばすことがキレイに仕上がるポイント」とあるので、頑張って塗り込みましょう。

高額製品でありながらパッケージはほぼ無地! 「お金は製品本体のみにだけかけられている」ことを雄弁に語る本格派という感じです

これもタイヤの汚れを落として使用するのが前提なので、塗布前に水洗いをします

これもタイヤの汚れを落として使用するのが前提なので、塗布前に水洗いをします

製品本体も無地の容器にシールを貼っただけというもの。付属のスポンジも、密度感の高い高品質な感触です

製品本体も無地の容器にシールを貼っただけというもの。付属のスポンジも、密度感の高い高品質な感触です

ボディ用の高級ワックス、ザイモールを思い出す固形感。その質感は、女性なら思わずお肌に塗ってしまいそうになるかもしれません(もちろん塗らないでください)

付属のスポンジに塗り込みますが、実施した日はマイナス1度ぐらいの寒い日だったので、ほとんど固形化していました

「塗布量はタイヤ1本1gが基本」とあるので、まずは慎重に塗ります。6,000円もしますが、240g=240本分と思えば高くはない!?

作業時の気温が低すぎたせいかもしれませんが、固形っぽいだけに伸びはよくない感触

作業時の気温が低すぎたせいかもしれませんが、固形っぽいだけに伸びはよくない感触

「1g」の分量がよくわかりませんが、感覚的には1gでは足りない気がしました。扁平が65の分厚いタイヤだからかもしれません。スポーティーな薄いタイヤなら、1グラムで足りるのかも…

塗ったあとの質感は「さすが6,000円!」とうなってしまう”しっとり感”があります!

塗ったあとの質感は「さすが6,000円!」とうなってしまう”しっとり感”があります!

作業性は悪くないのですが、やはり液剤があまり伸びないので、塗布にはそれなりの時間と労力を必要とします

作業性は悪くないのですが、やはり液剤があまり伸びないので、塗布にはそれなりの時間と労力を必要とします

写真では伝わりにくいかもしれませんが、約6,000円の価格から期待するとおり「重厚感のある仕上がり」です

写真では伝わりにくいかもしれませんが、約6,000円の価格から期待するとおり「重厚感のある仕上がり」です

ワックスを塗って10日間、1,000kmを走って検証

4種のワックスを塗布後10日間、あちこちと走り回ってきました。10cm以上の積雪路を走ったり、雨にさらされたりした結果がこちらです。

わずか10日間とはいえ、積雪路や雨天の中を走行することが多かったので、タイヤワックスにとってはかなり厳しい状況にさらされた10日間だったといえます。走行距離は1,000kmほど。

SOFT99 (ソフト99)4-X タイヤツヤ出し&クリーナー 470ml 左後輪

ワックスを塗り、1,000km走行後の写真(以下すべて同様)

上2枚は、ワックスを塗って1,000km走行後の写真(以下すべて同様)

テカリ感はなくなっているものの、タイヤワックスがまだ効いてる感は残っており、お手軽系としては予想以上の健闘といえます。好みによりますが、余計な脂が抜けて、これぐらいがちょうどいいかもしれません。「廉価なスプレータイプはすぐ落ちる」というイメージが覆りました。

ウイルソン タイヤ&レザーワックス(420ml) 右後輪

これもやはりギラつきやテカリは消え失せているものの、クルマの足元を引き締めるワックス効果は十分に残っている状態です。リムに近い部分など、ワタシの作業の甘さによりわずかにあせた部分が見られるので、もっとしっかりと塗布する必要があることを実感しました。

シュアラスター Surluster S-67  左前輪

今回、前輪はだ角を当てながら積雪路をガリガリ進むなど、かなり過酷な状況にさらされましたが、わずかながらお手軽タイプより塗布直後の黒さをキープしていることを確認。ただ、現状ではそれほどの差は感じないというのが正直なところでした。

洗車の王国 タイヤコーティング剤 タイヤクリスタル 240g(スポンジ付き)ワックス コート剤 右前輪

さすがに高額なだけあって、塗布直後の黒さをキープする力も突出。写真ではイマイチわかりにくいのが残念ですが、ほかの3輪より明らかに黒いです。雪や塩カルもなんのその、という感じでありました。

筆者の撮影ではわかりにくいものの、少し離れて見ても、やはり塗り込みタイプを施した前輪のほうがやや黒い(濃い)ことがわかるかと思います

”質”を求めるなら「塗り込みタイプ」がおすすめ

タイヤのサイド部分というのは、そのタイヤのブランド、および製品名が誇示される部分でもあるので、自分の好きなタイヤブランドへの愛を表現するには、タイヤワックスが欠かせません。

今回のテストでは、お手軽系の製品でも意外と耐久性が高いことがわかりました。しかし「Michelin Pilot Super Sport」や「PIRELLI P ZERO」など、憧れの高性能タイヤを装着したことを日々実感したい人は、やはり輝きの質が違う“塗り込みタイプの製品”をおすすめしたいと思います。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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