新製品レポート
日本のために生産される「320i」

BMW 新型「3シリーズ」に“日本専用エンジン”が搭載された理由

BMWは、2018年10月のパリモーターショーで世界初披露された、第7世代となる新型「3シリーズ」(G20)セダンを、日本で発売開始すると発表した。

日本への正式な導入が発表されたBMW 新型「3シリーズ」と、ビー・エム・ダブリュー 代表取締役社長のペーター・クロンシュナーブル氏

日本における発売日は2019年3月9日だが、1月30日から予約受注が開始されている。日本へ導入されるグレードは、2リッター直4ガソリンエンジンを搭載した「320i」「330i」の2種類。グレードラインアップと価格については以下の通りだ。

■BMW 新型3シリーズ(G20)のグレードラインアップと価格
※価格はすべて税込み

320i SE:4,520,000円
320i Standard:5,230,000円
320i M Sport:5,830,000円
330i M Sport:6,320,000円

BMW 新型「330i」のフロントイメージ

BMW 新型「330i」のフロントイメージ

BMW 新型「320i」のリアイメージ

BMW 新型「320i」のリアイメージ

切り欠きの入った、BMW 新型「3シリーズ」のヘッドライト

切り欠きの入った、BMW 新型「3シリーズ」のヘッドライト

BMW 新型「3シリーズ」のキドニーグリルは大型化が図られたほか、新たにシャッターグリル「アクティブ エアストリーム」が採用されている

新型3シリーズのフロントフェイスには、BMW伝統のキドニーグリルなどを継承しながらも、よりアグレッシブなデザインが取り入れられている。ヘッドライトには鋭角な切り欠きが入れられ、これまで平面だったキドニーグリルは立体的なふくらみを持たせる造形へと変更され、大型化された。さらに、フロントフェイス下の開口部をより大きく広げることで、迫力が増している。また、リアコンビネーションランプはシンプルにL型へ光るタイプが新たに採用された。

余談だが、今回の新型3シリーズから、キドニーグリルに7シリーズや5シリーズにはすでに搭載されている開閉式のグリル「アクティブ エアストリーム」が採用されている。アクティブ エアストリームは、エンジンやブレーキの冷却のために空気を取り入れる必要がないときにはグリルを電動で閉じることができ、エンジンルームに流入する空気を抑制することで空気抵抗を低減させる機能だ。

■BMW 新型3シリーズ(G20)のボディサイズ

全長×全幅×全高:4,715×1,825×1,440mm(SE/Standard)1,430mm(m Sport)
ホイールベース:2,850mm

BMW 新型「330i」のサイドイメージ

BMW 新型「330i」のサイドイメージ

ボディサイズは、走行性能を向上させるという理由から拡大が図られている。ホイールベースは40mm拡大して2,850mmになり、トレッドはフロントが43mm、リアは21mm拡大することでボディバランスが向上。さらに、新たに採用されたシャシーや10mmの低重心化、約55kgもの軽量化などによって、ダイナミックで快適な走りを実現しているという。

ただし、これらの改良によってボディサイズは、全長が+70mmの4,715mm、全幅は+25mmの1,825mmと、先代(F30)と比べて拡大している。

■BMW 新型3シリーズ(G20)のエンジンラインアップ(日本導入モデル)

-BMW 320i-
搭載エンジン:2リッター直列4気筒ガソリンエンジン
最高出力:184PS(135kW)/5,000rpm
最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1,350-4,000rpm

-BMW 330i-
搭載エンジン:2リッター直列4気筒ガソリンエンジン
最高出力:258PS(190kW)/5,000rpm
最大トルク:400Nm(40.8kgm)/1,550-4,000rpm

BMW 新型「320i」のリアイメージ

BMW 新型「320i」のリアイメージ

実は、今回発売される320iとその搭載エンジンは、欧州では初期生産には含まれておらず、320iには日本の道路事情に合わせて専用チューニングされた、日本向けのエンジンが採用されると言う。なぜ、日本市場のためにわざわざ日本向けの専用エンジンが用意されるのだろうか。

2019年1月30日に開催された「BMW 新型3シリーズ発表会」に登壇する、BMW ブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネージャーの御館康成氏

その理由について、BMW ブランド・マネジメント・ディビジョン プロダクト・マネージャーの御館康成(おたちやすなり)氏は、「BMW AGにおいて、日本は3シリーズの主要な6大市場のひとつとして位置付けられています。それは、日本が多くの自動車メーカーを抱えて成熟しているというだけでなく、日本にいるお客様が、BMWを心から愛し、商品に対して多くの思いを持っておられる。その思いを受け、我々は新型3シリーズの企画を始めた5年前から、積極的に日本のお客様のニーズを伝えて、この新型に反映してきたのです。」と話す。

そして御館氏は、「新型3シリーズを、一刻も早く日本の多くのお客様にお届けしたいという要望から、専用設計エンジンを強くお願いすることで(日本向けの専用エンジンの開発が)実現しました」と、その理由について語った。

新型3シリーズには、運転支援システムのカメラに3眼カメラが採用されている。この3眼カメラは、それぞれ長距離用、中距離用、車両周辺監視用と用途が分けられており、3眼カメラとレーダーが組み合わせられることによって長距離かつ広視野での危険予測が可能になっているという。

「リバースアシスト」は、新型「8シリーズ」から導入されている機能だ。時速35km/h以内であれば最大50mを自動で戻ってくれるというのは、日本の細くてすれ違いも難しいような道で活躍しそうだ

新型3シリーズに搭載されている運転支援システムの中でも特筆したいのが、「リバースアシスト」機能だ。この機能は、時速35km以下で走行中に直前の50mの道のりを自動で記録してくれるもので、たとえば路地や狭い駐車場などで行き詰まってしまい、方向転換も難しいときなどにリバースアシスト機能を使用すれば、自動で正確にバックしてくれるというものだ。この機能は、今回ボディサイズが拡幅した3シリーズにとっては便利な機能だろう。

最近ではメルセデス・ベンツ 新型「Aクラス」にも採用された、AIを利用したアシスタント機能が3シリーズに搭載された。余談だが、画像の吹き出しで語りかけている「K.I.T.T(キット)」というのは、海外ドラマ「ナイトライダー」に登場する人工知能「ナイト2000(Knight Industries Two Thousand)」の頭文字をとったものだ

もうひとつ、BMW初となるAI(人工知能)を活用してクルマとのコミュニケーションを図ることができる機能「BMW インテリジェント パーソナルアシスト」が、新型3シリーズに搭載されている。たとえば、「エアコンの設定を18℃して」「シートヒーターをオンに」といった操作系から、「タイヤの空気圧は大丈夫?」「次の定期点検はいつだっけ?」といった車両情報、「近くのイタリアンレストランを探して」「今日の湘南海岸の天気は?」「この先渋滞してる?」などの運転情報の提供なども行ってくれる。

ちなみに、BMW インテリジェント パーソナルアシストの起動は、デフォルトでは「OK、BMW」で起動するのだが、起動ワードを任意の言葉に設定することも能となっている。

なお、1/31(木)以降、東京・丸の内のグラントウキョウサウスタワー1F(BMW GROUP TERRACE)にて新型3シリーズを展示するそうなので、興味のある方はぜひ見に行ってほしい。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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