レビュー
味の素冷凍食品「レンジで焼ギョーザ」を試食レビュー

日本一の「味の素ギョーザ」に「電子レンジ版」がついに登場! 両者の違いを徹底レビュー

2021年2月、冷凍餃子業界に大物ルーキーがデビューしました。それが、味の素冷凍食品の「レンジで焼ギョーザ」です。

「レンジで焼ギョーザ」。販売地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、新潟県です

「レンジで焼ギョーザ」。販売地域は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、新潟県です

発売の背景にあったのは、冷凍餃子の盛り上がり。同社によると、2020年上期には冷凍餃子の食卓出現頻度が2ケタ伸長したそう。また、「誰でも手軽に、食べたい時にすぐ食べたい」というニーズにも応えようということから、電子レンジ調理版を発売するに至ったとのこと。

味の素冷凍食品の「ギョーザ」と言えば、冷凍食品の単品売上において17年連続売上日本一(※)を誇る王者。あのおいしさが、電子レンジ調理でどこまで再現されているのかが気になるところです。そこで、両製品を同時に調理して食べ比べ、確かめてみました。

※2003〜2019年度、市販用冷凍食品売上金額ベース。同社調べ

下が国民的冷凍餃子の「ギョーザ」。さまざまな角度から両者を比較します

下が国民的冷凍餃子の「ギョーザ」。さまざまな角度から両者を比較します

サイズや原材料に若干の違いを発見!

見た目でまず気づくのは、パッケージの形やサイズの微妙な違い。「レンジで焼ギョーザ」のほうが少しだけ縦に長いいっぽう、「ギョーザ」は細く横長です。これは、餃子が入っている個数に関係していると言えるでしょう。

「レンジで焼ギョーザ」は10個入り。「ギョーザ」は12個入り

「レンジで焼ギョーザ」は10個入り。「ギョーザ」は12個入り

「レンジで焼ギョーザ」は、5個の餃子が2列で、「ギョーザ」は4個が3列というレイアウト。また、「ギョーザ」は餃子同士が「レンジで焼ギョーザ」ほど離れていません。これは、各餃子に仕込まれている、“羽根”を生み出すための「羽根の素」の最適化に関係していると思われます。

焼く必要がない「レンジで焼ギョーザ」は焼き目付き。また、「ギョーザ」とは天地が逆に収納されています

焼く必要がない「レンジで焼ギョーザ」は焼き目付き。また、「ギョーザ」とは天地が逆に収納されています

1個当たりの重さやエネルギーにも、違いがありました。「レンジで焼ギョーザ」は1個17g当たり37kcalで、「ギョーザ」は1個23g当たり42kcal。1袋の量だけでなく、1個単位でも「ギョーザ」のほうがボリューミーです。

上が「レンジで焼ギョーザ」。炭水化物の量は同じですが、1個単位の脂質は「ギョーザ」のほうが0.6g多め。これは、「羽根の素」に含まれている油分かもしれません

上が「レンジで焼ギョーザ」。炭水化物の量は同じですが、1個単位の脂質は「ギョーザ」のほうが0.6g多め。これは、「羽根の素」に含まれている油分かもしれません

原材料の違いはこのとおり

原材料の違いはこのとおり

両者の原材料は、ほとんど違いはないものの、まったく同じではありませんでした。それぞれにしか入っていない素材をチェックすると、「レンジで焼ギョーザ」には「グチ」という魚の調味料が、「ギョーザ」には発酵調味料や酵母エキスが使われていました。また、皮の率は「ギョーザ」のほうが5%多くなっています。

電子レンジ調理はやっぱり圧倒的に簡単でスピーディー

サイズや原材料に若干の違いがあることがわかったところで、いよいよ調理。「ギョーザ」を焼き、仕上がりまで残り3分ぐらいになったところで、「レンジで焼ギョーザ」を電子レンジで温め始め、同じタイミングで完成させます。

油と水が不要な冷凍餃子の元祖でもある「ギョーザ」。最初はフタをして中火で約5分。そのあとフタを取り、羽根ができるまで水気を飛ばします

油と水が不要な冷凍餃子の元祖でもある「ギョーザ」。最初はフタをして中火で約5分。そのあとフタを取り、羽根ができるまで水気を飛ばします

「レンジで焼ギョーザ」は、パッケージに「レンジで約3分」と大きく書かれているものの、600Wのレンジであれば10個でも約2分30秒で調理可能。トレイを切り目から2つに割って5個だけ調理するのであれば、600Wで約1分20秒です。

ラップは不要。500Wの場合は、10個の餃子が約3分10秒で調理できます

ラップは不要。500Wの場合は、10個の餃子が約3分10秒で調理できます

そして、どちらも完成。筆者のテフロンフライパンに寿命が来ていて、「ギョーザ」は羽根が一体になるように焼くことができませんでしたが、焼き面がフライパンにくっつくようなことはなく、香ばしく仕上がりました。

ホカホカで、ただよってくる香ばしい風味がたまりません!

ホカホカで、ただよってくる香ばしい風味がたまりません!

いっぽうの「レンジで焼ギョーザ」は、手間なくスピーディーに完成。今回は撮影のため皿に並べましたが、トレイを皿代わりにすることも可能です。

「ギョーザ」に比べ、焼き色は薄め。とは言え、ジューシーな香りに遜色はありません

「ギョーザ」に比べ、焼き色は薄め。とは言え、ジューシーな香りに遜色はありません

並べてみるとこのとおり。こうして比べてみると、餃子自体のサイズに大きな違いはない気がします。「ギョーザ」は「羽根の素」の分が重くなっているのかもしれません

並べてみるとこのとおり。こうして比べてみると、餃子自体のサイズに大きな違いはない気がします。「ギョーザ」は「羽根の素」の分が重くなっているのかもしれません

レンチン冷凍餃子としてはトップレベルのウマさ!

次は、いよいよ食べ比べ。先におなじみの「ギョーザ」を味わい、本家のウマさを再確認します。

……うん、やはり抜群の安定感はさすが! あんはすべて国産で、野菜にはキャベツ、玉ネギ、ニラ、ニンニクを、肉には鶏と豚を使ってブレンド。これらの素材のうまみを生かしつつ、濃過ぎず薄過ぎない味や、大き過ぎず小さ過ぎないサイズ感で、ハイクオリティを保ちながら飽きのこないおいしさに仕上げていることが実感できます。

焼き面はクリスピーで、それ以外の皮はムッチリ。このメリハリもウマさに拍車をかけます。また、サクサクでエッジがある分、ベタッとした重さはなく、また次のひと口に手が伸びます

焼き面はクリスピーで、それ以外の皮はムッチリ。このメリハリもウマさに拍車をかけます。また、サクサクでエッジがある分、ベタッとした重さはなく、また次のひと口に手が伸びます

そして今回の主役である「レンジで焼ギョーザ」を試食。あんの具材は「ギョーザ」と同じです。

ひと口食べてみると……なるほど! 直接焼いているわけではないので、香ばしさやサクサク感は「ギョーザ」にかないませんが、その分、モッチリとした食感が前面に出ています。あんの味は「ギョーザ」と変わらない印象。先述したように一部の調味料に違いはあるようですが、味付けとしては気にならないレベルです。

「ギョーザ」よりもモッチリと感じる分、食べ応えもソフトで、味わいもやさしめな印象。とは言え、あんは本家ゆずりのウマさで、レンチン冷凍餃子としてはトップレベルだと思いました

「ギョーザ」よりもモッチリと感じる分、食べ応えもソフトで、味わいもやさしめな印象。とは言え、あんは本家ゆずりのウマさで、レンチン冷凍餃子としてはトップレベルだと思いました

【まとめ】コンビニ冷凍餃子に最強のライバル現る!

少し時間をおいてから再度両者を食べたところ、「ギョーザ」はそれでもサクサク感を適度に維持していました。いっぽうの「レンジで焼ギョーザ」は、「電子レンジ餃子あるある」である生地の硬さがそこまで出ていないように感じました。

中身を並べて比較。焼き面に違いはあるものの、具材の感じは変わらないことがわかると思います

中身を並べて比較。焼き面に違いはあるものの、具材の感じは変わらないことがわかると思います

なお、店頭での販売価格をチェックしたところ、「ギョーザ」は217円、「レンジで焼ギョーザ」は327円(ともに編集部調べの税込価格)でした。「レンジで焼ギョーザ」のほうが割高に感じるかもしれませんが、短時間で作れるうえに、フライパン調理不要で洗い物も減らせる、という付加価値があることを考えれば納得できる価格です。

また、「レンジで焼ギョーザ」は10個入りと多めの仕様なので、販売店舗はコンビニエンスストアよりもスーパーマーケットのほうが多いはず。その観点でいくと、「餃子が好きだけど焼くのは面倒くさい、でもコンビニのレンチン冷凍餃子では物足りない」というニーズにフィットすると感じました。

スーパーはコンビニと違って特売なども行うので、上記の価格より安く購入することも可能になるかもしれません。「レンジで焼ギョーザ」は、コンビニ冷凍餃子の最大のライバルになるのは間違いないでしょう。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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