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まもなく発売!トヨタ 新型「シエンタ」の価格と“難しくなった”買い方を徹底解説

2022年は、「ミニバンの年」になりそうだ。ミドルサイズミニバンのトヨタ「ノア」「ヴォクシー」や、ホンダ「ステップワゴン」が新型へとフルモデルチェンジされ、2022年末から2023年には日産の新型「セレナ」も発売される。さらに、トヨタ「アルファード」やホンダ「フリード」なども、今後1年以内に刷新されるだろう。

2022年8月23日に正式発表予定の、トヨタ 新型「シエンタ」。発表前に、スペックや価格、装備、納期などの詳細情報についてお伝えしたい。また、購入を検討する際には、当記事最後に記載の「推奨仕様」の存在について注意してほしい

2022年8月23日に正式発表予定の、トヨタ 新型「シエンタ」。発表前に、スペックや価格、装備、納期などの詳細情報についてお伝えしたい。また、購入を検討する際には、当記事最後に記載の「推奨仕様」の存在について注意してほしい

シエンタの製品画像
トヨタ
3.79
(レビュー266人・クチコミ17198件)
新車価格:195〜310万円 (中古車:9〜390万円

そして、当記事でお伝えしたいのは、まもなくフルモデルチェンジされる、トヨタ「シエンタ」だ。新型シエンタは、2022年8月23日に正式発表予定で、一部の販売店では、2022年7月23日頃からグレード構成や価格を明らかにして予約受注を行っている。今回、価格や装備などの情報をもとに、新型シエンタの魅力やおすすめグレードなどを正式発表前に解説したい。
※当記事に掲載している「シエンタ」の画像は、すべて現行モデル(2代目、記事掲載時点)のものになります

■トヨタ 新型「シエンタ」のグレードラインアップと価格
※価格はすべて2WD、税込
-NA(自然吸気)エンジン-
X:1,950,000円 [5人乗り]/1,990,000円 [7人乗り]
G:2,300,000円 [5人乗り]/2,340,000円 [7人乗り]
Z:2,520,000円 [5人乗り]/2,560,000円 [7人乗り]
-ハイブリッド-
X:2,380,000円 [5人乗り]/2,420,000円 [7人乗り]
G:2,650,000円 [5人乗り]/2,690,000円 [7人乗り]
Z:2,870,000円 [5人乗り]/2,910,000円 [7人乗り]
※7人乗りは5人乗りに比べて一律4万円アップ

■トヨタ 新型「シエンタ」の主な装備内容
-X-
トヨタセーフティセンス/LEDヘッドランプ/スチールホイールなど

-G-
※Xの内容に加えて、以下の装備を採用
8インチディスプレイオーディオ/ドライブレコーダー/デュアルパワースライドドアなど

-Z-
※Gの内容に加えて、以下の装備を採用
本革巻きステアリングホイール/ハンズフリーデュアルパワースライドドアなど

主なメーカーオプション装備
・ETCユニット+ドライブレコーダー(31,900円)
・パノラミックビューモニター(27,500円)
・8インチディスプレイオーディオなどのセット(155,000円/Xに設定)
・10.5インチディスプレイオーディオ(89,100円/Zに設定)
・100V/1500Wのアクセサリーコンセント(44,000円)
・フロアマット/ベーシックタイプ(33,000円)
・アルミホイール(−)

まず、新型シエンタは従来型と同様に、5ナンバーサイズのコンパクトミニバンだ。トヨタは、新型「ノア」「ヴォクシー」が標準ボディまで含めて3ナンバー車へと刷新されたため、扱いやすい5ナンバーサイズのシエンタの役割は、従来以上に大切な存在となっている。

新型シエンタのプラットフォームは、基本的にはトヨタの「ヤリス」や「アクア」などと同様の、「GA-B」と呼ばれるプラットフォームへと刷新される。ただし、シエンタはミニバンなので、2列目シートに長いスライド機構が備わる。さらに、3列目シートの床と座面の間隔を十分に確保して着座姿勢を最適化するため、従来型と同じく薄型燃料タンクが採用されるだろう。

ホイールベースは、ヤリスは2,550mm、アクアは2,600mmだが、シエンタは従来型でも2,750mmと長かった。そして、新型では2,780mmくらいに拡大されて、5ナンバーサイズを踏襲しながら、2、3列目シートの足元空間に余裕を持たせる。従来型の3列目シートは少し窮屈だったので、新型では改善が図られている。

ここまで述べたとおり、新型シエンタはGA-Bプラットフォームを採用しながら、ヤリスやアクアと比べた時の変更点は多い。新型シエンタは、多人数乗車時の快適性と運転のしやすさを高い水準で両立させようとしていることが窺える。

エンジンは、「ヤリスクロス」などと同様の、1.5L直列3気筒のNA(自然吸気)エンジンと、ハイブリッドの2種類が搭載される。従来型のWLTCモード燃費は、NAエンジンが17km/L、ハイブリッドは22.8km/Lだったのだが、新型シエンタはパワーユニットにおいても刷新され、さらに向上する。

そして、新型シエンタは安全装備も進化する。衝突被害軽減ブレーキは、右左折する時も直進車両を検知して、横断歩道上の歩行者にも対応できるようになった。また、後方の並走車両を検知して知らせるブラインドスポットインフォメーションも設定される。

グレード構成は、NAエンジン、ハイブリッドともに、ベーシックなX、中級のG、上級のZが設定されている。駆動方式は、2WD(FF)と4WDが各グレードに用意されている。

ハイブリッドの価格は、NAエンジンに比べてGとZ では35万円高くなる。この価格差は、ノア、ヴォクシーや「カローラクロス」などの主力グレードにおける価格差と同じで、今のトヨタのハイブリッド車に多い価格設定だ。そして、新型シエンタの場合、ハイブリッド車の購入時に納める税額は、NAエンジン車よりも約6万円安い(Gグレード同士の比較で)。したがって、実質価格差は約29万円に縮まり、機能や装備と価格のバランスを考えると、ハイブリッド車がNAエンジン搭載車よりも買い得だ。

シートの配列は、2列シートの5人乗りと3列シートの7人乗りが用意されており、7人乗りの価格は5人乗りに比べて4万円高い。この価格差は従来型とほぼ同じで、3列目シートの対価としては安価な部類に入る。つまり、3列シートの7人乗りが買い得だ。

各グレードの装備を見ると、Xにも衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能をセットにしたトヨタセーフティセンスが標準装備されている。そして、中級のGになると、8インチディスプレイオーディオやスライドドアの電動機能などが加わる。ハイブリッドGの価格は、Xに比べて27万円高い。最上級のZには、本革巻きのステアリングホイールやハンズフリーデュアルパワースライドドアなどが加わり、価格はGよりも22万円高い。

これらのグレード構成を見ると、最も推奨できるグレードは、ハイブリッドを搭載する中級のGだ。7人乗りの価格は2,690,000円と、従来型のシエンタで最も高価なハイブリッドGクエロの2,580,000円を11万円上まわるが、先代から向上した装備やスペックなどを考えれば納得がいくものだ。

新型シエンタを買う時にひとつ注意したいのは、「推奨仕様」とそれ以外の「非推奨仕様」があることだ。推奨仕様とは、特定のグレードとオプション装備を組み合わせた仕様で、生産の開始時期が早い。それ以外の非推奨仕様は、生産の開始が遅れる。販売店は次のように説明する。

「推奨仕様は、生産が早々に開始され、納車は2022年9月頃から始まる。2022年7月末の時点で予約受注に応じると、9月は難しくても12月までには納車できるだろう。ところが、非推奨仕様は、2023年1月以降でないと注文を受けられない。生産開始は2023年4月以降なので、納車は早くて2023年5月だ。先行生産している推奨仕様の注文が多いと、非推奨仕様は生産開始が遅れて、納車は2023年の7〜8月になる可能性も高い」。

要は、仕様に応じて販売と生産の開始を2段階に分けている。現時点で注文できるのは、推奨仕様のみだ。ボディカラーは、「発売当初はモノトーンのみを生産して、2トーンカラーは2023年以降に追加する」と言う。

推奨仕様と非推奨仕様の違いは、複雑だ。とあるディーラーで確認したところ、たとえばドライブレコーダーはGとZに標準装着され、前方カメラのみなら納期は順調だが、後方カメラの録画機能も加えると遅延する。

また、ハイブリッドの場合は、GとZでは100V・1500Wのアクセサリーコンセントを装着しないと非推奨仕様になって納期が遅れる。オプション装備を加えると納期が遅れる車種は多いが、装着しないと遅れるというのはめずらしい。100V・1500Wのアクセサリーコンセントは、オプション価格が44,000円なので、販売店によると「大半のお客様はオプション装着して納期を早めている」と言う。

一般的な電動スライドドアは、Gにも標準装着されるが、手を使わずに開閉できるハンズフリータイプはオプション設定だ。これをGに装着すると、非推奨仕様になってしまう。したがって、ハンズフリータイプのデュアルパワースライドドアを装着して納期の遅延を防ぎたい時は、標準装着されているZを選ぼう。そのほか、Gにアルミホイールを加えると非推奨仕様になる。

以上のように、新型シエンタのグレード選びは、推奨仕様と非推奨仕様の違いによって納期が大幅に変わるために難しく、注意したいところだ。通常なら、ベストグレードは前述のハイブリッドG(7人乗り/2,690,000円)になるのだが、装備の制約が多く非推奨仕様になりやすいのだ。そうなると、少し割高なのだが、推奨仕様の多いハイブリッドZ(7人乗り/2,910,000円)を選ぶのが現時点では現実的だ。

なお、推奨仕様と非推奨仕様が設定される理由は、半導体を始めとする各種のパーツやユニットの供給不足が原因だ。また、塗料も不足しており、2トーンの生産が遅れている。新型シエンタを買う時は、装備、グレード、価格、そして仕様によって異なる納期に注意して選びたい。
※ディーラーによって、情報が異なる可能性があります

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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