今どき、コンビニなどでいつでも温かい飲み物やお湯を手に入れられますが、それでもロングドライブや車中泊のときには、クルマの中でお湯が沸かせたらいいな……と思うこともありますよね。
そんなときに便利な、クルマの中で使える電気ケトルをご紹介!
SEIWA 「シリコンボトル電気ケトルZ106」
この状態だと、ケトルというよりは、マグカップっぽい見た目ですが……
ビョーンと伸ばして使います。この状態で、115(幅)×95(奥行)×200(高さ)mm
「シリコンボトル電気ケトルZ106」は、伸ばした状態で、約500mlのお湯が沸かせます。グレーの部分はシリコン製なので、使わないときはコンパクトにたたんで保管できるというわけです。
クルマ用なので、電源はシガーソケットから取ります。
ケーブル長は約1m
ただ、単4形乾電池を入れる場所も用意されているんですよね。
持ち手の部分に乾電池が必要です
まさか、乾電池でもお湯を沸かせるのでは!?と思ったら、さすがにそんなことはなく、シガーソケットに接続していない状態でもお湯の温度を表示するための乾電池のようです。
ということでさっそく、クルマに乗ってお湯を沸かしてみましょう。50℃または95℃のお湯が沸かせるようです。
使い方は、一般的な電気ケトルとほぼ同じで、水を注いでフタを閉め、電源を入れればOK。本体がドリンクホルダーにちょうどよく収まるサイズなので、転倒防止のためにも、必ず安定しているドリンクホルダーに入れた状態で使いましょう。
まずは水を注ぎます
写真だとわかりづらいですが、500mlの水を入れると、やや余裕があるくらいの容量です
フタをしっかり閉めれば、ちょっと倒したくらいでは水もこぼれませんが……
蒸気を逃がすための穴が開いているので、倒さないように注意しましょう
ということで、ドリンクホルダーにケトルを設置。直径が65mm以上のドリンクホルダーに入ります
ケーブルをクルマのシガーソケットに接続!
ドライブしながらお湯を沸かして……という使い方を期待してしまいますが、走行中の使用はNG。停車した状態で、バッテリー上がりなどにも注意しながら使用してください。
まずは、50℃のお湯を沸かしてみましょうか。取っ手のボタンを押すと、50℃と95℃を切り替えられます。
明るいので数字が見えづらいですが、50℃と95℃の2モードをここで切り替えられます
ピーピーと音が鳴って、約6分48秒で50℃のお湯が沸きました!
仕様としては、約8〜12分で50℃のお湯が沸かせるそうですが、それよりも早かったです
温度計で測ってみると、大体50℃でした
では、この50℃のお湯でお茶を煎れてみましょう。
マグに注いで……
う〜ん。50℃のお茶って、ぬるいな……
50℃のお湯って中途半端な温度ですが、玉露を淹れるにはイイ温度だそうですよ。ただ、車内で本格的な玉露を淹れるシーンはあまりないと思いますが……。
たとえば、これが70℃だったら粉ミルクを作るのに最適ですよね。まあ、水温は随時確認できるので、95℃で沸かすモードに設定して、途中の温度で加熱を止めることも可能です。
70℃になった時点で加熱を止めれば、ミルクにも使えますね
もうちょっと細かく温度設定できる仕様だとより便利なんですけどね。
ちなみに、じゃばら状のシリコン部分はやわらかいので、お湯を入れるために本体を傾けるとベコッと曲がってしまいます。
やけどにはご注意を!
さて、まずは50℃のお湯を沸かしてみましたが、このケトルは95℃まで沸かせます!
95℃のモードに設定して、お湯を沸かしてみましょう
常温の水からスタートして、95℃のお湯が沸くまでにかかった時間は約30分25秒……。結構かかりますね。
仕様では約25〜35分かかるとのことなので、こちらは仕様どおり
温度の実測値は、バッチリ熱湯のものです
この温度ならカップ麺作りにも最適! 500mlの量が沸かせるということは、大きめな容器のカップ麺でも安心です。食べるまでに30分+3分も待たされますが……。
カップ麺に注げば……
アッツアツのカップ麺が完成!
95℃のお湯は熱湯なので、ほかにもいろいろと活用できそうです。
たとえば、肩用ゆたんぽ。
ジョローッと熱湯を注げば……
ロングドライブの疲れも吹っ飛ぶ気持ちよさ。リラックス!
こちらも、クルマを停めてからお湯が沸くまで30分かかるのが難点ですが……。
運転中にお湯を沸かすのはNGなので、停止時にちょこっとお湯を沸かすというよりは、ガッツリ休憩するタイミングや、コンビニが近くにない場所での車中泊で役立ちそうです。
本体を縮めれば、かなりコンパクトなので、いざというときのためにグローブボックスなどに突っ込んでおいてもいいんじゃないでしょうか!?
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。