やたらと暖かかったり、急に寒くなったりな今年の冬ですが、そんなときこそ温度調節しやすい防寒具が重宝しますよね。
個人的におすすめなのはやはり、バッテリーを利用した電熱ウェア。ヒーターが内蔵されていて、外ではスイッチをオン、電車の中ではオフなど、脱いだり着たりすることなく温度調節できるのは超・便利!
防寒対策としても、電気を使えばそりゃあ暖かくなるだろうということで、あまり重ね着しなくてもホッカホカ! 最強防寒具と言えますが……問題はバッテリー切れですよ。
電熱ウェアも、バッテリーがなければただの服ですから……。
でも、専用の充電アダプターを持ち歩くのも面倒だし、予備の専用バッテリーを買おうとすると結構高かったりするんですよね。
そんな中、最近増えてきているのが汎用のモバイルバッテリーで使える電熱ウェア。
「Oromany 電熱ベスト」!
モバイルバッテリーは値段もこなれているし、意外と使っていないものが家に転がっていたりもしますよね。出先でUSBを使って充電できるのもうれしい!
うちにも使ってないバッテリー、結構ありました
どれくらい暖かくなるのか、まずは使ってみましょう。
内ポケットの中にあるUSBケーブルにバッテリーを接続して……
胸の電源ボタンを長押しすれば
じんわり暖かくなってきた!
ボタンを押すごとに高温、中温、低温と切り替えられます
背中、お腹、首周りと、冷えがちな場所にヒーターが入っているので暖かぁ〜い!
まあ、ここまでは普通の電熱ウェアなんですが、やはりポイントはいろんなモバイルバッテリーを使えるということ。
家に転がってたモバイルバッテリーで、どの程度使えるんでしょうか?
電池容量10000mAh、5000mAh、そして単3形乾電池を4本使うモバイルバッテリーを用意しました
それぞれ、どのくらいの時間使用できるのか? そして温度に違いが出たりするのか? 調べてみましょう。
なお、このベストに使用するモバイルバッテリーの出力としては「5V/2A」が推奨されていて、乾電池のタイプでは出力が不足していますが、今回は実験としてあえて入れてみました。
……というわけで、温度変化を記録できる温度計を使って計測します
温度設定は「高温」で!
温度計をくるんだ状態で、バッテリーが切れて電源が落ちるまで放置します
結果はこんな感じ。
ものすごくわかりやすいグラフになりましたね。ガクッと温度が下がりはじめたあたりでバッテリーが力尽きたと思われます。
10000mAhは約220分。カタログ値では、10000mAhのバッテリーを「高温」で使うと約4時間使えるということだったので、おおむねカタログ値通り。
5000mAhのバッテリーは約100分でバッテリー切れ。10000mAhの約半分くらいの時間なんで、これもスペック通りと言えるでしょう。
問題は乾電池式のやつ!
リチウムイオンバッテリーよりはもち≠ェ悪いだろうなとは思ってましたが、温度が上がりきらないまま力尽きてしまうとは……。
乾電池式が使えたら、出先でバッテリーが切れてもコンビニで乾電池を買えばそのまま使える!と思ってたんですけど、コレはダメですね。推奨通り「5V/2A」の出力のモバイルバッテリーを選んだほうがよさそうです。
続いて、同じ10000mAhのバッテリーを使って、「高温」「中温」「低温」でそれぞれどのくらいバッテリーがもつのか調べてみました。
絵面が変わり映えしないですが……
これまたわかりやすいグラフになりました
「高温」だと約65℃をキープして約220分。「中温」は約55℃キープで約350分。「低温」は約45℃キープで約460分。
それぞれ着用していない状態なので、着用して体温+重ね着をするともうちょっと暖かく感じると思います。
上着を着ることを考えれば「中温」くらいでちょうどよさそう。
ということで、10000mAhくらいのバッテリーを予備含めて2個持ち歩けば、1日中バッテリーの心配はしなくて済みそうです。いざというときにはスマホの充電もできるし!
電熱ベスト、極度に寒い日や、外での仕事の日なんかは心強い味方ですよ。
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。