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新開発のプラットフォームやサス、エンジンなどは日産と共用

全面刷新! 三菱 新型「アウトランダー」日本でまもなく登場!

日本のみならず、世界中で人気となっているSUVだが、昔からSUVに力を入れていた国産メーカーのひとつが、三菱自動車(以下、三菱)だ。三菱は、1950年代に「ジープ」のノックダウン生産を開始。1982年には、ラダーフレームを採用したクロカン4WDの「パジェロ」を発売して大ヒットとなった。1991年には、クロスオーバーSUVの「RVR」を発売。ショートボディに片側スライドドアを採用するなど、ユニークな特徴を持ったRVRは好評を博した。

2001年に発売された、三菱「エアトレック」。海外における車名は「アウトランダー」だ

2001年に発売された、三菱「エアトレック」。海外における車名は「アウトランダー」だ

そして、2001年にクロスオーバーSUVの「エアトレック」を発売。エアトレックは、悪路の走破性などよりも、市街地における普段使いなどが重視されていた。当時、SUVと言えばパジェロのイメージが強かった三菱としては、意欲的と言えるクロスローバーSUVであった。たとえば、ステーションワゴンのようなスタイリッシュな外観や、立体駐車場の利用が考慮された1,550mmの全高などからも、そのことがうかがえる。また、エアトレックは、海外では「アウトランダー」の車名で販売されていた。

2005年に発売された、初代の三菱「アウトランダー」

2005年に発売された、初代の三菱「アウトランダー」

2012年にフルモデルチェンジされた、2代目の三菱「アウトランダー」

2012年にフルモデルチェンジされた、2代目の三菱「アウトランダー」

そして2005年、日本では初代(海外では2代目)となるアウトランダーが発売された。初代アウトランダーは、新たに「電子制御4WD」を採用。スイッチによって、2WD、4WD、4WDロックを任意に切り替えることができるようになり、ダイムラー・クライスラーと共同開発した新世代プラットフォームの採用など、新たな技術が数多く取り入れられたことなどで話題となった。その後、アウトランダーは2012年には2代目(現行モデル)へと刷新されている。

2021年4月から北米で販売が開始される、三菱 新型「アウトランダー」。日本では3代目となる新型アウトランダーの日本への登場も、もうまもなくと考えられる。よりSUVらしさが増した外観や、スタイリッシュになった内装、日産 新型「ローグ」と共通のプラットフォームやサスペンションへの刷新によって向上した走行性能など、新型アウトランダーは多くの魅力を持っている

2021年4月から北米で販売が開始される、三菱 新型「アウトランダー」。日本では3代目となる新型アウトランダーの日本への登場も、もうまもなくと考えられる。よりSUVらしさが増した外観や、スタイリッシュになった内装、日産 新型「ローグ」と共通のプラットフォームやサスペンションへの刷新によって向上した走行性能など、新型アウトランダーは多くの魅力を持っている

アウトランダーの製品画像
三菱
4.53
(レビュー118人・クチコミ3286件)
新車価格:242〜348万円 (中古車:19〜278万円

そのアウトランダーが、9年ぶりに3代目へとフルモデルチェンジされる。北米では、日本に先行して2021年4月から新型アウトランダーの販売が開始される。日本では、正式な発売日はまだ公表されていないのだが、北米仕様をもとに新型アウトランダーの特徴や魅力について解説したい。ちなみに、日本における現行アウトランダーは、NA(自然吸気)エンジン搭載車はすでに販売を終了しており、PHEV(プラグインハイブリッド)車が継続販売されているのみなので、日本でも新型アウトランダーは、まもなく登場するものと考えられる。
※記事中の新型「アウトランダー」の画像は、すべて北米仕様のものになります。

三菱 新型「アウトランダー」のフロントエクステリアとリアエクステリア

三菱 新型「アウトランダー」のフロントエクステリアとリアエクステリア

まず、新型アウトランダーのプラットフォームは、資本提携している日産の新型「ローグ」(日本における車名は「エクストレイル」)と共通の、新開発のものが採用されている。新型アウトランダーのボディサイズ(全長×全幅×全高)は、4,710×1,862×1,748mm。現行アウトランダーPHEV(4,695×1,800×1,710mm)と比べると、全長は15mm長く、全幅は62mmワイドになり、全高は38mm高くなった。新型のホイールベースは2,706mmと、現行(2,670mm)に比べて36mm長く、新型ローグ(2,705mm)と同等の数値になる。

三菱 新型「アウトランダー」のフロントフェイス

三菱 新型「アウトランダー」のフロントフェイス

新型アウトランダーのフロントフェイスには、ほかの最新の三菱車と同じように、新世代の「ダイナミックシールド」デザインが採用されている。現行アウトランダーでヘッドランプが搭載されていた位置には、新たに「デイタイムランニングランプ」が装備されている。また、ヘッドランプはフロントグリルの両サイドの位置に移設された。エクステリアデザインを全体的に見ると、これまでは初代から受け継がれていたステーションワゴンをほうふつとさせる伸びやかな外観が特徴的だったが、新型ではボンネットの位置が高くなり、よりSUVらしい塊感のあるエクステリアへと刷新されている。

三菱 新型「アウトランダー」のインテリア

三菱 新型「アウトランダー」のインテリア

三菱「アウトランダー」(現行のPHEVモデル)のインテリア

三菱「アウトランダー」(現行のPHEVモデル)のインテリア

インテリアは、これまでインパネ中央にあったディスプレイやエアコンスイッチなどが整理され、水平基調が強まってすっきりしたイメージだ。現行アウトランダーのインパネは、2代目が発売された2012年から基本的なデザインは変わっていなかったので、今回のフルモデルチェンジによってかなり近年のインテリアのトレンドに追いつき、新しくなったイメージを受ける。また、ホイールベースが拡大されたことで、後席の足元空間にもさらなる余裕が生まれるはずだ。現行アウトランダーでも、後席の空間はかなり広かったのだが、新型アウトランダーの後席はこれまで以上に広く、快適になるだろう。

三菱 新型「アウトランダー」の走行イメージ

三菱 新型「アウトランダー」の走行イメージ

エンジンは、現行アウトランダーでは2Lと2.4Lの直列4気筒NAエンジンとPHEVがラインアップされていたが、新型アウトランダーではNAエンジンが2.5Lへと排気量が拡大される。この2.5Lエンジンは、新型ローグに搭載されているものと共通の新開発エンジンで、北米仕様の最高出力は181PS(6,000rpm)、最大トルクは25kg-m(3,600rpm)になる。トランスミッションはCVTだが、8速の疑似変速が行える「スポーツモード」が用意され、有段ATのような加速が味わえる。なお、北米仕様では今のところ前述の2.5LのNAエンジンの1モデルのみがラインアップされている。

新型アウトランダーでは、4WDシステムも進化する。電動モーターによる油圧クラッチを取り入れた、電子制御4WDが新たに採用される。この4WDシステムは、停車しているときでも、必要に応じて前後の駆動系を直結状態に近づけることができる。そのため、積雪路や凍結路面で坂道発進をするときなど、アクセルペダルを踏み始めたときから後輪へ駆動力が伝わることで、発進をサポートしてくれる。

三菱 新型「アウトランダー」開発時のプロトタイプモデルの悪路走行イメージ

三菱 新型「アウトランダー」開発時のプロトタイプモデルの悪路走行イメージ

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新車価格:242〜348万円 (中古車:19〜278万円

また、4輪制御技術の「S-AWC」も進化する。ブレーキ制御「ブレーキAYC」を後輪にも採用することで、前後輪を分散制御してくれる。旋回時には、「ブレーキAYC」が前後左右の駆動力や制動力を独立制御することで、ドライバーの意のままの操縦性を実現しているという。新型アウトランダーは、プラットフォームやサスペンションにいたるまで新型ローグと同じく新開発のものが採用されていることから、走行安定性や乗り心地はさらなる進化を遂げていることだろう。

運転支援機能では、日産の「プロパイロット」と同様の「マイパイロット」が搭載される。高速道路では、車間距離を自動制御しながら先行車を追従してくれるので、作動中はアクセルやブレーキのペダル操作が軽減される。さらに、車線に沿ってステアリングの制御も行ってくれる。また、「ナビリンク機能」が搭載されているモデルであれば、速度標識を読み取って設定速度を自動的に変更したり、カーブや分岐の手前で自動的に速度を下げてくれる機能も備わる。

新型アウトランダーは、エンジンやプラットフォーム、サスペンション、運転支援機能にいたるまで、さまざまなメカニズムを進化させている。基本部分が共通化された「エクストレイル」と並んで、日本で発売されれば注目を集めるはずだ。

気になるのは、日本仕様の発売時期についてだ。三菱の販売店では「メーカーからは情報が得られていないが、おそらく2021年10月ごろには発売されるのではと思う。北米で販売される新型アウトランダーの概要が公表されたので、お客様からの問い合わせも増えている」と言う。なお、三菱が2020年7月に発表した「2020-2022年度中期経営計画」によると、2021年に新型アウトランダー、2022年に新型アウトランダーPHEVが登場する予定となっているので、PHEVは来年以降の発売となりそうだ。

新型アウトランダーの北米仕様が公表され、NAエンジン車の日本国内での販売も終了しているので(PHEVは継続販売中だが)、新型への乗り換えを計画しているユーザーも多いことだろう。登場まであと少しなので、楽しみに待ちたいところだ。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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(レビュー118人・クチコミ3286件)
新車価格:242〜348万円 (中古車:19〜278万円
アウトランダーPHEVの製品画像
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4.32
(レビュー161人・クチコミ17228件)
新車価格:436〜529万円 (中古車:84〜451万円
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