昔ながらの製法で作られた高級食材

岐阜県民なら知っている。幻のハム「明宝ハム」って何だ?

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添加物や保存料を使わず作った贅沢食材「明宝ハム」

東海・中部地方を中心に“幻のハム”と呼ばれている製品をご存じでしょうか。「明宝ハム」がそれです。岐阜県郡上市にある明宝特産物加工株式会社が製造するプレスハムで、国産豚肉を100%使用し、添加物や保存料を極力使用していないことが特長です。地元ではスーパーにでも流通している製品ですが、わずか360gなのに1,000円近い値段のする、ちょっとした高級品。そのため、スーパーに売られていながら、一般庶民の家庭の食卓においては、たまの贅沢(ぜいたく)品として食することができる商品です。

明宝特産物加工株式会社の「明宝ハム」。地元ではスーパーで買えるのに“幻のハム”といわれた商品

明宝特産物加工株式会社の「明宝ハム」。地元ではスーパーで買えるのに“幻のハム”といわれた商品

そんなふうに子供時代には高級品として刷り込まれた商品を、先日、都内の某百貨店で発見。“大人買い”気分で購入してみたところ、何とも言えない懐かしさを感じたので、全国の皆さんにも紹介したいと思います。

ちなみに、プレスハムとは小片の肉塊を塩漬けにして寄せ集め、加熱処理を施されて作られたハムのこと。家庭で食べるハムといえば、ロースハムやボンレスハムが主流ですが、プレスハムは昔ながらの製法で作られたもの。今だとハムというよりもソーセージ寄りの食品。さらにこちらの商品は、この昔ながらの製法のハムを肉の解体から包装まですべての行程において手作業で生産を続けている商品です。機械生産のように大量生産ができない稀少さからも“幻のハム”と呼ばれているようです。

かたやこちらは「明方(みょうがた)ハム」

しかし、実は地元ではこの製品と並んで「明方(みょうがた)ハム」というのが存在しています。こちらも同じく岐阜県郡上市の「めぐみの農協」が製造している商品。全国展開している「明宝ハム」よりも知名度が薄いため、模倣品のように思うかもしれませんが、その発祥は実は同じものなのです。

「明方ハム」(左)、と「明宝ハム」。値段はほぼ同じだが、前者のほうが量はちょっとだけ多め

「明方ハム」(左)、と「明宝ハム」(。値段はほぼ同じだが、前者のほうが量はちょっとだけ多め

もとは1つだった「明宝ハム」と「明方ハム」

「明宝ハム」も「明方ハム」も、もともとは岐阜県郡上郡奥明方村の奥明方農協加工所で「明方ハム」の名称で生産が開始されました。しかし、事業拡大のため、当時の郡上農業協同組合が就業人口の多い郡上群(現・郡上市)八幡町への工場移設を決定。これに反対した明方村が第3セクター方式で新工場を設立して製造を開始したのが「明宝ハム」なのです。

そんなわけで、袂を分け合った2つの製品。今回は両方を入手して、食べ比べてみました。食べる前に、まずはパッケージのまま2つの商品を並べてみましたが、容量は「明方ハム」が400gで「明宝ハム」より気持ち多め。原材料は「明方ハム」のほうに“くん液”とある以外はまったく同じです。次にカットしてみましたが、これまた見分けがつかないほど同じです。

「明宝ハム」と「明方ハム」の原材料はほぼ同じ

「明宝ハム」と「明方ハム」の原材料はほぼ同じ

カットしてみたが、中身も見分けがつかないほど同じ

カットしてみたが、中身も見分けがつかないほど同じ

「明方ハム」のほうが塩気が強かった

しかし、実食してみたところ、「明方ハム」のほうが、若干塩気が強め。「明方ハム」にだけ塩漬けの工程があるとも言われているので、それが微妙な味の違いを生み出しているのかもしれません。どちらがおいしいかというと…好みの問題。合わせるほかのお料理や飲み物によっても相性があると思います。個人的には、そのまま食べるなら「明宝ハム」ですが、ビールなどアルコールとのおつまみには「明方ハム」のほうが合います。

ちなみに、いずれももちろん焼いたりして食べることができますが、筆者はそのまま食べるのが一番好きです。ソーセージに近いので厚めに切ってお肉代わりにお料理に使用するのもアリです。

野菜と一緒にスープで煮込んでアレンジ。単価を考えると実は肉よりも高級だが、ソーセージ以上にギュッと身が詰まっており、肉よりも味わい深い

えみぞう

えみぞう

日々のムダをとにかく省くことに執念を燃やす母ライター。好きな言葉は「時短・節約・自作」。なのに非生産的な活動にも必死になることも多々。意外にアウトドア、国際派。

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2017.9.25 更新
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