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すべてを刷新!進化したレクサス 新型「LX」が発売、価格は1,250万円から

2022年1月12日、レクサスのフラッグシップSUV「LX」の新型モデルが発売された。

レクサスのフラッグシップSUV「LX」が、14年ぶりにフルモデルチェンジされた

レクサスのフラッグシップSUV「LX」が、14年ぶりにフルモデルチェンジされた

LXの製品画像
レクサス
4.00
(レビュー15人・クチコミ1083件)
新車価格:1250〜1800万円 (中古車:139〜3100万円

LXは、トヨタ「ランドクルーザー」の姉妹車で、プラットフォームなどが共有化されている。ランドクルーザーは、新型の300系が先だって2021年6月に販売開始されていたのだが、今回はいよいよLXがフルモデルチェンジされた。当記事では、新型LXの特徴や魅力などについて解説したい。

まず、新型LXのグレードラインアップと価格については、以下の通りとなる。

■レクサス 新型「LX」のグレードラインアップと価格
※価格はすべて税込
LX600(5人乗り/7人乗り):1,250万円
LX600 “OFFROAD”(5人乗り/7人乗り):1,290万円
LX600 “EXECUTIVE”(4人乗り):1,800万円

V8からV6にダウンサイジングされたが、出力やトルクは向上

新型LXで注目なのは、新しいプラットフォーム「GA-F」が採用されていることだ。GA-Fプラットフォームは、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)として初のラダーフレームが用いられたもので、新型LX以外には、ランドクルーザーや「タンドラ」などに採用されている。最新の溶接技術などによって、高剛性(先代比+20%)化や軽量化を実現しており、衝突安全性や静粛性などが向上している。

レクサス 新型「LX」のフロントエクステリア

レクサス 新型「LX」のフロントエクステリア

レクサス 新型「LX」のリアエクステリア

レクサス 新型「LX」のリアエクステリア

新型LXのボディサイズ(全長×全幅×全高)は、5,100×1,990×1,885mm(エクスクルーシブの全高は1,895mm)と、先代の5,080×1,980×1,910mmにくらべてわずかに長く、広く、低くなったものの、プラットフォームが刷新されているにもかかわらずボディサイズにはそれほど大きな差がない。ちなみに、ホイールベースも2,850mmと、先代と新型ではまったく共通の値となっている。

搭載エンジンは、先代の5.4L V型8気筒から、新型では3.5L V型6気筒ツインターボへと変更されている。5.4L V8では昨今のさまざまな規制に通らなくなったために、エンジンが変更された模様だ。ただし、気筒数や排気量は小さくなったものの、最高出力は415ps、最大トルクは650Nmを発揮し、先代の377ps、534Nmよりも大幅に向上している。

独特なスピンドルグリルなど、存在感がさらにアップ

レクサス 新型「LX600 “OFFRORD”」の走行イメージ

レクサス 新型「LX600 “OFFRORD”」の走行イメージ

新型LXのエクステリアは、Aピラーが後方に引かれた、いわゆる「キャブバックワード」デザインだ。フロントフェイスのスピンドルグリルは、7つのフローティングバーによって立体形状となっており、フレームを持たないシームレスなデザインが用いられている。

レクサス 新型「LX」のサイドイメージ

レクサス 新型「LX」のサイドイメージ

サイドは、ヘッドライトからリアコンビランプまで一直線に骨格を通すことによって、力強さを強調させるとともに、レクサス車では最大となる22インチの大径タイヤを装着することによって、スタンスのよさを表現している。

レクサス 新型「LX」のインテリア

レクサス 新型「LX」のインテリア

インテリアは、走行に関わるスイッチや空調関連のスイッチなどが手に届きやすい位置に配置されており、ブラインドタッチやグローブを装着していても操作できるよう、物理スイッチとなっている。また、スイッチそのものも、ダイヤルやトグル、プッシュなど、操作方法や形状にそれぞれ変化を持たせることによって、直感的に操作することができる。

また、センターコンソール中央の12.3インチのタッチディスプレイは、上端を水平にすることによって、悪路走行時などにおいてドライバーが車両の傾きを把握できるようになっている。

オフロードとオンロードの性能を両立

レクサス 新型「LX」のオンロード走行イメージ

レクサス 新型「LX」のオンロード走行イメージ

新型LXでは、オフロード性能だけでなく、オンロード性能も両立させるよう注力して開発されている。新プラットフォームの採用によって200kgの軽量化が施されたほか、新エンジンの採用やECB(電気制御ブレーキシステム)、EPS(電動パワーステアリングシステム)などの電子制御システムを搭載することによって、さまざまな走行シーンにおいて減速や加速、操舵がシームレスにつながる気持ちよさや接地感、安心感のある走りを実現しているという。

さらに、走りの面における注目の装備のひとつが、「AHC(Active Height Control suspension)」の採用だ。AHCは、走行環境に応じて車高を調整することができる。ショックアブソーバーや、ガス・油圧併用のばねと金属ばねで車高を調整する機構は踏襲しつつ、先代では前輪のみに装着されていたばねレート切り替え装置を、新型では後輪にも装備することによって車高調整にかかる時間が短縮されている。最低地上高から最高地上高まで、到達するのに先代よりおよそ20秒も早くなったという。なお、本機能は、リア側から車高を上げるように設定されているのだが、これはフロント側を先に上げてしまった場合に、ヘッドライトが上向きになって周囲に迷惑がかからないようにするための配慮なのだそう。

レクサス 新型「LX」の悪路走破イメージ

レクサス 新型「LX」の悪路走破イメージ

車高ポジションは、「Normal」「Hi1」「Hi2」の3種類と、乗降時の「Low」を基本として、「ドライブモードセレクト」「マルチテレインセレクト」「トランスファー」の走行モードの選択状況に応じて、最適な車高を自動で調整してくれる。ちなみに、車高の状態はメーターパネルだけでなく、7インチタッチディスプレイにも表示することができる。また、AHCは車高調整だけでなく、ピッチやロールといった車両姿勢変化にも対応しており、ばねレートを随時最適化することによって、旋回や加減速時の車両姿勢を安定させる機能も備えられている。

パワーステアリングも、先代までの油圧から、新型ではモーターと減速機を用いた電動パワーステアリング(EPS)へと刷新されている。EPSの採用によって、ステアリング操作に対して忠実でリニアにクルマが応答する安心感と、大きな車体であることを感じさせないラクな運転を両立させているという。また、オフロード走行時などの低速域においては、軽い操舵感によってドライバーの負担を軽減し、高速道路などでは車速に応じて操舵力が変化するようになっている。

高いオフロード性能は新型においても健在

新型LXのオフロード性能の開発に当たっては、悪路においても上質な乗り味が得られることを目指したという。伝統のボディオンフレーム構造や、リアのリジッドサスペンションなどハードウェアの性能を磨き上げるとともに、「マルチテレインセレクト」や「クロールコントロール」などのソフトウェアの性能を進化させることによって、過酷な環境においても安心して運転することができるという。

レクサス 新型「LX」の「マルチテレインモニター」

レクサス 新型「LX」の「マルチテレインモニター」

さらに、走行モードの「マルチテレインセレクト」も進化している。6 つのモード(「AUTO」「DIRT」「SAND」「MUD」「DEEP SNOW」「ROCK」)から選択することができ、従来のブレーキ油圧に加えて、駆動力やサスペンションを統合制御することで、選択したモードに応じた最適化がなされた。また、従来ローレンジ(L4)のみであった動作範囲を、ハイレンジ(H4)にまで拡張し、岩石路などの極低速走行だけでなく、未舗装路などの高速走行においても上質な走行を実現している。さらに、各種センサーの情報から走行中の路面状況を推定し、ブレーキ油圧や駆動力、サスペンション制御などを最適化する「AUTO」モードを採用することで、ドライバーみずからモードを切り替えることなく、走行シーンに応じた走破性能を引き出すことも可能になった。

レクサス 新型「LX」の「クロールコントロール」作動イメージ

レクサス 新型「LX」の「クロールコントロール」作動イメージ

低速域を制御することで悪路を走破する「クロールコントロール」は、ドライバーが選択する5段階の速度設定に合わせて、駆動力とブレーキ油圧を自動で制御してくれるものだ。凹凸の激しいオフロードや、滑りやすい路面を走行する際などにクロールコントロールを作動させれば、ドライバーはアクセルやブレーキを操作することなくステアリング操作のみで低速走行することができる。また、ホイールスピンやスタックからの脱出能力も高く、駆動系への負荷も軽減される。

新型では3種類のグレードを用意

LXが属するラグジュアリーSUVセグメントでは、ユーザー層が多様化していることを受けて、新型ではこれまでの標準仕様に加えて「EXECUTIVE」と「OFFROAD」グレードが新たに設定された。

レクサス 新型「LX600 “EXECUTIVE”」の走行イメージ

レクサス 新型「LX600 “EXECUTIVE”」の走行イメージ

EXECUTIVEは、快適に過ごせる機能を備えるとともに、後席空間が拡充されてくつろげることが重視された4人乗り仕様となっている(標準仕様とOFFRORDは、5人乗りと7人乗りを選択可能)。後席には、専用の「読書灯」や「リアシートディスプレイ」、専用の「オーディオシステム」などが標準装備されているのが大きな特徴だ。また、天井に設けられているEXECUTIVE専用のエアコン吹き出し口は、上部から風が降り注ぐように拡散され、後席の乗員を心地よく包み込むような「シャワー空調」機能が備えられている。さらに、後席専用センターコンソールの足元横には、エアコンの吹き出し口が追加され、冬場には温風エアカーテンを送風することで、足元を温める効果がいっそう高められている。

レクサス 新型「LX600 “OFFROAD”」の走行イメージ

レクサス 新型「LX600 “OFFROAD”」の走行イメージ

いっぽう、レクサスにおける新たなオフロードイメージを提案するため、国内専用の「OFFROAD」グレードが設定された。OFFROADでは、高いオフロード性能を発揮するために、3つのディファレンシャルロック(フロント・センター・リヤ)が標準装備されている。さらに、扁平率の高い18インチタイヤを装備し、悪路での路面追従性が高められている。

最後に、LXとランドクルーザーの違いについて、開発責任者であるレクサスインターナショナル 製品企画 チーフエンジニアの横尾貴己氏は、「(先代までのLXは)ランドクルーザーといかに差別化するかがキーで、ランクルのレクサス版でした」と振り返る。しかし、新型はあくまでもレクサスのフラッグシップであり、「LXを作るという気概の元に開発されました」と強調する。それは乗り味(ダンピングなどだけではなく制御系なども含む)や、スイッチ類のタッチ感などの細かいところに至るまで、レクサスとしてのこだわりを持って開発したとコメントする。

ランドクルーザーありきではなく、LXという車種そのものを改めて見つめなおすことで開発された新型モデル。オフロード走行にも上質な乗り味を求めるという考え方は、まさしくレクサスらしいのではないだろうか。新型LXの走りが、どこまで上質な乗り味へと進化しているのかに期待したい。

内田俊一

内田俊一

日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かし試乗記のほか、デザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。

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