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扱いやすいボディサイズの新型SUV、価格は199万9千円から

トヨタ 新型「カローラクロス」正式発表前にグレードや価格、納期など徹底解説

これから発売されるSUVにおける注目車種のひとつが、トヨタの新型SUV「カローラクロス」だ。

2021年9月17日に、日本での正式発表が予定されているトヨタのクロスオーバーSUV「カローラクロス」(画像は海外仕様)

2021年9月中旬に、日本での正式発表が予定されているトヨタのクロスオーバーSUV「カローラクロス」(画像は海外仕様)

カローラ クロスの製品画像
トヨタ
4.33
(レビュー9人・クチコミ294件)
新車価格:199〜319万円 (中古車:267〜298万円

カローラクロスの正式発表は2021年9月中旬が予定されているが、店頭では8月21〜22日ごろからすでに価格を明らかにして、予約受注を開始している。当記事では、発表直前のトヨタ「カローラクロス」の価格やグレードなど、さまざまな情報について先行してお伝えしたい。
※当記事で使用しているカローラクロスの画像は、すべて海外仕様になります。

■トヨタ 新型「カローラクロス」のボディサイズなど
・全長:4,490mm
・全幅:1,825mm
・ホイールベース:2,640mm
・最小回転半径:5.2m

「カローラクロス」(海外仕様)のフロントエクステリアとリアエクステリア

「カローラクロス」(海外仕様)のフロントエクステリアとリアエクステリア

まず、カローラクロスで注目したいのがボディサイズだ。カローラクロスは、トヨタが数多くラインアップしているSUVの中でも、中心的なサイズとして位置付けられる。トヨタで売れ筋であるFFベースのSUVラインアップを見ると、大きく分けてコンパクト、ミドル、Lサイズの3つに分類される。全長が4,000mm前後のコンパクトサイズには「ヤリスクロス」や「ライズ」などが用意され、4,600〜4,700mmのLサイズには「ハリアー」や「RAV4」などが設定されている。だが、全長が4,300〜4,500mmに収まる、日本の使用環境にちょうどいいミドルサイズのSUVは、これまでは「C-HR」のみであった。

トヨタ「C-HR」

トヨタ「C-HR」

C-HRは、SUVというカテゴリに属してはいるものの、そのデザインは5ドアクーペ風の外観で、ボディサイズから考えても後席や荷室は少々狭かった。2017年に発売されたC-HRは、当時は1か月平均で約1万台が登録され、SUVの販売台数1位になるほどの人気車であったが、2021年1〜7月の1か月の平均販売台数は1,750台にまで下がっている。だが、C-HRのような取り回しのしやすいボディサイズのクルマは売れ行きを伸ばしやすいので、販売低迷はトヨタとしても悔しいはずだ。そこで、C-HRと同等のボディサイズであるカローラクロスを、タイなどの海外に続いて日本にも導入することで、ミドルサイズのSUVラインアップを増やす戦略と考えられる。

「カローラクロス」(海外仕様)のサイドイメージ

「カローラクロス」(海外仕様)のサイドイメージ

カローラクロスのプラットフォームは、C-HRと同じ「GA-C」が採用されている。全長は4,490mmで、ほかのSUVと比べると、C-HRよりも100mm、ホンダ「ヴェゼル」よりも160mm長い。いっぽう、RAV4と比べると、110mm(ホイールベースは50mm)短く、ちょうどトヨタのSUVの中では中心に位置する長さとなる。全幅は1,825mmと、C-HRやヴェゼルに比べて30mmほど広くて少しワイドだが、最小回転半径は5.2mに収まるので取り回しはしやすいだろう。ホイールベースは2,640mmと、C-HRや「カローラ」シリーズの値と同等だ。カローラクロスの外観は、SUVの典型的なデザインなので前後左右ともに視界がよく、混雑した市街地や駐車場でも運転しやすいはずだ。このあたりは、オーソドックスなSUVスタイルのメリットのひとつと言える。

「カローラクロス」(海外仕様)のインパネ

「カローラクロス」(海外仕様)のインパネ

インパネ周りは、合成皮革が巧みに使われていて上質だ。インパネの中央には、さまざまな情報が表示されるディスプレイオーディオが標準装備されている。ディスプレイオーディオの画面サイズは7インチで、9インチモデルも28,600円でオプション装着することができる。

「カローラクロス」(海外仕様)のインテリア

「カローラクロス」(海外仕様)のインテリア

居住空間は、C-HRよりも広い。ホイールベースの長さが同じなので、足元空間はあまり変わらないだろうが、室内高に余裕があるので、床と座面の間隔が拡大する。腰が落ち込む座り方が抑えられており、C-HRに比べれば後席の乗員も快適だろう。

「カローラクロス」(海外仕様)のラゲッジルーム

「カローラクロス」(海外仕様)のラゲッジルーム

荷室容量にも余裕がある。C-HRはリヤゲートを寝かせているので背の高い荷物を積みにくかったのだが、カローラクロスでは角度が立てられている。外観を真横から見ると、RAV4に似ており空間効率はよさそうだ。大きな荷物なども、収納しやすいだろう。

「カローラクロス」(海外仕様)のエンジンルーム

「カローラクロス」(海外仕様)のエンジンルーム

エンジンは、1.8L直列4気筒のNAと、1.8Lのハイブリッドが用意されている。どちらのエンジンも、カローラセダンとツーリングに使われているものだ。設計の新しいパワーユニットではないが、信頼性が高く大量に生産されているのでコストも抑えやすい。

駆動方式は、NAエンジンはFFの2WDのみだが、ハイブリッドは2WDに加えて後輪をモーターで駆動する4WD(E-Four)も選択できる。つまり、ハイブリッドに重点を置いたバリエーション構成になっている。

■トヨタ 新型「カローラクロス」の燃費(WLTCモード)
・1.8L NAエンジン[2WD]:14.4km/L
・1.8Lハイブリッド[2WD]:26.2km/L
・1.8Lハイブリッド[4WD]:24.2km/L

WLTCモード燃費は、NAエンジンが14.4km/L、ハイブリッドは2WDが26.2km/Lで、4WDは24.2km/Lになる。ちなみに、カローラツーリングの2WDは、1.8LのNAエンジンが14.6km/L、ハイブリッドは25.6〜29km/Lなので、同等の値と言えるだろう。

■トヨタ 新型「カローラクロス」のグレードラインアップと価格
※価格はすべて税込
-1.8L直4 NAエンジン搭載車-
・2WD
G X:1,999,000円
G:2,240,000円
S:2,400,000円
Z:2,640,000円

-1.8L直4ハイブリッド搭載車-
・2WD
G:2,590,000円
S:2,750,000円
Z:2,990,000円

・4WD(E-Four)
G:2,799,000円
S:2,959,000円
Z:3,199,000円

■トヨタ 新型「カローラクロス」の主な装備
「トヨタセーフティセンス」(安全装備):全車に標準装備
「パーキングサポートブレーキ」:G X以外に標準装備
「バックガイドモニター」:全車に標準装備
「LEDヘッドランプ」:全車に標準装備
「7インチディスプレイオーディオ」:全車に標準装備
「アルミホイール」:Zに18インチ、Sに17インチを標準装備
「ルーフレール」:SとZに標準装備

カローラクロスのグレードラインアップは、NAエンジン搭載車が4グレード、ハイブリッドは2WD、4WDともに各3グレード構成となる。売れ筋と考えられる推奨グレードは、趣味性が重視されるSUVということもあって、上級のSと最上級のZだろう。装備内容は、「ヤリスクロス」に近い。

価格は、NAエンジンのSで2,400,000円、Zは2,640,000円。ちなみに、C-HRは装備が少しシンプルになり、1.2LターボのS-Tで2,415,000円、上級のG-Tは2,715,000円になる。なお、C-HRの1.2Lターボは、カローラクロスの1.8L NAエンジンと同等の性能を発揮する。

カローラクロスの価格をC-HRと比較するとほぼ同等で、装備内容を考えると少し割安に抑えられているとも言えそうだ。さらに、後席の居住性や荷室容量はカローラクロスのほうが広いから、大半のユーザーはC-HRよりもカローラクロスが割安と受け取るだろう。

トヨタ「カローラツーリング」

トヨタ「カローラツーリング」

また、カローラクロスの価格をカローラツーリングと比べてみると、同じ1.8L NAエンジン車同士では、カローラクロスのほうが20〜30万円高くなる。ところが、ハイブリッドで比較するとカローラクロスの価格はカローラツーリングに比べて10〜20万円の上乗せに収まっている。この価格設定は、トヨタらしい巧みなものだ。昨今のSUVはハイブリッドが主力なので、カローラクロスのハイブリッドにおける価格競争力を強めるためのものと考えられる。たとえば、ヤリスクロスは販売台数の7割以上がハイブリッドで占められている。さらに、他社においてもホンダ「ヴェゼル」などは9割以上がハイブリッドで占められ、日産「キックス」などはハイブリッドのみのラインアップだ。そこで、カローラクロスではハイブリッドを割安に抑えて、さらに4WDのE-Fourを選べるようにすることでハイブリッド車を強化していると考えられる。

■トヨタ 新型「カローラクロス」の主なメーカーオプション
※価格はすべて税込

「9インチディスプレイオーディオ」:28,600円
「ブラインドスポットモニター」:44,000円
「100V・1500W 電源コンセント」:44,000円
「パノラミックビューモニター」:27,500円
「置くだけ充電」:13,200円
「パノラマルーフ」:110,000円
「寒冷地仕様」:38,500円

オプション価格は、ヤリスやヤリスクロスなどと同等で割安だ。ドライバー後方の死角を補う「ブラインドスポットモニター」や「100V・1500W 電源コンセント」は、それぞれ44,000円。車両の周囲を、上空から俯瞰するような映像で表示することができる「パノラミックビューモニター」は、かつては高価格だったものの、カローラクロスでは27,500円と安価に装着することができる。安全装備のオプションは、価格の割に高い安心感を得られるので、なるべく装着したいところだ。また、100V・1500Wの電源コンセントも、キャンプなどに加えて災害時にも活用できるものなので、積極的に選びたい。

「カローラクロス」(海外仕様)の走行イメージ

「カローラクロス」(海外仕様)の走行イメージ

最後に、取材した販売店ではカローラクロスの納期について、以下のような説明があった。「カローラクロスは、10万円の申し込み金を支払うことで予約できる。納期は、半導体の不足などによる減産の影響もあって、長引きそうだ。2021年8月22日の時点で注文をいただいても、納車は2021年12月から2022年1月になる。Sグレードは、さらに長引く可能性もある。試乗車は、正式発表される9月17日以降に配車される予定だ」。

カローラクロスは、信頼性の高いメカニズムや装備を充実させて、価格は割安に抑えられている。トヨタが用意するSUVラインアップの中心的な存在になると同時に、高い信頼性や良心的な価格はトヨタ車の代表的存在とも言えそうだ。納車さえ順調に進めば、ヒット車になることは間違いないだろう。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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カローラの製品画像
トヨタ
4.08
(レビュー33人・クチコミ263件)
新車価格:193〜294万円 (中古車:13〜310万円
カローラ ツーリングの製品画像
トヨタ
4.00
(レビュー85人・クチコミ1602件)
新車価格:201〜299万円 (中古車:148〜308万円
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トヨタ
4.33
(レビュー9人・クチコミ294件)
新車価格:199〜319万円 (中古車:267〜298万円
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