選び方・特集

クルマの運転が苦手な人必見! “苦手なシーン別”誰もが運転しやすい4モデルを紹介

クルマの運転に苦手意識があるけれど、家事育児や通勤などでどうしても運転する必要がある、という人もいるのではないでしょうか。狭い道が苦手、カーブで緊張する、高速道路が怖い、車庫入れでパニックになる、などなど、人によって苦手なシーンはさまざまです。

でも、クルマの選び方ひとつで、そうしたシーンにも少し自信が持てるようになることもあります。今回はそんな、運転苦手さんにオススメのクルマたちをご紹介したいと思います。

運転は苦手だけれど、どうしても必要な場面があるという人も少なくないことでしょう

運転は苦手だけれど、どうしても必要な場面があるという人も少なくないことでしょう

【1】スズキ「ソリオ」

大きな室内が魅力の「ソリオ」

大きな室内が魅力の「ソリオ」

車両感覚をつかみやすい“四角い”ボディ

まずは、スズキ「ソリオ」。ミニバンのように家族で使えるクルマが欲しいけど、車両感覚をつかむのが苦手で、こすったりぶつけたりするのが心配だという人にぴったりです。両側スライドドアを備える5人乗りのコンパクトカーですが、天井が高く広い室内を持つためファミリーでも十分に使いやすいクルマです。そして、「ソリオ」の肝となるのが、「5ナンバーサイズ」という絶妙なボディサイズ。

日本で販売される登録車の普通乗用車には、3ナンバーと5ナンバーの区別があります。5ナンバーは、「排気量2,000cc以下」「全長4,700mm以下」「全幅1,700mm以下」「全高2,000mm以下」という条件をすべて満たすクルマです。ここで注目したいのが全長と全幅で、全長がだいたい4,500mmを超え、全幅が1,700mmを超えてくると、運転席に座ったときに車両が大きく扱いにくさを感じやすいと言われています。

また、ボディサイズだけでなく、ボディの形状も運転のしやすさに影響します。ボンネットが長かったり、フェンダーが盛り上がっていたりする抑揚の大きなデザインは、平衡感覚が取りにくいと感じることが多いと言われます。サイドミラーを見たときに、どこを合わせればまっすぐなのか、ボンネットの先端はどこにあるのかといった車両感覚のつかみにくさを感じることも少なくありません。なるべく四角い箱に近い直線基調のデザインで、ボンネットがストンと短く落とされたデザインのほうが車両感覚をつかみやすい傾向にあり、その点で「ソリオ」は多くのドライバーになじみやすいのです。

真四角に近いデザインで、車両の形がつかみやすい

真四角に近いデザインで、車両の形がつかみやすい

ソリオ 2020年モデルの製品画像
スズキ
4.12
(レビュー35人・クチコミ743件)
新車価格:164〜229万円 (中古車:85〜273万円

【2】ホンダ「フィット」

視界がよく、運転のしやすさが魅力の「フィット」

視界がよく、運転のしやすさが魅力の「フィット」

広い運転席で死角が少ない

交差点を曲がろうとしたら後ろから自転車が飛び出してきたとか、歩行者に気付かずヒヤリとした経験がある人におすすめしたいのが、ホンダ「フィット」です。

路肩や駐車場の発券機に近付けて停めようとしても思うように寄せられない人や、道路の白線の真ん中を走ることができないという人も、そもそもの原因は必要な視界がしっかりと確保できていないところにあります。見なければいけないところが見えていないから、急に歩行者に気付くとか、目いっぱい寄せたつもりが全然近付けなかった、といったことが起こるのです。

「フィット」の運転席に座ると、目の前に広がるパノラマ視界に驚くと思います。従来の左右視野角が69度だったのに対して、現行型「フィット」は何と90度まで拡大。従来116mmの幅があったフロントピラー(柱の部分)を、安全性を確保しながら55mmにまで極細化したことで、コーナーでもしっかりと見やすい視界を実現。実際に走ってみると、本当に左右の死角が小さく、感覚的には道路に手が届くのではないか思えるほどの見えやすさ。これなら、曲がろうとする先の横断歩道の端から端までが一瞬で確認できるので、ヒヤリとすることもなくなるはずです。

「フィット」は1.5Lのガソリンと2モーターハイブリッド「e:HEV」がラインアップされ、室内はヒンジドアのコンパクトカーではトップクラスの広さをほこります。ファミリーでもしっかり使えて、先進安全運転支援技術「Honda SENSING」が全車標準装備となっているのも運転苦手さんにはうれしいところですね。

ピラー(柱)を細くすることで大きな視界を確保しました

ピラー(柱)を細くすることで大きな視界を確保しました

フィット 2020年モデルの製品画像
ホンダ
4.08
(レビュー215人・クチコミ8114件)
新車価格:162〜271万円 (中古車:102〜283万円

【3】日産「ノート」

鋭い加速力がすばらしい「ノート」

鋭い加速力がすばらしい「ノート」

モーターの力でラクラク加速!

次は、路上の走行が苦手さん向けの1台です。幹線道路への合流や車線変更、高速道路の追い越しなど、ここぞというときにしっかり加速できず、モタモタしがちだったり、後ろから追い立てられたりと、ちょっと慎重派な人や怖がりな人におすすめしたいのが日産「ノート」。

モタモタしてしまう原因はやっぱり、自分ではアクセルペダルを強く踏んでいるつもりでも現実的には踏み込みが足りず、加速力が出ていないところにあるのではないでしょうか。

「ノート」は、1.2Lの小型エンジンを発電専用に搭載して、貯めた電気の力で100%モーター走行をする「e-POWER」というシステムを搭載しています。そのため、発進直後から、スーッとなめらかでパワフルな加速力が得られるところが大きな魅力。エンジンだとどうしても回転数が上がってパワーが発揮されるまでに時間がかかりますが、モーターだとタイムラグがほとんどないので、恐怖心から踏力が弱くなってしまう人でも、スッと加速できるのです。

そして、アクセルペダルのみで加速と減速が調整できる「e-Pedal」をオンにすると、最初は減速力の出方に慣れる必要があるものの、カーブ手前の減速などでいちいちブレーキペダルに踏み替えなくてもいいので、さらにキビキビと運転しやすくなると思います。

モーターで走るクルマですが、外部からの充電は不要。ガソリンを入れればエンジンによって発電する仕組みです

モーターで走るクルマですが、外部からの充電は不要。ガソリンを入れればエンジンによって発電する仕組みです

ノート e-POWERの製品画像
日産
4.02
(レビュー352人・クチコミ20767件)
新車価格:224〜292万円 (中古車:52〜307万円

【4】メルセデス・ベンツ「Cクラス」

ハンドルを切ると、後輪も切れる機構が運転苦手さんにピッタリ!

ハンドルを切ると、後輪も切れる機構が運転苦手さんにピッタリ!

高速はゆったり、市街地でも扱いやすい

高速道路を使ったドライブをする必要があるけど、市街地での取り回しに自信がないという人におすすめしたいのが、メルセデス・ベンツ「Cクラス」。セダンとステーションワゴンがあり、セダンで全長4,755mm、全幅1,820mmと決して小さなサイズではありませんが、「Cクラス」には長距離走行では上質でゆったりとした走りができ、市街地では取り回しやすい工夫が伝統的に受け継がれています。

まず、小回り性能の指標ともなる最小回転半径は5.0m〜5.2m(後輪駆動モデル)と、同クラスでは小さめ。そのうえで、オプション設定の「リア アクスルステアリング」を装着すると、時速約60km/h以下では最大2.5度の切れ角でハンドルと同位相、または逆位相にタイヤを動かし、曲がったり寄せたりしやすくなります。

時速60kmを超えると前後のタイヤを同位相で最大2.5度操舵し、安定性を増して不快な揺れなどを制御してくれるのです。外から見ていてもほとんどわからず、運転中の違和感もないのですが、このおかげで車庫入れもスムーズ。

さらにアングルの大きい「リア アクスルステアリング」もオプションで選べ、この場合の最小回転半径は約0.5m小さくなるので、長距離走行も市街地での取り回しも、どちらにも自信が持てるようになるはずです。

後輪も切れることで車庫入れや狭い路地でも不安なく運転できます。アウトバーンの国のクルマなので、高速道路での実力は文句なし!

後輪も切れることで車庫入れや狭い路地でも不安なく運転できます。アウトバーンの国のクルマなので、高速道路での実力は文句なし!

Cクラス セダン 2021年モデルの製品画像
メルセデス・ベンツ
3.81
(レビュー19人・クチコミ360件)
新車価格:599〜867万円 (中古車:427〜954万円

ということで、運転の難しいクルマを頑張って操作するのは大変ですが、ちょっと視点を変えて、クルマに運転の苦手な部分をサポートしてもらうことができれば、これまでより運転中のストレスや緊張、疲れも減るのではないでしょうか。

まるも亜希子

まるも亜希子

2006年より日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。日本自動車ジャーナリスト協会会員。誰でも今日からできる交通安全応援プロジェクト「OKISHU(オキシュー)」でイベント等も開催。

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ソリオ 2020年モデルの製品画像
スズキ
4.12
(レビュー35人・クチコミ743件)
新車価格:164〜229万円 (中古車:85〜273万円
フィット 2020年モデルの製品画像
ホンダ
4.08
(レビュー215人・クチコミ8114件)
新車価格:162〜271万円 (中古車:102〜283万円
ノート e-POWERの製品画像
日産
4.02
(レビュー352人・クチコミ20767件)
新車価格:224〜292万円 (中古車:52〜307万円
Cクラス セダン 2021年モデルの製品画像
メルセデス・ベンツ
3.81
(レビュー19人・クチコミ360件)
新車価格:599〜867万円 (中古車:427〜954万円
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