ニュース

“最強のカローラ” 2シーターのGRカローラ「モリゾウエディション」と「RZ」が2022年に日本で発売

2022年6月1日、TOYOTA GAZOO Racingは、「GRカローラ RZ」と「GRカローラ モリゾウエディション」の2台を世界初公開した。

2シータ−化されるなど、サーキット向けに開発された「GRカローラ モリゾウエディション」。日本のほか、米国でも同時に発表され、2022年秋に日本で予約抽選を開始、同年冬に発売が開始される

2シータ−化されるなど、サーキット向けに開発された「GRカローラ モリゾウエディション」。日本のほか、米国でも同時に発表され、2022年秋に日本で予約抽選を開始、同年冬に発売が開始される

「GRカローラ RZ」は日本仕様のグレードで、2022年秋に発売開始予定だ

「GRカローラ RZ」は日本仕様のグレードで、2022年秋に発売開始予定だ

GRカローラの製品画像
トヨタ
-
(レビュー-人・クチコミ-件)
新車価格:―円 (中古車:―円

■「GRカローラ RZ」「GRカローラ モリゾウエディション」のスペック
駆動方式:電子制御多板クラッチ式4WD(GR-FOUR)
乗車定員:5名[RZ]/2名[モリゾウエディション]
全長×全幅×全高:4,410×1,850×1,480mm(アンテナを含む数値。ルーフ高1,455mm)[RZ]/4,410×1,850×1,475mm(アンテナを含む数値。ルーフ高1,450mm)[モリゾウエディション]
ホイールベース:2,640mm
トレッド:1,590mm(前)/1,620mm(後)
車両重量:1,470kg[RZ]/1,440kg[モリゾウエディション]
エンジン:1.6L直列3気筒インタークーラーターボ(G16E-GTS)
最高出力:224kW(304ps)/6,500rpm
最大トルク:370N・m(37.7kgf・m)/3,000〜5,550rpm[RZ]/400N・m(40.8kgf・m)/3,250〜4,600rpm[モリゾウエディション]
トランスミッション:6速マニュアルトランスミッション(iMT)
差動装置:トルセンLSD
サスペンション(フロント):マクファーソンストラット式[RZ]/マクファーソンストラット式(倒立式モノチューブアブソーバー採用)[モリゾウエディション]
サスペンション(リア):ダブルウィッシュボーン式[RZ]/ダブルウィッシュボーン式(モノチューブアブソーバー採用)[モリゾウエディション]
ブレーキ(フロント):ベンチレーテッドディスク(18インチアルミ対向4ポットキャリパー)
ブレーキ(リア):ベンチレーテッドディスク(16インチアルミ対向2ポットキャリパー)
ホイール:BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付)[RZ]/BBS製鍛造アルミホイール(センターオーナメント付)※TOYOTA GAZOO Racingロゴ入り[モリゾウエディション]
タイヤ(フロント・リヤ):235/40R18 YOKOHAMA ADVAN APEX V601[RZ]/245/40R18 Michelin PILOT SPORT CUP 2[モリゾウエディション]
燃料タンク容量:50L

GRカローラ RZは、ベース車の「カローラスポーツ」からエンジンの出力アップやボディ剛性の強化など、さまざまなチューニングが図られた4WDスポーツカーで、2022年秋から日本で発売が開始される。

いっぽう、GRカローラ モリゾウエディション(以下、モリゾウエディション)は、GRカローラ RZに対してさらなるエンジントルクのアップや車体剛性の向上、リアシートを廃した2シーター化などによる軽量化が施されている、サーキット向けの仕様だ。モリゾウエディションは、2022年冬から台数限定で発売予定となっており、2022年秋に予約抽選が開始される。

GRカローラのベース車である、カローラスポーツに搭載されているエンジン(ターボガソリン車)は1.2L 直列4気筒ターボエンジンで、最高出力は85kW(116ps)、最大トルクは185N・m(18.9kg・m)になる。だが、GRカローラには「GRヤリス RZ」と同じ1.6L直列3気筒インタークーラーターボエンジン(G16E-GTS)が搭載されており、最高出力はGRヤリスから24kW(32ps)アップした224kW(304ps)、最大トルクはGRヤリス RZと同じ370N・m(37.7kgf・m)を発生させる。さらに、モリゾウエディションでは最大トルクが400N・m(40.8kgf・m)へとアップされている。それぞれの車種の最高出力、最大トルクの比較を以下に記載したので、参考まで。

-カローラスポーツ-
最高出力:85kW(116ps)/5,200〜5,600rpm
最大トルク:185N・m(18.9kg・m)/1,500〜4,000rpm
-GRヤリス-
最高出力:200kW(272ps)/6,500rpm
最大トルク:370N・m(37.7kg・m)/3,000〜4,600rpm
-GRカローラ RZ-
最高出力:224kW(304ps)/6,500rpm
最大トルク:370N・m(37.7kgf・m)/3,000〜5,550rpm
-GRカローラ モリゾウエディション-
最高出力:224kW(304ps)/6,500rpm
最大トルク:400N・m(40.8kgf・m)/3,250〜4,600rpm

「GRカローラ モリゾウエディション」(左手前)と、「GRカローラ RZ」(右奥)の走行イメージ

「GRカローラ モリゾウエディション」(左手前)と、「GRカローラ RZ」(右奥)の走行イメージ

GRヤリスでも、すでに1.6リッターで200kW(272ps)と、かなりのハイパワー化を実現しているが、なぜGRカローラでは、さらに24kW(32ps)ものパワーアップが図られたのだろうか。それについて、GRカローラ チーフエンジニアの坂本尚之さんは、開発段階で大きな変革を迫られた時期があったと話す。実は、当初はGRヤリスと同じ200kW(272ps)で立ち上げる予定だったそうなのだが、GRヤリスのエンジンを積んだGRカローラの試作車に乗ったモリゾウさん(豊田社長)から、「野性味が足りない」と強く言われたという。

これについて、TOYOTA GAZOO RACINGのドライバーで、GRカローラの開発にも携わってきた石浦宏明選手も同様の意見であったようで、「GRカローラは、GRヤリスよりも車重があるぶん、同じエンジンを積んだ時の最初の加速フィーリングというのは、正直、少しもの足りなさを感じました」と話す。そして、そこからGRカローラの本格的な開発がスタート。2021年、トヨタは水素エンジンを搭載したカローラスポーツをスーパー耐久に参戦させているが、実はこのカローラスポーツの中身は、エンジンを含めてGRカローラのパーツが多数使われていたとのことで、レースで培った技術が今回のGRカローラへとフィードバックされているという。

「GRカローラ」で特徴的な3本出しマフラー

「GRカローラ」で特徴的な3本出しマフラー

また、エンジンの出力をアップさせたことによって、さまざまなパーツの強化や改良が必要になるが、そのひとつが3本出しマフラーだ。坂本さんによると、当初は2本出しで、量産車のレギュレーションを満たすマフラーが装着されていたのだが、それだと排圧が強すぎてパワーが出なかったのだそう。そのため、悩んだ末に3本出しとして、かつ騒音規制をクリアするためにアイドリングと最高出力に到達する時に開くようにしたとのことだ。

「GRカローラ モリゾウエディション」のリアエクステリア

「GRカローラ モリゾウエディション」のリアエクステリア

「GRカローラ RZ」のリアエクステリア

「GRカローラ RZ」のリアエクステリア

ボディサイズについては、GRカローラとカローラスポーツの値を比較すると、全長、全幅、全高はそれほど変わらず、ホイールベースの値も同じだが、トレッド幅は前後ともにGRカローラのほうが拡大されている。フロント、リアフェンダーともに片側約30mmワイドトレッド化することによって、高い旋回性能を実現している。ちなみに、カローラスポーツと同じ値のホイールベースは、GRスープラやGR86、GRヤリスなどのGRシリーズの中でも、GRカローラがもっとも長いとのこと。その理由について、坂本さんは「たとえば、GRヤリスなどは軽量コンパクトなボディを生かして、ダートラやジムカーナ、ラリーなどで活躍しています。ですが、カローラで同じところを目指しても面白くありません。そこで、カローラのロングホイールベースが生み出す安定性であったり、スタビリティの高さを生かしたクルマ作りをしていこうと考えました」と語る。

また、GRカローラではボディ剛性が強化されており、カローラスポーツに比べてスポット溶接の数を349打点増やしており、構造用接着剤は2.7m多く塗布。さらに、ブレースも4か所新たに追加されているなどの改良が施されている。

「GRカローラ モリゾウエディション」は、リアシートが取り払われることによって約30kgの軽量化を実現している

「GRカローラ モリゾウエディション」は、リアシートが取り払われることによって約30kgの軽量化を実現している

そして、モリゾウエディションでは、GRカローラとの比較で、リアシートを撤去することによって約30kgの軽量化を実現。また、エンジンの最大トルクを370Nmから400Nmへとアップさせることによって、中回転域のトルクが高められている。トランスミッションは、水素エンジンのカローラに積まれていた仕様そのもので、1〜3速がクロスギアレシオ化され、さらにデファレンシャルギアがローギア−ド化されるなどによって、エンジンのトルクアップもともなって、どこからでも加速できるようなクルマへと仕上げられているという。

「GRカローラ RZ」のフロントエクステリア

「GRカローラ RZ」のフロントエクステリア

GRカローラ RZとモリゾウエディションの違いについて、石浦さんは次のように話す。まず、RZのほうは「一般ユーザーの方が日常使いすることも考えて、ワインディングで気持ちよく走れて、サーキットで限界走行を楽しむこともできます。モリゾウエディションのほうが、よりサーキットに特化していますが、RZがサーキットで走ってつまらないのかと言うと、そんなことはまったくありません。モリゾウエディションに比べれば、クルマの動き自体は少し大きいのですが、そのぶん自分で姿勢を作りやすいですし、リアを意図的にテールスライドさせたり、そこから踏んで四輪ドリフトに持っていくなどの動きが作りやすいので、RZは速いだけではなく、とても面白いクルマだと思いました。さまざまなドライバーからも、同様の声をいただいています」。

「GRカローラ モリゾウエディション」のフロントフェイス

「GRカローラ モリゾウエディション」のフロントフェイス

また、モリゾウエディションについては、「本当に速さを追求していて、ステアリングから伝わってくるインフォメーションなどもかなりダイレクト感がありますし、アクセルを踏んだ時に、ローレシオ化されていることもあって、驚くような加速をしてくれます。モリゾウエディションは、素の状態のままで(富士スピードウェイで)2分を切っています。レーシングカーと同じラップタイムで走れる状態で発売されるということもあって、サーキットを走った時に、トータル性能で満足して頂けると思います」と話してくれた。

注目のスポーツカーとなりそうな、GRカローラ RZとGRカローラ モリゾウエディションの2台。最後に、気になる価格についてはまだ判明していないので、今後の情報を待ちたいところだ。

桜庭智之(編集部)

桜庭智之(編集部)

自動車関連を担当。クルマ好きのため、週末はフラフラと1000km超を運転する長距離ドライバーと化します。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
GRカローラの製品画像
トヨタ
-
(レビュー-人・クチコミ-件)
新車価格:―円 (中古車:―円
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る