特集
非常時だからこそおいしいものを

非常食の定番「アルファ米」。どれがおいしいか14種類食べ比べ!

今日は「防災の日」です。いざというときのために非常食を備えている方も多いと思いますが、その定番といえば“アルファ米”ではないでしょうか。

防災セットにも必ずと言っていいほど入っていますよね

防災セットにも必ずと言っていいほど入っていますよね

アルファ米とは、一度炊いたお米を乾燥させたもので、お湯や水を加えるだけで食べられるようになるご飯のこと。最近はいろいろな種類が販売されていますが、みなさん、食べたことはありますでしょうか? 実はメーカーによって結構味に違いがあるんですよ。

非常時に食べるからこそ、おいしいものがいいですよね。
というわけで今回は、各社のアルファ米を食べ比べてみたいと思います。

アルファ米の作り方・基礎知識

常備はしてるけど食べたことはない、という人が多いと思いますので、まずは実際にひとつ作ってみましょう。

中に入っている脱酸素剤とスプーンを取り出します

中に入っている脱酸素剤とスプーンを取り出します

お水、もしくはお湯を注水線まで注いで混ぜ、開け口を閉めて規定の時間待てばできあがり!

お水、もしくはお湯を注水線まで注いで混ぜ、開け口を閉めて規定の時間待てばできあがり!

できあがったアルファ米

できあがったアルファ米

お湯で15分、お水で60分ほどで作れるものがほとんど。1回でお茶碗に2杯分弱できます。計量カップがなくても、袋の中に注水線があるので安心ですよ。どの商品にもスプーンが付属していて、すぐに袋のまま食べられるようになっています。電気やガスが使えなくてもOKで、賞味期限が長く、常温で保存できるため、非常時やアウトドアなどで重宝する食品なのです。

写真左がアルファ米。これに水を加えると右のようになります

写真左がアルファ米。これに水を加えると右のようになります

ちなみにアルファ米の「アルファ」とは、お米の大部分を占める「デンプン」の状態を示す言葉。生のデンプンに水と熱を加える(つまりご飯を炊く)と、「アルファ化デンプン」という状態になるそうです。その状態の「アルファ化デンプン」を乾燥させたものなので、「アルファ米」という名前になったようですね。


5社の白米をお湯&水で作って食べ比べ

今回は5社のアルファ米を比べてみます! まずはスタンダードな白米を、お湯とお水それぞれで作って食べてみて、食感、味わい、香りを★5段階で評価していきます。


【白米1】尾西食品「尾西の白飯」

戦前からアルファ化の技術を使った保存食を作り続けているアルファ米のパイオニア、「尾西食品」のアルファ米。日本災害食認定商品です。

メーカー希望小売価格:302円(税込)

メーカー希望小売価格:302円(税込)

▶︎内容量
100g/できあがり260g
▶調理方法
湯(15分) /水(60分)
▶注水量
160ml
▶︎1食あたりカロリー
366kcal
▶︎賞味期限
2024年

【お湯】普通に炊飯器で炊いたご飯とほぼ変わらないおいしさ! 結構お米自体もふっくらしており、非常時などにこれが食べられるならとてもありがたい気持ちになりそう。お米の香りもちゃんとします。炊きたてのおいしいごはんとはさすがに言えないですが、十分すぎるクオリティです。

【お水】お水で作った場合は、やや硬いところが残ってしまいます。味についてはお湯で作った場合と大差ありません。お水で作ると冷やご飯になりますが、それでも味自体は十分すぎるおいしさでした。

▶食感     ★★★★☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★★★☆


【白米2】サタケ「マジックライス 白飯」

ご飯としてだけでなく、注水量を変えて雑炊として食べることもできる「サタケ」のマジックライス。マジックライス以外にマジックパスタなども販売しています。こちらも日本災害食認定商品。

メーカー希望小売価格:302円(税込)

メーカー希望小売価格:302円(税込)

▶︎内容量
100g/できあがり260g
▶調理方法
湯(15分) /水(60分)
▶注水量
160ml
▶︎1食あたりカロリー
388kcal
▶︎賞味期限
2024年

【お湯】規定量の160mlしっかり入れましたが、硬いところがかなり残りました。やや多めにお湯を入れるとちょうどよさそう。かなり硬かったのでお湯を少し追加し、数分待ってみてから食べました。味わいは、全体的にパサついた感じがあり、また小麦のような独特な香りがあり、私はちょっと苦手でした……。

【お水】お水で作ると、お湯以上にパサついた感じが出てしまいます。炊いてから2、3日経過したご飯のような感じ。水で作った場合でも独特な香りがありました。

▶食感     ★★☆☆☆
▶味わい    ★★☆☆☆
▶香り     ★☆☆☆☆


【白米3】アルファー食品「安心米 白飯」

家庭用はもちろん、給食用、業務用などのアルファ米商品も展開している「アルファー食品」。白ご飯以外にも味に豊富なラインアップがあります。こちらも日本災害食認定商品。

メーカー希望小売価格:302円(税込)

メーカー希望小売価格:302円(税込)

▶︎内容量
100g/できあがり270g
▶調理方法
湯(15分) /水(60分)
▶注水量
170ml
▶︎1食あたりカロリー
368kcal
▶︎賞味期限
2024年

【お湯】お米にツヤとハリがありました。レンジで作るインスタントご飯のようなふっくら感もあります。お米特有のいい香りもあり、これは純粋に「おいしい」と思えるご飯でした!

【お水】お水の場合、やや硬いところが残ってしまう部分がありましたが、お湯で作った場合の基本のおいしさはそのまま。お水の場合は少し多めの量で作るのがよさそう。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★★★☆
▶香り     ★★★★☆


【白米4】LA・PITA「レスキューライス 白米」

防災用品の販売を主に行っている「LA・PITA」のアルファ米「レスキューライス」。他社のアルファ米は3〜4年の賞味期限が多いですが、こちらは7年という長期保存が可能な商品。ですが、今回は賞味期限が5年後のものが届きました(公式ではない通販サイトで購入)。

メーカー希望小売価格:324円(税込)

メーカー希望小売価格:324円(税込)

▶︎内容量
100g/できあがり260g
▶調理方法
湯(15分) /水(60分)
▶注水量
160ml
▶︎1食あたりカロリー
387kcal
▶︎賞味期限
2024年

【お湯】できたご飯は、どこかコーンのような穀物っぽい香りがしました。お米の香りともまた少し違う印象。しかし味はコーンっぽいわけではなく、ご飯のおいしさがちゃんと感じられます。炊きたてのおいしさという感じはさすがにないですが、十分においしいと言えるクオリティです。

【お水】水の場合はややパサつきが気になります。「もち米入り」とのことですが、あまりそのもちもち感を実感することはできませんでした。お湯のときと同様にコーンっぽい香りがします。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★☆☆☆


【白米5】杉田エース「IZAMESHI ごはん」

アルファ米以外にも、粥、麺、パンなどの主食のほか、煮物、肉、魚などのおかずやスイーツなど、豊富なラインアップの保存食を展開している「杉田エース」の「IZAMESHI」シリーズ。パッケージにあたたかみがあり、“非常食感”が少ないのがいいですね。

メーカー希望小売価格:378円(税込)

メーカー希望小売価格:378円(税込)

▶︎内容量
100g
▶調理方法
湯(15分) /水(60分)
▶注水量
180ml
▶︎1食あたりカロリー
381kcal
▶︎賞味期限
2023年

【お湯】お米のふっくら感はあまり感じられず、少しパラパラとした粘りの少ないご飯でした。香りはお米のおいしそうな香りがします。味の総合的なバランスがとれているため、非常時には十分なクオリティではないかと。

【お水】お湯で作ったときと違い、ご飯のいい香りがほとんどしませんでした。少し硬めに炊いたご飯が冷えてしまったような印象の仕上がり。やわらかさがあまり感じられなかったですね……。

▶食感     ★★☆☆☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★★☆☆


五目ご飯味を食べ比べ

アルファ米には、白米だけでなくさまざまな味の種類があります。おかずがないときでもおいしく食べられるように、味付きのご飯も常備しておくと安心。
そこで、今回比較した5社すべてにラインアップがある、定番の「五目ご飯」味を比べてみました。ここからはすべてお湯で作っています。


【五目ご飯1】尾西食品「尾西の五目ごはん」

メーカー希望小売価格:367円(税込)

メーカー希望小売価格:367円(税込)

具材の甘みと、ほんのりだしの効いたお米がマッチして、アルファ米とは思えないおいしさで驚きました! できたてのような感じさえします。普段食べている五目ご飯とほとんど違わないですね。こんにゃくなどの食感がかなりいいため、食べ応えもあります。味付けは薄めですが、本当においしくいただけました。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★★★☆
▶香り     ★★★★☆


【五目ご飯2】サタケ「マジックライス 五目ご飯」

メーカー希望小売価格:367円(税込)

メーカー希望小売価格:367円(税込)

開けたとたん、同メーカーの白米で感じた小麦っぽい香りがややありましたが、よく混ぜると気になりませんでした。色が全体的に茶色く、味が濃いかな?と思いきや、そんなことはなく、かなりあっさりとしています。風味的にもう少しパンチがあるとグッとおいしくなりそうな印象でした。具は結構小さめです。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★☆☆☆
▶香り     ★★☆☆☆


【五目ご飯3】アルファー食品「安心米 五目ご飯」

メーカー希望小売価格:367円(税込)

メーカー希望小売価格:367円(税込)

具材がとても大きく、ご飯としっかりからんでくれるのでかなりおいしい! お米が適度にもっちりとしていて食感もGOOD。ごぼうなどの根菜の香りがちゃんと感じられるのもいいですね。正直アルファ米だとは気付づかないレベル。普通の五目ご飯として日常的に食べられそう!

▶食感     ★★★★☆
▶味わい    ★★★★★
▶香り     ★★★★☆


【五目ご飯4】LA・PITA「レスキューライス 五目ごはん」

メーカー希望小売価格:388円(税込)

メーカー希望小売価格:388円(税込)

味付けはかなり薄めに作られていました。容器の下のほうに醤油のような液体がたまりやすいため、お湯や水を入れる前はもちろん、できあがり後もよく混ぜたほうがいいと思います。野菜の素朴な甘みがほんのりしますが、具材も細かく小さめで、全体的に控えめな印象。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★☆☆☆


【五目ご飯5】杉田エース「IZAMESHI 五目ご飯」

メーカー希望小売価格:486円(税込)

メーカー希望小売価格:486円(税込)

少しパサつきを感じたので、規定量よりもやや多めに水を入れたほうがいいかもしれません。味は薄めですが、具材の素朴なうまみと香りがあり、小さなお子様からご年配の方まで、年齢を問わず食べやすそうです。具材は小さめ。
ここまで食べて気付きましたが、子供やご年配の方にも食べやすいように、具材が小さいものが多いのかもしれませんね。

▶食感     ★★☆☆☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★★☆☆


ドライカレー味を食べ比べ

最後は子供も喜びそうな「ドライカレー味」。こちらは5社中4社にラインアップがあったため、4つを食べ比べます。


【ドライカレー1】尾西食品「尾西のドライカレー」

メーカー希望小売価格:367円(税込)

メーカー希望小売価格:367円(税込)

お水・お湯を入れる際に付属の調味粉末も入れて作るので、忘れないようにしましょう。開けてすぐにカレーの香ばしい香りが結構します。具材の食感がしっかりあるので食べ応えもありますね。辛くないので年齢問わず食べられると思います。

▶食感     ★★★★☆
▶味わい    ★★★☆☆
▶香り     ★★★☆☆


【ドライカレー2】サタケ「マジックライス ドライカレー」

メーカー希望小売価格:367円(税込)

メーカー希望小売価格:367円(税込)

こちらは小袋などはなく、白米と同じようにお湯を入れるだけでOKです。カレーの香辛料の風味がなかなかあり、他社のドライカレー味よりも本格的な印象。同メーカーの白米同様、お米の味と食感に少し独特な感じがあるものの、しっかりとした香りと黄色いご飯が食欲をそそります! コーンなどの具材は結構大きめでした。注水量を増やせばリゾットにもなりますよ。

▶食感     ★★☆☆☆
▶味わい    ★★☆☆☆
▶香り     ★★★★☆


【ドライカレー3】アルファー食品「安心米 ドライカレー」

メーカー希望小売価格:378円(税込)

メーカー希望小売価格:378円(税込)

お水・お湯を入れる際に付属の調味粉末も入れて作ります。スパイスの香りと風味がかなり感じられる本格的な味わい! やや大人向けな味付けで、辛さも少し感じます。私はスパイスが好きなのですごく好きな味でした。具材はそこまで大きくないですが、味が本格的なので気になりませんね。

▶食感     ★★★☆☆
▶味わい    ★★★★☆
▶香り     ★★★★★


【ドライカレー4】LA・PITA「レスキューライス ドライカレー」

メーカー希望小売価格:388円(税込)

メーカー希望小売価格:388円(税込)

開けた瞬間に「カレー味のスナック菓子」のようなジャンキーな香りが漂ってきます。味は結構薄くて、ドライカレーというよりはカレー風味のごはん、といった印象。具材は細かく小さめなので、子供でも食べやすそうです。大人には少し物足りないかもしれません。

▶食感     ★★☆☆☆
▶味わい    ★★☆☆☆
▶香り     ★★★☆☆


総評:おいしかったのはどれ?

食べ比べてみて、メーカーによって、そして味によってかなり違いがあることを実感しました。まとめとして、個人的なおいしかったランキングを発表します!

【白飯ランキング】
1位:尾西食品「尾西の白飯」
2位:アルファー食品「安心米 白飯」
3位:LA・PITA「レスキューライス 白米」



【味付きご飯ランキング】
1位:アルファー食品「安心米 五目ご飯」
2位:アルファー食品「安心米 ドライカレー」
3位:尾西食品「尾西の五目ご飯」


あくまでも個人的な感想ですが、メーカーとして気に入ったのは、白米も味付きもとってもおいしかった「アルファー食品」です! アルファ米とは思えない十分なクオリティで、非常時に食べたらほっとしそうなおいしさだなって思いました。その次は「尾西食品」ですね。こちらは特に白米がおいしかったです。

アルファ米全体に言えることとして、水よりもお湯で作ったほうが断然おいしかったです。また、水の量は規定よりもやや多いほうがおいしく作れる場合もありそうでした。環境などの要因もあるかもしれませんが、おいしく食べるためのコツとして覚えておこうと思います。

非常用としてはもちろん、アウトドアやキャンプ、海外旅行に持って行ったり、インフルエンザや風邪で料理ができないときに使ったりと、なにかと重宝しそうなアルファ米。いざというときにあわてたり、好みの味じゃない……とがっかりしたりしないように、一度はご自身で作って食べて、慣れておくのがいいと思います。非常食だからこそ、あなたのお気に入りを備えておきませんか?

ペパーミント

ペパーミント

都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/

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