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ホンダ 新型「シビック e:HEV」の価格が判明!394万円で2022年7月1日発売

ホンダは、ハイブリッド車に力を入れているメーカーのひとつだ。現在、ホンダが発売している小型車や普通乗用車などの多くに、ハイブリッド車が用意されている。だが、2021年9月に発売された新型「シビック」には、ハイブリッド車が設定されていなかった。しかし、そのシビックにもいよいよ2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を搭載するハイブリッド車が、2022年7月に発売される。

ホンダ 新型「シビック」のハイブリッド車である「シビック e:HEV」が、2022年7月1日に発売される。ラインアップは1グレードのみで、価格は3,940,200円になる

ホンダ 新型「シビック」のハイブリッド車である「シビック e:HEV」が、2022年7月1日に発売される。ラインアップは1グレードのみで、価格は3,940,200円になる

シビックの製品画像
ホンダ
4.10
(レビュー104人・クチコミ4374件)
新車価格:319〜353万円 (中古車:15〜1358万円

2021年の発売時点で、シビックにハイブリッド車が用意されなかった理由は、同じようなボディサイズのハイブリッド専用車である「インサイト」の存在があったからだ。今回、シビックにe:HEVが追加されるのと入れ替わりに、インサイトは廃止される。

シビック e:HEVは、2022年4月14日に概要が公開されているが、価格や燃費などの詳細情報については不明であった。だが、独自調査によって価格や燃費などの詳細情報がわかったのでそれらをお伝えするとともに、シビック e:HEVの購入にあたっての注意点なども解説していきたい。

なお、今後のスケジュールとして、シビック e:HEVは2022年6月30日に正式発表され、7月1日から販売が開始される。ただし、販売店では4月21日からすでに予約受注を開始しているので、実質的にはすでに販売しているのと同じだろう。ちなみに、納期を販売店へ尋ねると、「1.5Lターボエンジンを搭載するシビックは納期が比較的短く、契約してから1か月半から2か月半ほどで納車できる。だが、e:HEVの納期はわからない」という返答であったので、シビックe:HEVの購入検討に際しては、納期に注意したい。

ホンダ 新型「シビック e:HEV」のフロントエクステリアとリアエクステリア。シビックのガソリンモデルとほぼ同じデザインだが、エンブレムやリアバンパーガーニッシュの形状、フロントグリルやピラーのカラーリングなど一部に変更が施されている

ホンダ 新型「シビック e:HEV」のフロントエクステリアとリアエクステリア。シビックのガソリンモデルとほぼ同じデザインだが、エンブレムやリアバンパーガーニッシュの形状、フロントグリルやピラーのカラーリングなど一部に変更が施されている

シビック e:HEVのメカニズムは、基本的には従来の「アコード」や新型「ステップワゴン」などと同じものが搭載されている。エンジンは、主に発電を受け持ち、モーターが駆動を担当する。そして、高速道路などの巡航時には、エンジンがホイールを直接駆動することによって、効率にすぐれた制御を行う。

シビック e:HEVが搭載するエンジンは、新開発の直噴式2L直列4気筒だ。駆動用モーターは、最高出力が135kW(184PS)、最大トルクは315Nm(32.1kg-m)を発生させる。ちなみに、インサイトは1.5L直列4気筒エンジンが発電を行い、駆動用モーターは最高出力が96kW(131PS)、最大トルクは267Nm(27.2kg-m)であった。インサイトに比べると、シビック e:HEVはエンジンやモーターなどの性能がバランスよく高められている。インサイトも、動力性能は十分で加速も滑らかであったが、シビック e:HEVの走りはさらにパワフルで上質なものになっているようだ。

ホンダ 新型「シビック e:HEV」に採用されている「Honda Connectディスプレイ」

ホンダ 新型「シビック e:HEV」に採用されている「Honda Connectディスプレイ」

また、シビック e:HEVは装備も充実している。グレードは1種類のみで、衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能を備える「HondaSENSING」や、ナビゲーションと通信機能を兼ね備えた「Honda Connectディスプレイ」、「BOSEプレミアムサウンドシステム」のほか、運転席と助手席の電動調節機能なども標準装備される。

シビック e:HEVのWLTCモード燃費は、24.2km/Lになる。インサイトに、18インチタイヤが装着されたEXブラックスタイルは、WLTCモード燃費が24.4km/Lであった。シビック e:HEVは、エンジン排気量を2リッターへと拡大して、モーターを含めた動力性能が高められていることも考えると、24.2km/Lという燃費値は納得できる数値だ。

ホンダ 新型「シビック e:HEV」のフロントフェイス

ホンダ 新型「シビック e:HEV」のフロントフェイス

このように、シビック e:HEVは動力性能や燃費性能、装備などにすぐれているが、価格は少々高めになる。販売店によると、シビック e:HEVの価格は3,940,200円という。シビックの1.5Lターボエンジンに充実した装備が組み合わせられたEXグレードが3,539,800円なので、シビック e:HEVは約40万円高い。NAエンジンとハイブリッドの価格差は、一般的には35〜60万円なので、シビック e:HEVにそこまでの割高感はないものの、シビックはそもそも1.5Lターボエンジン搭載車でも高めの価格設定となっている。そのため、シビック e:HEVの車両価格は約400万円へと達した。

ちなみに、シビック e:HEVの価格をほかのハイブリッド車と比べるとどうだろうか。たとえば、ハイブリッド車の代表格であるトヨタ「プリウス」の最上級グレードであるAプレミアムツーリングセレクションの価格は3,442,000円だ。オプションの「ITSコネクト」や「パノラミックビューモニター」などを加えると、およそ350万円になる。シビック e:HEVと異なり、BOSEプレミアムサウンドシステムなどは装着されないが、プリウスの最上級グレードには本革シートが標準装着されるので、装備水準は同程度と言えるだろう。

また、WLTCモード燃費はプリウスが27.2km/Lなので、シビック e:HEVの24.2km/Lに比べて約12%すぐれている。価格は、シビック e:HEVのほうが約44万円高いので、価格を重視した場合にはプリウスのほうが購入しやすい。

ホンダ 新型「シビック e:HEV」は、進化したe:HEVによる滑らかな走りや爽快な加速感、低重心化やボディ剛性の向上、ダンパーチューニングなどによる旋回の気持ちよさなどが特徴となっている

ホンダ 新型「シビック e:HEV」は、進化したe:HEVによる滑らかな走りや爽快な加速感、低重心化やボディ剛性の向上、ダンパーチューニングなどによる旋回の気持ちよさなどが特徴となっている

したがって、シビック e:HEVにおける損得勘定は、プリウスと比べた時に余裕ある動力性能や滑らかな加速感、すぐれた走行安定性、重厚感のともなう乗り心地をどのように評価するかによるだろう。フォルクスワーゲンと同サイズの日本車を比べて、価格差が40〜60万円になる場合があるが、似たようなことがシビック e:HEVとプリウスにも当てはまる。

また、シビック e:HEVに価格の近いハイブリッド車として挙げられるのが、トヨタ「カムリWS」(価格は3,937,000円)だ。シビック e:HEVのアルミホイールは18インチだが、カムリWSは17インチで、18インチは51,700円のオプション設定になる。シビック e:HEVは、BOSEプレミアムサウンドシステムが標準装備されるが、カムリWSではJBLプレミアムサウンドシステムが80,300円のオプションになる。

装備は、シビック e:HEVのほうが充実しているが、カムリWSは2.5L直列4気筒エンジンをベースにしたハイブリッドシステムが搭載されており、ボディサイズは全長が4,910mm、全幅は1,840mmとワイドだ。WLTCモード燃費は、24.3km/Lになる。つまり、シビック e:HEVの燃費や価格はカムリWSと同程度で、ボディや後席を含めた車内はカムリWSのほうが大きく、広い。

シビック e:HEVは、価格が少々高いのでライバル比較としては成立しにくいところがある。セダンやミドルサイズハッチバックは、軽自動車などと違って売れ筋のカテゴリーではない。ホンダは、自社の都合に基づいてシビックの価格を決めているので、ライバル車と比べると、足並みがそろわなくなる。

また、シビック e:HEVのグレードが1種類のみで、装備が充実した仕様のみとなることも、選びにくさの原因のひとつとなっている。1.5Lターボエンジンを搭載するシビックには、上級のEXに加えて、BOSEプレミアムサウンドシステムなどを装着しないベーシックなLXもラインアップされている。仮に、シビックe:HEVに、LXに相当するグレードを用意すると約350万円になり、購入しやすくなる。同程度の価格で、e:HEVのベーシックなLXと、1.5Lターボエンジンを搭載する上級のEXの2グレードを検討することができるからだ。

以上、シビック e:HEVを購入するのに適しているのは、ハイブリッド車がほしいユーザーというよりも、かねてからのシビックのファンになるだろう。そこで、最後にe:HEVを含めたシビックの選び方を考えてみたい。前述のとおり、シビック e:HEVの価格は、1.5LターボのEXよりも約40万円高い。ただし、e:HEVは購入時に納める税額がターボに比べて約12万円安く、実質差額は28万円に縮まる。そこで、レギュラーガソリン価格を1L当たり160円(170円を超える現在の価格は高すぎるので)、1.5Lターボのプレミアムガソリンが1L当たり170円として計算すると、e:HEVが28万円の実質差額を燃料代の節約によって取り戻せるのは、7〜8万kmを走ったころになる。e:HEVは、燃費がすぐれているだけでなく、加速が滑らかでノイズも小さい。6速MTがほしい場合は1.5Lターボになるが、AT仕様を購入するならe:HEVを選ぶ価値も高いだろう。

※当記事記載の価格は、すべて税込になります

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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