特別企画
世界各地の強〜いお酒大集合

飲みすぎ注意……でも、寒〜い冬は「度数高めのお酒」であったまろう

有史以前から飲まれていたお酒

“百薬の長”とも言われるお酒。古くは、有史以前から飲まれていたと言われています。中国の賈湖遺跡(かこいせき)で発掘された紀元前7000年ごろの陶器からは、お酒の成分が検出されており、これが最古のお酒とされています。

古代エジプトでもワインが飲まれていました

古代エジプトでもワインが飲まれていました

一般的にアルコール成分が含まれた飲み物がお酒と呼ばれており、その種類や味わいは千差万別ですが、製造方法によって分類すると、ぶどうやお米、穀類などの原料を発酵させてつくる「醸造酒」、醸造酒を蒸留してアルコール成分を高めた「蒸留酒」、醸造酒や蒸留酒にほかの原料の味や香りを加えてつくる「混成酒」の3種類があります。

ということで、ここまで来たらおわかりかと思いますが、今回のテーマはお酒。しかも、心も体も熱くなりそうな、アルコール度数が高めのものを中心にチョイスしました。お酒を飲むと気持ちよくなるのは筆者だけではないと思いますが、おいしいからと言って飲みすぎは厳禁ですぞ。

茅台酒[中国]

茅台酒

茅台酒

穀物を原料とした中国の蒸留酒

中国では、ジャガイモやサツマイモ、トウモロコシなどの穀類を原料にした蒸留酒を白酒(パァイヂォウ)と言い、宴席では欠かせないお酒として知られています。「茅台酒」(マオタイシュ、中国語の発音ではマァォタァィヂォウ)も白酒(一般的に透明なお酒が白酒で、紹興酒のような蒸留していない褐色のお酒は黄酒(フアンヂォウ)と言います)の一種で、原材料に貴州省特産の高粱(コーリャン)が使われています。

高粱は日本ではモロコシやタカキビと言われ、モロコシを品種改良してできたのがトウモロコシです。原料を蒸して発酵、蒸留を繰り返す手間暇のかかる古くからの製法でつくられたお酒を、3年以上熟成してから出荷。独特の香りと風味は、好き嫌いがはっきり分かれますが、中国では特別なお酒として人気があり、筆者も大好きです♪ 

なかでも30年ものや50年ものといった長期間熟成された古酒は、入手困難な高級酒として高値で取り引きされています。ただし偽物も多いのでご用心ください。

現行品はアルコール度数が53度ですが、古いものでは60度以上のものもあります。筆者は中国で、茅台酒を含めた白酒は小さめのグラスに注いで、一気に飲み干すのが正しい飲み方だと教わりました。ちなみに、宴会中は、いろんな人にグラスにお酒を注がれて、結果的にずっと飲み続けることになるのでご注意を。

METAXA(メタクサ)[ギリシャ]

METAXA(メタクサ)

METAXA(メタクサ)

世界的に有名な、ギリシャを代表するお酒「メタクサ」。1888年に、スピロス・メタクサがこれまでにない蒸留酒の製造に着手したのがメタクサの始まりで、今ではギリシャブランデーとしても知られています。

ブランデーと言えば、フランスのコニャックやアルマニャックが世界的に有名です。ブランデーは、主に白ブドウのワインを蒸留したのち、樽で長期間熟成させてつくりますが、メタクサもギリシャ産の白ブドウを原料にしたワインを蒸留し、樽で熟成させます。

ただしメタクサは、熟成後にマスカットワインやメタクサ社秘伝のエキス(バラの花やハーブから抽出したもの)などを加えてブレンド。再び樽で熟成させることで、ブランデーとは異なる、独特の香りと甘みを併せ持つ特別なお酒が生み出されるのです。

メタクサには、5スターや7スター、12スターといった分類があり、この数字は熟成期間を表しています。アルコール度数は40度前後のものが中心。お酒自体の味わいもはっきりしているので、筆者は味付けが濃いめの煮込み料理や中華料理などと一緒にいただくことがよくあります。

RAKI(ラク)[トルコ]

RAKI(ラク)

RAKI(ラク)

ブドウ原料の蒸留酒

トルコで広く親しまれているお酒が「ラク」。干しブドウ(干しブドウと生ブドウを使う場合もあります)を原料に、アニスで香りづけられた無色透明な蒸留酒で、蒸留したお酒を樽などで熟成させてから出荷します。トルコでは、相棒とされる白チーズとメロンを肴に、親しい友人や仲間が集まって、わいわいとおしゃべりしながらラクを楽しんでいる光景をあちこちで見かけることができます。

また、ラクは無色透明な液体ですが、水を加えると白く濁ることがよく知られており、「ライオンのミルク」とも呼ばれて親しまれています。アルコール度数は、45度程度のものをよく見かけます。ストレートでも、水割りでもおいしくいただけますが、アニスの独特の香りは人によっては苦手と感じるかもしれません。

ちなみに、香りづけに使われるアニスは、独特の甘い香りを持つ植物で、古来から香料や薬草として利用されてきました。古代エジプトではミイラをつくる際のにおい消しのひとつとしても用いられていたそうですよ。

ABSINTHE(アブサン)[欧州]

ABSINTHE(アブサン)

ABSINTHE(アブサン)

ゴッホ、ピカソらも愛飲したリキュール

アブサン(アブサント、アプサン、アブシンスとも)は、フランスやスイス、チェコ、スペインなどヨーロッパ各国でつくられているお酒でリキュールの一種。リキュールは、穀物などでつくった醸造酒を蒸留してできた蒸留酒に果実やハーブなどで香りをつけ、シロップや着色料などで味わいや見た目を整えた混成酒のこと。日本では、ペルノ社の商品をよく見かけますが、さまざまなメーカーが製造しており、かつては国内メーカーも製造・販売していました。

薄い緑色のお酒で、水を加えるとラクと同様に白濁します。アルコール度数は低いものでも40度あり、国内では70度前後のものをよく見かけます。ニガヨモギやアニスといったハーブやスパイス類が使われており、独特の香味とほどよい甘み、さわやかさが楽しめます。そのため、高いアルコール度数のわりに飲みやすいと感じる、ちょっと危険なお酒で、「悪魔の酒」とも呼ばれています。

ゴッホやゴーギャン、ピカソ、ロートレックといった著名な芸術家がインスピレーションを引き出すお酒として愛飲していたことでもよく知られています。

アブサン本来の風味を楽しむなら、ストレートやロックですが、アルコール度数が高いものが多いのでご注意を。また、アブサンを注いだグラスの上に、角砂糖を置いたアブサンスプーンなるおしゃれなデザインのスプーンをのせ、角砂糖を燃焼、その後水をゆっくり注いで白濁したアブサンをいただく、という飲み方もあるそうです♪

RONRICO(ロンリコ)[プエルトリコ]

RONRICO(ロンリコ)

RONRICO(ロンリコ)

サトウキビを原料とするラム酒の一種

西インド諸島が原産地と言われる、ラム酒(サトウキビを原料につくられる蒸留酒)のブランドの一種です。「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの影響もあってか、日本国内での認知度も高まっています。ラム酒はさまざまな国の数多くのメーカーでつくられており(国産のラム酒もあります)、プエルトリコ産ラムの「ロンリコ」もそのひとつです。

ラム酒は製法の違いによって、大きくライトラム、ヘビーラム、ミディアムラムに分かれます。ライトラムは樽で短期間熟成させたのちに出荷するためそれほど風味が強くなく、カクテルベースで使われることが多いのに対し、ヘビーラムは内面を焦がした樽で長期間熟成されるため、褐色の色合いで風味の強さが特徴。ミディアムラムはちょうどその中間的な味わいに仕上がっています。

アルコール度数は40度程度のものが中心なので、ヘビーラムやミディアムラムは、ストレートやロックでも大丈夫。ラム酒独特の甘い香りとまろやかな風味が楽しめます。ライトラムなら、炭酸やコーラで割ってレモンやライムを添えて飲むのもいいですよ。

ただし、なかには75.5度という高アルコール度数のものもあり、その代表格と言えるのが「ロンリコ151」。さすがの筆者も、ストレートで飲むのはきついので(というか無理です)、コーラ(本来は瓶詰コーラ)で割って、軽くライムジュースを注いでつくる、「キューバリブレ」で飲むことが多いです。

ZUBROWKA(ズブロッカ)[ポーランド]

ZUBROWKA(ズブロッカ)

ZUBROWKA(ズブロッカ)

香草で香りづけされたウオッカ

ポーランドウオッカとして世界的に有名なお酒が「ズブロッカ」。ちなみにウオッカは、大麦、小麦、ライ麦、ジャガイモなどの穀物を原材料にしてつくった蒸留酒で、スラブ語で水を意味します。炭でろ過するので、無味無臭無色のものが一般的。

いっぽうで、ズブロッカは独特の香りが特徴のフレーバーウオッカ。ポーランドでは、14世紀ごろに錬金術師によってポーランドウオッカの蒸留に成功、人気の高まりとともに大自然の素材をウオッカに加えるようになり、生まれたのがズブロッカです。香りづけに使われるのは、ポーランドの世界遺産「ビャウォヴィエジャの森」で採れるバイソングラス。ラテン語で「聖なる草」という意味を持ち、バイソンの好物でもあるこの植物は、この森の限られたエリアにのみ自生している貴重なものなのです。

日本国内では、「ズブロッカ バイソングラス」という商品名で販売されています(ボトルの中にバイソングラスが1本入っています)。ジュースや炭酸で割ってカクテルとしていただいてもよいのですが、アルコール度数は37.5度とそれほど高くないので、筆者的にはバイソングラスの風味が楽しめるロックやストレートがおすすめです。薄い黄緑色で、やわらかな口当たりの中に残るほのかな苦みが楽しめます。香りについては、よく桜餅にたとえられますが、それは筆者も同感です。ぜひ、ご自分で桜餅フレーバーなお酒を楽しんでみてください。

SPIRYTUS(スピリタス)[ポーランド]

SPIRYTUS(スピリタス)

SPIRYTUS(スピリタス)

アルコール度数“96度”のヤバいやつ!

最後にご紹介するのは「スピリタス」。ポーランド原産の蒸留酒で、世界最高のアルコール度数を誇るお酒として有名です。大麦やライ麦、ジャガイモなどを原料に、70回以上の蒸留を繰り返すことで高いアルコール度数に仕上げ、現在販売されているスピリタスのアルコール度数は、なんと96度! 限りなく純粋なアルコールと言っても差し支えないレベルです。

国内ではネットでも購入できますし、スピリタスを飲めるバーも結構あります。アルコール度数が高く、蒸発しやすいので、筆者がよく行くバーでは、冷凍庫に入れて保存しておりました(冷凍庫でも凍りません)。初めてストレートで飲んだときの衝撃は今でも忘れられません。ほんのひと口だけですが、強烈なアルコール臭と、のどや舌が焼けた感じは、筆者的にはもう二度と経験したいと思いません。

スピリタス自体には、これまでご紹介してきたお酒のような特別な風味や味わいは感じません(人によっては甘く感じるそうです)。飲み方としては、イチゴやチェリー、オレンジなどのお好みの果物を使っての果実酒や、トニックやコーラ、ジュースなどと割って飲むのがおすすめです。ただし、必ずアルコール度数が非常に高いことを念頭において飲んでくださいね。口当たりがよくなるため、いつものペースで飲むと、間違いなく酔っぱらってしまいますよ。

一気飲みはもちろんですが(大量に飲むと死に至る可能性もあります)、タバコを吸いながら飲むのも火事の恐れがあるのでNGですぞ。


「お酒は20歳になってから」、節度をもって、酔っ払わない程度に楽しく飲んでくださいね♪

わたる

わたる

主に東京の湾岸エリアに生息しているが、中国、タイ、インドネシアなどでの発見情報もあり、その実態は定かではない。仲間うちでは「おっちゃん」と呼ばれることも。

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