南井正弘の「毎日走って、わかった!」

股間に圧迫なし! ドレッシーなルルレモンの「ジョガーパンツ」が快適すぎる

ルルレモンといえば、本国カナダやアメリカのみならずワールドワイドで人気を博しているアスレティックウェアブランド。機能性とスタイリッシュなデザインを高次元で融合したプロダクト群は、最近では女性だけでなく男性の間でもポピュラーになりつつある。

なかでも、「ABC」とネーミングされたボトムスが、快適な履き心地で人気が急上昇しているらしい。今回は「ABC ジョガー ショーター」というモデルを実際に履いて運動し、その機能性の高さを体感してみた。

ルルレモン「ABC ジョガー ショーター」。日本でのメーカー希望小売価格は、18,800円(税込)

ルルレモン「ABC ジョガー ショーター」。日本でのメーカー希望小売価格は、18,800円(税込)

都会に溶け込むルルレモンのプロダクト

筆者は、2015年頃よりルルレモンのプロダクトを愛用し始めたが、このブランドのスポーツとライフスタイルをシームレスに繋いでくれる点を気に入り、現在ではトップスからアウター、ボトムス、キャップといったアクセサリーまで、全部で数十点を愛用するまでに。ルルレモンのアパレルを着てオーストラリアのシドニーやアメリカL.A.のメルローズ、ニュージーランドのオークランドの街をランニングして、その途中でルルレモンのお店に寄って、買い物をしたり、水をもらったりということもあった。このブランドの服は都会に溶け込むのである。

そんなルルレモンのプロダクトの中でも筆者が1番気に入っているのが、「インテントパンツ」である。「ルオン」という柔軟かつストレッチ性にすぐれたマテリアルを使用したパンツで、ランニングやカジュアルシーン、トラベルなどのあらゆるシチュエーションで活躍してくれるので、グレーとブルー、ネイビーの3色をヘビーローテーションで履いてきた。

ルルレモン「インテントパンツ」。日本でのメーカー希望小売価格は15,800円(税込)

ルルレモン「インテントパンツ」。日本でのメーカー希望小売価格は15,800円(税込)

そんなマルチパーパスな「インテントパンツ」であったが、9月に訪れたイタリア・ミラノでちょっとした出来事があった――。

夕食のために訪れたドゥオーモそばの中級レストランで、ウェイターとウェイトレスが明らかにけげんそうに筆者のパンツを見ているのだ。言われてみると、アメリカでは頻繁に見かけるスウェットパンツの類を履いている人は、イタリアの街中ではほとんどいない。その日は、トイレのそばのような変な席に座らされることはなかったが、アメリカとは事情が違うことを痛感した。

ドレッシーな「ABC ジョガー ショーター」の実力をチェック

そんなときにルルレモンのラインアップで思い出したのが、先日訪れたニュージーランドはオークランドのルルレモンで買いそびれた「ABCジョガー」だ。日本では、レングスが短めの「ABC ジョガー ショーター」が展開されている。

「ABC ジョガー ショーター」

「ABC ジョガー ショーター」

このパンツは、吸汗発散性にすぐれた「ワープストリーム」という素材を使用。この4ウェイストレッチ素材は、見た目が明らかに「インテントパンツ」などに使用される「ルオン」よりもドレッシーなのである。

肝心の機能性はというと、6分30秒/kmほどで走り始め、最終的に6分/kmほどまでにペースは上がったが、汗をかいても生地がべとつくことはほとんどなく、快適な着心地をキープしてくれた。この日は気温20℃ほどで、運動するとそこそこ汗ばむような日だったが、もっと気温の低い冬季であれば、より速いペースで走ったとしても汗でべとつくことはないと思われる。

運動中、スマートフォンなどの特に大切な携帯品は、ヒップポケットへ。ジッパー付きなので、上下動にも強く、外側に飛び出す心配もない

サイドポケットの切り込み最下部には、ジャージー生地が配されている。クルマや電車、飛行機のシートに座ったとき、収容物がこぼれることを防止してくれる

もうひとつ、モデル名の由来となった「Anti Ball Crushing(睾丸をつぶすことはない)」という特徴についても触れておこう。股間の部分が人間工学を考えて立体的に縫製されているために、スリムなシルエットに関わらず、長時間の着用でも圧迫感はまったくない。男性ならわかると思うが、スリムジーンズやスキニーパンツを履いたときに“睾丸が持ち上げられて感じる不快な感覚”がないのである。睾丸部分を圧迫することはただ不快なだけでなく、健康にも悪影響を与えるというから、このスペックは本当にありがたい。

モデル名の由来ともなった「ABC(Anti Ball Crushing)」構造。睾丸を圧迫しないので、スリムなフォルムのパンツでありながら、快適な履き心地をキープしてくれる

ウエスト部分は、「ドローストリング」でフィット感を調整可能。ベルトを必要としないので、空港の検査場でもあわてなくてすむ

「ドローストリング」は外側に出すことも、裏側にしまうことも可能なツーウェイ構造を採用

「ドローストリング」は外側に出すことも、裏側にしまうことも可能なツーウェイ構造を採用

また、パンツの裾がリブ状に仕上がっているので、ランニング中にバタついて走りにくいということもなかった。「ABC ジョガー ショーター」は、見た目こそ既存のスポーツウェアよりもドレッシーだが、スポーツシーンにおける機能性に一切の妥協はないのである。

パンツの裾にはジャージー素材のリブを採用。ランニング中にバタつくことがなかった

パンツの裾にはジャージー素材のリブを採用。ランニング中にバタつくことがなかった

【まとめ】他ブランドの追随を許さない機能性が魅力

「ABCジョガー ショーター」の価格は、18,800円(税込)と少し高額だが、スポーツ時だけでなく、旅行を始めとしたあらゆるシーンで活躍することを考えると、逆にコストパフォーマンスは高いと思う。

実は「インテントパンツ」を気に入り、会員制スーパーで似たような製品を見つけたものの、機能的にまったくダメダメだったことがあった。吸汗発散性と伸縮性にすぐれた素材「ワープストリーム」や、長時間の着用でも快適性を失わない「ABC構造」、そして収容物が落ちにくいように配慮されたポケットの形状など、細部にまでこだわったスペックを結集したこのモデルは、他ブランドの追随を許さないのである。

南井正弘

南井正弘

ランニングギアの雑誌・ウェブメディア「Runners Pulse」の編集長。「Running Style」などの他媒体にも寄稿する。「楽しく走る!」をモットーにほぼ毎日走るファンランナー。フルマラソンのベストタイムは3時間50分50秒。

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