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4代目となる新型「ストラーダ」、その進化は“狭額縁”にあり

パナソニック 新型「ストラーダ」がついに10V型大画面に!その進化ぶりをチェック

市販カーナビ業界に旋風を巻き起こした「ストラーダ」

2019年9月4日、東京都内でパナソニックのカーナビゲーション「ストラーダ」の新製品発表会が開催された。

これまでの9V型から10V型の大画面へと進化を遂げた、パナソニック 新型「ストラーダ」Fシリーズ

これまでの9V型から10V型の大画面へと進化を遂げた、パナソニック 新型「ストラーダ」Fシリーズ

現在のカーナビゲーションのトレンドのひとつに、「大画面」がある。文字どおり、ディスプレイを大型化することで地図の見やすさや操作性がアップし、地デジなどの映像ソースを迫力ある画面で楽しむことができる。

しかし、もともとクルマのカーナビの取り付けスペースは、ドイツの工業規格である「DIN」を2段重ねた「2DIN」が基本となっており、そのためにディスプレイサイズは7型をほぼ上限として設計されてきた。

もちろん、自動車メーカーが独自に装着するカーナビにはそれ以上のサイズも存在していたが、結果として市販カーナビを所有していた人にとっては、「自分のカーナビは大画面にできない」というジレンマを生んでいたわけだ。

そこで2016年に登場したのが、ストラーダ「Fシリーズ」だ。Fシリーズは、本体そのものは既存の2DINスペースに装着するが、ディスプレイを本体から浮かせるように装着する「フローティング構造」という驚きの発想で、数多くのクルマに9V型という大画面の装着を実現させた。その結果、ストラーダ Fシリーズが大ヒットとなったことは言うまでもない。その後もFシリーズは進化を続け、現在に至っている。

「狭額縁」採用でユニットサイズを変えずにディスプレイを拡大

新型「ストラーダ」Fシリーズでは、上位2モデルに10V型が採用されている

新型「ストラーダ」Fシリーズでは、上位2モデルに10V型が採用されている

今回、ストラーダの2019年モデルの最大の特徴と言ってもいいのが、Fシリーズのディスプレイサイズが「10V型」へと拡大されたことだ。新型ストラーダ Fシリーズの大画面モデルは、10V型が2種類、従来と同様の9V型が1種類の計3機種。もちろん、すべてのモデルはこれまでと同様に、左右のスイング構造を搭載している。

ストラーダ Fシリーズの特徴である「フローティング構造」は、これまでと変わらずに採用されている

ストラーダ Fシリーズの特徴である「フローティング構造」は、これまでと変わらずに採用されている

大画面化する際に、Fシリーズのような前面に浮かせる構造だと、車両側のシフトレバーなどとの干渉が発生する可能性も出てくるわけだが、実はディスプレイそのものの大きさは従来と変わっていない。ここに、今回の新型ストラーダの秘密がある。

新型「ストラーダ」Fシリーズの10V型モデルには、狭額縁のディスプレイが採用されている

新型「ストラーダ」Fシリーズの10V型モデルには、狭額縁のディスプレイが採用されている

最近、スマホやタブレットでは「狭額縁」という言葉を聞くケースが増えてきた。これは、ディスプレイ部を囲む枠(ベゼル)の幅を極限まで狭くすることで、同じ面積でも従来より大きな画面表示が可能になるというものだ。今回、新型ストラーダではこの狭額縁を取り入れた。結果として、従来モデルからユニットサイズを変えずに大画面化を実現している。

新型「ストラーダ」Fシリーズの上位モデルでは、外装フレームにマグネシウム合金を採用することで、質感や剛性の向上を果たしている

ちなみに、液晶画面が大きくなるとディスプレイ自体の重量が重くなる可能性があり、耐久性などが気になるところだ。そのあたりは今回、外装フレームに軽量かつ高剛性なマグネシウム合金を採用することで、質感アップとともにそれらの問題も解決している。コストの高いマグネシウム合金を採用するところに、パナソニックのストラーダへの本気の姿勢が表れていると言えるだろう。

なお、ストラーダは2016年の初登場時には144車種、翌年には280車種、昨年は350車種と取り付け対応車種の拡大を続けてきた。そして今回、取り付け車種数は400車種以上へとさらに拡大している。

先代よりもさらにきれいな「HD画質」に

新型ストラーダ Fシリーズ(10V型モデル)では、大画面化だけでなくディスプレイそのものも大きな進化を遂げている。それが、「HDブリリアントブラックビジョン」の採用だ。その名の通り、高精細のHDパネルを採用することで、従来比で約2.4倍の解像度(1280×720ピクセル)を実現した。正直に言えば、先代のFシリーズでも画質の美しさは際立っていた。だが、実際に新型モデルと比較して見てみると、さらに美しさに磨きがかかっている。

新型「ストラーダ」の発表会場では、先代モデルとの画質比較コーナーも設けられていた。実際に見比べてみたが、新型のほうがよりくっきりと明るく表現されていた

新型ストラーダの最上位モデル(CN-F1X10BD)には、ブルーレイディスクの再生機能が搭載されている。新型ストラーダと、昨年のストラーダで紅葉樹を映したブルーレイの再生画面を比較して見てみたのだが、新型のほうが葉の細かな1枚1枚までくっきりと再現されていた。

そして、圧倒的に違っていたのが新型ストラーダの「黒色」の再現性だ。これまでのベタッとした黒ではなく、黒の濃淡がしっかりと表現されていた。新型ストラーダ Fシリーズでは、映像のクオリティがさらに高められているのは間違いないだろう。

また、ディスプレイ表面は低反射の「AGARフィルム」や、空気層をなくした「エアレス構造」によって、外光の反射や映り込みを抑えた設計になっている。さらに、視野角も広いので、左右のスイング機構と相まって、運転席のほか助手席などからでも映像はさらに見やすくなっている。

新型「ストラーダ」は音質にもこだわりが

先々代で音質面が大幅に強化されたストラーダ Fシリーズだが、新型ではさらなる音質改善のために、パワーアンプが新設計された点もポイントのひとつだ。歪率を従来比で約2.5倍、チャンネルセパレーションを約2.0倍改善することで、低音域の締まりや音像定位が向上している。短時間ではあるが、新型ストラーダ Fシリーズが搭載されているデモカーで試聴した印象でも、これまで評価の高かった「音の匠」機能がアップデートされており、標準装備の車内スピーカーであっても、とても臨場感のある音を体感することができた。

待望の2カメラドラレコも登場。ナビ側で簡単に操作が可能に

今回、新型ストラーダと同時に発表されたのが、前後2カメラ方式のドライブレコーダー「CA-DR03TD」だ。

今回、新型ストラーダだけでなく、前後2カメラのドライブレコーダー「CA-DR03TD」も発表された。新型ストラーダと連携させることで、録画映像を新型ストラーダの画面に表示させたり、バックカメラ代わりに使うなど、さまざまな機能が利用できる

CA-DR03TDを新型ストラーダに接続すると、車両の前後状態を同時に録画できるほか、走行中に後方映像を新型ストラーダの画面上で表示させることができる。さらに、後退時にはリバース連動によって後方の目視補助を行うバックカメラ機能も搭載している。

ちなみに、CA-DR03TDのカメラは前後とも同じものが採用されている。最近の2カメラ方式のドラレコの中には、フロントは高画質だがリアはややスペックの低いモデルも存在する。だが、CA-DR03TDではそのようなことはなく、従来比で約2.25倍明るくなったF 1.2のレンズ(従来はF 1.8)によって、夜間の走行時や駐車場などでも鮮明に録画することができる。

「CA-DR03TD」のカメラは、本体とは別になっているので非常にコンパクトだ

「CA-DR03TD」のカメラは、本体とは別になっているので非常にコンパクトだ

また、メインユニットをカメラと別体にすることで、カメラ自体は非常にコンパクトとなり運転視界を妨げず、昨今クルマへの装着率の高い「安全運転支援システム」などにも干渉しない設計になっている。

進化が止まらないストラーダ

今回登場した大画面のFシリーズを始め、7インチモデルなども機能アップを果たし、合計で9モデルと多彩なラインアップとなった新型ストラーダの2019年モデル。その中でも、特に注目となる最上位の「CN-F1X10BD」が有する大画面、高画質、高音質は、従来のFシリーズから大きく進化し、新たな価値を提供してくれるだろう。ストラーダの人気に、さらなる拍車がかかりそうだ。

高山正寛

高山正寛

ITS Evangelist(カーナビ伝道師)/カーコメンテーター/AJAJ会員/18-19日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。1959年生まれ。自動車専門誌で20年以上にわたり新車記事&カーAVを担当しフリーランスへ。ITSや先進技術、そしてカーナビ伝道師として純正/市販/スマホアプリなどを日々テストし布教(普及)活動を続ける。

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