レビュー
マニュアルシフト車・勝手に推進委員会

ワタシ、新型「BRZ」を増車しました。今回の進化、買わずにはいられなかった…!!

MT(マニュアルトランスミッション)のクルマが好きすぎるあまりMT搭載車を買い足し、都合3台のMT車を所有することになった自動車ライター、マリオ高野です。

旧型の運動性能を磨き上げた

今回、筆者が新たに買い足したのはスバルの新型「BRZ」。低重心で全長の短い水平対向エンジンを最適なレイアウトで搭載することで得られる高い運動性能、稀有な旋回性能により「Pure Handling Delight」と称されたFRスポーツカーがフルモデルチェンジを実施したのです。

水平対向エンジンをフロントに搭載する後輪駆動のFR車の運転の楽しさは、初代モデルでも存分に味わえますが、新型はボディ剛性を大幅に高めて排気量を拡大。ルーフやフェンダーなどのボディパネルをアルミ化することで車体の慣性モーメントを小さくするなど、持ち前の運動性能を磨き尽くす改良が施されたということで、買わずにはいられなくなり購入したのです。

車体まわりの空気の流れの適切化を徹底的に煮詰めたボディ。フロントバンパーダクトの内部に施されたサメの肌のような独特のテクスチャーパターンも空力効果を発揮

車体まわりの空気の流れの適切化を徹底的に煮詰めたボディ。フロントバンパーダクトの内部に施されたサメの肌のような独特のテクスチャーパターンも空力効果を発揮

初代モデルについてはコチラを。
登場から8年! 完熟したスバル「BRZ」はMTが超絶オススメ

これからの時代を考えると、自分の経済力で買える範囲の純ガソリンエンジン/MTを搭載するスポーツカーは、これが最後になるかもしれない? との思いも購入動機のひとつに。

スポーツカーという存在そのものを途絶えさせないためにもいち早く購入して、楽しさを発信したいとも思いました。

購入したのはRグレード、おすすめはS!

購入したのはスタンダードなRグレード。上級のSグレードとの違いはタイヤのサイズと種類、内装加飾の量となり、エンジンやサスペンションなど走行性能面での差はありません。

約18万円の価格差で18インチのハイパフォーマンスタイヤ(ミシュラン・パイロットスポーツ4)となり、本革シートなど豪華な内装がついてくるので、Sグレードはお買い得度が高いです。

Sグレードについては発売前の試乗会などさまざまな場面で走りの質を確認。サーキット走行では限界領域のコントロール性の高さを実感し、クローズドコースのワインディング路では研ぎ澄まされた旋回性能に衝撃を受けました。

17インチタイヤ(ミシュラン・プライマシーHP)を装着するRグレードの走りは未確認だったものの、納車後半月ほどで4,000km以上走った結果、Sグレードで感じられた美点はほぼそのままRグレードでも味わえることがわかりました。

Rグレードの17インチ、ミシュラン・プライマシーHPでの走りも基本的には不満なし。高速域ではやや硬めに感じられますが、その分、燃費ではわずかにSグレードを上回ります

Rグレードの17インチ、ミシュラン・プライマシーHPでの走りも基本的には不満なし。高速域ではやや硬めに感じられますが、その分、燃費ではわずかにSグレードを上回ります

新型BRZの美点を簡単にまとめると、

・300万円強で買えるクルマとしては最高レベルの高速安定性
・低重心&好バランスボディがもたらす痛快な旋回性能
・スポーツカーならではの非日常的なエンタメ性の高さ

があげられます。

モータースポーツ活動で磨かれたエアロダイナミクス性能がもたらす高速域の安定感は、300万円強で買えるクルマとしては驚異的なレベルであり、コーナリング時に感じられる鋭敏な旋回性能と安定性の両立ぶりもまた驚愕レベル。エンジンサウンドなどのエンタメ性も申し分がなく、スタンダードなRグレードでもこれらが味わい尽くせました。

ただし、より確かなグリップ感が得られるSグレードのほうが総合的には好ましいことも間違いありませんので、筆者のように、自分好みのタイヤ&アルミホイールに交換するつもりの人はRグレード、そうでない人にはSグレードを広くオススメします。

「エアロダイナミクス性能の高さ」は新型BRZの大きな美点のひとつ。高速安定性の高さは驚異的なレベルにあり、安楽を極めた高速巡航が楽しめます。ATなら、スバルの運転支援システム「アイサイト」が装備されるので、高速での安心感はなお盤石に

「エアロダイナミクス性能の高さ」は新型BRZの大きな美点のひとつ。高速安定性の高さは驚異的なレベルにあり、安楽を極めた高速巡航が楽しめます。ATなら、スバルの運転支援システム「アイサイト」が装備されるので、高速での安心感はなお盤石に

前端から後端にかけて、空気の流れを整えることに苦心してデザインされたリアビュー。リヤスポイラーはディーラーオプションとなります

前端から後端にかけて、空気の流れを整えることに苦心してデザインされたリアビュー。リヤスポイラーはディーラーオプションとなります

ディーラーオプションのSTIドライカーボンリヤスポイラーは、リアまわりのダウンフォースを高める効果を発揮し、高速巡航時の安定感がさらに増します

ディーラーオプションのSTIドライカーボンリヤスポイラーは、リアまわりのダウンフォースを高める効果を発揮し、高速巡航時の安定感がさらに増します

STIのエアロパーツは、レースやラリーなどのモータースポーツでの実戦現場で得られた技術をフィードバックされたもので、見栄えだけではなく機能面も高いレベルを追求

STIのエアロパーツは、レースやラリーなどのモータースポーツでの実戦現場で得られた技術をフィードバックされたもので、見栄えだけではなく機能面も高いレベルを追求

ドライカーボン性のウイング部分を固定するステーは、吊り下げ式のスワンネックタイプを採用。フロントやサイドのSTIエアロパーツも装着すれば、よりハイレベルな高速安定性が発揮されます

ドライカーボン性のウイング部分を固定するステーは、吊り下げ式のスワンネックタイプを採用。フロントやサイドのSTIエアロパーツも装着すれば、よりハイレベルな高速安定性が発揮されます

路面の質によってはロードノイズ(タイヤノイズ)がやや大きめに感じられることがありますが、静粛性はスポーツカーとしては高いレベルにあります

路面の質によってはロードノイズ(タイヤノイズ)がやや大きめに感じられることがありますが、静粛性はスポーツカーとしては高いレベルにあります

ノーマルのリアエンド。ダックテール形状のトランク部分もスポイラーの役目を果たします

ノーマルのリアエンド。ダックテール形状のトランク部分もスポイラーの役目を果たします

BRZの製品画像
スバル
4.57
(レビュー36人・クチコミ1575件)
新車価格:308〜343万円 (中古車:85〜431万円

この時代に排気量を拡大してきた!

新しいNA2.4リッターエンジンは、高回転まで回せばスポーツカーユニットらしくパワフルで痛快!
小排気量化と高効率ターボ過給が主流の時代にあって、排気量を旧型比で2割も拡大させる方向でパフォーマンスアップを図った点には強い独自性が感じられますね。

穏やかなアクセルワークを心がければ豊かな低速トルクを生かし、余裕のある巡航と存外な低燃費が得られるなど、乗り方次第でさまざまな表情を見せる奥深いユニットだと感じました。

アイドリング状態から、ごく軽めにアクセルを踏んだ際のエンジンの反応はやや鈍く、硬派なドライバーにはやや物足りなさを感じさせてしまう部分となりますが、これは万民向けセッティングのひとつということで理解したいところ。チューニング次第では簡単に改善できることでもあるので、個人的には気になるほどではありません。

ドライバーが車体のほぼ中心部分に着座することで、自分の身体を中心にクルマが旋回するような感覚が味わえます

ドライバーが車体のほぼ中心部分に着座することで、自分の身体を中心にクルマが旋回するような感覚が味わえます

今時珍しく、物量の豊かさを感じさせてくれるスポーツユニット。アクセルワーク次第でキャラクターを変えることができます

今時珍しく、物量の豊かさを感じさせてくれるスポーツユニット。アクセルワーク次第でキャラクターを変えることができます

BRZのスポーツカーらしさ

シフトの操作フィールは、エンジンを活発に回した際に気持ちよさのピークが得られる手応えであり、街中を穏やかに走らせる範囲においては、いささか反発力が強めだと感じることがありますが、これも個人的には許容範囲。サーキット走行時など、クルマの性能をフルに発揮させたい状況では最高のシフトフィールが得られるので、スポーツカーらしさを感じる部分でもあります。

スポーツ走行時には抜群の手応えを与えてくれるシフト。さらにストローク量を短くするアイテムはディーラーオプションで選べます

スポーツ走行時には抜群の手応えを与えてくれるシフト。さらにストローク量を短くするアイテムはディーラーオプションで選べます

重さ加減が適切なクラッチ。微低速域のスロットルレスポンスは穏やかな設定

重さ加減が適切なクラッチ。低速域のスロットルレスポンスは穏やかな設定

ドライブに集中できる適切な着座環境。シートはサーキット走行レベルにもある程度対応できるホールド性を確保し、長距離ドライブ時の疲労軽減効果も追求

ドライブに集中できる適切な着座環境。シートはサーキット走行レベルにもある程度対応できるホールド性を確保し、長距離ドライブ時の疲労軽減効果も追求

Rグレードはファブリック生地となりますが、シートの基本構造はSグレードと変わらず。かけ心地などに不満はありませんが、人によっては硬さを感じる場合も

Rグレードはファブリック生地となりますが、シートの基本構造はSグレードと変わらず。かけ心地などに不満はありませんが、人によっては硬さを感じる場合も

個人的にもっとも期待した「水平対向エンジンを積むFR車ならではの走り」については期待以上だったので、年間7万kmペースで走ってしまうなど、走行距離がどんどん伸びてしまうことが最大の悩みといえます(笑)。

個人的に一番好きなアングル。STIドライカーボンリヤスポイラーは、スーパーGT参戦マシンのイメージが愛車と強く重なる効果も高いです

個人的に一番好きなアングル。STIドライカーボンリヤスポイラーは、スーパーGT参戦マシンのイメージが愛車と強く重なる効果も高いです

この試乗の模様は動画でもご覧いただけます。

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マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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BRZの製品画像
スバル
4.57
(レビュー36人・クチコミ1575件)
新車価格:308〜343万円 (中古車:85〜431万円
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