レビュー
冬場に役立つ車中泊グッズも使ってみた!

【実践編】ドラマ「絶メシロード」と同じようにホンダ「フリード+」で車中泊する旅に挑戦!


車中泊しながら絶滅しそうな絶品メシ“絶メシ”を求めて1泊2日の旅をするドラマ「絶メシロード」の第1話のロケ地である山梨県富士吉田市に到着した筆者。この企画の「準備編」で、リアシートを倒して就寝スペースを作り、シェードを取り付けるなどの準備を行ったので、次は実際に車中泊に挑む。この日の天気予報は最低気温が-6.1℃となっているが、朝までぐっすり寝られるだろうか!?

▶「フリード+」の就寝スペースの作り方や寒さ対策グッズに関しては「準備編」をチェック!

いよいよ車中泊本番! 無事にひと晩眠れるか!?

日も暮れてきたので、そろそろ寝る準備に入る。冬場の車中泊は、停車するまでの間にカーエアコンで室温を上げておくことが肝心だ。夕食を食べに自動車で出かけたので、その帰り道、暖房運転をガンガンきかせて暑いくらいの温度にしておいた。

車内温度は12.1℃。外気温は-2℃なので、これでも十分暖かい

車内温度は12.1℃。外気温は-2℃なので、これでも十分暖かい

今回は、蓄電機と電気毛布という心強いアイテムがあるので、心に余裕が生まれた。実は、この日のために消費電力230Wのコーヒーメーカー「C311WH」を用意しておいたのだ。230W(コーヒーメーカー)+75W(電気毛布)でも305W。総出力最大500Wの蓄電機「LiB-AID E500(JN1)」なら、電気毛布(パナソニック「DB-RC40M」)を使いながらコーヒーが淹れられる。

少ない消費電力で稼働するコーヒーメーカーはないかと探している時に発見したのが、cores「1カップコーヒーメーカー C311WH」だ。サイズは195(幅)×155(奥行)×210(高さ)mmとコンパクト。マグカップも付属する

夜間はうまく撮影できないので、昼間に撮った写真で使い方を説明する。パーマネントフィルターにコーヒー粉をセット

本体上部のカバーを開けて、水を注ぐ

本体上部のカバーを開けて、水を注ぐ

マグカップを置き、本体側面にあるスイッチを下げると電源がオンになり、抽出が始まる(下の動画参照)

マグカップを置き、本体側面にあるスイッチを下げると電源がオンになり、抽出が始まる(下の動画参照)

抽出には5分くらいかかった。車内の温度が低かったこともあり、コーヒーは少しぬるめ。屋内で試した時には熱々だったので、外気温が低いと抽出中にコーヒーの温度が下がってしまうようだが、筆者は猫舌なため、ちょうどいい感じ。コーヒー粉を入れなければ、お湯を沸かすこともできそうだ

コーヒーブレイクをしてひと息ついたあとは、いつもの車中泊では使うことのないランタンを点灯し、読書でもしてみよう。今回使用したランタンは、バルミューダ「BALMUDA The Lantern」。目にやさしく、自然光に近い太陽光LEDを採用していることもこだわりのひとつだが、BALMUDA The Lanternは光方が独特で、中央の管(ライトパイプ)が発光するのではなく、天面から下に光を照射する構造となっている。横に光が放たれないため、普通に置いている状態で光っている管を直視してもまぶしくないのが特徴だ。また、ACコンセントに挿して使用するだけでなく、内蔵バッテリーに充電してコードレスでも点灯できるので車中泊にうってつけ。バッテリー駆動時の連続使用時間は3〜50時間。なお、バッテリー残量ゼロの状態から満充電まで約6時間かかる。

サイズは110(幅)×103(奥行)×248(高さ/ハンドル含む)mmで、重量は約630g。昔ながらのランタンを再現しつつ、バルミューダらしく現代の室内空間に合うデザインとなっているのも魅力的

中央の管(ライトパイプ)が光っているように見えるが、LEDモジュールは天面に搭載されている。上から光を照射し、その光がライトパイプを通ってベース部に反射し、明るく光るのだ。ゆえに、普通に置いた状態であれば、光を直視してもまぶしくない

静かな空間で、ほんのりとやわらかい明かりを灯してする読書は、家で行うものとはまったく別物。ひとりで自由にすごせる時間って、大切だな……と改めて感じる。きっと、ドラマの主人公もこんな気持ちになっているはず

BALMUDA The Lanternは、暖色(太陽光LED/色温度1,600K)から温白色(白色LED/色温度3,000K)に調色できる(下の動画参照)。全光速は約195lmで、無段階で調光可能。

ランタンが顔の近くにあってもまぶしくないので、枕元に置いて点灯しても不快感がない。暖色の光はキャンドルのようにゆらめくのもポイント(下の動画参照)。ほんのりゆらめく光を見ていると癒されるのか、なんだか眠くなってきた

目覚めると、朝8時。0時頃にはうとうとしていたので、8時間ほど熟睡したようだ。さすがに、この時間になると寒さを感じる。車内に設置しておいた温度計を見ると、約3℃! 外気温-3.3℃と比べると車内はずいぶん暖かいとはいえ、いつもどおりの寝袋だけでは、ここまで熟睡できなかっただろう。
※起床時の外気温を計測し忘れたため、気象庁のデータを参照。気象庁のデータ測定地より宿泊地が湖に近いので、若干気温が高くなるかもしれませんが、標高差は12mであることからそれほど大きな差はないと思われます。

就寝前より、10℃以上車内の温度は下がっていた。やはり、この時期、暖かく寝るための対策は必須だ

就寝前より、10℃以上車内の温度は下がっていた。やはり、この時期、暖かく寝るための対策は必須だ

車内の温度が下がったとはいえ、筆者には暖をとれる電気毛布がある。まだ少し眠いので、設定温度を少し上げて再び眠りにつく。

目覚めたついでに水分補給。すぐ横にドリンクホルダーがあるので、飲み物を寝転んだまま取ることができる

目覚めたついでに水分補給。すぐ横にドリンクホルダーがあるので、飲み物を寝転んだまま取ることができる

そして、気付けばさらに2時間ほど経過していた。これほど気持ちよく眠れた状況からしても、フリード+の就寝スペースが寝やすく、かつ、用意した車中泊グッズがベストであったことは間違いないだろう。

シェードの窓から外をのぞくと、富士山がくっきり!

シェードの窓から外をのぞくと、富士山がくっきり!

青空の中、少し雲がかかる感じが美しい富士山を朝イチから拝めるなんて、なんだか今日はいいことが起こりそう!

なお、目覚めた時には蓄電機のバッテリー残量はゼロになっていた。今回は撮影のために余分に電力を使ったり、就寝中に電気毛布の温度を上げたこともあるが、「LiB-AID E500(JN1)」で消費電力75Wの電気毛布を使い続けられるのは、ひと晩くらいと考えておいいたほうがよさそうだ。

絶メシを食べに行こう!

蓄電機のバッテリー残量がゼロになったため、電気毛布はもう使えないが、気温も上がってきたので、寝袋に入っていれば寒くない。ゴロゴロくつろいだあと、外に出て富士山を眺めたり、湖畔を歩いたり、ゆったりと過ごした。時間に追われることもなく、人からも干渉されることもなく、さらに空気もすがすがしい。気分は最高だ。

車内であぐらをかいて座っても天井に頭が当たらないくらいの高さはあるので、座った姿勢でくつろぐこともできる

そうこうしていたら、時間は10時30分になっていた。ドラマ第1話に出てくる絶滅しそうなメシ“絶メシ”のお店に寄ってから帰ると決めていたので、ちょうどいい時間だ。移動できるように、シェードを外すなど片付けをしてから、お店へと向かう。目指すは、泊まった場所から自動車で20分ほどのところにある「たかちゃんうどん」。カーナビには出てこないだろうと思いきや、店名を入れたらヒットした! カーナビに出てくるということは名店なのかも!? と期待がふくらむ。

カーナビの案内どおりに行けばたどり着けるので、ひと安心

カーナビの案内どおりに行けばたどり着けるので、ひと安心

カーナビの指示に従い自動車を走らせるが、目的地に近づくにつれ、道が狭くなっていく。コンパクトなフリード+でも対向車とすれ違うのは、相当気を使うほどの狭さだ。そして、目的地に到着したのだが、そこにあったのはプレハブ。「うどん」というのれんが見えたので、お店だと気付いたが、ナビ機能を使わずにたどり着ける気がしないようなたたずまいであった。

絶滅しそうなメシということで、それなりの店構えであるとは想像していたが、思った以上だったためとまどいが隠せない。営業時間以外はのれんや人形は出ていないので、早めに到着していたら、きっと通りすぎていただろう

全景はこんな感じ。やはりプレハブ小屋という感じだが、この地で25年営業しているという

全景はこんな感じ。やはりプレハブ小屋という感じだが、この地で25年営業しているという

11時前に入店。ちなみに、営業開始は10時30分から

11時前に入店。ちなみに、営業開始は10時30分から

店内にはテーブルが6つあるのみ

店内にはテーブルが6つあるのみ

筆者が顔を上げた先には厨房があり、女将さんがひとりで忙しく作業している

筆者が顔を上げた先には厨房があり、女将さんがひとりで忙しく作業している

オーダーはドラマで主人公が食べていた肉うどんにしようと決めていたが、一応、メニュー表を見てみると……安い! うどんはすべてワンコインで食べられる。肉うどんや天ぷらうどんが高くなりそうなのに、山菜うどんのほうが高いことにもびっくり。女将にたずねると、めんどうなので値段はほぼ揃えているという(笑)

テーブルにあるオーダー票に記入し、カウンターに提出。しばらく待つと出来上がりを告げられるので、取りに行くというセルフスタイルだ

こちらが肉うどん。煮込んだ馬肉と茹でたキャベツがトッピングされている

こちらが肉うどん。煮込んだ馬肉と茹でたキャベツがトッピングされている

朝起きてから何も食べていないので、お腹はペコペコ。うどんをすすると、まず温かさに癒され、みその風味が広がる

そして、この地域の名物「吉田うどん」ならではのコシの強さが最高にいい! 麺の表面が溶け、やわらかくなることもないので、最後までコシを楽しめる。手打ちなので形は均一ではないが、これが功を奏しているのか汁がよくからむ

女将に尋ねると、コシを出すため、生地を打って寝かせる作業を2回行っているという。しかし、この手間のかけようで400円台とは……。お客さん側からするとうれしい限りだが、お店は大丈夫なのだろうかと心配になる(女将は「絶滅しないよ!」と言っていたので問題なさそう!?)

麺や具材を食べきったところで、テーブル端にあったタッパが気になって開けてみると天かすが! 残った汁に入れてみることにした

汁は少し塩分が高めだが喉が渇くほどではなく、かつ、さっぱりとしている。投入した天かすがふやけて、またこれがおいしい

ものの5分くらいで完食。だが、まだ食べ足りない……

ものの5分くらいで完食。だが、まだ食べ足りない……

ということで、2杯目を食べることに。オーダーしたのは、天ぷらうどん

ということで、2杯目を食べることに。オーダーしたのは、天ぷらうどん

同じく、みそ味の汁に茹でキャベツがトッピングされているところに、かき揚げが載っている

同じく、みそ味の汁に茹でキャベツがトッピングされているところに、かき揚げが載っている

天ぷらは、サクッと音がするほどサクサク。このサクサク感を味わってから汁やうどんを口に入れてもよし、天ぷらに汁を十分吸わせて食べるのもよし、とたっぷり堪能できる

2杯目も汁まで完飲。あとから聞いた話によると、大盛りをオーダーする人が多いという。たしかに、大盛りなら100円プラスになるだけなので、500円または550円で食べられてお得だ

たっぷり食べたので超満腹。お世辞抜きで、また来たいと思うほど、おいしくてコスパの高いお店だった

たっぷり食べたので超満腹。お世辞抜きで、また来たいと思うほど、おいしくてコスパの高いお店だった

▶「たかちゃんうどん」の詳細は食べログでチェック!

あとは、帰路につくのみ。実に満足度の高い車中泊旅であった

あとは、帰路につくのみ。実に満足度の高い車中泊旅であった

まとめ

筆者はモデルチェンジ前のフリード+で1週間ほど車中泊をしたことがあり、就寝スペースの快適さを実感していたので、ドラマ「絶メシロード」をマネてフリード+で車中泊旅することについては何ら心配なかった。ただ、12月末という時期がキビシイ。東京23区でなら冬場(12月半ば)の車中泊経験はあるものの、今回の宿泊場所は富士山麓にある富士吉田。気温は東京都心と比べると5℃以上違ってくる。ここまで気温が低い状況で車中泊をしたことはないため、カイロと普通の毛布だけでは正直、不安だ。そこで、厚みのあるマットやシェード、蓄電機、電気毛布を準備したのだが、本当にあってよかったと感じている。これらがなかったら間違いなく挫折していただろう。もちろん、マットやシェードは冬場の寒さを防げるだけでなく、快適性も高めてくれるので通年で持っていたほうがいい。電化製品をまったく使わないのであれば蓄電機は不要だが、今回の経験から筆者は、夏場の車中泊で扇風機を使ってみたいと思ってしまった。蓄電機は車中泊だけでなく、いざという時にも役立つので所有しておくのは損ではないだろう。いろいろなアイテムをそろえれば、車中泊のクオリティや快適性はより高まる。そういうところを工夫するのもおもしろいところだ。

運転する際にはシェードを外すので写真はイメージだが、蓄電機「LiB-AID E500(JN1)」は自動車のシガーソケットからも充電することができる。移動中、充電しておけば、家で充電する手間が省けるだけでなく、車中泊で連泊する際にも役立つ。バッテリー残量ゼロの状態から満充電までかかる時間は約6時間。今回は、2日目朝から帰宅するまで3時間ほど充電しておいたところ、半分ほど充電された

そして、今回は車中泊だけでなく、ドラマに出てくる絶メシの店に立ち寄ることもテーマだったのだが、これが実に楽しかった。仕事で車中泊する場合、近場で食事をするか、コンビになどで購入したものを車内で食べるかなので、そこまで食に重きは置いていない。しかし、旅をしながら車中泊するのであれば、その土地ならではの名物を食べるのも楽しみのひとつ。絶メシの店「たかちゃんうどん」は、外観だけ見ると入店しようとは思わないかもしれない。しかし、うどんは本当に絶品! 車中泊の経験値を積んで成長していく主人公と、穴場の店に出会える「絶メシロード」は、視聴して楽しむだけでなく、車中泊が気になる人にかなり貴重な情報を提供してくれるドラマかもしれない。

▶「フリード+」の就寝スペースの作り方や寒さ対策グッズに関しては「準備編」をチェック!

【ドラマ「絶メシロード」放送情報】
https://www.tv-tokyo.co.jp/zetsumeshiroad/
放送:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ北海道/TVQ九州放送
放送日時:2020年1月24日(金)スタート 毎週金曜日 深夜0時52分〜
※ひかりTV、パラビでも配信
 初回配信日:2020年1月17日(金)スタート 金曜夜11時〜(第2話以降は放送1週間前から先行配信)

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増谷茂樹

増谷茂樹

カメラなどのデジタル・ガジェットと、クルマ・バイク・自転車などの乗り物を中心に、雑誌やWebで記事を執筆。EVなど電気で動く乗り物が好き。

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