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ケタ違いの価格でも、中国なら売れる!?

レクサス初の超高級ミニバン「LM」。価格は驚きの2,345万円!

レクサス初のミニバン「LM300h」(以下、LM)が中国「上海モーターショー2019」の会場で発表されてから約9か月、中国における価格がついに発表となりました。発売日も2020年2月24日に決定しました。

中国の「上海モーターショー2019」で世界初公開されたレクサス初のミニバン「LM300h」

中国の「上海モーターショー2019」で世界初公開されたレクサス初のミニバン「LM300h」

レクサスLMの価格は4人乗り仕様でおよそ「2,345万円」!

レクサスLMのベースとなっているのは、トヨタで人気のミニバン「アルファード」「ヴェルファイア」(以下、アルヴェル)です。上海モーターショー2019で披露されたレクサスLMは、前列2人 +後列2人の4人乗り仕様でしたが、今回の価格発表で7人乗り仕様もラインアップされることがわかりました。

画像は4人乗り仕様のレクサス「LM」

画像は4人乗り仕様のレクサス「LM」

■レクサス「LM」の中国での販売価格
4人乗り「300h 四座御世版」 (御世版=ロイヤルエディション):146.6万元(日本円で約2,345万6,000円)
7人乗り「300h七座隽雅版」(隽雅=優雅):116.6万元(日本円で約1,865万6,000円)

驚くのは4人乗り仕様の価格で、7人乗り仕様との価格差は30万元(約500万円)もあります。
日本で販売される、他のレクサス車の価格からしてもかなりの高額ですが、中国で販売される海外ブランドのミニバンと比較するとどうでしょうか?

レクサス「LM」には、4人乗り(画像)と7人乗り仕様がラインアップされる

レクサス「LM」には、4人乗り(画像)と7人乗り仕様がラインアップされる

■レクサスLMの価格を中国で販売される海外ブランドのミニバンと比較
レクサス「LM300h」:116.6〜146.6万元(約1,865〜2,345万円)
GM「ビュイックGL8」:23.29〜44.99万元(約372〜719万円)中国・上海製造
ホンダ「エリシオン」:24.98〜32.88万元(約399〜526万円)中国・武漢製造
ホンダ「オデッセイ」:22.98〜37.68万元(約367〜602万円)中国・広州製造
メルセデス・ベンツ「Vクラス」:47.18〜60.48万元(約754〜967万円)輸入車

上記のように、レクサスLMは中国で高級ミニバンとして位置付けられている他のミニバンと比べても、ケタ違いに高額です。もっとも価格が近い、メルセデス・ベンツ「Vクラス」と比べてもおよそ900万円もの差があります。なお、中国では輸入車に対して15%という高い関税(2018年に25%から15%へと引き下げ)がかけられていることもあって、かなり高額になっています。では、ベースとなるアルヴェルは中国ではどれくらいの価格で販売されているのでしょうか?

アルヴェルの下取り&中古車販売価格に驚愕!

中国における、アルヴェルの新車価格は以下となります。

アルファード:77.20〜85.60万元(約1,235〜1,369万円)
ヴェルファイア:80.50〜85.60万元(約1,288〜1,369万円)

ちなみに、アルヴェルはこれほど高額でありながら、とくにアルファードは中国で異常なまでの人気を誇っています。さらに驚くのは、中古車価格です。「汽車之家」という中国最大級のWeb自動車メディアに掲載されているアルファードは、新古車だと100万元(1,600万円)以上が普通で、新車よりも高額という驚きの価格となっています。

実は、アルファードは保值率(残存価値、下取り価格)が高いことでも有名で、新車に対する残存価値は平均で1年以内なら104%、3年で93%、5年でも78%と、3年以内であればほとんど値が落ちないのです。

レクサスLMの外観はほぼアルヴェルで、顔はレクサス

それでは、改めてレクサスLMについてご紹介しましょう。ベースとなるのは、2020年1月にマイナーチェンジを受けたアルヴェルです。中国で販売されるのは、2.5Lのハイブリッドモデルのみ。レクサスLMだけの特別仕様となる4人乗り仕様を中心に、特徴を紹介しましょう。

レクサスLMの外装

レクサス「LM」のフロントエクステリアとリアエクステリア

レクサス「LM」のフロントエクステリアとリアエクステリア

パッと見たところの印象はやはりアルヴェルそのものですが、レクサスのアイコンである「スピンドルグリル」にはクロームメッキを採用。ボディサイズは4人乗り、7人乗りともに全長×全幅×全高は5,040×1,850×1,945mmで、ホイールベースは3,000mm。全長はアルヴェルよりも約90〜105mmほど長く、5m超えとなっています。

レクサスLMの内装と主な装備

レクサス「LM」のインテリアは、大型ディスプレイや専用の冷蔵庫など豪華装備が採用されている

レクサス「LM」のインテリアは、大型ディスプレイや専用の冷蔵庫など豪華装備が採用されている

4人乗り仕様には、26インチのディスプレイが標準装備され、オーディオにはレクサス専用のプレミアムサウンドである「Mark Levinson(マークレビンソン)」を採用。ブルーレイ対応で、各種デバイスの接続を可能としています。また、750mlのワインボトルが2本入る専用の冷蔵庫も備えています。ちなみに、上海モーターショー2019の発表時には、Leysonson製オーディオ装備と公表されていたのですが、市販モデルではMark Levinsonに変更されています。

レクサスLMに近いのは、モデリスタの「ロイヤルラウンジ」!?

トヨタ アルファードをモデリスタが手がけたコンプリート車「ロイヤルラウンジ(Royal Lounge)」

トヨタ アルファードをモデリスタが手がけたコンプリート車「ロイヤルラウンジ(Royal Lounge)」

レクサスLMはアルヴェルがベースなのですが、実はもっとこれに近いクルマがつい最近まで販売されていました。それが、モデリスタのコンプリート車「ロイヤルラウンジ(Royal Lounge)」です。ロイヤルラウンジは、アルヴェルの最上級グレードである「エグゼクティブラウンジ(ExecutiveLounge)」をベースにしており、4人乗り仕様であることや前席と後席をパーテーションで仕切っていること、24インチのテレビモニターを設置するなど、大まかなレイアウトはレクサスLMそのもの。さらに、格納式大型テーブル(アルミ削り出し)も備えています。

「ロイヤルラウンジ」に採用されている「専用VIPシート」は、まるでファーストクラスのシートのように背中から頭部まで包み込むハイバックチェアを採用。また、エア圧によって作動するマッサージ機能「リラクゼーションシステム」が採用されている

マッサージ機能を持つ「ロイヤルラウンジ専用VIPシート」には、「パワーリクライニング(メモリー機能付き)」「パワーオットマン(伸縮機構付き)」「ベンチレーションシート」「快適温熱シート」「読書灯(LED/アルミ削り出し)」などが装備されており、各種の操作は集中コントロールタッチパネルで行うことができます。ロイヤルラウンジは、ほぼ手作業で作られるために価格も高額。1,550万円前後が中心の、超高級ミニバンでした。

しかし、残念ながらモデリスタは2020年1月22日にロイヤルラウンジの製造を終了。内部突起物に関わる協定規則の変更によって、これ以上製造を続けることができなったことが理由です。

レクサス「LM」は今年、2020年に中国や東南アジアなどで販売予定となっています

レクサス「LM」は今年、2020年に中国や東南アジアなどで販売予定となっています

さて、気になるのはレクサスLMが日本で販売されるのかどうか!? 販売される可能性はありますが、正式に日本で販売するかはいまのところ未定で、もし導入されるとしても時期はまだ少し先になりそうです。アルヴェルの現行モデルをベースにしたものではなく、フルモデルチェンジ後の4代目をベースにレクサス化したクルマが日本で販売されるという可能性が高そうですね。

加藤久美子

加藤久美子

日刊自動車新聞社に入社し、自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体、育児雑誌などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。認定チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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