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三菱「デリカミニ」の価格がわかった!買い得なのは上級の「プレミアム」グレード

三菱は、東京オートサロン2023において、軽スーパーハイトワゴンの新型モデル「デリカミニ」を、2023年5月に発売すると発表した。

2023年5月に発売予定の、三菱の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」。メーカー未公表の価格やおすすめグレードなどの情報を、当記事では先取りしてお伝えしたい

2023年5月に発売予定の、三菱の軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」。メーカー未公表の価格やおすすめグレードなどの情報を、当記事では先取りしてお伝えしたい

デリカミニの製品画像
三菱
4.25
(レビュー4人・クチコミ258件)
新車価格:180〜223万円 (中古車:189〜348万円

「デリカミニ」は、これまで販売されていた「eKクロススペース」の実質的な後継モデルで、「eKクロススペース」は「デリカミニ」が発表された後、生産終了の旨が正式にアナウンスされている。「eKクロススペース」が発売されたのは2020年3月なので、登場から約3年で「デリカミニ」へと交代することになる。

画像は、「デリカミニ」のベースモデルである「eKクロススペース」

画像は、「デリカミニ」のベースモデルである「eKクロススペース」

今回、筆者の独自調査によって、「デリカミニ」におけるグレードごとの価格などが判明したので、発売を前にそれらの情報についてお伝えしたい。まず、価格については以下のとおりだ。

■三菱 新型「デリカミニ」の価格(販売店調べ)
-NAエンジン-
G:1,804,000円[2WD]/2,015,200円[4WD]
Gプレミアム:1,985,500円[2WD]/2,149,400円[4WD]
-ターボエンジン-
T:1,881,000円[2WD]/2,092,200円[4WD]
Tプレミアム:2,074,600円[2WD]/2,238,500円[4WD]

「デリカミニ」の外観について、同車に採用されている「ダイナミックシールド」デザインのフロントフェイスは、「デリカ D:5」のような縦方向にランプが並べられた個性的なデザインとは異なる。その点を開発者に尋ねてみたのだが、次のような返答であった。「今までは三菱車の顔立ちを、車種を超えて共通化させていた。そこを、今後は海外市場も含めて、それぞれの車種に合った顔立ちにしていく。だが、ダイナミックシールドというデザインコンセプトについては踏襲していく」。つまり、今後はダイナミックシールドを受け継ぎながら、車種ごとの個性化を図っていくとのことだ。

「デリカミニ」のフロントフェイス

「デリカミニ」のフロントフェイス

「デリカ D:5」のフロントフェイス

「デリカ D:5」のフロントフェイス

個人的には、遠くから見ても三菱車とすぐにわかる、共通のフロントマスクがせっかく確立されたのに、「デリカミニ」から顔立ちが変わるのは少々残念なようにも思えた。だが、そのあたりは今後の「デリカミニ」の売れ行きを見てから判断したいと思う。

ちなみに、「デリカミニ」とベースモデルの「eKクロススペース」との違いについてだが、外観デザインのほかにインパネの色彩なども異なっており、さらにシート生地が変わるので座り心地も少々異なる。「デリカミニ」に採用されている撥水シート生地は、「eKクロススペース」に比べて柔軟に仕上げられている。

■三菱 新型「デリカミニ」の主な装備
-G、T-
衝突被害軽減ブレーキ/マルチインフォメーションディスプレイ/撥水シート生地/前席シートヒーター/左側スライドドアの電動開閉機能/ルーフレール/
-Gプレミアム、Tプレミアム-
(GとTの装備に加えて、以下も標準装備)
運転支援機能のマイパイロット/デジタルルームミラー/マルチアラウンドモニター/電動パーキングブレーキ/樹脂ラゲッジボードのPVCシートバック/助手席シートバックテーブル/リヤサーキュレーター/リヤロールサンシェード/右側スライドドアの電動機能/アルミホイール
※ターボエンジン搭載モデルのT、Tプレミアムには、パドルシフトを専用装備
※GとTは、2WDモデルがスチールホイール、4WDモデルはアルミホイール

「デリカミニ」のグレード構成は、NAエンジン搭載車がGと上級のGプレミアム、ターボエンジン搭載車がTと上級のTプレミアムだ。実用装備は、GとTに標準装備されているが、プレミアムなら装備はさらに充実する。プレミアムでは、運転支援機能のマイパイロット、デジタルルームミラー、マルチアラウンドモニター、助手席シートバックテーブル、前席のエアコンの冷気を後席に送るリヤサーキュレーター、右側スライドドアの電動機能、アルミホイールなどが標準装備される。

「デリカミニ」のグレードの選び方だが、まず購入時には搭載エンジンから検討するといいだろう。ターボエンジン搭載車のTは、NAエンジン搭載車のGに比べて価格は77,000円高いのだが、Tにはパドルシフトなどが装備される。そうなると、NAエンジンとターボエンジンの正味価格差は約65,000円になり、割安感が高まる。しかも、ターボエンジンは最大トルクがNAエンジンの1.7倍へと高められるが、WLTCモード燃費は約8%しか悪化しない。ターボエンジンは、高性能かつ低燃費で効率にすぐれており、価格は実質65,000円と割安だ。販売店の試乗車などでNAエンジン搭載車に乗って、もしパワー不足を感じるようなら、ターボエンジン搭載車も積極的に検討したい。また、多人数で乗車したり、荷物を多く載せたりする機会が多いユーザーにも、ターボエンジン搭載車は推奨できる。

駆動方式は、全グレードにFFの2WDと4WDが用意されている。2WDモデルの足まわりとタイヤサイズの設定は「eKクロススペース」と同じだが、4WDモデルはセッティングが少々異なる。4WDモデルは、少しサイズの大きな15インチタイヤ(165/60R15)が装着されており、最低地上高も10mmアップしている。

4WDモデルの価格は、プレミアムグレードの場合は2WDモデルよりも163,900円高く、プレミアムではないGとTグレードでは211,200円高くなる。GとTグレードは、2WDモデルでは14インチのスチールホイールが装着されているが、4WDモデルでは15インチのアルミホイールになるからだ。プレミアムグレードは、2WDモデルでもアルミホイールなのだが、GとTグレードでは4WDモデルを選ぶとホイールとタイヤが上級化されるので、価格差も47,300円増える。したがって、2WDモデルと4WDモデルの正味価格差は、プレミアムの163,900円になる。軽自動車とあって、4WDの価格は割安に設定されているので、雪道や悪路を走る機会のあるユーザーは積極的に4WDモデルを選びたい。

そして、最も悩むのがベーシックなGやTグレードか、それともGプレミアムやTプレミアムグレードか、という選択なのだが、装備と価格のバランスという点においては、上級のプレミアムグレードのほうが買い得だ。たとえば、Gプレミアムは前述のとおり、Gにマイパイロット、マルチアラウンドモニター、右側スライドドアの電動機能、アルミホイールなど、価格の高い装備が数多く採用されている。

「デリカミニ」のプレミアムグレードには、「マイパイロット」や右側スライドドアの電動機能など、多くの便利な装備が採用されているので、予算に余裕があればプレミアムグレードを推奨したい

「デリカミニ」のプレミアムグレードには、「マイパイロット」や右側スライドドアの電動機能など、多くの便利な装備が採用されているので、予算に余裕があればプレミアムグレードを推奨したい

「eKクロススペース」のオプション価格を参考に、プレミアムグレードにプラスされた装備を価格に換算すると、約31万円に相当する。だが、GとGプレミアムグレードの価格差は181,500円に収まるので、Gプレミアムグレードは装備を充実させて、価格は約13万円割安に抑えられている。したがって、買い得なベストグレードは、NAエンジン搭載車ならGプレミアム(1,985,500円/2WD)、ターボエンジン搭載車ならTプレミアム(2,074,600円/2WD)になる。4WDは、走行条件に応じて検討したい。

ちなみに、販売を終える「eKクロススペース」の価格は、「デリカミニ」と同程度の装備が採用されて、Gプレミアムが1,980,000円、Tプレミアムが2,068,000円であった(価格はいずれも2WD)。「デリカミニ」は、「eKクロススペース」の後継車のため、価格の割安感も同程度に調整されているものと考えられる。

最後に、販売店によると「デリカミニの予約受注は、2023年1月13日に開始されているが、正式発表は2023年4月6日が予定されている。納車をともなう発売は、同年の5月25日になる」とのことだ。昨今は納期が遅延気味なこともあるので、購入を検討しているなら商談はなるべく早めに開始したほうがいいだろう。

渡辺陽一郎

渡辺陽一郎

「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も大切と考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心掛けるモータージャーナリスト

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新車価格:180〜223万円 (中古車:189〜348万円
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