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新世代「アイサイト」搭載、乗り心地の向上のほかスバル初の機能も採用

2021年8月発売、スバル 新型「フォレスター」は大幅改良で何が変わった!?

スバルは、クロスオーバーSUV「フォレスター」の大幅改良モデルを、2021年8月に発売すると発表した。2021年6月14日から、日本国内のスバル販売店において先行予約受注が開始されている。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレード

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレード

フォレスターの製品画像
スバル
4.42
(レビュー657人・クチコミ49313件)
新車価格:293〜330万円 (中古車:14〜379万円

今回の、フォレスターの大幅改良における注目ポイントは、大きく分けると3つだ。ひとつは、フロントフェイスを中心としたデザインの刷新。2つ目は、足回りや走行制御など、走りにおける改良。そして3つ目は、新世代「アイサイト」採用による、安全性能のさらなる向上だ。当記事では、今回の大幅改良によってフォレスターの何が変わるのか、その詳細について3つの注目ポイントを中心に解説していきたい。

■スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)のグレードラインアップ
-「e-BOXER」(2.0L水平対向4気筒+電気モーター)搭載車-
・Touring
・Advance
・X-BREAK
-1.8L水平対向4気筒 直噴ターボエンジン搭載車-
・SPORT
※改良前とグレードラインアップに変更は無し
※価格は、記事掲載時点でメーカー未公表

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレードのフロントエクステリアとリアエクステリア

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレードのフロントエクステリアとリアエクステリア

現行の5代目フォレスターは、日本国内では2018年6月に発売された。スバルのデザインフィロソフィー「Dynamic×Solid」が採用され、塊感や躍動感を融合させた新たなエクステリアデザインが与えられた。そして、今回の大幅改良では、そのDynamic×Solidをさらに進化させた、「BOLDER」と呼ばれる新たなデザインコンセプトが採用されている。BOLDERは、Dynamic×Solidの塊感や躍動感に加えて、高い機能性やパフォーマンスを具現化させるためのデザインコンセプトだ。BOLDERは、2020年に発売された2代目の「レヴォーグ」に初めて採用され、今回の新型フォレスターが採用第2弾となる。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレード(左)とTouringグレード(右)のフロントフェイス

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレード(左)とTouringグレード(右)のフロントフェイス

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのヘッドランプ。ターンランプはLEDになって、小型化された

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのヘッドランプ。ターンランプはLEDになって、小型化された

まず、新型フォレスターのフロントフェイスだが、BOXERエンジンのピストンがデザインとして表現されているコの字型ヘッドランプが、レヴォーグのようなBOLDERデザインのものへと刷新されているのが特徴的だ。この新たなヘッドランプは、内部のターンランプがLEDになって小型化されており、ターンランプの位置にも変更が施されている。

新型「フォレスター」に採用されている「ヘキサゴングリル」は大型化され、グリル枠もブラック塗装されていることから、より迫力が増している

新型「フォレスター」に採用されている「ヘキサゴングリル」は大型化され、グリル枠もブラック塗装されていることから、より迫力が増している

また、スバル車のアイデンティティーのひとつである六角形の「ヘキサゴングリル」は大型化され、グリル枠がブラック塗装されることで、SUVらしいたくましさがより増している。

フロントバンパーは、前方へ15mm伸ばされ、新型では立体感のある造形となっている。ちなみに、フロントバンパーが伸張されたことで、全長も15mmプラスされて4,640mmになった(全幅や全高は変更なし)。

新型「フォレスター」に採用されている、新たなデザインの「フロントLEDフォグランプ」。画像はAdvanceグレードのもので、上部の加飾がメッキ化されている

新型「フォレスター」に採用されている、新たなデザインの「フロントLEDフォグランプ」。画像はAdvanceグレードのもので、上部の加飾がメッキ化されている

フロントLEDフォグランプやフォグランプカバーについてもデザインが変更されており、横方向へ広がるような新たなデザインが採用された。なお、TouringおよびAdvanceグレードでは、フォグランプ上部の加飾がメッキ化されている。

新型「フォレスター」では、X-BREAKを含む全グレードに「ロープホール」が設けられた。画像はAdvanceグレードで、ルーフレールについてはメーカー装着オプションとなる

新型「フォレスター」では、X-BREAKを含む全グレードに「ロープホール」が設けられた。画像はAdvanceグレードで、ルーフレールについてはメーカー装着オプションとなる

ルーフレールは、X-BREAKには標準で装備されており、他グレードはオプションで設定することができるのは、これまでと変わらない。新しい点としては、これまではX-BREAKを含めて一部のグレードにのみ採用されていた、ロープやベルトを結び付けられる「ロープホール」が、新型では全グレードに標準装備されるようになったことだ。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)のTouring、Advance、SPORTグレードへ採用されている、新色のボディカラー「カスケードグリーン・シリカ」。画像はTouringグレード

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)のTouring、Advance、SPORTグレードへ採用されている、新色のボディカラー「カスケードグリーン・シリカ」。画像はTouringグレード

ボディカラーは、新色の「カスケードグリーン・シリカ」「オータムグリーン・メタリック」「ブリリアントブロンズ・メタリック」の3色を加えた、全10色で展開される。

■スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)のボディカラーラインアップ
- Touring、Advance、SPORT -
・カスケードグリーン・シリカ(新色)
・オータムグリーン・メタリック(新色)
・ブリリアントブロンズ・メタリック(新色)
・クリムゾンレッド・パール(有料色)
・ホライゾンブルー・パール
・ダークブルー・パール
- X-BREAK -
・クリスタルホワイト・パール(有料色)
・アイスシルバー・メタリック
・マグネタイトグレー・メタリック
・クリスタルブラック・シリカ

フォレスターの製品画像
スバル
4.42
(レビュー657人・クチコミ49313件)
新車価格:293〜330万円 (中古車:14〜379万円
スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードの走行イメージ

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードの走行イメージ

今回の大幅改良において、注目したいグレードがX-BREAKだ。X-BREAKは、フォレスターの中でもアクティブ向けのタフな仕様のグレードとして人気を博しているが、今回の改良によってさまざまな箇所に手が加えられている。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフロントグリルなどには、ブラック加飾部に幾何学テクスチャーが新たに採用されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフロントグリルなどには、ブラック加飾部に幾何学テクスチャーが新たに採用されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフォグランプは、専用の「丸型6連LEDフロントフォグランプ」が採用されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフォグランプは、専用の「丸型6連LEDフロントフォグランプ」が採用されている

外装は、フロントグリルやドアミラーなどのブラック加飾部に幾何学テクスチャーが採用されており、傷がついても目立ちにくくする効果があるという。また、フォグランプにはX-BREAK専用の「丸型6連LEDフロントフォグランプ」を採用。光源は、ヘキサゴンの形になるように、6か所に分けて配置されているというこだわりようだ。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのインテリア。レッドオレンジの加飾は、塗装個所が見直されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのインテリア。レッドオレンジの加飾は、塗装個所が見直されている

X-BREAKのインテリアだが、インパネは全体的にブラック基調で、より引き締まった印象となったことに加えて、アクセントカラーの加飾の配置が見直されている。レッドオレンジの加飾は、ドライバーが運転操作する際のパーツ群へと集約させるとともに、加飾の一部へ新たに「ブレイズガンメタリック」カラーを採用し、質感が高められている。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフロントシートは、汚れが拭き取りやすく、防水性のあるポリウレタン素材の表皮に変更されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードのフロントシートは、汚れが拭き取りやすく、防水性のあるポリウレタン素材の表皮に変更されている

また、シート表皮は防水性のあるポリウレタン素材に変更されるなど、X-BREAKグレードは改良によってアクティブ志向がより高められている。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレードのフロントシートは、本革シートへ新たに「ナッパレザー」を採用することによって質感が高められている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)Advanceグレードのフロントシートは、本革シートへ新たに「ナッパレザー」を採用することによって質感が高められている

なお、フォレスターのシートについては、X-BREAK以外にもこだわりが見られる。Advanceの本革シートには、新たに「ナッパレザー」が採用され、質感を向上させている。Touringは、シート表皮に撥水ファブリックと合成皮革を組み合わせたシートを新たに採用。SPORTについては、従来と同様のウルトラスエードと本革を組み合わせたシートが採用されている。

新型フォレスターが搭載するエンジンや、トランスミッションなどの動力機構、および動力性能などのスペックについては、改良前のものと変わらない。2.0L水平対向4気筒エンジン(FB20)に電気モーターが組み合わせられた「e-BOXER」搭載車(Touring、X-BREAK、Advance)と、1.8L水平対向4気筒直噴ターボ“DIT”エンジン(CB18)搭載車(SPORT)がラインアップされる。駆動方式は全車AWD(4WD)で、トランスミッションはCVTの「リニアトロニック」が採用されている。

最高出力と最大トルクの値も変更はなく、e-BOXER搭載車が最高出力107kW(145PS)/6,000rpm、最大トルク188Nm(19.2kg・m)/4,000rpmで、ターボエンジン搭載車は最高出力130kW(177PS)/5,200-5,600rpm、300Nm(30.6kg・m)/1,600-3,600rpmになる。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードの走行イメージ

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)X-BREAKグレードの走行イメージ

走りの面の改良においては、「e-アクティブシフトコントロール」が、全車に拡大して適用されることがあげられる。e-アクティブシフトコントロールとは、「SI-DRIVE」で「スポーツモード」を選択してコーナーへ進入した際に、エンジンを高い回転数のまま維持してくれるというものだ。さらに、コーナー脱出時にはモーターアシストが加わることによって、高回転のエンジンとともに力強く素早いコーナー脱出が可能となる。これまでは、X-BREAKにのみ採用されていた技術だが、新型ではTouring、Advanceにも新たに採用される(SPORTは非採用)。

また、新型フォレスターでは、全車にサスペンションコイルスプリングとダンパーの最適化が施されている。サスペンションストローク時のフリクション低減や、ダンパーの減衰力特性が最適化されることによって、乗り心地が向上するとともに、初期操舵の応答性が高められており、ハンドリング性能が向上しているという。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)の「X-MODE」は、使い勝手を向上させる改良が施されている

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)の「X-MODE」は、使い勝手を向上させる改良が施されている

さらに、悪路走破性を高める駆動制御技術「X-MODE」にも、使い勝手を向上させる改良が加えられた。これまでは、X-MODEをオンにしていても、時速40kmを超えると自動で解除されていたのだが、新型ではスタンバイモードに入ることで、時速35km以下になるとX-MODEが再び制御を開始してくれる。

また、「ヒルディセントコントロール」のブレーキリリースのアクセル開度にも改良が施され、緩く加速した際のコントロール性を向上させているほか、アクセルオフ時のブレーキ制御介入が早められていることで、車速が合わせやすくなったという。

安全運転支援システム「アイサイト」は、新型レヴォーグにも採用されている新世代のものへと刷新された(「アイサイトX」は非搭載)。新世代アイサイトでは、新型ステレオカメラの採用によって、画角が従来比で2倍に向上しているほか、画像認識ソフトや制御ソフトの性能なども向上させている。

具体的に言うと、プリクラッシュブレーキは作動する対象物との速度差が時速50kmまでだったものが、新型では時速60kmまで対応を拡大し、横断する自転車にも新たに対応(時速50km以下)している。また、事故の多い交差点における右左折時の衝突回避にも新たに対応した(時速20km以下)。

また、プリクラッシュブレーキの制御だけでは衝突が避けられないと判断した際に、操舵制御によって衝突を回避してくれる「緊急時プリクラッシュステアリング」が新たに採用されている。そのほか、レーンチェンジや車線逸脱などの時に、ほかの車両と接触する可能性があった場合に、音やメーターへの警告表示だけでなく、ステアリングアシストによって車線変更を抑制してくれる「エマージェンシーレーンキープアシスト」も新たに採用された。

従来から採用されていた「アイサイトツーリングアシスト」は、車線認識や制御性能が向上している。ふらつきが抑えられ、滑らかな微調整によって運転制御技術が向上していることに加えて、先行車や割り込み車両などの認識精度も向上しているという。

5代目のフォレスターで新たに採用された「ドライバーモニタリングシステム」は、運転者の顔をカメラが読み取り、居眠りや脇見運転などの際に警告などを発してくれる安全機能だ。今回、同機能へ新たにエアコンの設定温度をジェスチャーによって変更することができる機能が追加された

5代目のフォレスターで新たに採用された「ドライバーモニタリングシステム」は、運転者の顔をカメラが読み取り、居眠りや脇見運転などの際に警告などを発してくれる安全機能だ。今回、同機能へ新たにエアコンの設定温度をジェスチャーによって変更することができる機能が追加された

注目の機能としては、「ドライバーモニタリングシステム」に、エアコンの設定温度をジェスチャーで調整できる機能が新たに追加されたことだ。スバル初となるこのジェスチャー機能は、手を開いて(じゃんけんで言うパーの状態)センターコンソール付近にかざしたあと、手を真上に上げれば設定温度がダイヤル操作で4段階分上がるというものだ。また、手を握って(グーの状態)真下へ下げれば、エアコンの設定温度が4段階分下がるという。これは、エアコンの設定を目視しなくても済むというもので、安全面に寄与する。

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)SPORTグレードの外観イメージ。千葉県鴨川市細野地区の「SUBARU 里山スタジオ」にて撮影

スバル 新型「フォレスター」(2021年大幅改良モデル)SPORTグレードの外観イメージ。千葉県鴨川市細野地区の「SUBARU 里山スタジオ」にて撮影

最後に、当記事の写真は、スバルの新たな情報発信基地となる「SUBARU 里山スタジオ」(7月中旬正式オープン予定)にて撮影した。スバルは今後、アクティブな車両の試乗会や撮影場所として同スタジオを活用していくほか、千葉県鴨川市細野地区と協力して整備や手入れを行い、里山環境の保護や生物多様性の維持を目指していくという。悪路走破性の高いAWD(4WD)モデルを多くラインアップする、スバルならではの取り組みと言えるかもしれない。

今後は、大幅改良によって魅力を増した新型フォレスターの発売とともに、里山スタジオのような、さまざまな取り組みにもぜひ期待したいところだ。

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桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

PC、AV家電を中心に幅広く担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

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