レビュー
スタイリッシュになった内外装に注目!

ド派手顔の新型「デリカD:5」の衝撃!? ヘッドライト、実は“そこ”ではないんです

三菱自動車は、悪路走破性の高さが特徴的な3列シートミニバン「デリカD:5」をマイナーチェンジすると発表した。

2018年度内の発売が予定されている三菱 新型「デリカD:5」

2018年度内の発売が予定されている三菱 新型「デリカD:5」

新型「デリカD:5」は、2018年11月21日(水)から予約注文の受付が開始されているが、発売日は記事掲載時点(2018年11月22日)では2018年度内とだけ公表されている。

価格帯は、385〜425万円(消費税込)。新型では、ディーゼルモデルは先代に引き続き2.2Lディーゼルターボエンジンが搭載されるが、ガソリンモデルは新型ではラインアップされておらず、現行モデルが継続して販売される。

なお、新型デリカD:5のグレード体系は明らかになっているが、グレードごとの価格については現時点で未公開だ。

■新型デリカD:5のグレードラインアップ

-STANDARD-
P
G-Power Package
G
M

-URBAN GEAR-
G-Power Package
G

新型デリカD:5の主な特徴や、先代からの変更点は以下のとおりとなる。

■新型デリカD:5の主な特徴、先代からの変更点

新開発の8速AT(先代は6速AT)
ライト、ランプ類のLED化
オートストップ&ゴー(アイドリングストップ)
運転席パワーシート
左右独立温度コントロール式フルオートエアコン
電動パーキングブレーキ
電動テールゲート(クローズ&ロック機構付)
車速感応オートドアロック
e-Assist(予防安全技術)
 FCM(衝突被害軽減ブレーキシステム)
 LDW(車線逸脱警報システム)
 ACC(レーダークルーズコントロールシステム)
 AHB(オートマチックハイビーム)
SRSカーテンエアバッグ

2.2Lディーゼルターボは先代のエンジンを踏襲しているものの、エンジン改良や新開発の8ATと組み合わせられることで、先代よりも最大トルクがアップ(360N・m [先代] → 380N・m [新型] )し、JC08モード燃費も向上(13.0km/L [先代] → 13.6km/L [新型] )している。参考として、新型デリカD:5のWLTCモード燃費についても以下に掲載する。

■新型デリカD:5のWLTCモード燃費

WLTC総合:12.6km/L
市街地:10.6km/L
郊外:12.6km/L
高速道路:14.0km/L

三菱 新型「デリカD:5」(STANDARD)のフロントエクステリア

三菱 新型「デリカD:5」(STANDARD)のフロントエクステリア

三菱 新型「デリカD:5」(STANDARD)のリアエクステリア

三菱 新型「デリカD:5」(STANDARD)のリアエクステリア

新型デリカD:5では、これまでユーザーに高く評価されていた悪路走破性の高さや走行安定性などの基本性能は踏襲しつつ、改善の声が多く聞かれた「質感」「安全装備」「静粛性」を向上させているという。

その中の“質感の向上”としてひときわ目立つのが、フロントフェイスの大胆な刷新だ。

三菱 新型「デリカD:5」のフロントフェイス。三菱のデザインアイデンティティー「ダイナミックシールド」が採用されており、迫力ある顔へと改良されている。

新型デリカD:5には、三菱のデザインアイデンティティー「ダイナミックシールド」によって、迫力あるフロントフェイスが採用されている。フロントグリルにはハニカム(蜂の巣)パターンが採用されており、中央に配されているスリーダイヤとともに、フロントフェイスの押し出し感をいっそう強めている。

三菱 新型「デリカD:5」の縦型ライト。普通なら、フォグランプの類ではないかと考えるが・・・。

三菱 新型「デリカD:5」の縦型ライト。普通なら、フォグランプの類ではないかと考えるが・・・。

さらに、左右に配置されている大きな縦型ライトも特徴的だ。この縦型ライト、一見するとフォグランプではないかと思われるが、実はそうではない。この縦型ライト、実は「ヘッドライト」なのだ。

普通なら、最も上にあってサイドへと伸びるランプがヘッドライトかと思ってしまうが、これはポジションランプだ。わかりやすいように、画像で説明すると以下のようになる。

わかっていても、最上部のポジションランプは、やはりヘッドライトに見えてしまう。

わかっていても、最上部のポジションランプは、やはりヘッドライトに見えてしまう。

ヘッドライトは、内側に4灯のハイビーム、外側に5灯のロービームが隣り合わせで配置されている。

そもそも、なぜヘッドライトを縦に配置しようと考えたのだろうか。それについて、新型デリカD:5のデザインを担当した三菱自動車 デザイン本部 PDD(プログラム・デザイン・ダイレクター)の松延浩昭氏は、「今回、ダイナミックシールドを採用することで、フロントフェイスが厚くなる方向へと向かうのは、あらかじめわかっていました。そこで、ライトをどこへ収めようか考えたときに(縦型ヘッドライトの)アイデアが出てきました」と語る。さらに、フロントフェイスの両脇にヘッドライトを置くことで、フロントフェイスの幅をより広く見せることができる。そういった副次的なメリットもあって、今回は縦型ヘッドライトを採用したのだそうだ。

ヘッドライトはロービーム、ハイビームともにマルチLED化されている。

ヘッドライトはロービーム、ハイビームともにマルチLED化されている。

ちなみに、今回はマルチLED化することで縦型ヘッドライトが実現できたそうで、一般的なバルブのヘッドライトでは熱問題などで縦型ヘッドライトの実現は難しいとのことだ。

ヘッドライトだけでなく、テールライトも特徴的なデザインが採用されている。

ヘッドライトだけでなく、テールライトも特徴的なデザインが採用されている。

そのほか、新型デリカD:5ではテールランプもヘッドライトと同様にLED化されており、凝ったグラフィックが採用されていることも特徴のひとつとなる。

三菱 新型「デリカD:5」の上級グレード「URBAN GEAR(アーバンギア)」

三菱 新型「デリカD:5」の上級グレード「URBAN GEAR(アーバンギア)」

「URBAN GEAR」のフロントグリルの造形は、「STANDARD」とデザインが異なる。

「URBAN GEAR」のフロントグリルの造形は、「STANDARD」とデザインが異なる。

新型デリカD:5では、スタンダードモデルのほかに「URBAN GEAR(アーバンギア)」と呼ばれる上級モデルも発売される。URBAN GEARはスタンダードモデルと外観が異なり、フロントグリルはハニカムパターンではなく、ストレートのメッキグリルが採用されている。さらに、フロントアンダースポイラーも低重心を表現するためにワイドなバンパーが採用されている。

三菱 新型「デリカD:5」の上級グレード「URBAN GEAR(アーバンギア)」

三菱 新型「デリカD:5」の上級グレード「URBAN GEAR(アーバンギア)」

URBAN GEARでは、リアのデザインもスタンダードモデルとは少し異なり、中央に配置されているリアガーニッシュはクリアタイプが採用されているほか、リアバンパーも造形がやや異なる。

三菱 新型「デリカD:5」のインテリア

三菱 新型「デリカD:5」のインテリア

新型デリカD:5のインテリアは、インパネが前方に傾いていることで開放感のある室内空間を実現しており、フロントピラーの断面をスリム化することで圧迫感を軽減させるなど、居住性を向上させるための工夫が施されている。

また、カーナビには新型デリカD:5オリジナルの10.1型メモリーナビゲーションが搭載されていたり、しっかりと握りやすく改良されたシフトレバー、高品質で重厚なイメージを醸し出すセレクトモードダイヤルなど、インテリアの細かな個所の質感にまで配慮されているのも特徴的だ。

現行モデルの発売から12年を経過しても、いまだに月間1,000台以上が販売され、ユーザーから走行性能を軸に高い評価を受けていたデリカD:5。だが、その間にライバルのミニバンは使い勝手や安全性を高めていったため、デリカD:5は“アウトドアに強いミニバン”として、特定の趣味、嗜好を持つユーザーだけが購入するクルマという側面が強くなっていた。

そして今回、それを払拭するために外観がリフレッシュされ、質感や安全装備の大幅な向上が図られた。さらに、上級モデル「URBAN GEAR」を投入することで、既存のアウトドア指向のユーザーだけでなく、ライバル車のミニバンユーザーをも取り込むことを狙っていくという。

エクステリアを中心としたスタイリッシュな変更は、ユーザーに受け入れられるのか。三菱自の大胆な“デリカ改革”に、注目が集まっている。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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