本連載は、カシオ計算機の耐衝撃ウォッチ「G-SHOCK」の新作を発売月ごとに紹介する企画。今回は、2023年5〜6月に発売された新作モデル37本を、撮り下ろしの写真とともに紹介する。
※価格はすべてメーカー希望小売価格(税込)
2023年5〜6月発売モデルの中で注目は、スポーツライン「G-SQUAD」初のスクエアケースモデル「DW-H5600」だ。
左から、ベゼルにステンレススチール、バンドにバイオマスプラスチック(樹脂)を採用した「DW-H5600MB-1JR」「DW-H5600MB-2JR」(各44,000円)。そして、ベゼルとバンドにバイオマスプラスチックを採用した「DW-H5600-1JR」「DW-H5600-2JR」(各41,800円)
「DW-H5600」はデザインのベースに、G-SHOCKで人気のスクエアケースモデル「5600」を採用した、心拍計測などが可能な「G-SQUAD」の新作。
ワークアウト用機能としては、心拍計測が可能な光学式センサーや、歩数計測が可能な加速度センサー、さらには血中酸素レベル計測機能も搭載し、ランニングやウォーキングなどを計測できる。
また、世界初のワイヤレス心拍数モニターの開発で知られ、スポーツウォッチを数多く手掛けるポラールのライブラリによるトレーニング解析や睡眠による回復度の解析、呼吸エクササイズなども可能だ。
「DW-H5600-1JR」のディスプレイ。右上に心拍数が常時表示されている
ディスプレイには、視認性の高い高精細MIP 液晶を採用するほか、従来のソーラー充電とUSBケーブル充電に対応し、実用性も追求している。
なお、フル充電時からソーラー発電なしの状態での駆動時間は以下のとおり。
・アクティビティ機能(HR/心拍計測)を使用した場合
約35時間
・ウォッチモードで心拍計測をオフにして使用した場合
約1か月
・パワーセービング状態の場合
約11か月
スペシャルモデル「DW-H5600EX」のみ、着脱可能な交換用のベゼルとバンドがセットで同梱。通常のベゼルとバンドには、G-SHOCKの初代モデル「DW-5000C」の設計図の一部が印刷されているいっぽう、交換用のベゼルとバンドには、モジュールの配線図がカラフルなラインでプリントされている。
スペシャルモデル「DW-H5600EX-1JR」(60,500円)
モジュールの配線図をカラフルに描いた交換用のベゼルとバンド
左から「DWE-5657RE-1JR」(22,000円)、「DW-6640RE-1JR」(18,700円)、「GA-114RE-1AJR」(23,100円)、「GA-2140RE-1AJR」(21,450円)
2023年に40周年を迎えるG-SHOCKの限定モデル「G-SHOCK 40th Anniversary REMASTER BLACK(リマスター・ブラック)」シリーズ。マイルストーンや石碑をイメージし、過去40年の歴代モデル名をバンドに刻み、全体をオールブラックで仕上げている。
各モデルのバンドには技術や構造、素材の進化を遂げた歴代のモデル名をホットスタンプで印刷し、サイドボタン(「DWE-5657RE」/「DW-6640RE」/「GA-2140RE」)やガラス(GA-114RE)には特徴的なスターマークを刻印するなど、40周年を記念する特別なモデルに仕上げている。
詳しいレビューは以下の関連記事をチェックしてほしい。
「GST-B400BB-1AJF」(57,200円)
メタルと樹脂の異素材を融合した「G-STEEL」をベースに、人気のオールブラック仕様に仕上げたモデル。ベースモデルには、薄型モジュールとカーボンコアガード構造を搭載した「GST-B400」を採用し、ブラックをベースにさらにブラックIPを施したメタルベゼルを使用している。
左が「GBD-100LM-1JF」(29,700円)で、右が「GBD-200LM-1JF」(29,700円)
G-SHOCKのスポーツライン「G-SQUAD」から、ナイトシーンでのトレーニングをイメージしたデザインした3機種が登場。ベゼルとバンドの境界部分に蓄光樹脂を採用しており、暗闇でも存在感を放つデザインに仕上げている。また、バンドには都市の夜景をイメージしたカモフラージュ柄を蓄光MAP印刷で描き、ナイトランを表現している。
機能としては、加速度センサーや距離計測機能、スマホ連携機能など、トレーニングに役立つ機能を搭載。さらに、専用アプリ「G-SHOCK MOVE」では歩数やカロリー消費量のライフログやアクティビティ履歴なども確認できるなど、日常の健康管理からランニングの持久力強化まで、幅広く役立つモデルだ。
「DW-5900FA-1JR」(19,800円)。「FACETASM」はデザイナ−・落合宏理氏が2007年に設立したブランド。ブランド名は宝石の切子面や物事のさまざまな面を意味する「facet」の造語で、「たったひとつの物事も正面から見た事実だけがすべてではなく、横から見ることでまるで違った事実になる」という意味が込められている
新進気鋭の日本発ブランド「FACETASM」とのコラボモデル。ベースモデルには三つ目の「DW-5900」を採用し、同ブランドデザイナーの落合宏理氏が初めて購入した、1990年代に逆輸入でブレイクした「DW-5900E-1」のカラーリングをベースに「FACETASM」流にアップデートしている。
文字盤には「FACETASM」にとって特別なカラーであるスモークブルーを採用するほか、スケルトンにすることで新しさをプラス。さらに機能表記には、落合氏手書きのフォントを採用し、こだわりと世界観を落とし込んでいる。
左から「DW-5600FF-8JF」(14,850円)、「K0001530157」(18,150円)、「GA-700FF-8AJF」(19,250円)、「GA-2200FF-8AJF」(19,800円)
“過去の人々が思い描いた未来像をイメージ”した「Forgotten future」がテーマのモ
デル。ベースデザインは定番の「DW-5600」、オクタゴンベゼルの「GA-2100」、ビッグケースの「GA-700」「GA-2200」の4機種を採用している。
全体的にメタリックシルバーの塗装を施し、フェイスデザインにはシルバー蒸着パーツやミラー液晶を採用することで、未来的・SF 的な世界観を表現している。
左から「GA-110JT-2AJF」(19,800円)、「DW-6900JT-3JF」(15,950円)、「DW-5900JT-6JF」(15,950円)
レトロフューチャー感を表現した「JOYTOPIA」シリーズが3モデル登場。Y2K時代のガジェットのイメージをポップなカラーリングとスケルトン素材で表現し、アクセントには鮮やかな原色を配色している。
ラインアップにはビッグケースの「GA-110」、フロントボタンを採用した定番デジタル「DW-6900」、そして三つ目の「DW-5900」の3機種を採用する。
左から「GMA-S2100BS-3AJF」「GMA-S2100BS-7AJF」「GMA-S2100BS-4AJF」で、各15,950円
人気のデジタル/アナログコンビモデル「GMA-S2100」シリーズから、夏らしいカラーを採用したモデルが3モデル登場。フラットな文字盤とシンプルなバーインデックスのベースデザインには、パーツごとに異なるマルチカラーを採用し、楽しげな雰囲気を演出している。
左から「DW-5610SL-4A4JR」(17,600円)、「GA-2110SL-4A4JR」(20,350円)、「GA-2110SL-4A7JR」(20,350円)
世俗を離れた仙郷やユートピアを意味する「桃源郷」をイメージしたカラーを落とし込んだ「Togenkyo」シリーズ。ベースモデルには、定番スクエアケースの「DW-5610」とオクタゴンケースの「GA-2110」を採用している。
桃源郷をイメージしたピンクをベースに、「GA-2110SL」は時分針・小針にピンクゴールドアルマイトを、3モデルともサイドボタンや美錠にはピンクゴールドIPを施しており、着用しやすい、まとまりのあるワントーンデザインに仕上げている。
「MTG-B3000PRB-1AJR」(187,000円)
メタルと樹脂を融合した本体に先進技術を搭載した「MT-G」シリーズから、オーロラ発生頻度が最大になる領域「オーロラオーバル」をコンセプトにデザインしたスペシャルモデルが登場。「MTG-B3000」をベースに、宇宙から見たオーロラをデザインで表現している。
本モデルでは、ステンレスに再結晶化処理と深層硬化処理を施し、さらにレインボーIPでコーティングしたトップベゼルを新開発。レインボーIPによるカラーリングと再結晶模様は1つひとつ表情が異なり、2つとして同じものがないという。
裏ブタはステンレスをレインボーIPでコーティングし、底面を再研磨して凸部のみステンレスを再度露出させるという手の込んだ仕上げを施している。さらにバンドは、新色のパープルスケルトンを採用したソフトウレタンバンドに、ローズゴールドIPの遊環、パープルIPの美錠を合わせている。
左から「GA-B2100K-9AJR」(27,500円)、「GW-8200K-9JR」(79,200円)、「GMD-W5600K-9JR」(26,400円)
「Love The Sea And The Earth」というテーマのもと、イルカやクジラ、自然の素晴らしさを伝える活動に取り組む団体「アイサーチ・ジャパン」とのコラボモデル。初代モデルを復刻したデザインがベースで、ベースモデルには「GW-8200」「GA-B2100」、電波ソーラー機能を有した新型の「GMD-W5600」を採用している。
ブラックのケースにイエローのバンドを組み合わせ、初代の持つテイストを忠実に再現。バンドには「アイサーチ・ジャパン」のロゴをプリントし、裏ブタには「Love The Sea And The Earth」のシンボルマークを刻印している。
バックライトを点灯すると。「GW-8200K」にはクジラが、「GMD-W5600K」にはイルカが現れる特別仕様だ。
左から「GM-2100CL-5AJF」(33,000円)、「GM-5600CL-3JF」(31,350円)、「GM-110CL-6AJF」(33,000円)
オフロードでのラグジュアリースタイルをイメージした「CLASSY OFF-ROAD」シリーズ。ベースモデルには、メタルカバードシリーズで定番の「GM-5600」とオクタゴンベゼルの「GM-2100」を採用している。
メタルベゼルにはカラーIPを採用し、「GM-2100CL」は文字盤、「GM-5600CL」はガラス印刷にメタリックな蒸着を施すことで、ラグジュアリーなスタイルを実現している。また、バンドにはアースカラーのマットスケルトンを採用し、荒野を駆け抜ける疾走感を表現している。
左が「G-B001RG-3JR」で右が「G-B001RG-4JR」。各22,000円
モバイルリンク機能を搭載しつつ、ベゼルの着脱も可能な「G-B001」シリーズの新色。
「G-B001」は、1994年に「Capsule Tough」をコンセプトに誕生した「DW-001」を進化させたモデルで、オリジナルのフォルムや耐衝撃構造はそのままに、カーボンコアガード構造を採用し、樹脂ベゼルのケースをさらにベゼルでガードするユニークなデザインを実現している。
今回の2モデルは、1980年代のレトロカルチャーやゲームのグラフィックをイメージしたデザインの樹脂ベゼルやスケルトン素材を採用した2色成形のカプセルベゼルにより、これまでのオリジナルモデルに新しい印象を与えている。カラーは、グレーの樹脂ベゼルにイエローとグリーンスケルトン、ホワイトの樹脂ベゼルにピンクとブルースケルトンの2色展開。カプセルベゼルは取り外し可能で、1本で2つのデザインが楽しめる。
また、Bluetoothを搭載しており、専用アプリを使ってスマホと連携し、正しい時刻の自動修正や、各種設定、アプリ内の情報更新を時計の表示で知らせてくれる。
左が「DW-6600PC-5JF」(13,200円」で、右が「GA-400PC-8AJF」(18,700円)
1970〜1980年代のプロダクトのカラーリングから着想を得た「Vintage product colors」がテーマのモデル。
ベースデザインは、フロントボタンを搭載した「DW-6600」とビッグケースの「GA-400」の2機種。セピアカラーやオフホワイト、グレーといったカラーをベースに、当時をイメージした液晶の色味など、レトロな懐かしい雰囲気のデザインに仕上げている。
月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。