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日産 新型「フェアレディZ」Proto Specの価格を先代やライバル車と比較!

日産「フェアレディZ」は、初代モデルの「S30」が1969年に発売されると、日本のみならず北米においても大ヒットを博した。その後、フェアレディZはいくつものモデルチェンジによって進化を続け、現行モデルは2008年に発売された6代目(Z34)になる。6代目は、およそ14年もの長きにわたって販売され続けてきたのだが、2022年6月下旬に、いよいよ7代目へとフルモデルチェンジされる。

日産 新型「フェアレディZ」の先行特別仕様車「Proto Spec」

日産 新型「フェアレディZ」の先行特別仕様車「Proto Spec」

フェアレディZの製品画像
日産
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(レビュー48人・クチコミ2220件)
新車価格:524〜696万円 (中古車:28〜1488万円

2022年2月7日、新型フェアレディZの先行特別仕様車である「Proto Spec(プロトスペック)」の予約申し込みが開始された(締め切りは、2022年3月24日15時)。台数は240台限定で、それを超えると抽選販売になる。そこで今回、Proto Specの価格やスペック、装備などの詳細について、先代モデルやライバル車などと比較しながらお伝えしたい。

■日産 新型「フェアレディZ」特別仕様車「Proto Spec(プロトスペック)」の価格
Proto Spec(6MT/9M-ATx):6,966,300円(税込)

■日産 新型「フェアレディZ」の主なスペック(日産社内測定値)
駆動方式:FR
全長×全幅×全高:4,380×1,845×1,315mm
ホイールベース:2,550mm
エンジン:3リッターV6ツインターボ(VR30DDTT)
トランスミッション:6 MT / 9M-ATx
最高出力:298kW(405PS)/6,400rpm
最大トルク:475N・m(48.4kgf・m/1,600-5,600rpm)

まず、Proto Specの購入方法については、フェアレディZのメールマガジンへ登録して会員になった後、Webサイトにて予約申し込みをする形になる。Proto Specが2022年6月下旬に発売された後に、一般グレードも販売開始されるのだが、販売店では「今後のスケジュールは未定だが、一般グレードの販売開始は、8月以降になるのではないか。販売店で試乗できるのも、その後になるだろう」と話す。

新型「フェアレディZ」Proto Specのフロントエクステリア

新型「フェアレディZ」Proto Specのフロントエクステリア

新型「フェアレディZ」Proto Specのリアエクステリア

新型「フェアレディZ」Proto Specのリアエクステリア

新型フェアレディZのボディサイズ(全長×全幅×全高)は、4,380×1,845×1,315mmになる。先代に比べると、全長は110mm伸びるが、全幅と全高は同じ値だ。ホイールベースも2,550mmなので、先代と等しい。

エンジンは、3リッターV型6気筒ツインターボのVR30DDTT型で、「スカイライン 400R」に搭載されているエンジンと、基本的に共通のものだ。最高出力は298kW(405PS)/6,400rpm、最大トルクは475N・m(48.4kgf-m)/1,600〜5,600rpmで、4.5リッターのNA(自然吸気)エンジンに匹敵する性能を発揮する。トランスミッションは、6速MTと9速ATが用意されている。

新型「フェアレディZ」Proto Specのインテリア

新型「フェアレディZ」Proto Specのインテリア

装備は、安全面が大幅に充実することに注目したい。衝突被害軽減ブレーキを作動させる「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」、ドライバーの死角に入る後方の並走車両を検知して知らせてくれる「後側方車両検知警報」などが標準装備されている。さらに、車間距離を自動制御しながら追従走行できる「インテリジェントクルーズコントロール」も採用される。ライバルとなるトヨタ「GR86」やスバル「BRZ」などと異なるのは、6速MT車を選んでもこれらの安全装備が標準装着されることだ。

新型「フェアレディZ」Proto Specに採用されている「本革・スエード調 ファブリックコンビシート」

新型「フェアレディZ」Proto Specに採用されている「本革・スエード調 ファブリックコンビシート」

新型「フェアレディZ」Proto Specに採用されている「レイズ製19インチ鍛造アルミホイール」

新型「フェアレディZ」Proto Specに採用されている「レイズ製19インチ鍛造アルミホイール」

基本的なグレード構成は、標準仕様、スポーティーな「Version S」、快適装備も充実する「Version ST」の3種類で、これに前述した特別仕様車のProto Specが加わるが、当記事の掲載時点では、装備一覧が公表されているグレードはProto Specだけになる。Proto Specの装備を見ると、安全装備や運転支援機能に加えて、「本革・スエード調 ファブリックコンビシート」や「運転席・助手席パワーシート」、「9インチワイドディスプレイ&NissanConnectナビゲーションシステム」、「BOSEサウンドシステム(8スピーカー)」、「アクティブサウンドコントロール」「アクティブノイズコントロール」などの豪華な装備が標準装着されている。これらの装備は、おそらく最上級グレードの「Version ST」と同等の内容のものだろう。

さらに、Proto Specならではの特徴として、シートが専用カラーになり、「レイズ製19インチ鍛造アルミホイール」や、「4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキ」なども専用色になることがあげられる。

Proto Specの価格は、6速MT、9速ATともに6,966,300円(税込)だ。ちなみに、先代のVersion ST(6速MT)は5,198,600円であった。先代のエンジンは3.7リッターV型6気筒だったが、新型は3リッターV型6気筒ツインターボになり、衝突被害軽減ブレーキなどの安全装備や運転支援機能も加わっている。いっぽう、BOSEサウンドシステムなどは、先代のVersion STにも標準装備されていた。ディスプレイは7インチに大型化されるものの、NissanConnectナビゲーションシステムも同様に装着されていた。一般的な価格換算で言えば、エンジン性能を高めた対価が約40万円、安全装備や運転支援機能の充実にともなう価格上昇が約40万円という水準になるだろう。そうなると合計で約80万円だが、Proto Specは先代に比べると177万円高いので、実質的には100万円ほど値上げされていることになる。

ちなみに、新型フェアレディZと同じエンジンを搭載する「スカイライン 400R」の価格は5,625,400円で、オプションのBOSEサウンドシステム(223,300円)を加えると、5,848,700円になる。つまり、エンジンが共通のスカイライン 400Rと比較しても、Proto Specは約110万円高い。

トヨタ「スープラ」RZ

トヨタ「スープラ」RZ

ライバル車のトヨタ「スープラ」とも比べてみよう。Proto Specに相当するグレードは「RZ」で、3リッター直列6気筒ターボエンジンを搭載する。最高出力は285kW(387PS)/5,800rpm、最大トルクは500N・m(51.0kgf-m)/1,800〜5,000rpmになる。最高出力は新型フェアレディZのほうが上回っており、最大トルクはスープラが勝っている。

スープラRZも、衝突被害軽減ブレーキ、運転支援機能、19インチアルミホイール、HDDナビや8.8インチディスプレイなどが標準装備されており、両車ともに性能や装備は拮抗している。価格は、スープラRZが7,313,000円なので、Proto Specのほうが約35万円安くなる。

このように、Proto Specは、先代モデルやスカイライン 400Rに比べると約100万円高くなるが、スープラよりは少々割安と言える。ただし、スープラはBMW「Z4」と基本部分が共通化されており、生産はオーストリアにあるマグナ・シュタイヤー社の工場が受け持つなど、特殊な要素が多いことから割高になっているという面もある。

Proto Specとスープラの価格が割高な背景には、共通の事情もある。それは現在スポーツカーの売れ行きが世界的に下がっていることだ。2021年におけるスープラの登録台数は、1か月平均で約100台だった。そして、先代フェアレディZは2020年の時点で、1か月平均で約33台になる。売れ行きが下がると、いわゆる量産効果はきかなくなる。損失を避けるために、1台当たりの価格は割高に設定される。新型フェアレディZやスープラの価格には、今日のスポーツカーが置かれた切実な状況も反映されている。

なお、これから発売されるVersion STについては、100万円の値下げまではいかないとしても、価格は650万円前後に抑えられる可能性はあるだろう。なるべく早く手に入れたいならProto Specに応募すべきだろうが、納得して買いたいなら、試乗車の配車を待ち、6速MTと9速ATを両方とも試乗してから判断するのもいいだろう。MT派のユーザーなら、9速ATの意外なよさに感心して、選択肢を変えることも考えられるからだ。グレードも、発売後であれば選択肢が広がる。先代の買い得グレードは、価格がVersion STより約35万円安いVersion Sだったこともあり、同様のことが新型に当てはまる可能性もある。新型フェアレディZを買うなら、一般グレードが発売されるのを待ってから検討するのがよさそうだ。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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