イベントレポート
「ジャパンキャンピングカーショー2019」で見つけた注目モデル

ジムニーやラングラーベース車も! 車中泊キャンプしたくなる最新キャンピングカーをレポート


2019年2月1〜3日に開催された、国内最大級のキャンピングカーイベント「ジャパンキャンピングカーショー2019」。人気の軽キャンパーから出展数が増えているポップアップルーフ車まで、注目を集めていたモデルを紹介しよう。

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導入費用の安さが人気の“軽キャンパー”

ここ数年、高い注目を集めているのが、軽自動車をベースとした「軽キャンパー」。通常、キャンピングカーといえば500万円オーバーが当たり前だが、軽キャンパーは200万円台から購入でき、維持費も安く済む。スペースが限られるため、就寝できるのは基本的に大人2人となるが、その限られた空間を最大限に活用する工夫が凝らされている。

西尾張三菱自動車販売「キャンピングカーU“フラット”」

三菱「タウンボックス」をベースに車中泊できる空間を作り上げた「キャンピングカーU“フラット”」は、今回のイベントで見た中でもっとも安価! 車内で調理を行う装備は付いていないが、大人2人がゆったり横になれるスペースとたっぷり収納できる工夫が施され、200万円強というのは魅力的だ。

乗車定員は4人で、大人2人の就寝が可能。価格は208万9800円(税別)

乗車定員は4人で、大人2人の就寝が可能。価格は208万9800円(税別)

大人2人が寝られるスペースだけでなく、収納スペースもたっぷり確保されている

大人2人が寝られるスペースだけでなく、収納スペースもたっぷり確保されている

寝床の下に用意された引き出し式の収納は、スッキリまとめられる。足の上にあるテーブルでは食事をとるなどできるほか、就寝時には荷物を置いてもいいだろう

天井に釣り竿などを積める工夫が施されているのも魅力的

天井に釣り竿などを積める工夫が施されているのも魅力的

バンテック「Raps 2(PCリミテッド)」

比較的豪華な「キャブコン」と言われるキャンピングカーを主に手がけているバンテックに出展されていた軽キャンパーは、価格を抑えるため装備は最小限となっているが、各部の仕上げのクオリティはさすがという完成度。こうしたメーカーも参入していることからも、軽キャンパーの注目度の高さが感じられる。

一般的な軽キャンパーと同じく4人までが乗車でき、大人2人が就寝できる。価格は229万9619円(税別)

一般的な軽キャンパーと同じく4人までが乗車でき、大人2人が就寝できる。価格は229万9619円(税別)

大人2人が横になれるフラットな寝台を装備。シンクやコンロなどは備えられていない

大人2人が横になれるフラットな寝台を装備。シンクやコンロなどは備えられていない

ウッド調の棚をはじめ、シンプルだが質感の高い内装の仕上がりがいい

ウッド調の棚をはじめ、シンプルだが質感の高い内装の仕上がりがいい

岡モータース

2004年からキャンピングカー部門を立ち上げ、今ではオリジナルモデルの開発も行っている岡モータースからは3つの軽キャンパーを紹介したい。

「ミニチュア シマウザー」
商用車であるホンダ「N-VAN」をベースとしているだけあり、ロードバイク2台を積み込んだまま大人2人が眠れる空間が確保できるほどのスペース効率が光る。アウトドアの趣味を中心に出かけたい人には、魅力的な1台だろう。

乗車可能人数は4人で、大人2人が車中泊できる。価格は229万1000円(税別)

乗車可能人数は4人で、大人2人が車中泊できる。価格は229万1000円(税別)

リアシートをたたんだ上にロードバイクなどの自転車を収納し、その上に寝台を作る構造となっている

リアシートをたたんだ上にロードバイクなどの自転車を収納し、その上に寝台を作る構造となっている

収納スペースはかなり広く、ロードバイクならタイヤを外して2台は積めそう

収納スペースはかなり広く、ロードバイクならタイヤを外して2台は積めそう

就寝スペースは天井が近く、少し狭く感じそうだが、軽自動車で自転車とともに旅することができるのはおもしろい

「ミニチュアクルーズ」
キャンプ道具や遊びの道具の持ち込みはほどほどで、軽自動車で車中泊することが目的の人には、スズキ「エブリィ」をベースとした「ミニチュアクルーズ」がうってつけ。収納スペースは前述の「ミニチュア シマウザー」より少ないが、ミニチュアクルーズはシャワーやシンクを備えているので、水場を確保しつつ、快適に眠りたい人はこちらのほうが向いているはず。

4人乗車2人就寝が可能。238万7750円(税別)

4人乗車2人就寝が可能。238万7750円(税別)

マットや内装の質感も高く、シャワーと兼用のシンクもあり、装備は充実している。ベッドは21段階で角度が調整できるリクライニング機能付き

「ミニチュアクルーズSV」
「ミニチュアクルーズ」を電子装備させた「ミニチュアクルーズSV」も押さえておきたいモデル。日産「NV100クリッパー」をベースとしており、屋根に装備したソーラーパネルで蓄電できるのがポイントだ。キャンピングカーは長時間車内灯などを使用するため、サブバッテリーを積むのが一般的だが、バッテリーを使い切ってしまうと走行して充電しなければならない。その点、ミニチュアクルーズSVはソーラーパネルがあるので、停車したままサブバッテリーに充電可能。連泊するなら、ありがたい装備だ。

乗車定員は4人で、大人2人が就寝できる。価格は276万9000円(税別)

乗車定員は4人で、大人2人が就寝できる。価格は276万9000円(税別)

標準装備されている電子レンジを使用可能。収納ラックにはシャッターが装備されており、使用後はシャッターを閉めて電子レンジを隠すこともできる
※写真のテレビはオプション

天気がよければカーエアコンをひと晩かけておく程度の電力は蓄えられるという

天気がよければカーエアコンをひと晩かけておく程度の電力は蓄えられるという

Toy-Factly「Tent Car」

かっこよさで言えば、スズキ「ジムニー」をベースとしたモデルが軽キャンパーの中では圧倒的だ! といっても、「Tent Car」ブランドのベッドキットを装着したものが参考出品されていただけだが、ベッドキットは2019年2月1日発売なのですでに購入可能。フルサイズベッドは9万8000円、ハーフサイズベッドは4万9800円で導入でき、車内にベッドを設置できる。

展示車両には自転車が積まれ、サイドオーニングも装備されるなど、なかなかいい雰囲気の仕上がりだ

展示車両には自転車が積まれ、サイドオーニングも装備されるなど、なかなかいい雰囲気の仕上がりだ

ベッドキットを装着した車内はこんな感じ。広くはないが快適そう

ベッドキットを装着した車内はこんな感じ。広くはないが快適そう

キャンプしている様子も画になる。このような車中泊キャンプをしてみたい人も多いのでは?

キャンプしている様子も画になる。このような車中泊キャンプをしてみたい人も多いのでは?

スペースが広く運転もしやすい「バンコン」

キャンピングカーの定番といえば、トヨタ「ハイエース」などのバンをベースとした「バンコン」。スペースに余裕があるため、大人4人程度がラクに寝られ、それでいて運転もしやすいことから人気が高い。今回は、自社で一貫製作することにこだわりを持つKATO MOTORから、ハイエースをベースとした2台をピックアップしてみた。

KATO MOTOR「ズー」

数あるバンコンの中で季節柄惹かれた「ズー」は、すぐれた断熱性能がウリ。一見すると一般的なバンコンだが、独自のボディ加工技術とノウハウを生かし、雪国でも暖かく過ごせるほどの断熱性を確保している。

6〜7人乗車でき、2〜4人就寝可能。価格は661万8000円(税別)

6〜7人乗車でき、2〜4人就寝可能。価格は661万8000円(税別)

サイドに張り出した部分にも断熱材が入っており、暖かさを維持しやすくしている。リアヒーターも装備されているので、冬季もあたたか

バンコンっぽくない快適そうなリビングスペース。ベッドにすることもできる

バンコンっぽくない快適そうなリビングスペース。ベッドにすることもできる

後ろ側には2段ベッドが装備されている

後ろ側には2段ベッドが装備されている

KATO MOTOR「ブルームーン」

前述の「ズー」と同じハイエースをベースとしたモデルだが、運転席と助手席が回転する構造となっているのがポイント。リビングスペースを前方に移設することで、「ズー」よりも就寝人数を増やしている。

4〜5人が乗車できる「ブルームーン」。価格は591万8000円

4〜5人が乗車できる「ブルームーン」。価格は591万8000円

内装はウッディで暖かみのある雰囲気。4人が就寝できる

内装はウッディで暖かみのある雰囲気。4人が就寝できる

運転席を反転させ、リビングスペースの椅子として利用可能

運転席を反転させ、リビングスペースの椅子として利用可能

ポップアップルーフ車が今年の注目

本イベントでは、ジャンルを問わず、天井を開くとテントを張ったような空間が出現し、そのスペースで寝られるポップアップルーフを装備しているモデルが数多く出展されていたのも印象的。走行時はたたんでおくことで風の抵抗を抑えつつ、泊まる際には開いて就寝人数を増やすというように、走行性能と就寝スペースの拡大を両立する方法として定着してきているようだ。

ホワイトハウス

ポップアップルーフを装着するにはボディの加工など手間がかかるが、この手の施工を得意とするホワイトハウスのブースには、バンコンから軽キャンパーまで幅広いポップアップルーフ車が展示されていた。

「N-VAN COMPO POP CABIN」
軽キャンパーの中でもっとも注目を集めていたのが、ホンダ「N-VAN」をベースとした「N-VAN COMPO POP CABIN」。ポップアップルーフを開き、車体の横に引き出すサイドオーニングも備えており、豪華なキャンプスペースを作り出すこともできる。

車内+ポップアップルーフで4人の就寝が可能。乗車定員は4人なので、全員が車中泊できるのは魅力的だ。価格は装備品も込みで461万3000円(税別)

助手席まで倒した空間に大人2人が横になれる

助手席まで倒した空間に大人2人が横になれる

ポップアップルーフを開けば、さらに2人寝ることができる。屋根裏部屋のようで、子どもがよろこびそう!

ポップアップルーフを開けば、さらに2人寝ることができる。屋根裏部屋のようで、子どもがよろこびそう!

この写真はサイドオーニングの中の様子。かなり広々としており、ちょっとした秘密基地気分だ

この写真はサイドオーニングの中の様子。かなり広々としており、ちょっとした秘密基地気分だ

「N-BOX Camper NEO」
もう1台、ポップアップルーフを装備したモデルを紹介しておこう。「N-BOX Camper NEO」はホンダ「N-BOX」をベースにしており、運転席を180°回転させ、後席をフラットにさせることで広い空間を作り出せる。車内で1名とポップアップルーフで2名就寝することが可能だ。

ポップアップルーフを使用した際の就寝人数は3人だが、子どもが小さければ、家族4人で泊まることもできるだろう。価格は199万8000円〜

運転席を回転させ、助手席をめいっぱい前方に出すことで就寝スペースを確保

運転席を回転させ、助手席をめいっぱい前方に出すことで就寝スペースを確保

「VOXY DAYS POP JOY」
ベースとなったトヨタのミニバン「VOXY X」はシートをすべて倒してもフルフラットにならないが、「VOXY DAYS POP JOY」は後席が水平になるまで倒せるようになっているので、ポップアップルーフのスペースと合わせ、大人4人が手足を伸ばして就寝できる。

乗車定員は5人。価格は480万8300円(税別)

乗車定員は5人。価格は480万8300円(税別)

ポップアップルーフで屋根裏のような就寝スペースを作ることで、ミニバンでも4人就寝が可能に

ポップアップルーフで屋根裏のような就寝スペースを作ることで、ミニバンでも4人就寝が可能に

車内をフルフラットにすれば、大人2人でもゆったり横になれる。オプションのサブバッテリーを装備すれば、電化製品も使用可能だ

「COMPASS PRO POP」
もともと就寝スペースに余裕があるバンコンにポップアップルーフを装備した「COMPASS PRO POP」は、3列目シートをあえて廃し、乗車可能人数を5人に抑えることで、就寝時の居住性を高めている。ベッドが広く取れるだけでなく、趣味の道具を積み込んで大人数で出かけるのにもうってつけ。

4人乗車ができ、全員車中泊できる。価格は639万円(税別)

4人乗車ができ、全員車中泊できる。価格は639万円(税別)

ポップアップルーフを開いたスペースに大人2人が寝ることができる(写真はベッドを設置していない状態)

ポップアップルーフを開いたスペースに大人2人が寝ることができる(写真はベッドを設置していない状態)

寝る場所を屋根の上に作ることで、余裕を持ったリビングスペースが作れるのもポップアップルーフのメリットだ

西尾張三菱自動車販売「アウトランダーPHEV E:POP」

アウトドアイメージの強いSUVにもポップアップルーフ車があるが、ルーフを閉じればSUVのスタイルを崩すことなく就寝人数を増やせるのが魅力的。なお、SUVのラゲッジスペースは広いものの、あくまでも荷物を積むためのスペースであるため、角度や段差がついていることの多いので、車内にはクッション性のあるマットを敷くほうがいいだろう。

乗車は5人までで、ポップアップルーフを使えば4人まで就寝可能。価格は486万3333円(税別)

乗車は5人までで、ポップアップルーフを使えば4人まで就寝可能。価格は486万3333円(税別)

ポップアップルーフがあれば、家族で車中泊ができる

ポップアップルーフがあれば、家族で車中泊ができる

アウトランダーPHEV E:POPは大型バッテリーを搭載しているので、この時期は電気毛布を持ち込むのもよさそう

アウトランダーPHEV E:POPは大型バッテリーを搭載しているので、この時期は電気毛布を持ち込むのもよさそう

RV LAND「Trip Top」仕様

ポップアップルーフ仕様は加工に手間がかかるため、80〜100万円程度の比較的高い費用がかかってしまう。その加工を最低限に抑える工夫をしているのが、ジープの人気車種「ラングラー」をベースにした「Trip Top」という仕様だ。Trip Topとはポップアップルーフのように屋根を切ることはせず、ポップアップ部分を載せただけの設計。サンルーフを通ってアクセスする。大掛かりな加工が必要ないのが最大のメリットだ。

参考出品されていた「ラングラー」ベースの「Trip Top」仕様。キットとして夏頃の発売を予定しており、価格は50〜60万円程度になる見込みだという

ポップアップ部分はボルトで装着。ベース車のシルエットを崩さないように、たたんだ時の形状にもこだわっているそう

サンルーフを使って、ポップアップ部分へアクセスする。装着できる車種は限られるが、価格が抑えられる実用的な手法だ

屋根を切る加工などをしていないことが、車内から見るとわかる。ボディの剛性も落とすことはなさそう

屋根を切る加工などをしていないことが、車内から見るとわかる。ボディの剛性も落とすことはなさそう

【この記事も見ておきたい!】
内装や維持費のことも! 購入前に知っておきたいキャンピングカーの基本

増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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