レビュー

最強の冷凍チャーハンはどれ? 定番11品を食べ比べてランキング

今、家庭用冷凍食品がアツい! 国内生産額は7,500億円を突破するなど、非常に盛り上がりを見せているカテゴリです。

その大きな理由のひとつが、味の進化。冷凍食品と言えば餃子、パスタなどいろいろありますが、なかでも各メーカーがガチンコのクオリティー勝負を繰り広げているのがチャーハンなんです。そこで各社の代表的な商品をピックアップし、さまざまな角度から比較してみました。

今回比較する冷凍チャーハンは全部で11商品。調理はすべてレンジでチンしていますが、フライパンで炒めれば、さらに香ばしく仕上がります

今回比較する冷凍チャーハンは全部で11商品。調理はすべてレンジでチンしていますが、フライパンで炒めれば、さらに香ばしく仕上がります

(1)ニチレイ「本格炒め炒飯」
(2)味の素「ザ★チャーハン」
(3)マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯」
(4)ニチレイ「具材たっぷり五目炒飯」
(5)味の素「五目炒飯」
(6)マルハニチロ「ワイルディッシュ 焼豚五目炒飯」
(7)イートアンドフーズ「大阪王将 直火炒めチャーハン」
(8)テーブルマーク「焼めし」
(9)日清食品「日清カップヌードル 謎肉炒飯」
(10)セブンプレミアム「すみれチャーハン」
(11)ファミリーマート「さっぽろ純連監修チャーハン」

ひと足先に食べ比べ結果が見たい人はこちら

実は2017年にも、代表的な「ニチレイ 本格炒め炒飯」、「味の素 ザ★チャーハン」、「マルハニチロ あおり炒めの焼豚炒飯」を中心に食べ比べを行ったものの、市場が激化したここ数年で各社のおいしさはよりいっそう進化。また、新ブランドも続々と登場したため、比較対象を増やして改めて食べ比べを行いました。

(1)ニチレイ「本格炒め炒飯」

まずは「22年連続売り上げNo.1」というものすごい販売実績を誇るニチレイから。卵をご飯にまとわせるコーティング技術の採用を始め、自家製ゴロゴロ焼豚の1.2倍増量とカットサイズ10%アップや、焦がしネギ油の改良と香ばしさアップ、そしてプロの料理人の動きと中華の火力を再現した「新・三段階炒め製法」によりパラパラ感を高めるなど、年々進化を重ねて王者の地位を確立しています。

ニチレイ「本格炒め炒飯 450g」

ニチレイ「本格炒め炒飯 450g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、ネギ

具は焼豚、卵、ネギ

食べてみると、さすがのパラパラ感! 具や味のほうは、まさに王道と言える方向性ですが、焼豚の存在感があったり香ばしさが鮮烈だったりと、万人に好まれるテイストを実直に高めているイメージ。次に紹介する「ザ★チャーハン」よりも、こちらのほうがネーミング的には「ザ」ではないでしょうか。ネギが小さく少なめな点は気になりましたが、全体的に満足感のあるおいしさで、改めて人気の高さに納得しました。

参考価格372円(税込)〜 (1g当たり約0.83円)

(2)味の素「ザ★チャーハン」

お次は味の素の「ザ★チャーハン」。パッケージに書かれた「焦がしにんにくのマー油と……」というのも商品名かと思ったのですが、それはキャッチコピーだったようです。マー油とネギ油の香ばしさ、そして焼豚の旨味が食欲をそそるチャーハンです。

味の素「ザ★チャーハン 600g」

味の素「ザ★チャーハン 600g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、ネギ

具は焼豚、卵、ネギ

味が確かに濃厚で、香味油の主張もパワフル。焼豚の味付けも濃いめでデカく、さらにネギや卵も大きいので、これらインパクト大の具材が全体のガッツリ感をより高めています。公式サイトの「ガツンと食らう! これぞ、チャーハン。」という文句はダテじゃありません。ただ1点気になるのは、ご飯の食感は冷凍状態からパラッとしているのですが、もしパラパラ感を強く打ち出すなら、米をもっと硬めに炊いてもよいのでは、と思いました。

参考価格538円(税込)〜 (1g当たり約0.90円)

(3)マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯」

続いては大手のマルハニチロ。米、焼豚、卵、ネギはすべて国産で、中華料理の名店「赤坂璃宮」のオーナーシェフである譚彦彬(たん ひこあき)さんが監修したこだわりのチャーハンです。譚さん直伝の「あおり炒め製法」でふっくら、香ばしく。コク深い特製ダレで焼き上げた焼豚にも注目です。

マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯 450g」

マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯 450g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、ネギ

具は焼豚、卵、ネギ

食べた印象としては、味のインパクトが強い「ザ★チャーハン」と比べると、バランスよくまとまっている印象。こだわりの焼豚と、オイスターソースを思わせる風味が本格的かつ上品で、さすが巨匠・譚さんの監修作なだけはあります。具の大きさは普通ですが味付けと香りに熟練の技が感じられ、個人的にはハマる味。オーソドックスながらも深い味わいは、ワンランク上を求めるオトナ向けと言えるかもしれません。

参考価格355円(税込)〜(1g当たり約0.79円)

(4)ニチレイ「具材たっぷり五目炒飯」

冷凍チャーハン界の王者「本格炒め炒飯」を手掛けるニチレイが、同じく「新・三段階炒め製法」でプロクオリティのパラパラ感を実現している「具材たっぷり五目炒飯」。ネギ、卵、焼豚、ニンジン、タケノコ、シイタケ、キクラゲの7種具材が入ったバラエティ豊かな味わいと、中華の高級調味料「XO醤」とオイスターソースで仕上げたコク深さが特徴です。

ニチレイ「具材たっぷり五目炒飯 500g」

ニチレイ「具材たっぷり五目炒飯 500g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具はネギ、卵、焼豚、ニンジン、タケノコ、シイタケ、キクラゲ

具はネギ、卵、焼豚、ニンジン、タケノコ、シイタケ、キクラゲ

同社が誇る「本格炒め炒飯」は、「シンプル イズ ベスト」と言えるキャッチで大正解なおいしさに感じましたが、こちらは本格調味料と多彩な具材によって、味も複層的になった印象です。味付けはコクとともに甘みも増やし、ニンジンやシイタケがやさしい旨味をプラス。タケノコもコリッとした食感を演出して絶妙ですが、「本格炒め炒飯」と比較すると好みが分かれるかも。個人的にはチャーハンにニンジンは不要であり、自分は「本格炒め炒飯」派です。

参考価格355円(税込)〜 (1g当たり約0.71円)

(5)味の素「五目炒飯」

どちらかと言えば、ガッツリ系フードであるチャーハンを、減塩でアプローチした意欲作が、味の素冷凍食品の「五目炒飯」です。この試みは冷凍チャーハンでは日本初だそうで、塩分を40%もカットとした点は気になるところ。減らした塩分は、しっかりきかせた鶏のダシでカバーしているようですが、味わいはどうなのでしょうか。

味の素「五目炒飯 400g」

味の素「五目炒飯 400g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具はニンジン、タケノコ、ネギ、卵、焼豚、シイタケと6種採用

具はニンジン、タケノコ、ネギ、卵、焼豚、シイタケと6種採用

味の薄さを感じるようなことはなく、違和感もありません。ウリとされている鶏のダシ感は、確かに鶏ガラスープ的なまろやかさとコクに表われているような気も。また、具材にシイタケが使われていたり、胡椒をきかせたりもしているので、そういった素材が味に輪郭をプラスしているのかもしれません。さすが、旨味研究のパイオニアである味の素(※1)ですね。

今回のように他ブランドのチャーハンと食べ比べれば違いはわかるものの、そのままであれば、言われなければ気づかないのでは? と思えるレベルです。

※1:昆布などの旨味成分として知られる、グルタミン酸を原料とした世界初の調味料が「味の素」

参考価格419円(税込)〜 (1g当たり約1.05円)

(6)マルハニチロ「ワイルディッシュ 焼豚五目炒飯」

袋ごとレンジ調理でき、そのままお皿代わりにして食べられるワイルドな冷凍米飯が「WILDish」(ワイルディッシュ)」。チャーハンを始め、ピラフや焼肉めしなど全6種がある中でもスタンダードな「焼豚五目炒飯」をピックアップしました。

マルハニチロ「ワイルディッシュ 焼豚五目炒飯 270g」

マルハニチロ「ワイルディッシュ 焼豚五目炒飯 270g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、タケノコ、シイタケ、ニンジン、ネギ

具は焼豚、タケノコ、シイタケ、ニンジン、ネギ

高温であおり、炒める製法で香ばしくパラッとした食感に仕上げているそうですが、米自体も硬めに炊かれていて、さらには焼豚も硬めなのでパラパラ感がなかなかナイスです。ただ味付けがワイルドかというとそれほどでもなく、結構ジェントル気味。具も五目にこだわらずシンプルにして味にパンチをきかせたほうが、ワイルド感が出てよい気がしました。

参考価格372円(税込)〜 (1g当たり約1.38円)

(7)イートアンドフーズ「大阪王将 直火炒めチャーハン」

冷凍食品では「羽根つき餃子」が特に有名な大阪王将ですが、自社のECサイトでいちばん人気を誇るのは、実はこの「直火炒めチャーハン」のよう。卵でコーティングしたご飯を高温直下で炒めてパラッとした食感にし、焼豚には九州産黒豚を使うなど、随所にこだわりが感じられます。

イートアンドフーズ「大阪王将 直火炒めチャーハン 230g」

イートアンドフーズ「大阪王将 直火炒めチャーハン 230g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、ネギ

具は焼豚、卵、ネギ

直球勝負の、ストロングスタイルなチャーハンという印象。ネギが好アクセントだったりほんのり胡椒がきいていたりするものの、何かが強く主張するわけではなくトータルバランスにすぐれています。と、普通に思えるものの、全体的なクオリティーは秀逸。ファンが多いのもうなずけるおいしさです。

参考価格400円(税込)〜 (1g当たり約1.74円)

(8)テーブルマーク「焼めし」

「カトキチ」ブランドで有名なテーブルマークは、うどんやお好み焼きなど小麦系冷食に強みがありますが、米飯も名作は多数。そのひとつが「焼めし」で、独自のウリが昔ながらの懐かしい味わいです。あえてあっさりと仕上げた醤油味や、具材のカマボコなどが特徴的ですが、おいしさはいかに。

テーブルマーク「焼めし 600g」

テーブルマーク「焼めし 600g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、ネギ、ニンジン、玉ネギ、カマボコ

具は焼豚、卵、ネギ、ニンジン、玉ネギ、カマボコ

米粒同士の離れ具合はよい感じですが硬め炊きではなく、ソフトなカマボコや小さめの具材など、食感も味も具材も主張がやさしめ。味付けには甘みも感じる、独特のマイルドテイストです。あえてニッチな境地を狙ったのかもしれないですね。きわめて家庭的で、好きな人には刺さる味だと思います。

ちなみに、「焼めし」で思い出すのが「餃子の王将」。かつて同店のチャーハンは「焼めし」表記だったのですが、いつの間にか「炒飯」に変わっていました(同店の厨房用語「ソーハン(=チャーハンのこと)」は変わってないと思いますが)。

参考価格429円(税込)〜 (1g当たり約0.72円)

(9)日清食品「日清カップヌードル 謎肉炒飯」

「カップヌードル」でおなじみの「謎肉」を「焼謎肉」としてチャーハンにするという、日清食品お得意? の悪ふざけが大人気商品となり、そのまま定着したひとつがこちら。胡椒風味のきいた醤油味が特徴のおいしさです。なお、本商品はあの「完全メシ」からも姉妹品が発売中。

日清食品「日清カップヌードル 謎肉炒飯 250g」

日清食品「日清カップヌードル 謎肉炒飯 250g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼謎肉(乾燥味付豚ミンチ)、卵、ネギ

具は焼謎肉(乾燥味付豚ミンチ)、卵、ネギ

ファーストバイトは謎肉の味を感じますが、食べ進むうちになじんで普通においしいチャーハンに。味付けにもジャンクさはなく、むしろ正統派。言われなければ「カップヌードル」の派生とは気づかないかも。個人的には、焼謎肉が多めなのはうれしいポイントです。米粒の食感はしっとり系。これはあえてかもしれませんが、パラパラ系が好きな人からすると惜しい部分かなと思います。

参考価格246円(税込)〜 (1g当たり約0.98円)

【コラム1】セブンの「すみれ」とファミマの「純連」を徹底チェック

冷凍チャーハンはコンビニの(厳密には、セブンプレミアムはセブンーイレブングループのイトーヨーカドーなども対象)PB(プライベートブランド)からも名作が発売されていますが、個人的に気になっているのがセブンプレミアムの「すみれチャーハン」と、ファミリーマート(ファミマル/ファミマルKITCHEN)の「さっぽろ純連監修チャーハン」です。

左がセブンプレミアムの「すみれチャーハン」、右がファミリーマートの「さっぽろ純連監修チャーハン」

左がセブンプレミアムの「すみれチャーハン」、右がファミリーマートの「さっぽろ純連監修チャーハン」

「すみれ」と「純連」は札幌味噌ラーメンのカリスマとして有名ですが、そのルーツは同じ。1964年に「純連」と書いて「すみれ」と読むラーメン店が開業し、1982年にいったん閉店。その後、店主の長男が「純連」(読みは「じゅんれん」)、三男が「すみれ」をオープンして今では「純すみ系」として親しまれています。なお、両店ともにチャーハンはメニューに存在し、こちらをベースにしたのが各コンビニPBの冷凍チャーハンだと言えるでしょう。

セブンプレミアムのPBとしては、2000年に最上級PBのセブンプレミアム ゴールドから発売されたカップ麺「すみれ 札幌濃厚みそ(当時は「日清名店仕込み すみれ みそ」)」が有名。「すみれチャーハン」は2018年から発売されていますが、その派生品と言えます。

こちらはセブンプレミアム ゴールドの「すみれ 札幌濃厚みそ」

こちらはセブンプレミアム ゴールドの「すみれ 札幌濃厚みそ」

いっぽう、純連のカップ麺はサンヨー食品(サッポロ一番)が「名店の味 純連 札幌濃厚みそ」を発売。ファミリーマートからはPBで同店監修のカップ麺は出していないかもしれませんが、「さっぽろ純連監修チャーハン」は2020年にデビューしています。また、2023年の夏にはチルド商品で「さっぽろ純連監修 冷し味噌ラーメン」が発売されました。

ということで、それぞれ紹介したあとに食べ比べを行います。

(10)セブンプレミアム「すみれチャーハン」

製造はニチレイフーズが担当。米を高温でしっかり炒めたしっとり食感が特徴で、意図的にパラパラにはしていません。大きくカットしたチャーシューをふんだんに使った満足感のある食べ応えや、黒胡椒とたまり醤油の風味がウリです。

セブンプレミアム「すみれチャーハン 300g」

セブンプレミアム「すみれチャーハン 300g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚、卵、グリーンピース

具は焼豚、卵、グリーンピース

ネギがないいっぽうで、グリーンピース入りというのはなかなか個性的。米はやわらかめの食感で、確かにしっとり系です。味付けは香ばしいニュアンスのある醬油味で、ラードの要素と思われる力強いオイル感も。袋ごとレンチンできる包装になっている点は、手軽さをウリにするコンビニらしさだと感じました。

参考価格300円(税込) (1g当たり約1.00円)

(11)ファミリーマート「さっぽろ純連監修チャーハン」

製造はマルハニチロが担当。高温で炒めた香ばしさとパラッとした食感、また、ラードのコク深さも特徴です。なお、こちらもやはりセブンプレミアムの「すみれチャーハン」同様、袋に入れたままレンチン可能。

ファミリーマート(ファミマルKITCHEN) 「さっぽろ純連監修チャーハン 300g」

ファミリーマート(ファミマルKITCHEN) 「さっぽろ純連監修チャーハン 300g」

加熱前の冷凍状態

加熱前の冷凍状態

レンジで加熱した後の状態

レンジで加熱した後の状態

具は焼豚と卵のみ

具は焼豚と卵のみ

具が2種と少なく、寂しい印象にも見えますが、その分焼豚の旨味と卵のコクが前面に出ていて、いわば引き算のおいしさ。オイリー感はあるものの味付けの濃さはそれほどでもなく、ラーメンのサイドメニューとしてはちょうどよさそうな塩梅です。また、ご飯は硬めに炊かれておりパラパラ感が抜群。素朴な見た目とは裏腹に、チープさは皆無であなどれない一品です。

参考価格298円(税込) (1g当たり約0.99円)

【コラム2】結局セブンとファミマは何が違う?

セブンの「すみれ」とファミマの「純連」を食べ比べた結果、最も異なるのは米のパラパラ感です。どちらも高温で炒めているようですが、前者は水分が多いためやわらかく、しっとり系。後者は水分が少なく硬いため、パラパラ系の仕上がりになっていると感じました。

なお、セブンは1袋当たり567kcal。糖質は74.4gで食塩相当量は3.9gです。ファミマは1袋当たり689kcal。糖質は95.4gで食塩相当量は3.7gです

なお、セブンは1袋当たり567kcal。糖質は74.4gで食塩相当量は3.9gです。ファミマは1袋当たり689kcal。糖質は95.4gで食塩相当量は3.7gです

味付けの方向性は似ています。共通しているのは、「純すみ系」のラーメンに欠かせないラード。この濃厚な脂で深いコクをプラスしていますが、味付けが濃いのはセブンプレミアムの「すみれチャーハン」だと思います。

スペックとしては、ファミマの「さっぽろ純連監修チャーハン」(右)のほうが、セブンの「すみれチャーハン」(左)よりもカロリーと糖質が高め。内容量はどちらも300gと同じで、これは興味深いポイントです

スペックとしては、ファミマの「さっぽろ純連監修チャーハン」(右)のほうが、セブンの「すみれチャーハン」(左)よりもカロリーと糖質が高め。内容量はどちらも300gと同じで、これは興味深いポイントです

いっぽうファミリーマートの「さっぽろ純連監修チャーハン」はセブンほどではないものの、その分焼豚の旨味と卵のコクが強めに出ていて、これはこれで絶妙なおいしさ。ぜひ食べ比べてみてください。

最後に、食べ比べ結果と個人的TOP3を発表します!

(1)ニチレイ「本格炒め炒飯」
(2)味の素「ザ★チャーハン」
(3)マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯」
(4)ニチレイ「具材たっぷり五目炒飯」
(5)味の素「五目炒飯」
(6)マルハニチロ「ワイルディッシュ 焼豚五目炒飯」
(7)イートアンドフーズ「大阪王将 直火炒めチャーハン」
(8)テーブルマーク「焼めし」
(9)日清食品「日清カップヌードル 謎肉炒飯」
(10)セブンプレミアム「すみれチャーハン」
(11)ファミリーマート「さっぽろ純連監修チャーハン」

【まとめ】筆者の個人的No.1は「ニチレイ 本格炒め炒飯」

全11商品を食べ比べてみると、商品ごとに大きな違いがあることが明らかに。個人的TOP3の特徴をまとめると以下のとおり。

王道とも言える商品がTOP3に輝きました!

王道とも言える商品がTOP3に輝きました!

1位:ニチレイ「本格炒め炒飯」
王道チャーハンの魅力をとことん追求した説得力のあるおいしさ。

2位:マルハニチロ「あおり炒めの焼豚炒飯」
有名シェフ監修の、高次元なバランス派。本物を求めるオトナな舌にはこれ。

3位:味の素「ザ★チャーハン」
香味油とニンニクの風味がきいた、具が大きいガッツリ系。

結局、TOP3は代表的な3ブランドとなりましたが、個人的には「ニチレイ 本格炒め炒飯」のクオリティアップに驚かされました。実際、筆者の中では前回TOP3入りしていなかった同商品が1位に浮上。ただ、この上位3つのランクは誤差で、今後の進化も楽しみなところ。また折を見て食べ比べたいと思います。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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