世界基準CADRのテストにおいて最高値以上を取得する「600シリーズ」をはじめ、数々の家庭用空気清浄機を展開しているブルーエアが、同社初となる車載用空気清浄機「Blueair Cabin(ブルーエア キャビン)を発表。詳細を発表会で見てきました!
日本国内で発売されている車載用の空気清浄機はイオンを発生させるタイプが主流ですが、Blueair Cabinは、家庭用の空気清浄機と同じようにフィルターで空気の汚れをろ過して清浄します。しかも、汚染物質をマイナスに帯電させ、プラスに帯電させたフィルターで吸着するというブルーエアならではの「HEPASlientテクノロジー」を搭載。フィルターには活性炭が配合されているので、脱臭にも効果を発揮します。
本体のサイズは205(幅)×205(奥行)×97(高さ)mm。シガーソケットから給電します。ケーブルの長さは約4.5m
本体はヘッドレストに装着して使用します。本体の重量は1.3kgなので、女性でも苦労することなく取り付けできるでしょう
ボルボ「V60」に取り付けてみた様子。それほど強烈な存在感はない印象です
本体にケーブルを接続し、反対側をシガーソケットに差し込めば準備完了
シフトノブの左側にシガーソケットがあるボルボ「XC90」に差してみましたが、主張は強くありません。車内のイメージが損なわれないのは◎
操作は、コントローラー(シガーソケットに差した部分)を回すだけ。右か左に回すと電源がオンになり、その後、右に回すごとに風量が切り替わります
風量は「低速」「中速」「高速」の3段階で切り替え可能。そのほか、ダストセンサーで検知し、汚れに応じて風量を自動で調整するオートモードも用意されています(右下)
運転が始まると、後ろ側にある吸込口から空気を吸い込み、フィルターで汚れを除去したキレイな空気を4方向から放出。なお、エンジンと連動しているので、エンジンを切るとBlueair Cabinの運転も停止し、エンジンをかけると停止前の風量で空気清浄が始まります
本体内部には、ファンとイオナイザーを装備。本体内に吸い込まれた空気がイオナイザーを通過することで、有害粒子がマイナスに帯電され、その後、プラスに帯電したフィルターに吸着します
フィルターは目の粗さの異なる多層とすることで、目詰まりを低減。PM2.5や花粉、ホコリ、ペットの皮脂屑、ホルムアルデヒド、ベンジン、ダイヤ屑などの車内特有の有害物質やアレル物質を99%除去できるといいます
フィルターを交換するタイミングになると、コントローラーのLEDが6つ、赤く点灯してお知らせ。使用時間360時間ごとの交換が推奨されており、1日2.5時間毎日乗ったとしても半年持つ計算となります。交換用フィルターの価格は4,000円(税別)
フィルターは折りたためるようになっているので、廃棄や買い置きの際にもかさばりません
車内の空気をキレイにするだけでなく、その様子を可視できるようにコントローラーのLEDで表現する機能も装備。また、専用アプリ(無料)をインストールしたスマートフォンと接続すれば、スマートフォン上で車内の空気の汚れを確認することもできます。
空気がキレイな場合はLEDが青色に、汚れているとオレンジ色に点灯
スマートフォンとの接続にはBluetoothを使用。スマートフォン上で風量を変えることもできます
Blueair Cabinには、本体がひとつの「P2i」と本体が2つセットになった「P2iD」という2モデルがラインアップされています。SUVやミニバンなどの車種をP2iで清浄する場合8〜11分かかりますが、P2iDなら5〜6分でキレイに。車内の広さに合わせて選び分けるようにしましょう。
セダン・ハッチバックなどの中型車には「P2i」、SUV・ミニバンなどには「P2iD」が最適ということですが、中型車にP2iDを装着すれば、より早く浄化できるので、スピードにこだわるならP2iDを選んだほうがいいでしょう。発売日は2019年3月15日
なお、コントローラーと本体にはUSBポートが装備されているので、スマートフォンなどを充電することもできます。ただし、1度に使用できるのは1ポートのみ
モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいます。