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納車1年以上待ちのスズキ「ジムニー」中古なら“今”いくらで買える!?

軽自動車でありながら、高い走破性を兼ね備えている本格的なオフローダー、スズキ「ジムニー」。小型で軽量という、ほかのクロカン車にはない独自の魅力を放つ「ジムニー」は、多くのユーザーに人気のクルマだ。

発売直後から、新車の納期が長かったスズキ「ジムニー」。さらに、コロナ禍の影響で中古車の価格も高騰していたのだが、現在は少し落ち着いてきた模様だ。そこで、今回は「ジムニー」の中古車価格を改めてチェックしてみたい

発売直後から、新車の納期が長かったスズキ「ジムニー」。さらに、コロナ禍の影響で中古車の価格も高騰していたのだが、現在は少し落ち着いてきた模様だ。そこで、今回は「ジムニー」の中古車価格を改めてチェックしてみたい

ジムニーの製品画像
スズキ
4.41
(レビュー189人・クチコミ10412件)
新車価格:155〜190万円 (中古車:17〜415万円

「ジムニー」の現行モデルは2018年7月に登場した4代目で、強固なラダーフレーム構造やリジッドアクスル式のサスペンション、パートタイム4WDなど、従来の「ジムニー」のオフローダーとしての美点を受け継ぎつつも、大幅に向上したオンロード性能やレトロモダンなスタイルによって、コアなファンだけでなく、それまでジムニーとは無縁だったユーザーの心も鷲掴みにした。その結果、デビュー直後から注文が殺到し、いまだに納期の長い人気車種となったのである。

コロナ禍の影響で、新車の長納期化が問題になる以前から納期が長かった「ジムニー」だけに、ある程度納車が進んだ現在でも、いまだに注文から1年〜1年半くらいの納期とアナウンスされているため、「すぐに『ジムニー』が欲しい!」のであれば、中古車という選択肢になる。そこで、デビューからまもなく5年が経過する4代目「ジムニー」の中古車の現状をチェックしてみよう。

先代よりも快適性が高められた4代目「ジムニー」

中古車をチェックする前に、カンタンに4代目「ジムニー」の概要を振り返ってみよう。2018年7月に発売がスタートした4代目「ジムニー」は、前述のとおり本格オフローダーの基本となるラダーフレームやリジッドアクスル式サスペンション、パートタイム4WDなどは踏襲しながらも、快適性を大幅に向上して登場した。

スズキ「ジムニー」(4代目)のエクステリア。車両の姿勢を把握しやすくするためにスクエアなボディが採用されており、雪が溜まりにくいように凹凸の少ないボディ形状となっているなど、さまざまな工夫が施されている

スズキ「ジムニー」(4代目)のエクステリア。車両の姿勢を把握しやすくするためにスクエアなボディが採用されており、雪が溜まりにくいように凹凸の少ないボディ形状となっているなど、さまざまな工夫が施されている

ジムニーの製品画像
スズキ
4.41
(レビュー189人・クチコミ10412件)
新車価格:155〜190万円 (中古車:17〜415万円

搭載されるエンジンは、従来のK6A型からR06A型ターボエンジンへと一新され、先進安全装備である「スズキ セーフティ サポート」が設定されたのも大きなトピックと言えるだろう。トランスミッションは、先代に引き続き5速MTと4速ATが用意され、グレードは下から「XG」、「XL」、「XC」の3種類を展開。

エンジンはフロントタイヤの後方に配置されることで、悪路走行に有効な対障害角度が確保されている

エンジンはフロントタイヤの後方に配置されることで、悪路走行に有効な対障害角度が確保されている

クルマとしての基本性能はグレードごとに差はないものの、「XG」ではマニュアルエアコンや差し込み式のキー、電動格納ドアミラーやリアヘッドレストが備わらないなど簡素化がなされ、「XL」になるとオートエアコンやフロントフォグランプ、プッシュスタート式キーレス、シートヒーターなどが追加。

そして、「XC」になるとLEDヘッドランプやアルミホイール、クルーズコントロールに本革巻きステアリングなどが備わるほか、インテリアの加飾も充実し、最上級グレードらしい仕上がりとなるという違いがある。

「ジムニー」の最上級モデルである「XC」グレードのインテリア

「ジムニー」の最上級モデルである「XC」グレードのインテリア

4代目「ジムニー」中古車の今

さて、4代目「ジムニー」の中古車について価格.comで2018年以降のモデルを検索すると、なんと1,800台以上の中古車がヒット!(一部、登録遅れの旧モデルも混じっているが・・・・・・)

スズキ「ジムニー」の中古車相場表(2023年5月9日現在)。以前に比べて、現行モデルの180万円以下のタマ数が多くなってきているように思われる

スズキ「ジムニー」の中古車相場表(2023年5月9日現在)。以前に比べて、現行モデルの180万円以下のタマ数が多くなってきているように思われる

価格.comでスズキ「ジムニー」(2018年モデル)の中古車相場表を見る

一時期は、掲載されている4代目の中古車のほぼすべてがプレミア価格で、新車価格を上回るプライスが付けられていたこともあったのだが、現在は走行距離が2〜3万km台で160万円前後のプライスタグが付けられている車両も散見される(それでも高値安定ではあるが)。

中古車か、新車かは「すぐに乗りたい」かで判断しよう

いっぽう、高額車両については300万円台後半というものも複数存在しているのだが、こちらは新車、もしくはほとんど走行距離が進んでいない車両をベースに、ボディキットやリフトアップキット、ホイールなどをフルで装着したカスタマイズカーとなっており、中にはカスタムカーのイベントに出展された本格的なものも存在していた。

中には300万円を超える高額な「ジムニー」も存在しているが、フルカスタムのコンプリートカーなので、ほかにはない自分だけの1台が欲しい人にとってはうってつけだろう

中には300万円を超える高額な「ジムニー」も存在しているが、フルカスタムのコンプリートカーなので、ほかにはない自分だけの1台が欲しい人にとってはうってつけだろう

これらの車両は一見すると高額だが、ベース車を用意してボディキットを購入し、取り付けや塗装をする費用を考えると実はリーズナブルな価格となっている場合もあり、自分が後々付けようと思っているアイテムが装着されている中古車があれば、検討してみる価値はありそうだ。

ただし、フルノーマルでオプションも一切装着されていないような新古車については、最上級グレードの「XC」でも200万円を超えているものもまだまだ多く(AT仕様の新車価格で190.3万円)悩ましいところ。

すでに購入することができない絶版車や、限定モデルであるならまだしも、1年ほど待てば確実に定価で購入できる車両をすぐ手に入れるために、数十万円のエクストラコストを支払えるかどうか、そしてその価値があるのかを判断するのはユーザー次第ということになるだろう。

小鮒康一

小鮒康一

某大手自動車関連企業を退社後にフリーランスライターへ。かつて中古車販売店に勤務していた経験を生かし、中古車系の媒体などで執筆。国産旧車の記事を得意とするが、現行車の情報収集も欠かさない。

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新車価格:155〜190万円 (中古車:17〜415万円
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