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NAやターボ、6MT車にも試乗!

ホンダ N-VAN 試乗/N-VANはカングーになり得るか!? アクティバンとも比較

ホンダから、新型軽商用バン「N-VAN」(NVAN)がデビューした。

左は先代のホンダ「アクティバン」、右が発売されたホンダ「N-VAN」

左は先代のホンダ「アクティバン」、右が新発売されたホンダ「N-VAN」

これまでの軽商用バンにあった荷物最優先という考え方から、N-VANでは荷物も人も最優先とすることを目指して開発されたという。そこで、N-VANの試乗会で実際にステアリングを握った印象とともに、開発陣へN-VANの開発目的やエピソードなどを聞くことができたので、さっそくレポートしたい。

■ホンダ「N-VAN」のグレードラインアップと価格

- N-VAN -

G・Honda SENSING:1,267,920円(FF)/1,377,000円(4WD)
L・Honda SENSING:1,341,360円(FF)/1,450,440円(4WD)

- N-VAN +STYLE FUN-

FUN・Honda SENSING:1,560,600円(FF)/1,691,280円(4WD)
FUN・ターボ Honda SENSING:1,668,600円(FF)/1,799,280円(4WD)

- N-VAN +STYLE COOL-

COOL・Honda SENSING:1,560,600円(FF)/1,691,280円(4WD)
COOL・ターボ Honda SENSING:1,668,600円(FF)/1,799,280円(4WD)

労働環境の変化から生まれた新商用軽バン「N-VAN」

試乗会場には、先代のホンダ「アクティバン」が用意されていたので、その印象をまず記したい。アクティバンは、さすがに基本設計が古いためにエンジン音がうるさく、3AT(試乗車は2WD)は時代遅れであることを感じる。シートは薄く、座り心地は決して褒められたものではない。アクティバンは、まさに荷物を運ぶことを主目的に作られたクルマだ。

ホンダ「アクティバン」の試乗イメージ

ホンダ「アクティバン」の試乗イメージ

試乗車のアクティバンは、100kgほど荷物を積んだ状態となっていた。そこで試乗してみると、予想外に乗り心地がいい。これは、ある程度の積載量を想定して足回りを設計しているからだ。だが、安全装備がほとんどないことを踏まえれば、フルモデルチェンジせざるを得ないと思われた。

ホンダ「N-VAN」の試乗イメージ

ホンダ「N-VAN」の試乗イメージ

その後、アクティバンからN-VAN(試乗車は+STYLE FUNのNAモデル)へと乗り換えると、はるかに現代的で、しかも“よくできたクルマ”に感じる。まず、クルマに乗り込む際の腰の移動がほぼ同じ高さで、シートに座ると軽バンとしては極めて自然なドライビングポジションが得られるのだ。

ホンダ「N-VAN」のフロントシート

ホンダ「N-VAN」のフロントシート

「ヨガの姿勢を取ると疲れないですよね。それを参考に研究しました」とは、本田技術研究所四輪R&Dセンターデザイン室1スタジオ主任研究員の山口真生さんの弁。N-VANは、N-BOXをベースにしているためFFレイアウトとなっている。その結果、ドライバー席が若干後退したことで、ドライビングポジションが自然なものとなった。

しかし、なぜそこまでドライビングポジションにこだわったのか。山口さんは、最近の軽バンにおける市場環境の変化をあげる。「たとえば、宅配など運送業も含めた、いわゆる3Kと呼ばれる労働環境に、主婦層や高齢者が従事することが多くなってきました。そして、主婦などの女性は、慣れない運転姿勢を感じたとたんに仕事を辞めてしまうのです」と、数多くのユーザー調査をした結果から見えてきたことを明かす。

また、アクティバン登場後の19年間で変化した軽バンの市場環境を踏まえ、「今までの商用車は、荷物を積むことが第一優先でした。逆に言えば、優先するのは荷物だけだったのです。しかし、そこには実際に働く方がいらっしゃいます。N-VANは、人にも目を向けて、“荷物だけ”から“働く方の運転や使い勝手”を考えるようになりました。荷物だけが重要なのではなく、荷物と人の両方が重要なのだということです」と、ホンダ技術研究所N-VAN開発責任者の古舘茂さんは述べる。その考え方が、N-VANの運転姿勢などに表れているのだ。

ホンダ「N-VAN」では車内の操作レバーがオレンジ色に着色されているので、視覚的にわかりやすい

ホンダ「N-VAN」では車内の操作レバーがオレンジ色に着色されているので、視覚的にわかりやすい

もうひとつ、使いやすさの観点では、助手席や後部座席の操作レバーがオレンジ色に着色されている。この着色によって、初めてでも何を操作すればシートを倒すことができるのかがひと目で分かるようになっているのだ。これも、同じ人が常に操作するとは限らないという、商用車ならではの気遣いだ。そのオレンジ色も、誰でも判別しやすいカラーということで選ばれたのだという。

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