レビュー

狂暴! 4000kcal超え「ペヤング ペタマックス」を“味変”して食べてみた

まるか食品「ペヤング ソースやきそば」は、カップ焼きそばの定番であるとともに、ときに“ご乱心”とも言える商品を発売している意欲的なブランドです。

過去の栄光を含め、これまで「価格.comマガジン」でもいくつかの商品を紹介していますが、また“ヤバい”のがリリースされたのでレポートを敢行! 2020年11月16日(コンビニでは11月2日から先行販売)に発売される「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」です!

パッケージには、「絶対に1人で食べないでください。」という注意書き。ヤバそうな予感しかしません

パッケージには、「絶対に1人で食べないでください。」という注意書き。ヤバそうな予感しかしません

「ペヤング」は大盛り焼きそばの先駆け

「ペヤング」は、カップ焼きそば界の大盛サイズのパイオニア。「ペヤング」が発売された1975年当時、カップ焼きそばの麺は60g程度が一般的でしたが、「ペヤング」は発売当初から麺90gとすでに約1.5倍。今でこそ90gは一般的なサイズになりましたが、これはつまり、麺量の常識をも「ペヤング」は変えてしまったということです。

その後、今ではおなじみになった麺量2倍(180g)の「ペヤング ソースやきそば超大盛」が2004年にデビュー。さらに2018年には、約4倍(439g)の「ペヤング ソースやきそば超超超大盛GIGAMAX」を発売しました。

今回紹介する「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」は、その“悪ノリの進化版”というべき、やり過ぎっぷり。内容量は878g、なんと通常の「ペヤング ソースやきそば」の約7.3倍にもなります。カロリーは4184kcalということで、成人男性が1日に摂取すべきカロリー(およそ2200kcal)を余裕でオーバーしています。

すさまじいボリュームにまずは驚き

それでは、モンスター級のペヤングを実際に見てみましょう。11月の発売からすでに話題になっているようで品薄の模様。筆者はコンビニを数軒回って、ファミリーマートでやっと購入できました。

ファミマの棚にて。価格は税込1,058円

ファミマの棚にて。価格は税込1,058円

その特大ボリュームは、パッケージからもヒシヒシと感じられました。とにかくデカい……。ちょっと立派なお歳暮ギフトくらいの大きさです。

こちらが「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」。紙の外箱に入っています

こちらが「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」。紙の外箱に入っています

「ペヤング ソースやきそば」「ペヤング ソースやきそば超大盛」と比較すると、サイズの違いが一目瞭然

「ペヤング ソースやきそば」「ペヤング ソースやきそば超大盛」と比較すると、サイズの違いが一目瞭然

カロリーは、通常版544kcal、「超大盛り」1081kcal、「ペタマックス」4184kcal

カロリーは、通常版544kcal、「超大盛り」1081kcal、「ペタマックス」4184kcal

「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」の箱の裏には、作り方が書かれています。熱湯を注いで、しばらく待ってから湯切りする工程は従来品と同じ。ただし、熱湯が2200mlも必要とのこと。しかし量は多くても、待ち時間は3分。早い・安い・ウマいの3拍子揃った「ペヤング」であることは変わりません。

外箱の裏面。カップ焼きそばのために、2.2Lものお湯を沸かさなければなりません

外箱の裏面。カップ焼きそばのために、2.2Lものお湯を沸かさなければなりません

箱を開けると、中からはカップに入った特大「ペヤング」が登場。工場の機械が1度に揚げ切れなかったのか、麺は4つに分かれています。ソース、かやく、ふりかけスパイスは各2袋ずつ、計6袋入りです。

箱からカップを取り出します

箱からカップを取り出します

カップのフタを開けると、麺とソースの袋がお目見え

カップのフタを開けると、麺とソースの袋がお目見え

麺は4つに分割されています

麺は4つに分割されています

かやくもソースもたっぷり

かやくもソースもたっぷり

大量のお湯を注いで調理! 味はいつものペヤングで安心

それでは調理してみましょう。かやくを麺の上にあけて、お湯を投入。カップの内側には目安線が設けられているので、そこまでお湯を入れればOKです。

やかんのお湯だけでは足らずに……

やかんのお湯だけでは足らずに……

並行してフライパンでお湯を沸かして、ようやく規定の湯量に到達

並行してフライパンでお湯を沸かして、ようやく規定の湯量に到達

3分待ったら、通常の「ペヤング」とおなじく湯切りへ。麺+お湯で、とんでもない重さです。

湯切り口はおなじみのタイプ。カップを傾けると、だいぶ長い間お湯が流れ出ます

湯切り口はおなじみのタイプ。カップを傾けると、だいぶ長い間お湯が流れ出ます

お湯は切れましたが、まだかなりズッシリしています

お湯は切れましたが、まだかなりズッシリしています

あとはソースを入れて混ぜ、ふりかけスパイスをかければ完成です。

茹で上がった麺にソースを投入

茹で上がった麺にソースを投入

まろやかなソースをピリッと引き締めてくれるスパイスをふりかけます

まろやかなソースをピリッと引き締めてくれるスパイスをふりかけます

混ぜるのも大変。何人かで混ぜるとスムーズです

混ぜるのも大変。何人かで混ぜるとスムーズです

「ペヤング」というブランド名は、「ペア」と「ヤング」をかけ合わせたのが由来。カップ麺がまだ高価だった時代、若いカップルに2人でひとつのものを仲よく食べてほしい、という願いが込められています。

まさに本品にも、そのコンセプトがピッタリ合致。実食の際は、お腹を空かせたヤングたちに救援を要請しました。

必ず誰かとシェアして食べましょう

必ず誰かとシェアして食べましょう

食べてみると、酸味が豊かでほんのり甘め。辛さはないものの、添付のスパイスによる力強いニュアンス。全体的にはあっさり、さっぱりとしていてクセになる味わいです。

クドさのないおいしさは、さすがの「ペヤング」です

クドさのないおいしさは、さすがの「ペヤング」です

後半は“味変”して楽しく食べよう

大増量しても、やっぱりあのウマさは健在です。ただし、とにかく狂暴的な量なので飽きが来ることも否めません。そんなことも想定して、今回は“味変”アレンジも用意しました。

アレンジは、以前TBSのテレビ番組「バナナサンド」で紹介されていた、芸人さんの技ありレシピを参考に、特に絶賛されていた「マーボーペヤング」と「仙台食い」を試してみました。

まずは「マーボーペヤング」から。方法は至ってシンプル。麻婆豆腐を焼きそばの上にかけるだけ。

今回は、市販の麻婆豆腐の素を使用

今回は、市販の麻婆豆腐の素を使用

「ペヤング」の上に麻婆豆腐をかけて、小ネギを散らしたらでき上がり

「ペヤング」の上に麻婆豆腐をかけて、小ネギを散らしたらでき上がり

少し時間が経ち、冷めてドライになった麺に、ドロッとしたマーボーのあんがよくからみます。甘酸っぱい「ペヤング」のソース味と、しょっぱ辛い麻婆豆腐の中華味が、ケンカせずに調和していて好印象なおいしさです。

冷めた「ペヤング」に、うるおいと味わいが戻ってきました

冷めた「ペヤング」に、うるおいと味わいが戻ってきました

続いては「仙台食い」。

これは、宮城県仙台市でおなじみの「三角定義あぶらあげ」の中に、「ペヤング」を詰めて焼き上げるというもの。今回は、全国どこでも手に入る普通の油揚げを使用しました。

油揚げの中に「ペヤング」を詰めます

油揚げの中に「ペヤング」を詰めます

爪楊枝で口を閉じ、フライパンで両面を焼きます

爪楊枝で口を閉じ、フライパンで両面を焼きます

表面に焼き色がついたら、盛り付けます

表面に焼き色がついたら、盛り付けます

皿に並べて、小ネギと七味唐辛子をたっぷりかけたら完成!

皿に並べて、小ネギと七味唐辛子をたっぷりかけたら完成!

大胆なアレンジで、見た目や食感からして別物の料理に様変わり。パリッと香ばしい油揚げが、甘酸っぱいソースの味を引き立てて、ネギの爽やかさや七味唐辛子のピリ辛感もナイスアシストです。

油揚げの香ばしさがソースと好相性。おつまみにも最高です

油揚げの香ばしさがソースと好相性。おつまみにも最高です

今回は、大人5名で「超巨大ペヤング」に挑み、何パターンかのアレンジを経て、完食することができました。共通の目標に向かって、仲間たちと励まし合いながらゴールを目指す達成感を味わえます。

食べ進める道中で、定番のマヨネーズがけも実施。もちろんよく合います

食べ進める道中で、定番のマヨネーズがけも実施。もちろんよく合います

というわけで、「ペヤング 超超超超超超大盛やきそばペタマックス」は、同志を募るというハードルはありますが、少人数でも余ったら冷凍して後で食べることも可能です。

それに、味そのものは安心の「ペヤング」なので、意外といろいろなシーンで使えそう。多くの人が集まる年末年始のパーティーに、企画のひとつとして用意するのも面白いでしょう。いろいろな“味変”アイテムを用意して、みんなでひとつの「ペヤング」をつまむ……、なかなかオツな気がします。

念のためもう1度言っておきますが、くれぐれも「絶対に1人で食べないでください。」という注意書きを守ったうえでお楽しみください。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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