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グレードは2種類、価格は標準グレードの6MT車で308万円から

スバル 新型「BRZ」の価格が公開! グレード毎の装備差など徹底解説

2021年7月29日、FRスポーツカーのスバル「BRZ」の新型モデル(2代目)が、正式に発表された。今回の発表によって、新型BRZの価格が明らかになったので、グレードによる装備の違いや先代との価格差など、購入ガイドをお届けしよう。

スバル 新型「BRZ」の走行イメージ

スバル 新型「BRZ」の走行イメージ

BRZの製品画像
スバル
4.57
(レビュー36人・クチコミ1526件)
新車価格:308〜343万円 (中古車:87〜565万円

なお、スバルの販売店によると「新型BRZは、2021年7月29日に先行予約受注を開始。その後、10月頃に納車が開始されて、試乗も可能となる」とのことだった。ちなみに、兄弟車のトヨタ「GR86」については、トヨタの販売店によれば「価格は今のところ未定で、8月に入れば判明すると思う。9月には予約受注を開始して、11月上旬に正式な記者発表を行う予定だ。試乗車が配車されるのも、11月上旬以降になる」と話している。先代の86は、BRZに比べて遅くまで販売を継続していたことから、実質的な新型の発売タイミングも遅れているものと考えられる。

今回、明らかになった新型BRZの価格は以下の通りだ。

■スバル 新型「BRZ」のグレードラインアップと価格
R:3,080,000円(6MT)/3,245,000円(6AT)
S:3,267,000円(6MT)/3,432,000円(6AT)
※価格はすべて税込

スバル 新型「BRZ」の6AT車に標準装備されている「アイサイト」

スバル 新型「BRZ」の6AT車に標準装備されている「アイサイト」

トランスミッションは、6MTと6ATが用意され、価格は6AT車のほうが165,000円高い。その代わり、6AT車には運転支援システムの「アイサイト」が標準装備されている。「衝突被害軽減ブレーキ」や「後退時ブレーキアシスト」、運転支援機能の「全車速追従型クルーズコントロール」、ハイ、ロービームを自動的に切り替えて対向車などの眩惑を抑える「ハイビームアシスト」などが備わり、安全性と快適性を向上させている。これらのアイサイトの機能は、6MT車には装着することができない。さらに、6AT車には「パドルシフト」や「スポーツモード」「スノーモード」の切り替え機能なども備わっている。6AT車と6MT車との価格差は、アイサイトやパドルシフトなどの装備の換算額とほぼ等しい。つまり、6AT車と6MT車は、実質的に同じ金額に設定されていることになる。

スバル 新型「BRZ」の上級グレードであるSに装着されているハイグリップタイヤ、ミシュラン「パイロットスポーツ4」

スバル 新型「BRZ」の上級グレードであるSに装着されているハイグリップタイヤ、ミシュラン「パイロットスポーツ4」

グレードは、上級グレードのSと標準グレードのRの2種類が用意されており、SはRに比べて187,000円高い。Sは、アルミホイールが18インチへと拡大され(Rは17インチ)、タイヤもグリップ性能を高めたミシュラン「パイロットスポーツ4」が装着されている。

スバル 新型「BRZ」のSグレードに採用されている「ウルトラスエード/本革シート」

スバル 新型「BRZ」のSグレードに採用されている「ウルトラスエード/本革シート」

シート生地は、Rではファブリックだが、Sには上質な「ウルトラスエード/本革」になる。さらに、Sのフロントシートには「シートヒーター」も備わっている。スピーカーは、Rは6個だが、Sは8個に増えており、装飾類も豊富に備わる。

両グレードを比べた場合、187,000円の価格差から判断すると、ベーシックなRが割安だが、スポーツカーを購入するなら18インチのアルミホイールやハイグリップタイヤのパイロットスポーツ4は装着したいだろう。最小回転半径は両グレードともに5.4mなので、18インチを選んでも小回り性能は悪化しない。こういった点も考慮すると、売れ筋は上級グレードのSになりそうだ。数年後に売却する際にも、Sの6MT車は好条件になるはずだ。

ただし、前述のアイサイトの設定には注意したい。冒頭でも述べたが、6AT車のみに採用されており、6MT車では選べないからだ。現時点では、スバルにはMTとアイサイトの組み合わせは用意されていない。この点について、開発者は「MTは販売台数がかぎられ、(開発に関する費用対効果の)バランスが取りにくい」と述べている。MT車で、衝突被害軽減ブレーキが作動した場合、ブレーキペダルを踏まないとAT車と違ってエンジンが停止することなども懸念しているようだ。

MTの販売台数は、一般的には少ないものの、スポーツカーには当てはまらない。先代型の場合、6MT車のBRZの比率は70%、86も60%に達していた。安全装備は、大量に販売されるクルマに装着されないと事故防止の効果が高められないので、BRZとGR86では、運転支援機能はともかく、衝突被害軽減ブレーキは6MT車にも必要と考えられる。

6MT車で衝突被害軽減ブレーキが作動した場合、たしかに6AT車と違ってクラッチペダルを踏まないと、エンジンを停止させる可能性がある。走行中にエンジンが停止した後、ブレーキの作動を続けると、次第に真空倍力装置の効果が薄れて、制動性能が悪化していく。その心配は理解できるのだが、衝突被害軽減ブレーキを装着したほうがメリットは大きい。他社でも、たとえばマツダはロードスターを含めて6MT車にも衝突被害軽減ブレーキを装着していることもあげられる。

安全装備の設定を考慮した場合、6MT車と6AT車でもし選択に迷った時は(迷うユーザーは少ないかもしれないが)、安全装備の備わる6速AT車を推奨したい。

新型BRZの価格を、先代型と比べたらどうだろうか。6MT車の場合、先代型のRは2,728,000円、Sは3,025,000円、GTはブレンボ製ブレーキユニットなどが標準装着されて3,377,000円であった。新型では、Rで352,000円、Sで242,000円値上げされている。

S同士で新旧BRZを比べてみると、新型では後方の並走車両などを知らせるリヤビークルディテクションが6MTも含めて全グレードに標準装備されている。アルミホイールのサイズは18インチになり、シート生地や装飾類も上級化されている。

さらに、エンジン排気量は先代型の2Lから2.4Lに拡大され、インナーボディ構造も新たに採用された。ボディ剛性が高まり、走行安定性と乗り心地が向上している。こういった幅広い改善を考えると、新型のSは242,000円値上げされたものの、妥当な価格と言えそうだ。

Sの価格(3,267,000円/6速MT)に近い国産車としては、スポーツカーならマツダ「ロードスター」の1.5RS(3,334,100円)、セダンでは価格が先ごろ明らかになったホンダ 新型「シビック」のLX(3,190,000円)、カテゴリは異なるがSUVではトヨタ「ハリアー」のG(3,410,000円)などが該当する。

新型BRZのSグレードの価格は、人気車や注目車の実質的な上限価格帯に位置している。割安ではないが、クルマ好きからすれば、がんばれば手に入るギリギリの価格と言えるだろう。GR86の価格は現時点では不明だが、先代型と同様、装備と価格のバランスではBRZと同じような位置付けになりそうだ。

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渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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新車価格:308〜343万円 (中古車:87〜565万円
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