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割安となった新型「フィット」は選ぶ価値がありそう!

新型「フィット」はお買い得に!? 価格からグレード選びまで先取り解説

2020年2月は、コンパクトカーが注目されそうだ。2020年2月10日にトヨタ 新型「ヤリス」(ヴィッツの後継車種)が、続く2月14日にはホンダ 新型「フィット」が発売されるからだ。

2020年2月14日に、いよいよホンダ 新型「フィット」が発売される

2020年2月14日に、いよいよホンダ 新型「フィット」が発売される

どちらも2019年12月から受注を開始しており、ヤリスは2019年12月20日に価格も含めた詳細がすでに発表されている。いっぽう、フィットの価格はメーカーからは発表されていないものの、ホンダの販売店ではすでに明らかにしている。当記事では、筆者が独自に調査した新型フィットの価格をもとに、グレードの選び方やおすすめグレードなどを解説したい。まず、新型フィットの価格については、以下の通りとなる。

■ホンダ 新型「フィット」の価格
-1.3Lガソリンエンジン[2WD]-
・BASIC(ベーシック):1,557,600円
・HOME(ホーム):1,718,200円
・NESS(ネス):1,877,700円
・CROSSTAR(クロスター):1,938,200円
・LUXE(リュクス):1,977,800円

-1.5Lハイブリッド[2WD]-
・BASIC(ベーシック):1,997,600円
・HOME(ホーム):2,068,000円
・NESS(ネス):2,227,500円
・CROSSTAR(クロスター):2,288,000円
・LUXE(リュクス):2,327,600円
※価格はすべて税込

新型「フィット」には、5種類の個性的なグレードがラインアップされている

新型「フィット」には、5種類の個性的なグレードがラインアップされている

新型フィットのエンジンラインアップは、直列4気筒1.3Lガソリンエンジンと新開発の1.5Lハイブリッドの2種類が用意される。1.5Lハイブリッドに搭載されるハイブリッドシステムは、「ステップワゴン」や「インサイト」などと同様に、2つのモーターを搭載する「i-MMD」と呼ばれるタイプだ。

新型フィットは、高性能なハイブリッドシステムを搭載しているにもかかわらず、価格はそれほど高く設定されていない。たとえば、CROSSTARやLUXEでハイブリッドとガソリンエンジンの価格を比べてみると、ハイブリッドはガソリンエンジンから約35万円のアップに抑えられている。いっぽう、ステップワゴンのハイブリッドとガソリンエンジン(1.5Lターボ)の価格を比較すると、ハイブリッドは約50万円高い。そのため、新型フィットはステップワゴンなどと同等のメカニズムを備えたハイブリッドを、15万円は安く搭載していることになる。

ちなみに、この価格差はトヨタ「ヤリス」のハイブリッドと1.5Lガソリンエンジンとの価格差と同じだ。ヤリスは、ハイブリッドの価格が37万円ほど高いのだが、バックガイドモニターなど一部の装備が充実しているから、この金額を差し引けば約35万円に収まる。

また、日産で人気のコンパクトカー「ノート」のe-POWERと1.2Lガソリンエンジンを比べてみると、装備の違いを補正しても50万円ほど高くなる。e-POWERは人気が高くノートの売れ筋モデルだが、機能や装備と価格とのバランスは1.2Lガソリンエンジンのほうが割安だ。そのため、ノートのガソリンエンジンは新型フィットよりも安く、e-POWERは逆に高めになる。

新型フィットに話を戻すと、前述のとおりハイブリッドの価格はガソリンエンジンに比べて約35万円ほど高いが、購入時の税額はガソリンエンジンに比べて4〜5万円安くなる。つまり、最終的なハイブリッドとガソリンエンジンの差額は30万円前後に縮まる。そうなると、大まかに考えて11〜13万kmを走れば、燃料代の差額で30万円前後の実質価格差を取り戻せるのだ。たとえば、1年間の走行距離が1万kmではハイブリッドとの価格差は取り戻しにくいが、1万5,000km走れば7〜9年で元が取れる。ハイブリッドは加速が滑らかなどのメリットもあるから、高速道路などを使った長距離移動の機会が多く、走行距離が伸びるユーザーは、積極的にハイブリッドを検討したいところだ。逆に、1年間の走行距離が5,000km程度の場合は、1.3Lガソリンエンジンのほうが買い得になる。

次に、新型フィットのグレードについてガイドしたい。新型フィットでは、ハイブリッドとガソリンエンジンに、それぞれ5グレードが用意されている。

ホンダ 新型「フィット」の「BASIC」グレード

ホンダ 新型「フィット」の「BASIC」グレード

まず、「BASIC」は実用指向のグレードだが、安全運転支援システムの「HondaSENSING」や「サイド&カーテンエアバッグ」、「電子制御パーキングブレーキ」などが標準装備されている。BASICに採用されている装備は、実用的で十分なものと言える。

ホンダ 新型「フィット」の「HOME」グレード

ホンダ 新型「フィット」の「HOME」グレード

「HOME」は新型フィットの中心グレードで、BASICに対して「本革巻きステアリングホイール」や「プライムスムース」が使われた上級なシート表皮や、ソフトパッドの入った内装などが加わる。HOMEとBASICの価格を比べると、ガソリンエンジンではHOMEが約16万円高いが、ハイブリッドでは約7万円の差に収まる。ハイブリッドの場合は、BASICにも「LEDヘッドライト」や「フルオートエアコン」などが標準装備されるため、価格差が縮まった。

ホンダ 新型「フィット」の「NESS」グレード

ホンダ 新型「フィット」の「NESS」グレード

「NESS」はアクティブな雰囲気を持つスポーティーなグレードで、「16インチアルミホイール」や撥水加工が施された「ファブリックシート」などが加わる。HOMEと価格を比べると、NESSは約16万円高い。

ホンダ 新型「フィット」の「CROSSTAR」グレード

ホンダ 新型「フィット」の「CROSSTAR」グレード

「CROSSTAR」はSUV風のグレードで、最低地上高はほかのグレードに比べて30mmほど上げられている。サスペンションで20mm、タイヤサイズの違いで10mm持ち上げた。CROSSTARはフロントマスクのデザインが異なり、ルーフレールがオプションで設定されている。また、内装には専用の撥水ファブリックシートが採用されている。価格はNESSよりも約6万円高いが、実用的な装備内容は似通っている。

ホンダ 新型「フィット」の「LUXE」グレード

ホンダ 新型「フィット」の「LUXE」グレード

「LUXE」は豪華指向の最上級グレードで、内外装ともにメッキパーツが豊富に使われているグレードだ。シート生地は本革で、アルミホイールは専用にデザインされている。開発者は「LUXEは小さな高級車といったグレードで、3ナンバー車などからダウンサイジングするお客様も意識している」と言う。なお、価格はCROSSTARより4万円高い程度に抑えられている。

オプションパーツは、グレードに応じて「LEDヘッドライト」や「アルミホイール」などが用意されているが、従来型に比べると種類が少ない。これは、新型フィットではBASICやHOMEなど5種類のグレードをあらかじめ用意することで、オプションの数を減らしているからだ。その背景には、グレードとオプションの組み合わせを抑えることで、販売会社とメーカー間の受発注をシンプルにするという目的もある。

ホンダ 新型「フィット」では多くのグレードをあらかじめ用意するとともに、オプションの数を減らしている

ホンダ 新型「フィット」では多くのグレードをあらかじめ用意するとともに、オプションの数を減らしている

次に、新型フィットのグレード選びを考えてみよう。まず、価格を安く抑えたいというユーザーには、「BASIC」の1.3Lガソリンエンジン(1,557,600円)を推奨したい。昨今は、安全装備が進化して消費税が10%に上がったことなどもあり、150万円台で手に入りやすいコンパクトカーが減っている。新型を含めた歴代フィットは、燃料タンクを前席の下に搭載することで後席や荷室が広く使い勝手が高いので、BASICの1.3Lガソリンエンジンは機能や装備の割に価格は安いと言える。価格は、ホンダ「N-BOX G・L HondaSENSING」やダイハツ「タント X」といった、背の高い軽自動車と同等だ。価格がもっとも安いファミリーカーとも言えるだろう。

ホンダ 新型「フィット」におけるベストグレードは、1.3Lガソリンエンジンを搭載した「HOME」だ

ホンダ 新型「フィット」におけるベストグレードは、1.3Lガソリンエンジンを搭載した「HOME」だ

新型フィットのベストグレードは、「HOME」の1.3Lガソリンエンジン(1,718,200円)だ。メーカーオプションではアルミホイールなども用意され、内外装の質や装備をさらに充実させることもできる。また、1年間の走行距離が1万5,000km前後に達するユーザーには、HOMEのハイブリッド(2,068,000円)も推奨したい。コンパクトカーとしては価格が少し高いが、それに見合う機能や装備が採用されている。

ホンダ 新型「フィット」をアウトドアなどのアクティビティにも使うなら、最低地上高の高い「CROSSTAR」を検討しよう

外観のカッコよさを重視したり、遊びのツールとして使いたいならば、「CROSSTAR」の1.3Lガソリンエンジン(1,938,200円)を検討したい。最低地上高が30mm高められているから、悪路の凸凹も乗り越えやすい。必要に応じて、4WDも検討したい。走行距離が伸びるなら、1.5Lハイブリッド(2,288,000円)も魅力的だ。

ホンダ 新型「フィット」の最上級グレード「LUXE」なら、コンパクトカーの域を超えた上質な内装が手に入る

ホンダ 新型「フィット」の最上級グレード「LUXE」なら、コンパクトカーの域を超えた上質な内装が手に入る

高級感を求めるなら、最上級の「LUXE」のハイブリッド(2,327,600円)になる。新型フィットは居住空間が広いため、上質な内外装や本革シートを組み合わせると、ミドルサイズセダンのような満足感が得られるはずだ。特に、新型フィットは乗り心地を向上させ、ハイブリッドは機能の刷新で静粛性と加速の滑らかさに磨きをかけた。この成果を、最も強く実感させるのがLUXEだ。価格は高めだが、フィットならではの魅力が備わり、最高峰のコンパクトカーを手に入れられる。

新型フィットは、安全装備まで含めて機能を幅広く向上させており、グレードも豊富に用意していて、価格は割安だ。選ぶ価値の高いコンパクトカーとなったことは間違いないだろう。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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