レビュー
ウマいのか? 辛いだけか?

辛さ5倍の「鬼カラムーチョ」が降臨! 定番と食べ比べてみた

湖池屋「カラムーチョ」は、1984年に誕生し、激辛ブームをけん引するとともに、辛いスナックのパイオニアとして地位を築いたお菓子。2020年11月には味をリニューアルし、同年11〜12月間の売上は前年比116%と好調のようですが、2021年には新フレーバーが登場しました。それが、「辛さ5倍!」をうたう「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」です。

「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」。2021年1月25日から全国で発売されています

「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」。2021年1月25日から全国で発売されています

筆者は以前、「辛いスナック菓子の食べ比べ記事」を書きましたが、「カラムーチョ」は抜群のおいしさを誇るものの、辛さはそこまで強烈ではありませんでした。むしろ、辛さだけなら同カテゴリーの東ハト「暴君ハバネロ」のほうが上です。もしや、そこに対抗するための新フレーバーなのでしょうか。

味の特徴は食べればわかるということで、さっそく「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」をゲットし、大定番の「カラムーチョチップス ホットチリ味」、そして「スティックカラムーチョ ホットチリ味」と食べ比べてみました。

この3製品を食べ比べます!

この3製品を食べ比べます!

鬼と定番は味付けのパウダーに違いあり

「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」のスペックは、1袋60gに対してエネルギーは335kcal。「カラムーチョチップス ホットチリ味」の55g袋が309kcalなので、素材感や油っこさなどはほぼ同じと見ていいでしょう。

パッケージでは、「カラムーチョ」のキャラクター「ヒーおばあちゃん(本名:森田トミ)」は鬼と化し、“マンガ肉”と味噌樽を手にしています

パッケージでは、「カラムーチョ」のキャラクター「ヒーおばあちゃん(本名:森田トミ)」は鬼と化し、“マンガ肉”と味噌樽を手にしています

ただ、原材料を比較してみると、「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」の味付けには「ミートエキスパウダー」を使用しているのに対し、「カラムーチョチップス ホットチリ味」には「チキンブイヨンパウダー」と「野菜エキスパウダー」を採用。これは「肉味噌味」と「ホットチリ味」の違いに関係しているということでしょう。なお、「スティックカラムーチョ ホットチリ味」にも、やはりチキンと野菜のパウダーが使われていました。

アレルゲン項目を見ると、「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」にだけ牛肉とゴマが使われていることがわかります。いっぽう、豚ゼラチンが使われているのは「カラムーチョチップス ホットチリ味」だけ

アレルゲン項目を見ると、「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」にだけ牛肉とゴマが使われていることがわかります。いっぽう、豚ゼラチンが使われているのは「カラムーチョチップス ホットチリ味」だけ

試食は、先に激辛を食べてしまうと味がわかりづらくなってしまうため、定番の「カラムーチョチップス ホットチリ味」から。

辛みはほどほどで、ジャガイモのうまみやコンソメ感、また酸味や甘みのほかにニンニク的な香りも。これらがバランスよく調和されていて、安定のウマさです。

貫禄すら感じさせるバランスのよさ。ついもうひと口食べたくなる、手が止まらなくなるウマさがあります

貫禄すら感じさせるバランスのよさ。ついもうひと口食べたくなる、手が止まらなくなるウマさがあります

辛さも絶妙で、これぞまさに「ウマ辛」のお手本と言えるおいしさ。感じ方は人それぞれですが、筆者にとっては躊躇(ちゅうちょ)するほどの辛さではありませんでした

辛さも絶妙で、これぞまさに「ウマ辛」のお手本と言えるおいしさ。感じ方は人それぞれですが、筆者にとっては躊躇(ちゅうちょ)するほどの辛さではありませんでした

ドSな辛さ! 定番がハードロックなら鬼はスラッシュメタル

次はいよいよ、今回の主役「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」に挑戦です。まず、ルックスからして違うのがチップの厚さと形状。厚切りのギザギザカット仕様で、食べ応えがありそうです。

ギザギザカットは、宮崎の観光地である「鬼の洗濯板」ともリンクさせているのでしょうか。何はともあれ、鬼らしさがビンビン感じられます

ギザギザカットは、宮崎の観光地である「鬼の洗濯板」ともリンクさせているのでしょうか。何はともあれ、鬼らしさがビンビン感じられます

また、チップスの表面をよく見てみると、「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」のほうが定番よりもパウダーが濃く感じます。先述したとおり、スペックの数字的には大きく違いがなかったので、この濃さは数字に表れない唐辛子などの量によるものかもしれません。

ギザギザの「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」(左)のほうが、全体的に色が濃く感じます。辛さだけでなく、味も濃いということでしょうか

ギザギザの「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」(左)のほうが、全体的に色が濃く感じます。辛さだけでなく、味も濃いということでしょうか

ということで、いざ実食。

おおー、確かに辛い! しかも、ファーストアタックはもちろんのこと、辛さの余韻はいっそうサディスティック! 「5倍辛い!」というのはあながち間違ってはない気がします。また、食べ比べてはいませんが、「暴君ハバネロ」の辛ささえ超えている気がします。

味は、確かに肉味噌っぽいコクとうまみがしっかり。甘みは控えめで、酸味はさらに少なめです。とはいえ、味を印象づけているのは、やっぱり破壊力抜群の辛さ。厚切りのためジャガイモの味も濃いめで、パウダーもそれに負けじとしっかり味付けされていますが、辛さがそれらを超えてきます。

ところどころパウダーの濃い部分があり、パンチ力は十分。また、味噌のコクがあるため、どことなく和風テイストに感じます

ところどころパウダーの濃い部分があり、パンチ力は十分。また、味噌のコクがあるため、どことなく和風テイストに感じます

辛さは、まさに後引くタイプの刺激で、口の中がヒリつく感じもあります。辛さへの耐性があまりない人は、躊躇してしまうかもしれません。ただ、そうでなければペロリとまではいかなくても食べ切れるレベルだと思いました。

定番はサクサクですが、こちらは厚くザクザクした食感。味を含めて音楽でたとえれば、ハードロックとスラッシュメタルの違い。ギターのエフェクターでたとえるなら、ディストーションとメタルゾーンの違いと表現できるかなと思います。

そして最後に、「スティックカラムーチョ ホットチリ味」も食べて比較してみました。こちらのほうが「カラムーチョチップス ホットチリ味」よりも厚みがあるうえ、何本も束でつまむことで1度に口に入る量が多くなりがちで味が濃く感じられるのですが、味のインパクトはやはり「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」が上。ただし、それは辛さや濃さの話で、おいしさとは別もの。筆者の個人的感想で言えば、このスティックタイプが1番好みの味です。

「スティックカラムーチョ ホットチリ味」は袋のサイズこそほかと変わりませんが、チップスタイプより空間に余裕がいらない(チップスは余裕がないと割れたりかけたりしてしまう)ので、中身はたっぷり入っていて、容量は105g

「スティックカラムーチョ ホットチリ味」は袋のサイズこそほかと変わりませんが、チップスタイプより空間に余裕がいらない(チップスは余裕がないと割れたりかけたりしてしまう)ので、中身はたっぷり入っていて、容量は105g

食感は、「カラムーチョチップス ホットチリ味」がサクサク、「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」がザクザクであれば、「スティックカラムーチョ ホットチリ味」はカリカリまたはポリポリ系。スライスタイプよりも、ジャガイモのうまみと食べ応えが豊かで、お酒に合う味わいです。

無造作に数束をつかんでしまいがちなため、手が汚れやすいのはたまに傷

無造作に数束をつかんでしまいがちなため、手が汚れやすいのはたまに傷

【まとめ】辛いもの好きはぜひ鬼をご賞味あれ!

3つを食べ比べてみて、改めて「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」に抱いた感想は、うまく差別化できているということ。わかりやすいレベルまで辛さを強めるとともに、肉味噌テイストにすることで和風に寄せて味の違いも演出。さらには厚切りギザギザにしている点もお見事です。また、刺激的過ぎないので、頑張れば食べ切れる辛さなのも個人的には好印象でした。

過去には「カラムー超 濃厚ビーフ煮込みXO醤仕立て」なども出している、チャレンジ精神旺盛な湖池屋。今後の展開にも注目です

過去には「カラムー超 濃厚ビーフ煮込みXO醤仕立て」なども出している、チャレンジ精神旺盛な湖池屋。今後の展開にも注目です

激辛ラーメンで有名な「蒙古タンメン中本」のメニューの中でも、上級者向けの「北極ラーメン」が余裕という人には物足りないと思いますが、普通に辛い料理が好きな人はぜひ「鬼カラムーチョ 鬼うま!肉味噌味」を試してみてください。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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