レビュー

え、しょっぱい!? 人気過ぎて再販された「inゼリー 完全栄養」は実際ウマいのか

「10秒チャージ!」でおなじみの森永製菓「inゼリー」シリーズから、「inゼリー 完全栄養」というオンライン販売限定のフレーバーが発売されたのをご存じでしょうか。

同商品は、2021年8月に数量限定で発売したところ、その翌日には各ECサイトで品切れになるほどの反響に。しかも、ファンから復活を希望する声も多くあったそうで、11月から再発売されることになりました。

「inゼリー 完全栄養」。「Amazon.co.jp」、「LOHACO」、「楽天市場」、「森永ダイレクトストア」などで販売されています

「inゼリー 完全栄養」。「Amazon.co.jp」、「LOHACO」、「楽天市場」、「森永ダイレクトストア」などで販売されています

8月には「売れているんだ〜」程度しか思っていなかった筆者ですが、大反響で再発売となればかなり気になるところ。ということで、製品を取り寄せて、栄養価などのスペックやその味わいをじっくりとチェックしてみました。

デザインはシンプルながら価格設定は強気!

「inゼリー 完全栄養」は、販路を限定しているだけでなく、価格も強気です。具体的には、1箱(150g×6袋入り)単位での販売となるうえ、メーカー希望小売価格が税込1,944円。さらに送料別という代物です。1個換算で324円ですが、一般的な「inゼリー」のコンビニ価格は税込210円程度、しかも1袋180g入りと30g多いので、本製品のほうが1.5倍以上高いことになります。

なお、完全栄養とは「完全栄養食」のことを表しており、平たく言えば、栄養価をバランスよく含んだ食品のこと。同カテゴリーで有名なのは、先駆的ブランド「BASE FOOD」でしょう。「BASE FOOD」は、「ファミリーマート」でも置かれるようになり、今や完全栄養食は身近な存在なのです。

この箱に6袋封入。どちらもきわめてシンプルなパッケージです

この箱に6袋封入。どちらもきわめてシンプルなパッケージです

「inゼリー 完全栄養」に話を戻しましょう。

パッケージは見るからにムダをそぎ落としたようなルックスですが、このデザインも高評価の要因になっているとか。いろいろチェックするには比較対象があったほうがよいと思い、定番フレーバーの「inゼリー エネルギー」を並べてみました。

左が「inゼリー 完全栄養」で、右が「inゼリー エネルギー」。こうして比べると、前者はパッケージ面から多くの情報をカットしていることがわかります。また、キャップの形状にも若干の違いが見られました

左が「inゼリー 完全栄養」で、右が「inゼリー エネルギー」。こうして比べると、前者はパッケージ面から多くの情報をカットしていることがわかります。また、キャップの形状にも若干の違いが見られました

次は、スペックをチェック。

わかりやすい項目からあげると、1袋150gで、エネルギーは159kcal、タンパク質は13.9g、炭水化物は22.5g(糖質18.3g、食物繊維3.2〜5.2g)です。ビタミンは、さまざまなタイプが入っており、これが多いのかどうかはよくわかりませんが、1食分(2袋)で、栄養摂取基準値(※)に基づく1/3日分のタンパク質、ビタミン13種、ミネラル12種、食物繊維が摂取できるとのこと。なお、摂取過多になりがちな、カロリー、炭水化物、脂質、ナトリウムはもちろん基準値以下となっています。

※栄養摂取基準厚労省「日本人の食事摂取基準」(2015 年版)30〜49 歳男性

2袋飲んで1食分。計300gとはいえ、ゼリーが食事代わりだと考えると、お腹が空きそうな気がしますが、その辺も含めてチェックします

2袋飲んで1食分。計300gとはいえ、ゼリーが食事代わりだと考えると、お腹が空きそうな気がしますが、その辺も含めてチェックします

スペックも一応比較。「inゼリー エネルギー」は180gで180kcal、タンパク質0g、炭水化物45.0gと、全体的に「inゼリー 完全栄養」のほうが多め。ビタミン類も、言わずもがなです

スペックも一応比較。「inゼリー エネルギー」は180gで180kcal、タンパク質0g、炭水化物45.0gと、全体的に「inゼリー 完全栄養」のほうが多め。ビタミン類も、言わずもがなです

フルーティーな甘さのあとにしょっぱいパンチ!

そして味見へ。

皿に移してみると、透明感のないクリーム色で、あまりゼリーっぽくありません。同ブランドで言えば、「inゼリー プロテイン」が同じような色と質感です。

黄色みが強い乳白色。水分はホエー(乳清)に似ていると言えなくもないです

黄色みが強い乳白色。水分はホエー(乳清)に似ていると言えなくもないです

フレーバーは、「ミックスフルーツ味」とのことですが、香りはトロピカル感が強め。しかも、結構鮮烈です。そして食べてみると、これは想定外の味わい。トロピカルな香りの原因はパイナップルで、そこにピーチの甘さも加わり、なかなかパンチがあります。

全体的に味は濃く、欧米の甘い菓子にありがちな大味な印象も。炭酸水に溶かすと飲みやすくなる気がします

全体的に味は濃く、欧米の甘い菓子にありがちな大味な印象も。炭酸水に溶かすと飲みやすくなる気がします

想定外の味わいと感じたいちばんの要因は、しょっぱさです。しかも、アフターテイストはどちらかと言うと塩味が中心。フルーティーで甘いアタックのすぐ後に、しょっぱいパンチが来て、余韻にはこの塩気が舌に残るイメージ。フルボディなので食べ(飲み)応えがあり、確かにこれなら2袋300gで十分な気もします。

いっぽうで、「『inゼリー』ってこんなに濃い味だったっけ?」とも思い、すかさず「inゼリー エネルギー」をひと口。すると、「そうそう、この清涼感のあるみずみずしさが『inゼリー』だよね」と、ある意味安心しました。

「inゼリー エネルギー」はマスカット味。半透明でクリアな黄緑色です

「inゼリー エネルギー」はマスカット味。半透明でクリアな黄緑色です

味は爽やかですっきり。キレもあり、のどごしも良好です

味は爽やかですっきり。キレもあり、のどごしも良好です

「inゼリー エネルギー」は、「inゼリー 完全栄養」に比べると、だいぶ薄味。交互に味わうと余計に薄さを感じます。とはいえ、これこそが「inゼリー」のおいしさ。風邪などで食欲がない時でも、サラッとイケそうな清涼感があります。

【まとめ】「食事より仕事や趣味を優先するが栄養素は摂りたい」人に!

「inゼリー 完全栄養」の味は、好き嫌いがはっきり分かれる気がします。ただ、完全栄養食の購買層は、食事よりも仕事などを優先する人に多いはずで、どちらかと言うと、おいしさよりも栄養価を求めていると思うので、設計としては間違っていないかも。

また、1食分は2袋計300gで、そのエネルギーは318kcalなので、健康的にダイエットをしたいという目的で「inゼリー 完全栄養」を求める人もいるかもしれません。それならば、アリな選択肢だと思います。

手軽に味わえる完全栄養食を求めている人は、まずはお試しを!

手軽に味わえる完全栄養食を求めている人は、まずはお試しを!

同社いわく、本製品に合うターゲットやシーンは、「手軽に効率的に栄養を摂取したい人」、「趣味や仕事などの生きがいに没頭する時」、「没頭するエネルギーを得るために栄養は必要だけど、何を食べたらよいかわからない、それを考える時間すらない時」とのこと。11月1日から再発売されているとはいえ、今回も数量限定。上記のターゲットやシーンに思い当たる人は、特に要チェックです。

中山秀明

中山秀明

食の分野に詳しいライター兼フードアナリスト。雑誌とWebメディアを中心に編集と撮影をともなう取材執筆を行うほか、TVや大手企業サイトのコメンテーターなど幅広く活動中。

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