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純正カーセキュリティだからこその盲点

メーカー純正は安心できない!? 「社外カーセキュリティ」が必要なワケ

カーセキュリティに関心がある人なら、ご存知の方も多いかもしれませんが、実は自動車メーカー純正のイモビライザーやGPS追跡システムだけにセキュリティを頼っているのでは安全とは言い切れないのです。

たしかに、純正パーツは自動車メーカーの厳しい要件やテストをクリアしなくては採用されませんから、高価な分、品質はしっかりとしており、信頼感や安心感もあります。

ですが、これが車両盗難や車上荒らしを防ぐためのセキュリティだとしたら、どうでしょうか? 実は、自動車盗難の世界では「純正がアダ」になることもあるのです。なぜなら、同じ車種であれば1台セキュリティの解析ができてしまえば、あとはみな同じ方法で解錠したりユニットを外したりといったことが、かんたんにできてしまうからです。

実際に、ランドクルーザーを盗まれた静岡県在住のSさんは、「自宅前でランクル200を盗まれました。朝、カーテンを開けたら車がなくなっていました。イモビカッターでやられたのだと思います。新車を買うときに、ディーラーの営業マンから『イモビライザーもついていますし、T-Connectが使えますから何かあってもすぐクルマの居場所が分かって安心ですよ!』と言われたので、社外セキュリティなどは付けていませんでした。車両の位置を検索してみたら、車は自宅の駐車場にあるとの表示。外に出てみたら、T-Connectのユニットだけが駐車場に転がっていました(苦笑)」。

ちなみに、盗まれてから1か月後に車両保険が支払われましたが、大事な思い出の品や私物がなくなってしまい、とても残念がっていました。

自動車盗難情報局【jidoushatounan.com】を運営する撹上智久(かくあげ ともひさ)さんは、みずからもカーセキュリティのプロショップ「A2M」を経営しており、カーセキュリティのプロ中のプロです。ちなみに、A2Mは開業して15年。攻撃を受けた形跡はあっても、これまでに1台も盗まれていないとのことです。

「窃盗団は、ディーラーのサービスマンさえ知らない、T-Connectのユニットがある場所を知っています。1台わかれば、後はいっしょ。やすやすと盗んでいきますね。最初の1台は、レンタカーを借りて全部バラしたり(当然、返却するときにはすべて元に戻す)、中古車を買ったりして徹底的に調べ上げ、セキュリティシステムやT-ConnectなどのGPSユニットを解析しています」。

盗まれた場所は「自宅駐車場」が約6割も!

以下は、一般社団法人 日本損害保険協会が公開している「車両本体盗難の発生場所」に関する統計です。

なんと!驚いたことに、2016年11月の調査では39.7%だった「自宅」(屋内と屋外の合計)が、2020年2月には59.5%へと急増しています。逆に、契約駐車場は減っています。これは、「リレーアタック」(自宅玄関などに置いてあるスマートキーから発する微弱な電波を中継してドアロックを解除し、エンジンを始動して持ち去る手口)による盗難が急増していることを示しています。また、自宅駐車場のうち屋内で盗まれる例が8%以上もあることにも驚きます。

コンビニなどの駐車場や路上で、キーをつけっぱなしにしていて盗まれる……という偶発的かつ所有者の不注意によるケースはわずかで、あきらかに狙いを定めて盗まれるケースが激増していると言えるでしょう。窃盗団は、Googleストリートビューを使ったり、実際に下見に出かけたりして、常に獲物を探しているのです。

日本特有の事情で、セキュリティを切ってしまう人も

自動車盗難情報局の撹上さんによると、「せっかく高額な社外セキュリティを付けても、日本特有の事情で電源をオフにしてしまう人も多い」と言います。どういうことなのでしょうか?

「日本は、地震や台風が多い国です。震度4以上の揺れでカーセキュリティが威嚇音やサイレン音などの誤報を発信してしまうことがあります。それが何度か続くと、オーナーは『近所迷惑だから』と電源オフにしてしまうんですよ。誤報が出ないモードに切り替えることができるセキュリティでも、リモコン操作が煩雑だったりして『面倒だから切っちゃえ』と全部の電源を切ってしまうんです。当然、セキュリティは働かなくなります。それによって、とくに大きな地震の後や台風のときに自動車盗難が増えるのです。」

では、住宅が密集しており、地震や台風も多い日本で安心して使えるカーセキュリティとはどんなものなのでしょうか?

複数のカーセキュリティショップに取材をしたところ、一番に名前があがって来たのがユピテルの「パンテーラ」シリーズでした。史上最強と言われる「パンテーラ」を製造販売する株式会社ユピテル マーケティング部 小野塚 竜太さんに話を聞きました。

―史上最強と高い評価を受けている、パンテーラの特徴を教えてください。

「純国産にこだわり、日本国内の駐車環境に配慮した独自設計が他社のカーセキュリティとの大きな違いです。日本国内での使用を想定し、設計、開発、製造のすべてを国内で行っています。日本人ならではの近隣配慮も設計思想に取り入れており、誤発報の心配もゼロです。取り付けに関しては、弊社の認定基準をクリアしたショップのみでの取り扱いとなり、専門的な知識を持ったインストーラーがお客様の使用環境をうかがったうえで、お客様に最適で強固なセキュリティシステムの構築を可能としています。」

―自動車メーカー純正のカーセキュリティとは、何がどのように違うのでしょうか?

「純正品の場合は、セキュリティが車種ごとに共通です。窃盗団等によって、そのセキュリティの仕組みが解析されれば、同一車種は何台でも容易にセキュリティが解除できてしまいます。いっぽうで、社外品は取り付け方に特徴があります。インストーラー(販売取付店)ごとに独自のノウハウでセキュリティを構築しているため、一元化されておらず、どこに何が取り付けられているか異なるので、セキュリティ解除は困難です。」

日本の事情に合致したカーセキュリティを、しっかりとした知識とノウハウを持つ専門店で取り付けてもらうことが重要ということですね。また、時間をかけて(最低1時間)、取り扱い方法についてきちんと説明してくれるような販売取付店を選びましょう。

加藤久美子

加藤久美子

日刊自動車新聞社に入社し、自動車年鑑、輸入車ガイドブックなどの編集に携わる。その後フリーランスへ。一般誌、女性誌、ウェブ媒体、育児雑誌などへの寄稿のほか、テレビやラジオの情報番組などにも出演多数。認定チャイルドシート指導員として、車と子供の安全に関する啓発活動も行う。

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