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4代目「ハリアー」を中古車で買うなら、狙い目はハイブリッド車の “初期モデル”!

流麗なクーペフォルムにレザー調素材の内装が採用されるなど、高級感あふれる4代目のトヨタ「ハリアー」。少し前までは、コロナ禍の影響による新車の納期遅延などでプレミア価格となっていた「ハリアー」の中古車だが、最近は価格が少し落ち着いてきた模様だ。

そこで、4代目「ハリアー」の中古車価格を改めてチェックしていこう。

「ハリアー」の人気は歴代モデルにおいて不変だが、2020年6月から販売がスタートした4代目の現行モデルには新たに「TNGAプラットフォーム」が採用され、パワートレインも一新されるなどで魅力をさらに増している。

1997年に初代モデルが登場したトヨタ「ハリアー」は、それまで無骨な印象が強かったSUVに“プレミアム”な要素をプラスした、高級クロスオーバーSUVの元祖と言えるモデルだ

1997年に初代モデルが登場したトヨタ「ハリアー」は、それまで無骨な印象が強かったSUVに“プレミアム”な要素をプラスした、高級クロスオーバーSUVの元祖と言えるモデルだ

ハリアーの製品画像
トヨタ
4.01
(レビュー726人・クチコミ53615件)
新車価格:312〜620万円 (中古車:42〜1987万円

そんな「ハリアー」の中古車に目を向けてみると、4代目だけでなんと2,500台以上もの車両が掲載されている。そこで、今回は4代目「ハリアー」の中古車の選び方について考えてみたい。

4代目は高級感のある内外装で人気に

4代目「ハリアー」は、パワートレインに新開発のダイナミックフォースエンジンを搭載。ガソリン車には2L直列4気筒エンジンが、ハイブリッド車には2.5L直列4気筒エンジンが設定されており、駆動方式はFFと4WDの2種類が用意されている。先代では、ハイブリッド車は4WDのみの設定だったのだが、4代目ではハイブリッド車もFFと4WDを選べるようになった(ガソリン車は、先代も現行もFFと4WDをラインアップ)。

「ハリアー」のリアエクステリア。横一文字に光るテールランプは、4代目から新たに採用されたデザインだ

「ハリアー」のリアエクステリア。横一文字に光るテールランプは、4代目から新たに採用されたデザインだ

「ハリアー」のインテリアは、レザー調素材や随所にシルバーメッキが採用されるなどによって、上質感のある内装へと仕上げられている

「ハリアー」のインテリアは、レザー調素材や随所にシルバーメッキが採用されるなどによって、上質感のある内装へと仕上げられている

エクステリアは、先代で好評だったクーペスタイルをより深化させたエレガントなデザインが採用され、インテリアもクラスを超えた高級感のある仕上がりとなっており、エントリーグレードで300万円を切る(デビュー当時)車両とは思えない質感の高さであったことも人気を集めた要因のひとつと言えるだろう。

グレード体系は、ガソリン、ハイブリッドともに共通で、エントリーグレードの「S」、中間グレードの「G」、上級グレードの「Z」の3種類が基本で、「G」と「Z」には本革シートなどが標準装備として追加される「レザーパッケージ」が用意されていた(「Gレザーパッケージ」は2022年9月の一部改良で廃止)。

さらに、2022年9月の一部改良のタイミングで、「ハイブリッドZ」をベースとしたプラグインハイブリッドモデルの「ハリアーPHEV」が追加される。同モデルは、システム最高出力がハイブリッドモデルを大きく上回る306PSを発生し、EV走行距離も最新のPHEVモデルならではの93km(カタログ値)を誇る。

狙い目はガソリン車か、もしくはハイブリッド車の“初期モデル”!

以前、「ハリアー」は半導体不足などの影響もあって納期が長くなり、2022年9月の一部改良直前に注文を入れたユーザーに対して、注文取り消しや受注停止という事態になったことがあった。そのため、即納できる中古車がプレミア価格になり、一部の車両の価格は新車価格を超えていたこともあった。

だが、ここへきてトヨタ車の納期は全体的に短縮傾向になってきており、「ハリアー」も以前ほどの長納期状態から解消されつつある。そのため、「ハリアー」の中古車も比較的常識的な価格帯となってきている。

「ハリアー」の中古車価格は、高値ではあるものの一時期のプレミア価格からは脱出しつつあるようだ

「ハリアー」の中古車価格は、高値ではあるものの一時期のプレミア価格からは脱出しつつあるようだ

価格.comでトヨタ「ハリアー」の中古車相場表を見る

たとえば、ガソリン車のGグレード[2WD]は、走行距離100km未満のいわゆる登録済未使用車でも総額350万円前後の金額で狙え、諸費用分程度が安く購入できるイメージだ。

いっぽうハイブリッド車は、ガソリン車よりも現時点でも納期が長いこともあり、たとえばハイブリッドSの2WD車の登録済み未使用車で400万円弱と、新車で購入するのとあまり変わらないかやや高めの金額となっている。法外なプレミア価格ではないため、現状1年ほどと言われる納期を待たずに乗り出せるという点にエクストラコストを払えるかどうかは、購入者の判断に委ねられるところになりそうだ。

逆にハイブリッド車であっても、初期の2020年式、走行距離3万km以下の車両となると、中間のGグレード(2WD車)でも総額350万円前後の金額で乗り出せる車両が複数存在し、高値安定の登録済み未使用車に比べると買い得感が高い。

特に、現行「ハリアー」は一部改良後の最新モデルであっても、初期型であっても、エクステリアの意匠がほぼ変わっていないため、パッと見て年式は判断されにくい。そのため、走行距離がそこまで進んでいないものであれば、2020年式の車両であっても“いかにも中古車“というイメージにつながらない点はうれしいところだ。

「ハリアー」は、どの世代も安定した人気を誇っており、購入後も大きく値崩れしにくいというのも魅力のひとつとなっているので、もし「乗ってみたい!」と悩んでいる人がいるのであれば新車よりも安く購入できる中古車を検討してみるのも、ひとつの選択肢と言えそうだ。

まとめ - 4代目「ハリアー」を中古で狙うなら

●ガソリン車のGグレード[2WD]、走行100km未満で350万円程度
●ハイブリッド車の2020年式、走行3万キロ以下で350万円程度
●現行ハイブリッド車は納期1年程度。すぐ乗れる高年式の中古車に追加コストを払えるか……?

小鮒康一

小鮒康一

某大手自動車関連企業を退社後にフリーランスライターへ。かつて中古車販売店に勤務していた経験を生かし、中古車系の媒体などで執筆。国産旧車の記事を得意とするが、現行車の情報収集も欠かさない。

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