レビュー
日本が世界に誇るホットハッチ

抜群のコスパ! 至極の運転体験!! スイフトスポーツ[6MT]はやっぱりよかった

今回は、日本が世界に誇る傑作ホットハッチ、スズキのスイフトスポーツをあらためて紹介しましょう。

デビューは2017年

2017年にデビューした現行モデルはプラットフォームやパワートレーンが全面新設計され、走行性能はもちろん、内外装の質感においても劇的な向上を遂げました。デビューから3年が経過した今も新鮮味を失っておらず、乗れば、走りの質の高さに感動させられる総合力の高さも健在です。

2020年の5月にマイナーチェンジを実施。運転支援システムを標準装備化するなど安全性能を充実させたいっぽう、よりシンプルな運転支援システムを搭載しないグレードも設定しています

2020年の5月にマイナーチェンジを実施。運転支援システムを標準装備化するなど安全性能を充実させたいっぽう、よりシンプルな運転支援システムを搭載しないグレードも設定しています

後席側のドアノブは見えませんが5ドアボディで、実用性は普通のスイフトと変わりません

後席側のドアノブは見えませんが5ドアボディで、実用性は普通のスイフトと変わりません

世界的にも本格派のスポーツモデルは世代を重ねるごとに高価格化してしまう宿命にあり、スイフトスポーツも例外ではないのですが、それでもなお、今でも200万円以下で買える低価格を維持しているところが素晴らしいですね。安全装備が充実した最新モデルはMTなら201万円、セイフティサポート非装着車は187.4万円となっており、10年前に登場した3代目モデルと比較しても20万円ほどしか値上がっていません。クルマの出来のよさからすれば驚愕するばかりです。

「全領域でベストバランス」と言いたくなる

MT仕様のスイフトスポーツに乗ると、すべての領域でベストバランスと言いたくなるスポーツ度の高さが大変好印象でした。山道など、スイフトスポーツが本領を発揮する場面で抜群に心地いいのはもちろん、あまり気分が高揚しない混み合った市街地でも、持ち前のスポーツ性がじゃまになることはありません。

新世代ダウンサイジングターボエンジンは、MTを駆使して意図的に高回転域を多用すれば1.4リッターとは思えないパワフルさを発揮するいっぽう、早めにシフトアップをして低回転域にとどめてもトルク感に不足はなく、音は静かで燃費も悪くないという万能ぶりを発揮。高速巡航時もメリハリがよく効いているので、粛々とした巡航から快音を轟かせる活発な加速まで自在に楽しめます。

ドライブモードの切り替え機構は備わりませんが、運転の仕方次第で、弾けるような走りからエコ運転までカバーできる懐の深さにも感心させられるばかり。

「ブースタージェット」と呼ばれるスズキの新世代ダウンサイジングターボエンジン。アクセルを強く踏み込めば力強いパワー感が炸裂し、低回転域でも豊かなトルク感を発揮する秀逸なユニットです

「ブースタージェット」と呼ばれるスズキの新世代ダウンサイジングターボエンジン。アクセルを強く踏み込めば力強いパワー感が炸裂し、低回転域でも豊かなトルク感を発揮する秀逸なユニットです

セミバケットタイプの専用スポーツシートをはじめ、運転好きドライバーの気持ちを高揚させる演出が施された運転環境

セミバケットタイプの専用スポーツシートをはじめ、運転好きドライバーの気持ちを高揚させる演出が施された運転環境

スポーツモデルとしては前後方向のストローク量が多めながら、シフトの節度感や剛性感に不満はありません。ドライバーとの位置関係も適切です

スポーツモデルとしては前後方向のストローク量が多めながら、シフトの節度感や剛性感に不満はありません。ドライバーとの位置関係も適切です

ペダル配置にも不満はなし。クラッチペダルは軽くてつなぎやすいので、MTの初心者でも扱いやすいでしょう

ペダル配置にも不満はなし。クラッチペダルは軽くてつなぎやすいので、MTの初心者でも扱いやすいでしょう

国産車としては珍しくコンチネンタルタイヤを標準装着。高速巡航時の安定感や長距離ドライブ時の疲れにくさなどに貢献します

国産車としては珍しくコンチネンタルタイヤを標準装着。高速巡航時の安定感や長距離ドライブ時の疲れにくさなどに貢献します

真骨頂はハンドリング性能

パワートレーンも素晴らしいのですが、やはり真骨頂はハンドリング性能。車重は970kgと軽いのにボディ剛性はすこぶる高く、ステアリングの応答性は鋭敏なので“ドライバーの思いのままに操れる感”が濃厚。運転の初心者でもスポーツドライブの楽しさを安全に味わい尽くせるでしょう。

完全ノーマルのままでサーキットを走らせても不満なく応えてくれるハイレベルな走行性能を備えているので、経験豊富なベテランにとってもハンドリングの奥深さを追求する楽しみが得られます。

乗れば乗るほど、これだけ総合力の高いクルマが200万円前後で買えることに驚愕するばかりでした。

基本的には硬派なスポーツモデルながら、静粛性や乗り心地は同乗者から不満の声が上がることはないレベルに仕上げられており、万能性の高さが光ります

基本的には硬派なスポーツモデルながら、静粛性や乗り心地は同乗者から不満の声が上がることはないレベルに仕上げられており、万能性の高さが光ります

「スイフト RS」も意外といい!

なお、スイフトスポーツの総合力の高さは、ベースとなった実用車の「スイフト」にもしっかり備わり、MTが選べるグレードがある点にも注目です。

「スイフト」の「RS」グレードはNAの1.2リッターエンジンで絶対的には非力、MTは6速ではなく5速となるなど、スイフトスポーツと比べるとスペック的には大幅にダウンしますが、実用ハッチバック車としては驚異的なスポーツ性を備えています。車重は870kgと軽く、地味ながら通好みの痛快なハンドリングが楽しめる仕様になっていますので、マニアックな方には、むしろスイフトスポーツよりオススメしたい隠れた名車と言えるでしょう。価格は178.2万円!

本記事の試乗の模様は動画でもご覧いただけます。

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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