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今夏は“高アルコール”な缶ビール&新ジャンルがトレンド! 専門家が比較レビュー

今、ビールや発泡酒、チューハイなどのお酒市場でトレンドキーワードのひとつになっているのが「高アルコール」。2017年に登場したサントリーの新ブランド「頂<いただき>」がブレイクし、それに続けとばかりに、2018年は他社も攻勢を開始。ニューカマーが続々誕生&ヒットして盛り上がっています。そこで本稿では、大手メーカー各社の代表的な高アルコール度数の缶ビールと新ジャンル飲料を、実飲レビューとともに紹介していきます。

アルコール度数7〜9%の注目新製品を飲み比べ!

アルコール度数7〜9%の注目新製品を飲み比べ!

【試飲ラインアップ】(上の写真左から)
アサヒビール「アサヒ グランマイルド」
キリンビール「キリン のどごし STRONG」
サントリー「頂<いただき>」
サッポロビール「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」

一般的なビール類のアルコール度数が5%程度なのに対して、今回セレクトした製品は低いものでも7%、サッポロの新作なんて9%もあります。酔っぱらってしまう前に、飲み比べていきましょう!

アサヒビール
「アサヒ グランマイルド」

「アサヒ グランマイルド」は、今年4月に発売されたアサヒビールの新作ビール。アルコール度数は7%ながらも、独自の技術とレモングラスの使用によって余分な雑味や甘みを抑えた、じっくり楽しむ“スロービール”です。

2018年4月に発売された「アサヒ グランマイルド」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

2018年4月に発売された「アサヒ グランマイルド」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

この製品は、今回紹介する4製品の中で唯一、酒税法上の区分で言うところの「ビール」。「高アルコール=手っ取り早く酔える」という意図ではなく、「ゆっくりと飲み続けられる」というコンセプトと味わいが特徴です。成分を考えれば当然ですが、酒っぽいアルコール臭も控えめで飲みやすく、ビールの味わいという観点では満足度は最も高かったです。そして、意外にも最もローカロリー! また、同社の定番「アサヒ スーパードライ」ほどではないですが、爽快感も十分にあって、後からくるパンチは強い印象でした。

キリンビール
「キリン のどごし STRONG」

「キリン のどごし STRONG」は、アルコール度数7%のガツンとくる飲み応えの中に、シリーズの特徴であるキレのある後味と、クセのない飲みやすさを両立させた新ジャンル飲料です。

2018年1月に発売された「キリン のどごし STRONG」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

2018年1月に発売された「キリン のどごし STRONG」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

これを飲んでみて印象的だったのは、エッジの効いたキレ。いっぽうで余韻は弱めなので、そのファーストアタックがより強く感じられるのでしょう。また、上の「アサヒ グランマイルド」と同じアルコール度数ですが、こちらのほうが“酒っぽさ”を感じました。全体的に見ると、「のどごし」ブランドらしいパワフルさと爽快感が際立っています。

サントリービール
「頂<いただき>」

「頂<いただき>」は、旨みの多い麦芽をふんだんに使った力強いコクと、高炭酸による飲みやすさを両立した新ジャンル飲料。今回は、2017年に大ヒットした商品のリニューアル版を試飲しました。

2018年2月にリニューアル。アルコール度数を7%から8%に上げ、使用する麦芽量も増量し、“麦芽由来のコク”を強化した

本製品は味が濃く、ほかの新ジャンル飲料に比べると贅沢テイストな方向性です。カロリーも若干高め。アタックよりも余韻で酔わせてくれるイメージで、後からグッと込み上げてくるアルコール感が印象的です。

サッポロビール
「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」

「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」は、“新ジャンル”史上初のアルコール度数9%を実現したサッポロビールの新しい新ジャンル飲料。大麦を使用したことによるビールらしいウマさと、ホップのフレッシュな口当たりが特徴です。

2018年6月5日に発売された「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

2018年6月5日に発売された「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」は、350ml缶(写真)と500ml缶をラインアップ

アルコール度数が4製品の中では1番高いので、当然ではありますが、「ストロング」という言葉を最も強く感じたのはこの製品。とにかく、手っ取り早く酔うためには最適だと思える1本です。キンキンに冷やして飲めば、強いアルコールとともにスカッとクールダウンできることは間違いないなしです。

【まとめ】とにかく安く、早く、ガツンと酔いたい人は「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」

何とかヘベレケになる前に、すべてのテイスティングが終了。飲み比べてみると、それぞれの個性ははっきりと出るもので、好みや場面に応じて飲み分けるべきだということがわかりました。

各製品について「こんな人におすすめ」というのをまとめてみました。

「アサヒ グランマイルド」
新ジャンルの味は苦手。やっぱりビールじゃないと、という人

「キリン のどごしストロング」
キレや爽快感を重視していて、なおかつスピーディーに酔いたい人

「頂<いただき>」
大事なのはコクや旨み、でも高アルコールがいい、という人

「サッポロ LEVEL9贅沢ストロング」
とにかく安く、早く、ガツンと酔いたい人

アルコール度数は一般的なビールの1.5〜2倍近くあるのに、価格はほかの缶ビールや新ジャンル飲料とほとんど同じ。“酔い”という側面で見れば、4製品ともにコスパは高いです。ただどれも、もう少し“ビールの旨み”が感じられるといいな〜、と感じたのも本音だったりします。

高アルコール飲料市場の盛り上がりは現在進行中で、次なる新作も予定されています。たとえば、アサヒビールからは、5月29日に7%の新ジャンル「クリアアサヒ プライムリッチ-華やかリッチ-」が期間限定で発売されました。ビールの本番シーズンである夏はもうすぐ。今夏は高アルコールのビール&新ジャンル飲料に注目です。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とウェブメディアを中心に編集と撮影を伴う取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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