イベントレポート
夢のマシンだけでなく、現実感のある小排気量モデルに注目

バイクだって見どころいっぱい! 未来を感じた東京モーターショー2輪レポート

先日、開幕した「東京モーターショー2015」。新型「プリウス」や「NSX」などクルマの話題が中心となっているが、2輪車もそれらに負けない意欲的なモデルや技術が出展されている。そんな2輪車の、今後の流れを占う車種や技術をピックアップして紹介しよう。

未来を感じるライディングロボットも! 新たな提案を試みるヤマハ

今回のモーターショーの2輪ブースで、最も意欲的に未来の提案を行っていると感じたのがヤマハブースだ。クルマの世界では自動運転の話題が取りざたされているが、バイクを自動で運転する「MOTOBOT Ver.1」という技術を展示したほか、バイクのデザインや技術を採り入れた4輪のスポーツカーも出展。電動のスポーツタイプモデルを2台並べただけでなく、バーチャルリアリティ(VR)対応のヘルメットや、AR(仮想現実)対応のバイク用アイウェアも展示するなど、バイクの未来をリアルに感じさせられる内容だった。

スポーツモデル「YZF-R1M」にまたがる「MOTOBOT Ver.1」。コンピューター制御でアクセルや前後ブレーキなどの操作を行ないライディングする。直線はもちろん、曲がる操作も可能で将来的にはMotoGPを走る同社の契約ライダー、バレンティーノ・ロッシを超える速度で走ることを目指す

アクセルやブレーキの操作は、「MOTOBOT Ver.1」が人間同様に右手で行なう。これなら、マシンが変わってもライディングできる

変速はさすがにペダル操作するわけではないようで、ロボットの右足部分にペダルは見当たらない

手の操作だけでなく、足で行なうシフトやリアブレーキの操作も「MOTOBOT Ver.1」が実行

「MOTOBOT Ver.1」の走行が気になる方は、下の公式動画をチェックしてみてほしい。ロボットがバイクを操る様子が楽しめる。

個人的に気になったのが電動のコンセプトモデル「PES2」。2013年に開催された東京モーターショーでも電動モデルを出展していたが、そこからさらに進化し、前輪にもモーターを搭載した2輪駆動になっていた

上で紹介した「PES2」と同じユニットを用いたオフロードモデル「PED2」も出展されていた。こちらは通常のバイクのように後輪だけが駆動するもの。実際に走行も可能なようだ

人気モデル「MT-09」の850ccエンジンを搭載していると思われる3輪バイクも会場に。同社では125ccの3輪バイク「TRICITY」を販売しているが、その技術を大きい排気量のモデルにも展開していく可能性を感じさせる

電動アシスト自転車のメーカーとしても知られ、本格的なロードバイクモデルを発売したばかりの同社だが、マウンテンバイクのコンセプトモデルも出展されていた。ロードバイクモデルに比べると大きなバッテリーが搭載されている。使用されているパーツも現実感の高いもので、市販を期待したくなる完成度だ

ライディングをサポートしてくれる、アイテムの開発もチェックしておきたい。

ソニーと共同で開発しているAR技術を採り入れたサングラス(左)とVRヘルメット(右)。どちらも視界にナビなどの情報を表示するものだ。ヘルメットのほうは両目も完全に覆われる形となっており、風景は目の部分に設置されたカメラの映像を内部のディスプレイに映すことで見られる仕組み

VRヘルメットの視界をイメージした映像。カメラで撮影した映像にナビなどの情報を重ねて、タイムラグなく見ることができるという

同社はバイクだけでなく、クルマのエンジン生産なども手掛けている。将来的には車体も製作することを視野に入れており、その姿勢を示すマシンが展示されていた。

ブースの中央に置かれた4輪のコンセプトモデル「SPORTS RIDE CONCEPT」

ブースの中央に置かれた4輪のコンセプトモデル「SPORTS RIDE CONCEPT」

マフラー周りのデザインなど、随所に“バイクっぽさ”もとり入れられている

マフラー周りのデザインなど、随所に“バイクっぽさ”もとり入れられている

幅広さが見所! 電動カブからMotoGPマシンレプリカまでカバーするホンダ

4輪車では、新型「NSX」や燃料電池車「クラリティ フューエル セル」などを発表したホンダだが、プレスカンファレンス直前までステージ中央に展示されていたのは初期型の「スーパーカブ」。バイクメーカーから始まった同社の系譜を感じさせた。

ステージ中央に置かれていた初代「スーパーカブ」。1958年の発売より50年以上に渡って大きな設計変更を行なわず、世界で最も多く生産された乗り物であり、ホンダの代名詞的存在だ

東京モーターショーが開幕した実際の展示では、「スーパーカブ」を電動化した「EV-Cub Concept」をはじめ、最高峰レースMotoGPに参戦するマシン「RC213V」をほぼそのまま公道走行可能にした「RC213V-S」が登場。さらに、「RC213V」のエンジンを使用した4輪モデルやハイブリッドを動力に用いる3輪マシンも展示され、多くの人の注目を集めていた。

電気モーターを動力とする「EV-Cub concept」。近距離の移動に特化したモデルとして提案されていた。気軽に乗れてクリーンな乗り物であることが「スーパーカブ」の魅力だとすると、それをより具現化するには電動化というのは正しい進化なのかもしれない

「EV-Cub concept」の隣には、ガソリンエンジンの「Super Cub Concept」が並んでいた。「Super Cub Concept」はより長い距離を走れる低燃費モデルというコンセプト。どちらも初代「スーパーカブ」を思わせる曲面基調のスタイリングが印象的だ

MotoGPを連覇したマシンの仕様を一部変更し、一般公道も走れるようにして市販化した「RC213V-S」。すでに発表済みのマシンだが、最高峰のレーシングマシンを公道で走らせられるモデルであり、また2,190万円という価格であることから会場での注目度は高かった

上にある「RC213V-S」同様に、MotoGPを2連覇した「RC213V」のエンジンを搭載した4輪のコンセプトマシン「Honda Project 2&4 powered by RC213V」も登場。かつてのF1マシンを思わせる車体に、バイクの開放感と4つのタイヤで踏ん張るコーナーリングスピードの高さを併せ持つ、2輪も4輪も手掛けるホンダらしい提案だ

ヤマハ「TRICITY」同様の3輪ながら、ハイブリッドシステムを採用する「NEOWING」。水平対向4気筒エンジンにハイブリッドシステムを組み合わせるという、新たなパワーユニットとなっている

ブースの端に展示されていたマシンも見逃せない! 「Light Weight Super Sports Concept」というネーミング以外、詳細な情報は発表されていないが、展示車両を見る限りは2気筒エンジン。激戦区である250ccクラスに新たな風を巻き起こすモデルとして期待される

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