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劇的な進化を遂げる、2代目レヴォーグ!

2020年後半に発売! スバル 新型「レヴォーグ」の予想価格や進化点を解説!

日本では車種数が減って、貴重な存在となった「ステーションワゴン」。その主力車種であるスバル「レヴォーグ」が、2020年後半にいよいよフルモデルチェンジされる。

画像は、「東京モーターショー2019」で発表された、スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」。市販モデルも、このプロトタイプとほぼ同じようなデザインが採用されるという

新型コロナウイルスの影響で発売が先送りされる可能性もあるが、新型レヴォーグの開発は進められている。販売店では「発売のスケジュールについて、メーカーから何も聞いていない。したがってすべて未定だが、新型コロナウイルスの問題が収束すれば、9月から10月には発売されるだろう。そうなると、予約受注は8月ころに開始されるだろう」と話す。

新型レヴォーグは、プロトタイプが「東京モーターショー2019」に出品されていたが、市販モデルの外観もほぼそのとおりになる模様。基本的なデザインは現行レヴォーグを踏襲するが、フロントマスクやボディサイドなどは鋭角的な印象が強められている。

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のサイドイメージ

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のサイドイメージ

ボディサイズは現行型とほぼ同じだが、全長は4,700mmを少し超え、全幅は1,800mm以内に収まる。ホイールベースは現行型が2,650mmだが、新型は現行インプレッサと同じ2,670mmへと拡大される。プラットフォームも、現行インプレッサと基本的に共通だ。新型レヴォーグにもっとも似通っているのは、2019年7月から北米で生産が開始された新型「レガシィ」だろう。

北米で発売されている、スバル 新型「レガシィ」

北米で発売されている、スバル 新型「レガシィ」

新型レヴォーグは、「フルインナーフレーム構造」を採用してボディ剛性を高めるなど、プラットフォームの性能をさらに進化させる。サスペンションは、前輪がストラット式、後輪がダブルウイッシュボーン式の4輪独立懸架だ。この形式は現行型と同じだが、新型では設計を刷新させる。「ドライブモードセレクト」も採用され、ショックアブソーバーの減衰力やパワーステアリングの操舵力、4WDシステムの制御などを、スイッチ操作によって変化させることができる。

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のリアイメージ

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のリアイメージ

走行安定性と乗り心地のバランスは、現行レヴォーグとインプレッサの性能をさらに高めたものになる。もっとも注目されるのは、走行安定性だ。たとえば、高い速度域でカーブを曲がっている最中に、ブレーキペダルを踏みながらステアリングホイールを内側へ切り込むような危険回避の操作をしても、4輪の接地性がそがれにくい。このような状況では、後輪に横滑りが生じて運転操作が難しい状態に陥る心配もあるが、そこを新たなプラットフォーム、減衰力を可変させられるショックアブソーバー、進化した横滑り防止装置などによって安定を保つ。

足まわりは、硬めではなく柔軟に伸縮する設定になり、挙動変化を穏やかに進めることによって走行安定性と乗り心地を高い水準で両立させる。サスペンションの取り付け剛性もアップし、大きな荷重変化が発生したときでも足まわりが常に正確に作動するようになるので、挙動を乱しにくい。

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のフロントイメージ

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ」のフロントイメージ

以上のように、新型レヴォーグは走行安定性を最優先させたうえで、スバル車の伝統とされる軽快な運転感覚も実現させる。低重心の水平対向エンジン、前後輪の駆動力配分を最適に調節できる電子制御式4WD、ショックアブソーバーの減衰力制御などは、安定性だけでなく運転の楽しさを高める効果も発揮する。

エンジンは、新型レヴォーグから搭載が開始される水平対向4気筒1.8Lターボだ。少なくとも、発売時点では従来には設定のあった1.6Lターボや2Lターボは用意されない。開発費用を1.8Lターボに集中させている。希薄燃焼技術も採用され、レヴォーグにふさわしい動力性能とすぐれた環境、燃費性能を両立させる。

現行レヴォーグの動力性能は、1.6Lターボは最高出力が170PS、最大トルクは25.5kg-mだから、自然吸気エンジンでいえば2.5Lに匹敵する。2Lターボは300PS、40.8kg-mだから4L並みだ。そして、1.8Lターボを搭載する新型レヴォーグの性能は、220PS、30kg-m前後になる。自然吸気エンジンなら3L並みの性能で、実用回転域の駆動力を重点的に高めているので運転しやすい。

燃費にも注目したい。現行型の燃費値は、1.6LターボがJC08モードで16km/L、2Lターボは同13.2km/Lだ。新型は希薄燃焼も採用するから、現行1.6Lターボに比べて動力性能を向上させながら、燃費性能も引き上げる。JC08モードではなく、実用数値に近いWLTCモード燃費でも16〜17km/Lという良好な燃費値になりそうだ。

駆動方式は、現行型と同様にフルタイム4WDのみを採用する。先に述べたとおり電子制御を高度化することで、走行安定性を一層向上させる。装備については、安全運転支援システムの「アイサイト」が新世代の仕様に進化する。従来のアイサイトでも2個のカメラセンサーによって歩行者、自転車、車両を検知していたが、新しい方式ではボディの前後に4つのレーダーセンサーを追加装着。車両の前後左右を綿密に検知して、右左折時にも衝突被害軽減ブレーキを作動させる。さらに、見通しの悪い交差点などで、ドライバーの死角に位置する車両を知らせる機能も備わる。

運転支援機能は地図情報の精度を高め、従来のGPS通信衛星の位置情報に加えて、準天頂衛星システムの「みちびき」も利用する。自車位置の測定が一層正確になり、渋滞時にはクルーズコントロールの手放し走行も可能になる。カーブの手前で自動的に減速するなど、先行車がいないときの速度コントロールも綿密に制御されるようになる。

通信機能も充実しており、緊急時にスイッチ操作でSOSを発信したり、エアバッグが作動したときに消防や警察に自動的に通報してもらうことも可能だ。スバルはもともと安全に力を入れているメーカーで、新型レヴォーグでは通信機能を活用してその性能をさらに高めている。

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ STIスポーツ」のデザインイメージ

スバル 新型「レヴォーグ プロトタイプ STIスポーツ」のデザインイメージ

価格は、1.6Lターボを搭載した現行の「1.6GTアイサイト」が2,915,000円だ。新型では、希薄燃焼エンジンに加えてアイサイトのセンサーなどが充実することなどを考えると、先進機能を装着したグレードの価格は20万円高い310万円前後になるものと思われる。なお、新型レヴォーグの「STIスポーツ」は、現行1.6STIスポーツアイサイトが363万円だから、次期型は380万円くらいになるだろう。

310〜380万円という価格帯は、ワゴンでいえばマツダ「MAZDA6」やフォルクスワーゲン「ゴルフヴァリアント」などと同等だ。SUVならトヨタ「ハリアー」、ミニバンではトヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」などのベーシックなグレードに相当する。日本車では、実質的に上限の価格帯に位置するが、最先端のステーションワゴンを手に入れることができる。

これまで述べたとおり、新型レヴォーグは相当に魅力を高めたクルマとして登場する。これは、運転の楽しさを重視するユーザーにとっては、期待以上の新型車となるに違いないだろう。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆様に怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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