レビュー

運転で得られる最高峰の快楽が! ポルシェ「911カレラGTS」試乗報告

「ポルシェ911カレラGTS」(7速MT)に試乗し、ポルシェ911は一部クルマ好きにとって永遠の最高峰スポーツカーであることを再確認したライター、マリオ高野です。

992型と呼ばれる現行型ポルシェ911は、もっともシンプルなベーシックグレード「カレラ」(380馬力)でも1400万円を超え、世のスポーツカー好きを満足させるに十分以上の性能と質感を備えますが、さらにスポーツ性を高めた「カレラS」(450馬力)があり、今回の試乗車「GTS」(480馬力)は、さらにもうワンランク上のスポーツ性を備えたモデルになります。

もっと上を見ると、登録ナンバー付きレーシングカーと言える「GT3」(510馬力)があり、超弩級ハイパワーを発揮する「ターボ」(580馬力)や「ターボS」(650馬力)もあるわけで、ラインアップを確認するだけでポルシェ911シリーズの途方もなさに圧倒されるばかり。

一見ややこしく思えますが、グレード(価格)が上がるごとに馬力や最高速、0-100km/hの加速タイムもキッチリ上がるということで、ラインアップの序列が実はシンプルかつ明快だと言えます。

後輪駆動モデルの最強モデルが「GT3」です。ただ、街乗りも意外と快適とはいえ、「GT3」は実質レーシングカーなので、今回の試乗車「GTS」は、後輪駆動で操れる911シリーズのトップグレードと認識してよいでしょう。

試乗した印象をひと言でまとめると「嗚咽をもらして悶絶」させられるスポーツカーだと圧倒され尽くしました。トンデモナイでもない高性能なのに、自在に扱いきれると勘違いさせてくれるほどの濃密な一体感やダイレクト感に浸れるヨロコビは筆舌に尽くしがたく、自動車を運転するという行為から得られる快楽の最高峰が見えました。

具体的には、ドライバーの身体が触れる各部の剛性の高さ、振動や音の伝わり方、加速力とそれを超える(と思える)制動力の高さ、4つのタイヤどころか、車体の底全体が路面に吸い付いているかのような接地感の高さなど、運転フィールのすべてに最新の911シリーズならではの“別格感”があります。

「スポーツカーの楽しさや気持ちよさ」と言っても奥深いので、たとえば車重が1トンを切るライトウェイト車の軽快感をヨシとするような意見もあり、単純にこれが最高だと言い切れないところもありますが、911カレラGTSは、人類が生み出したスポーツカーという嗜好性の高い乗り物の最高峰にあると感動させられたのでした。ポルシェ911は乗るたびに「人類の叡智」を感じさせ、孤高の存在へのリスペクトが高まるのです。

911Carrera GTS(1868万円)7速MT/後輪駆動

スペック
全長:4,520mm
全幅:1,850mm
全高:1,303mm
ホイールベース:2,450mm
最小回転半径:11.2m
空車重量:1,720kg
フロントタイヤ:245/35 ZR20(8,5Jx20 )
リアタイヤ:305/30 ZR21(11,5Jx21)
搭載エンジン:3.0L水平対向6気筒直噴ターボ
最高出力:480馬力/6,500回転
最大トルク:570Nm/2,300〜5,000回転
最高回転数:7500回転
最高速度:311km/h
0-100km/h加速:4.1秒(PDKは3.4秒)

試乗車装着オプション(総額約750万円)
・カーマインレッド
・GTSインテリアパッケージ
・リアアクスルステアリング
・ポルシェアクティブサスペンションマネージメント(PASM)
・ポルシェセラミックコンポジットブレーキ(PCCB)
・ポルシェダイナミックシャシーコントロール
・Race-Texベルト
・グレートップウインドースクリーン
・エクステンドインテリアパッケージ
・アルカンターラサンバイザー
・アルカンターラルーフライニング
・カーボンドアシルガード
・カラーメーターパネル
・レーンチェンジアシスト

マリオ高野

マリオ高野

1973年大阪生まれの自動車ライター。免許取得後に偶然買ったスバル車によりクルマの楽しさに目覚め、新車セールスマンや輸入車ディーラーでの車両回送員、自動車工場での期間工、自動車雑誌の編集部員などを経てフリーライターに。2台の愛車はいずれもスバル・インプレッサのMT車。

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911カレラ 2019年モデルの製品画像
ポルシェ
4.31
(レビュー7人・クチコミ26件)
新車価格:1503〜2048万円 (中古車:715〜5300万円
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