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世界初公開のチューンドスープラなどをご紹介!

もはや“スープラ祭り” 海外ショーで見た日本チューナーの新型「スープラ」がすごい!

「SEMA SHOW」ってどんなショー?

米国ラスベガスで50年以上の歴史を持つ、世界最大規模の自動車アフターマーケットに関する見本市が「SEMA SHOW」です。初回の開催は1963年と古く、毎年10月末〜11月上旬にラスベガス・コンベンションセンター(LVCC)にて開催されています。開催規模は年々拡大しており、2019年11月5日〜8日に開催されたSEMA SHOW(以下、SEMA 2019)では、全世界から2,400社が出展しました。このうち、25%が日本やドイツを含む海外からの出展です。来場者の合計は、16万人超になります。

2019年の「SEMA SHOW」は、多くのトヨタ「GRスープラ」が展示され、会場は“スープラ祭り”となっていました

日本の出展社としては、トヨタ、ホンダ、日産などの自動車メーカーをはじめ、TRD、GReddy、TEIN、HKS、CUSCO、EXEDY、TOYO TIRES、YOKOHAMAなど、日本でもおなじみの自動車部品ブランドが多数出展しています。特に、近年は90年代の日本車の人気が高まっていることもあって、デモカーにも日本車が急増しています。たとえば、「スカイライン」や「フェアレディZ」「スープラ」「86」「シビック」「インテグラ」「RX-7」「シルビア」「ランドクルーザー」など。そして2019年は、新型GRスープラがなんと40台近くも出展され、会場はまさに“スープラ祭り”という状況で、多くの来場者の注目を集めていました。

ちなみに、アメリカではGRスープラのことを「Mk.5(マーク・ファイブ)」や「A90(エイ・ナインティ)」と呼ぶのが一般的です。これは、北米においてトヨタ「セリカXX(A50)」を最初から「SUPRA」として販売してきたことが理由です。

Mk.1 A40/A50型(日本では初代セリカXX)
Mk.2 A60型
Mk.3 A70型(日本では初代スープラ)
Mk.4 A80型 (2代目スープラ)
Mk.5 DB型(A90はGRスープラの正式な型式名ではありませんが、わかりやすく愛称の意味もあってアメリカでは日本よりもA90と呼ぶケースが多いようです)

それでは、日本のチューニングメーカーが出展したクールなGRスープラたちの中から、注目の何台かをご紹介しましょう。

TCD

「TCD」とは、「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」という社名の略称になります。このTCDという社名にはあまりなじみがないかもしれませんが、トヨタ車のカスタムブランドとして知名度の高い「TRD」ブランドを所有していた「トヨタテクノクラフト」や「モデリスタ」ブランドの「モデリスタインターナショナル」、車両や用品の架装を手がけていた「ジェータックス」を統合した新会社で、2018年4月に設立されています。

2019年、TRDブランドは米国での事業開始から40周年を迎えました。TCDでは、かつてのTRDコンプリートカーをインスパイアしたスープラなど、2台のGRスープラを出展しました。

GR Supra 3000GT CONCEPT

SEMA 2019で世界初公開されたのが、「GR Supra 3000GT CONCEPT」。この3000GTという車名には、A80スープラをベースにしたTRDのコンプリートカー「TRD 3000GT」(1994年)への敬意が込められています。伝説のコンプリートカーとして、スープラ史上に残る名車TRD 3000GTを彷彿とさせる、超ワイド&ローなスタイルが印象的です。

GR Supra 3000GT CONCEPT

GR Supra 3000GT CONCEPT

ボディワーク:TCD(TRD)
排気システム:HKSカスタムエグゾーストFOR 3000GT CONCEPT
エンジン:2998tDOHC24バルブ、直列6気筒、ツインスクロールシングルターボ(335HP/365lb-ft)※北米仕様
タイヤ:TOYO TIRES プロクセスR888R(前265/30R19, 後285/35R19)
ホイール:TWS RS317鍛造アルミホイール
サスペンション:TEIN カスタムストリートアドバンスZ 車高調サスペンション
シート:BRIDE XERO CS レーシングシート
ブレーキ:Brembo GT-S鍛造モノブロックブレーキキット

GR Supra 3000GT CONCEPT

GR Supra 3000GT CONCEPT

GR Supra Performance Line CONCEPT

「GR Supra Performance Line CONCEPT」は、3000GT CONCEPTと同様の印象的なスタイルで、大型リップスポイラーやサイドスカートがワイドで低く構えたシルエットをより引き締める、美しく迫力のあるスタイルになっています。詳細スペックについては不明な点が多いのですが、実は米国で先に販売される予定となっており、その後時期は未定ですが日本での販売も予定されているそうなので楽しみですね。

GR Supra Performance Line CONCEPT

GR Supra Performance Line CONCEPT

排気システム:HKS
ホイール:19インチ鍛造アルミホイール
タイヤ:MICHELIN PILOT SPORT 4(前255/35R19後275/35R19)
外装:TCDカスタムカーボンファイバー製スプリッター、同サイドスカート、ドアガーニッシュほか
サスペンション:TEIN アジャスタブル車高調サスペンション
シート:BRIDE STRADIA(ストラディア)II

GR Supra Performance Line CONCEPT

GR Supra Performance Line CONCEPT

HKS USA MKV wide body GR SUPRA street concept

日本のチューニングメーカーとしては、おそらくSEMA SHOW最古参に入るであろう「HKS」。おなじみのHKSカラーをまとったワイドボディが印象的な、ストリート仕様のGRスープラ「HKS USA MKV wide body GR SUPRA street concept」を出展しています。HKSがこれまで制作してきた数多くの競技車や、歴代のHKSタイムアタックマシンで得られたノウハウをもとに開発されたワイドボディのオリジナルGRスープラに、多くの来場者の注目が集まっていました。

HKS USA MKV wide body GR SUPRA street concept

HKS USA MKV wide body GR SUPRA street concept

ポイントは、純正バルブ制御システムを利用する「デュアルマフラー」や、純正サスペンション電子制御と互換性のある「HIPERMAXツーリング」など、純正の電子制御が生かされていることです。エンジンは、プロトタイプのインテークシステム「HKSレーシングサクション」と「HKSダウンパイプ」、ブーストコントローラー「HKS Power Editor」との組み合わせによってブースト圧が高められており、400馬力以上を発揮します。

ボディキット:HKSプレミアムボディキット
排気:HKSデュアルマフラー(純正バルブコントロール互換)
ダウンパイプ:HKSダウンパイプ(プロトタイプ)
サスペンション:HKS HIPERMAX Touring(純正ダンパー制御と併用)
インテークシステム:HKSレーシングサクションキット(プロトタイプ)
エレクトロニクス:HKS Power Editor(プロトタイプ)
タイヤ:YOKOHAMA ADVAN Apex V601 フロント、リアともに275/35-19
ホイール:YOKOHAMA ADVAN GTフロント、リアともに19×10.5 + 15
ブレーキ:エンドレスMX72(フロント/リア)
シート:BRIDE STRADIA(ストラディア)II

GReddy

GReddy(グレッディ)は、TRUST(トラスト、2017年から別法人)のUSAブランドとして、1994年からSEMA SHOWに出展しています。HKSのほうが少し早いですが、日本ブランドとしては草分け的存在。今回も、自社ブースの車両以外にも国内外の数多くの出展車両に関わっています。

GReddyがドリフト専用マシンとして仕上げた「GRスープラ」が「BEST GR Supra」を受賞しました

GReddyがドリフト専用マシンとして仕上げた「GRスープラ」が「BEST GR Supra」を受賞しました

そして、GReddyがわずか2か月で作り上げたフォーミュラドリフト仕様のスープラが、北米トヨタが選んだ「BEST GR Supra」に輝きました。これは、SEMA2019に出展しているGRスープラを、北米トヨタ 副社長のエド・ラウケス氏をトップとする選考チームが実際に出展車両を見て回り、ベストスープラを決定したというものです。

GReddy Performance Products代表の住野氏いわく、「わずか2か月という短い期間の中で、完成度の高いチューニングを達成できたことが評価されたのだと思います」とのことでした。

ポイントは、純正(B58型)のままフルコントロールされたエンジンで、ボルグワーナー製ターボチャージャーによって、約600HPにパワーアップされています。競技仕様のため内装には内張などもなく、シートはSPARCO(スパルコ)に乗せ換えられています。エクステリアは、エアロデザイナーの三浦慶氏が手がけたPANDEM製ワイドボディキットが装着されており、マフラーは1本出しのものへと変更されています。

そのほか、SEMA2019の会場で見かけたGRスープラたち

ジュネーブモーターショー2019で世界初公開された「GR Supra GT4 CONCEPT」が、SEMA2019にも出展されていました。GT4は、欧州や米国でも人気を博しているカスタマーモータースポーツカテゴリーのひとつで、同コンセプトカーは世界中のレースに参戦することを想定して作られています

ワサビ色のあざやかなグリーンカラーが特徴的な「Toyota GR Supra Wasabi Concept」

ワサビ色のあざやかなグリーンカラーが特徴的な「Toyota GR Supra Wasabi Concept」

ターボキットの装着によって750HPものパワーを発生させる「GR Supra HyperBoost Edition」

ターボキットの装着によって750HPものパワーを発生させる「GR Supra HyperBoost Edition」

CUSCOブースの「GRスープラ」

CUSCOブースの「GRスープラ」

RAZOブースの「GRスープラ」

RAZOブースの「GRスープラ」

TANABEブースの「GRスープラ」

TANABEブースの「GRスープラ」

加藤久美子

加藤久美子

日刊自動車新聞社に入社し、自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体、育児雑誌などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。認定チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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